今日は良い日だ
ファンタジー
完
0
- 作品番号
- 1086136
- 最終更新
- 2015/04/03
- 総文字数
- 27,016
- ページ数
- 45ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 2,256
- いいね数
- 0
と或る砂漠の地にて
露天商の青年と
頭に角の生えた少女の
些細な話
…special thanks…
東野うたさん
紫鶴さん
この作品のレビュー
商売人であるキリクは、愛ラクダのハールを連れ、砂漠の真ん中にあるというオアシスを目指していた。一人の旅人がつくったその街に着くと、キリクは地面に風呂敷を広げ、商売を始める。 ――しばし時間が経ち夕刻になり、閉店しようかとキリクが思い立ったとき。とある少女が短剣を譲ってほしいと彼に言った。そんな彼女の頭には角が、足には切っても切れない、迫害の証である足枷が…。 *** 迫害され、恐れられる角族の少女イーコ。キリクにとっても、角族は偏見の対象だった。けれど常識はふとしたことで覆り、もしかしたらそれは、自分の狭い世界の中でしか成り立たないものだったのかもしれない。 『差別』という重い問題を書きこなしている作者さんに脱帽です。一つ一つの言葉選びにハッとさせられ、気づかされることもありました。 的外れなレビューかもしれませんが、お許し下さい。この物語を読ませて頂き、ありがとうございました。
素敵なお話。 常識に疑問を持つことへの問い掛けが考えさせられます。 こんなかわいいなら一家に一人、角族が欲しい。 勿論家族として。
この作品の感想ノート
紫鶴さん
こんばんは。素敵なレビューを、ありがとうございます。
私の拙い文章から色々と、汲み取ってくださったようで。恐縮です、光栄な言葉の数々。
私が偏見的に思いますに「差別」というのは当たり前にそこかしこに蔓延っているし私も勿論しているし差別のない世界なんてのは、ほとんど無理。人間はそこまで清く正しい感情だけでは出来てないと思いますので。あくまで私の、偏った考えですが。
ただ、だからこそ、身近なそれは、些細なことで、覆ったりするのではと思うのです。初めからくだらないものなのだから、きっとくだらないことで、何もかもが変わったりもするでしょう、と。そういうこともあってもいいんでない、と。そんな感じです。でもきっとこの考えは、浅いぬるま湯の中で生きている私の理想論に過ぎないのですがね。世界は難しいです。
話が変な方向に行ってしまった気もしますが。兎に角、ありがとうございます。貴方のような方に作品を読んでいただけて私はとても幸せです。
小林洋右さん
こんばんは、お久しぶりでございます。感想残してくださってとても嬉しいです。
えー…と、イーコ。惚れてくださって光栄。素敵なデザインの首輪、是非プレゼントしてあげてください。
確かにイーコは可愛いのですけれど、もうちょっと生意気にしたかったというのが本音。ふてぶてしさが欲しかった。可愛くなり過ぎました。イヤいいんですけど。どんな彼女も大好きですけど。
しかしそこは反省点ですね…。良い子過ぎた感が否めない。
あら、話が逸れました。
私も書きながら、「あれ? なんかテーマ重くなってないか?」とビクビクしてました。書いていいのかな、これ本当に大丈夫かな、と。やんわり纏まっていたならば嬉しいです…。
個人的な意見をあまり書きたくはないし、ましてやそれが正しいなんて口が裂けても言えないし、本当に難しいです。難しいから楽しいのかもしれないですけれど。
イーコの恋…? うーん、全然考えていませんでした。でもいつかは彼女も恋をして、胸の痛みに身を焦がしたりするのでしょうね。……さみしい。
そしたら小林さん、一緒に寂しがりましょう。
こちらこそ、楽しい感想コメントをありがとうございます。
励みにさせていただいております。
イーコに惚れました。大切にしますので、私にください。ご飯もちゃんと食べさせます。一緒に散歩もします。首輪も素敵なデザインの物を選びます。ええと、それで、代金はいかほどお支払をすれば……。
こんにちは。久しぶりの訪問で、いきなり作品の主旨を無視した悪徳コメントをしてしまう、ドSオジサンの小林でございます。
……コホン!
さて作品ですが、なかなかに練られた内容でしたね。後書きでは長くなったと仰ってましたが、むしろ良くこの頁数に抑えたなと、オジサンは感心致しました。
異種族に対する排他的な感情は、そのすべてを差別だけでは括れない何かが存在し、かつ個人的な迫害が悪であることは間違いない、極めて難しいテーマです。胃腸と頭の弱い私には書けません。考えただけで、お腹がゴロゴロ鳴り出してしまいます。
そこをやんわりと纏めたyu_ra様の手腕は、さすがですね。
あとはもう少し成長した彼女の恋物語が読めたら……きっとオジサンは嫉妬してしまうでしょう。その後がなくてよかったです。
いつも楽しいお話をありがとうございます。
では、また。
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