恋よりもっと―うちの狂犬、もとい騎士さま―
恋愛(キケン・ダーク・不良)
完
5
- 作品番号
- 1087614
- 最終更新
- 2014/11/12
- 総文字数
- 109,084
- ページ数
- 214ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 3,621,609
- いいね数
- 5
◇姫川 梓織
◆星崎 由宇
「梓織が素直に俺を好きだって言えば従ってやってもいいけど」
「おまえにしか発情しない狼ならいーだろ」
強引で口が悪くて、自分勝手。
そんな犬、とてもじゃないけど手におえない。
でも。
「ずっと、一緒にいてやるから……おまえは何も不安がる必要ない」
誰よりも私に優しい事も知ってるの。
「……ねぇ、由宇」
「ん?」
「何がそんなに不安なの?」
強引さと優しさの向こうに、一体何を隠してるの?
たまに怯える瞳は……私の欠けた記憶のせい……?
「仲直りしたいから、謝って。
……チョコもあげるから」
「俺が悪かった。……これでいいか?」
わがままお嬢様 × 口の悪い狂犬騎士のケンカ腰ラブストーリー。
2014.8.14 start
2014.11.12 end
この作品のレビュー
作品のタイトルに『騎士』と書かれていますが、このお話に登場する騎士は、絵空事で華麗に舞うあの『騎士』では無く、もしかすると、いま貴女の隣で寛ぐ、一見平凡な想い人なのかも知れない。 いつもの日常。ソファーに腰掛けて本を片手に寛ぐ彼。そんな彼に今日の出来事を告げ、そしてつらつらと他愛もない談笑などを交わす。穏やかに流れ行く日々。 そんな日常の中で、例えば、貴女が誰にも言えない深い傷を心に抱えていたとして、そんな心の傷を、押し付けがましい事など一切言わず、日常の中で温かくケアする現代の『騎士』 そう、作中の『由宇』のような素敵な騎士が、貴女の身近にも本当にいるのかもね。
この作品の感想ノート
最初は、なんて優しい話だろう、と思いながら読んでいました。言葉の裏側にいつも優しさが溢れていてじんわり包まれている感じがほっこりしました。
でも、終盤に入ると由宇の正直すぎる言動に笑いが止まらなくて読み終わった後、由宇はこの日の為に自分以外の選択肢を出せないようにコツコツと見えないところで色んな努力や画策をしていたのだろうな……と思うと、もうラストの独壇場がーーあ、これ報われないはずがない確信しかない話し合いだなって可笑しくて。爽快感でいっばいでとっても幸せな気持ちになりました。
このお父さん、大好きです!
まっしゅまっしゅさん
こちらの作品も読んでくださってありがとうございます。
ヒロインかヒーロー、どちらかを淡泊にしよう……と考えると、必ずといっていいほどヒロインが淡泊になります(笑)
ヒーローは、なにがなんでも嫉妬深く、燃えるような独占欲を持っていてほしい……という、完全な好みからですが^^;
(囚われ~の及川は、淡泊設定だったんですが……結果、読んでいただいての通りです。惨敗。。)
由宇が、言葉に反して大事に大事に守りすぎたせいで、梓織は気づくのに遅くなってしまいましたが、
ああいう過去でした。
(案外毒舌の(笑))気の強い梓織が、記憶に支障をきたすほどのショックを受けた……というのが由宇にとってはとてもショックだったと思います。
だから、絶対に守ってやろうと。
「ケンカップル」「お嬢様と番犬」がテーマとしてあったので、由宇の(強引な)忠実さが伝わってよかったです^^
ヒーローって言葉のとおり、私が書いた他のどの作品よりもナイトっぽく書けたかなと思ってます。(自分で(笑))
そして、質問ですが。(32ページのあたりのことですよね?)
本題のなかで、由宇が直接言ったわけではないので台詞としては書けませんが
〝自分にとって大事な子〟だとかそういう言い方をしたんだと思います。
もちろん、周りへの牽制もこめて。
(恋愛感情を持って大事な子、という言葉にはしてませんが、ニュアンスで周りは察する感じかと)
章タイトルの件、ありがとうございます^^
いつも単純すぎるなーと思いながらも、台詞にしてしまっているので
そう言っていただけると本当に嬉しいです!
あと、返信が別のノートになってしまう……とのお心遣いいただきましたが、気にしていませんので、まっしゅまっしゅさんも気にしないでください。
私の返事を見てくださったんだな、と嬉しく感じていますのでなにも問題ありません^^
いつもありがとうございます!
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