秋風月さんのレビュー一覧

★★★★★
2015/05/28 10:06
ネタバレ
怖くて悲しい

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★★★★★
2014/12/27 22:37
とにかくヒロインが可愛い

OLの高橋小春は、口の悪い営業部長の真野千尋を恐れながらも、彼の仕事ぶりに瞠目し、いつしかそれは恋心へと発展していった。しかし到底叶わぬ恋と諦め、見ているだけで満足な小春だったのだが…… ほのぼのとした社内恋愛のお話で、とにかくヒロインの小春が可愛いらしい。その彼女の心の動きが丁寧に描かれ、無理のない自然なストーリー展開と相まり、とても読みやすい作品になっています。 ほんわか、ほっこりしたい方に特にお薦めしたい秀作です。

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★★★★★
2014/04/29 09:41
ほのぼの切ない珠玉のラブストーリー

病弱で儚げな少女ハルは、幼なじみのカナを11年もの間縛って来た事に気付き、カナを開放しようと決心する。ところが、それと同時にカナへの強い恋心に気付くのだった。 命を削ってまでもカナを突き放そうとするハル。一方、なぜ愛しいハルが自分を避けるようになったのかが解らないカナ。 すれ違う想いに苦悩する二人と、そんな二人を見守る友人達の多重視点で綴られた、切なくもほのぼのとした珠玉の感動ラブストーリー。文句なしの秀作です。 みなさまも、ぜひ読んでみてください。涙が止まらないかもしれませんよ。

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★★★★★
2014/04/28 09:12
怖くて甘い禁断の恋

探偵の正義が出会った少女は、不思議な目をしたこの世の者とは思えない美少女だった。 あげはというその少女に、一目で心を奪われた正義。ところが、正義の下であげはが漏らしたのは、正義ではない別の男の名前であった。 この少女に関わってはいけないと分かっていながら、それが出来ない正義。少女も、正義から離れようとしなかった。 やがて明かされる少女の正体。そして正義との関係。それを知った正義が下した決意とは…… 名古屋ゆりあさん ごめんなさい。 企画しておきながら、本当にごめんなさい。ようやく完読しました。 怖くて甘くて、両方の意味でドキドキしながら読ませていただきました。 秋風月子先輩ですが、たぶん私に近いと思います。特にお酒好きなところが。 (^^;;

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★★★★★
2014/04/28 06:42
心臓を鷲掴みされるような切なさ

労わり合い、仲良く暮らす四兄妹。 その中でも隼人と瞬(女の子)の関係は特別であった。それはもはや、兄妹という枠を超えていた。 ある事をきっかけに、互いの気持ちを確かめ合う二人。そしてそれを知ってしまった二人の兄。 運命に翻弄され、禁断の愛に悩みぬく隼人と瞬。そして最後に下した瞬の決意とは…… それは、愛するということへの、ひとつの答えであったのかもしれない。 心臓を鷲掴みされたように切ない、あまりに切ないお話です。 切ないお話を読みたい方には、ぜひお勧めしたい秀作です。

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★★★★★
2014/04/27 07:55
気怠く切ないオフィスラブ

静まり返った夜のオフィスで、重なり合いながら響いてくる2つのキーボードの音。ひとつは雪乃のもの。もうひとつは…… 今宵もまた、雪乃の夢は夜に開き、そして夜に消えて行く。雪乃に、希望の光が当たる事は……たぶんない。 世の中には、祝福される恋と、そうでない恋がある。それを、禁断の恋と呼ぶ。 それは苦しく切ない恋。実る事のない、あるいは実ってはいけない恋。 そんな恋なんか、しなければいい。そう誰もが思うけれども、不意にそれはやって来る。抗しがたい魅力を秘めながら…… 咲彩乃さん 企画しておきながらすみませんでした。 読ませていただきましたが、とても切ないお話ですね。 そして何とも気怠い雰囲気がかもし出された、大人のお話だなあという印象です。 雪乃には幸せになってほしいですが、無理でしょうかね…… かなり感情移入してしまいました。(^^;)

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★★★★★
2013/11/16 22:07
素晴らしい

