宇佐木さんのレビュー一覧
誰よりも一番時間を共にしているはずなのに。 それが逆に互いの心が遠ざかっていくような切ない現実。 生きていると何かを諦めながら生きていくのがほとんどの人に当てはまると思うけれど、この作品の中での『諦め』は本当に心を鈍く締めつけ、えぐられるような思いに打ちひしがれました。 願わくば。 どうか、また、ほんの少しだけ。 彼の照れた笑顔と『ありがとう』という言葉を聞かせてあげたい気持ちでいっぱいです。 もし、サンタクロースがいるならば、彼女にそんなささやかなプレゼントをしてもらいたいと切に願った作品です。
過去に苦しんでいる主人公・千秋。 同じく、過去に囚われている担任教師の恩ちゃん。 お互いの辛く切ない想いを受け入れ、乗り越え、手を繋ぐそのときに咲いていた花――。 情景や心情を細かに追い、キュウっと切なく締め付けられる感覚をおそらく誰もが感じることでしょう。 丁寧な物語の書き進め方は秀逸です。 オススメします(^^)
物凄い長編です。 けど、その間、コメディだったりサスペンスチックだったり、純愛だったり……とにかく色んな要素が詰まった作品です! たくさんの登場人物のなかには、必ず気を引かれるキャラクターがいることでしょう…。 他に読んだことのない長編ストーリー。 あなたもチャレンジしてみては?^ ^
タイトルにあるように、ありのままの人間の感情や行動。 それらがドロドロとしているなかで、ピュアな美しい心が引き立ちます。 なんとも言えない温かさ。 両side共に共感出来て、あっという間に完読してしまいました。 愛すること、愛されること。 ぜひ一読を!
もうなんか、言葉の使い方、描写の仕方が個性溢れていてすごく引き込まれました。 短いページの中にはそれ以上のものが詰まってます! どうか、どうか、幸せに。 そう切に願ってしまう、そんな切ないお話でした。