人見知りのキリスト

ファンタジー

Cohiba/著
人見知りのキリスト
作品番号
103164
最終更新
2009/07/30
総文字数
43,615
ページ数
216ページ
ステータス
完結
PV数
180,365
いいね数
0
ランクイン履歴

ファンタジー1位(2008/07/21)

ランクイン履歴

ファンタジー1位(2008/07/21)

8歳のクリスマス・イブ。
桐生澄人は最愛の母・芳江の起こした焚き火が原因で顔面に大火傷を負う。

そして、28年後の現在、売れっ子SF作家・光山龍神のゴースト・ライターをしながら、世間とは隔絶した生活を送っていた。

醜い火傷痕を隠すために、髪や髭を伸ばしサングラスをかけた自分の容貌は、さしずめ磔刑に処された時のイエス・キリストそのものだった。

そして28年ぶりに訪れたホワイト・クリスマス。
澄人は雪で覆われた自宅の庭で思いがけぬ人物に遭遇する。
それは、時空を越えてやってきた「8歳の自分自身」だった。
少年澄人は"事故直前"のあのクリスマス・イブからタイムトラベルしてきたのだ。

澄人の奇跡に彩られたホワイト・クリスマスが今始まる。

この作品のレビュー

★★★★★
2008/07/24 13:05
投稿者: ゆふりか さん
引き込まれました

久しぶりに読んだ小説でもあったので一気に読み切ってしまいました。次回作も期待しています。

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★★★★
2008/07/21 18:01
投稿者: Code49th さん
夢?それとも現?

終始夢の中にいるような作品だった。 読んでいる自分自身がではなく、物語世界そのものが誰かの見ている夢なのではないかと。 一人称視点で紡がれる物語は、紛れもなく主人公である彼の視点だ。 だが、同時に我々が彼の心情を覗き見る神の視点でもある。 そして、彼自身も過去の彼を通して世界を俯瞰していく。 この認識の階層構造が、読む者に得も言われぬ不思議な感覚を与えるのだろう。現実と虚構、過去と未来、刻のうてなから世界を見下ろすことで、彼は私となり私は彼となる。 多少冗長な部分もあるが、単なるフィクションでないこの不思議な感覚の中で迎える結末を、是非あなた自身で感じていただきたい。 なお、著者の方はSFと書かれているが、この感覚はSFはSFでも、故藤子・F・不二雄氏のSF(すこしふしぎ)に近いのではないだろうか。だからこそ広く万人に読んで欲しい作品である。

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★★★★★
2008/07/14 15:36
投稿者: 歯みがき さん
心の凝りをほぐしてくれる作品

とても心に響きました。自分の過去をしっかりと見つめ受けとめること、自分の心にちゃんと耳を傾けること、今の自分の立っている場所を確認すること、そして感謝と許す気持ちの大切さ。すべてとても難しいことですよね。でも、忘れては決していけないことです。落ち込んで荒んだ気持ちになってしまった時、きれいな心を取り戻さなければならない時に何度でも読み返したい、私にとっての『心の鍵』そんな作品です。

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この作品の感想ノート

サイサリスさん

最近書き込みが少なく寂しかったところです。
読了&感想ありがとうございました。
これからもがんばってまいります。

Cohibaさん
2008/10/07 11:27

oba obaさん

書き込みありがとうございました。
最後まで読んでいただけて嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします。

Cohibaさん
2008/07/30 10:05

何となく見ていたつもりが最後まで見ていました

oba obaさん
2008/07/30 00:36

この作品のひとこと感想

すべての感想数:6

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