高校生で秀才の曽根は、ある日同級生の向井を乱暴してしまう。衝動的に。 罪の意識に苛まれ、罰を覚悟する曽根だったが、向井はその事を表沙汰にしなかった。そればかりか、曽根の事を…… 曽根は、世の中でごく一部の頭の良い少年で、その意味ではリアルとは言えないかもしれない。そんな彼が、あまりに特殊な状況から初めて目覚めた恋。それを通して、彼が少年から青年へと成長する過程が描かれた作品であろうと思う。 それにしても素晴らしい文章。展開もいい。もはや携帯小説のレベルではないと思う。 じっくり読みたい人にぜひお勧めしたい秀作です。

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★★★★★
2013/10/25 04:32
面白くてほのぼの

ポッチャリ女子の鈴木さんと、ワイルド野犬男子の姉崎君の、面白くてほのぼのとしたお話です。 恥ずかしながら“マトリョーシカ”を知らずに画像検索しましたが、確かに褒めてませんね。悪口ですね。普通は。 でも……姉崎君は褒めたのかもしれません。いや、きっと褒めたのでしょう。 鈴木さんは姉崎君をイケメンとは程遠いと言っていますが、友達の発言が気になります。実はイケメンではないのかと。 また、鈴木さんはポッチャリだけど、可愛いのではないか。あ、それは確かにそのようです。 というような容姿が気になるあたり、やっぱり私は人間が出来てないのだろうな、と思ってみたり。 とにかく、おもしろかったです。お薦めです。

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★★★★★
2013/10/05 12:57
ああ、おもしろかった

本編からずっと追って読ませていただいていますが、本作もおもしろかったです。 ほのかちゃん、あなたどこまで田所が好きなんですか? って感じで、ほのかがいかに田所が好きか、よーく解りました。はい。 そんなほのかちゃんになぜか田所は冷たい。ってほどではないけど、相手をしてくれない。好きなクセに。それはなぜか…… 私は冒頭からあるオチを予想しながら読み進めましたが…… ハズレでした。違うオチでした。でも、なるほどなと思いました。 とにかく、とってもおもしろかったです。続編を読ませていただくのが楽しみです。

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★★★★★
2013/09/29 16:10
いい意味で裏切られました

本作は『わたしとあなたのありのまま 』のサイドストーリーで、主人公は悠斗の親友で女たらしの瀬那君。 ドスケベで来る者拒まずの瀬那君でしたが、ある日下級生の可憐な少女、紗恵に出会い、すっかり調子を狂わせる。そして、今まで経験した事のない感情が、彼の中で芽生える。 ところが、紗恵にはある隠し事があり、幸せな日々は長くは続かなかった。その隠し事とは…… 本編では軽薄な印象の瀬那君のお話だけに、正直あまり期待しないで読み始めたのですが……いい意味で裏切られました。まさか泣きながら読み進む事になるとは思ってもみませんでした。 とてもよいお話なので、みなさまも、ぜひ。お薦めします!

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★★★★★
2013/09/24 12:52
一転してシリアス

前作はほぼラブコメでしたが、本作は一転してシリアス。と言っても、楽しい文章と語り口は健在です。 せっかく想いが通じ合ったほのかと田所なのに、本作ではジレジレしてややドロドロ。ハラハラしながら読ませていただきました。 思えば、それは二人に与えれた試練であり、それを乗り越える事で愛や信頼が深まって行くのかな、なんて思いました。 更に続編があるようなので、楽しみつつ、反面ビクビクしながら読ませていただこうと思います。 みなさまも、ぜひ。

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★★★★★
2013/09/20 04:25
ほのぼの、胸キュン

ヒロインの秋山ほのかは、コンビニのバイトで田所悠斗と出会う。そして子どもに優しい彼に一目惚れ…… 偶然にも田所悠斗が同じ高校の同級と知るも、彼には一級先輩の美人な彼女がいる事を知る。そして性格が悪いという噂まで…… しかしほのかの気持ちは変わらない。あくまで真っ直ぐに彼を想い、それを隠すこともしない。 「俺を奪えばいい」 そう言われて途方に暮れつつも希望を抱くほのか。果たしてほのかの気持ちは彼に届くのだろうか…… とにかくヒロインが可愛い。彼も謎めいていて魅力的。そして文章が軽妙で楽しい。 ぜひお薦めしたい秀作です。

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★★★★★
2013/09/17 06:25
男は顔じゃない!?

特別養護老人ホームで過酷な業務に就くヒロインの薬師丸は、美人なのに男運に恵まれず30近くで独身・彼氏なし。 そんなヒロインは、顔以外は完璧イケメンで年下の同僚、米山くんが気になってしょうがない。 しかし無口な彼は何を考えているのか分からず、ヒロインの想いは行き場のないまま徐々に膨らんで行く。 恋に鈍感な二人の、じれったくも甘い恋物語。 男は顔じゃない! かもしれないな、と思わせてくれる素敵なお話です。

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★★★★★
2013/09/16 08:12
ヒロインが可愛い

一人称のような三人称のような……。独特な語り口で描かれるヒロインの璃子がなんとも可愛らしい。 寡黙なのに強引な南朋に翻弄されつつ、彼にどんどん惹かれていく璃子。恋愛初心者の璃子の、その恋の行方は…… 軽妙な文章と先が気になる展開で次々とページをめくって行く。そんな魅力ある作品です。また、章タイトルがストーリーを表していない事に驚きつつ、作者様のユーモアに脱帽しました。 ただ欲を言えば、後半が少し詰め込み過ぎというか、その割りにはしょり過ぎというか、やや不満なので星4つとさせていただきます。 とは言え、面白い作品である事は間違いなく、作者様の今後に大いに期待します。 ※「小話」の追記で補足されたので星5つに訂正いたしました。

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★★★★★
2013/07/30 03:57
ああ、そう来ますか

やけにレビューが多いけど、そんなに面白いの? 短編だし読んでみるか、というノリで読ませていただきました。 友人Aとの丁々発止な会話とツッコミに、夜中に独りクスクス笑いながら読み進め、オチに感心し、ジンワリと胸が熱くなりました。 これからケータイ小説を書く人よりも、書いてるんだけど孤独を感じて心が折れそうな人が読むといいなと思いました。私もその一人ですが。 ところで、作者さんは“ゲシュタルト崩壊”でスランプとか。 恥ずかしながら意味を知りたくてググってみたら、なるほど、もしかして“木を見て森を見ず”的な状態でしょうか? だとすると、私も慢性的なゲシュタルト崩壊に陥っているかもです。 ケータイ小説家に幸あれ。

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★★★★★
2012/07/17 22:59
さすが香乃子さん

以前から香乃子さんのファンでしたが、ヤンキーや族とかは苦手なもので、この作品をなかなか読む気になれなかったんですが、読んでみたら、やっぱり面白かったです。もっと早く読めばよかった…… ヒロインの菜都が天然で鈍感で可愛く、玲人は無口でシャイで、ジレッタイながらもほのぼの、胸キュン…… 自分の作品がクライマックスだというのに、そっちのけで読みふけてしまいました。 今更言うまでもありませんが、素敵な作品です。

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★★★★★
2012/04/10 21:21
ほんわか暖かい

ヤコちゃんの待望の新作は、ほんわか暖かいお話でした。 ユーモアたっぶりで、軽妙な展開のため、苦もなく一気に読む事ができました。 舞台は通学電車の中。おそらく中距離電車なのでしょう。関東なら高崎線や宇都宮線、常磐線などを連想しました。 市街地を過ぎ、急に田舎となって乗客はまばら。春の暖かく柔らかい陽射しが若い男女を眠りに誘う。まるで情景が目に浮かぶようです。 そして互いに妄想と勘違いの世界へ突入。どんな結果が待っているのでしょうか。また、キーワードの“キス”の意味は……!? それは、読んでみてのお楽しみです。 (^^;)

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★★★★★
2012/01/26 14:36
待望の続編、そして完結

こちらは『キミがいた夏〜最後の約束〜』の続編です。未読の方は、まずはそちらから読まれる事を強くお勧めします。 正編もこちらも、かなり読みごたえがあります。しかし無駄のない描写と、流れるようなストーリー展開に、苦もなくページをめくる。そんな魅力ある作品です。 正編はヒロインの一人称でしたが、こちら続編では、渚と、小学生の頃からずっと側で美鈴を見つめて来た親友である綾香の、交互の視点で綴られています。 それはなぜか…… そこに、作者の緻密な計算があるのです。(言い方が良くないですかね) とにかく、ポイントはそこなんですね。 正編の衝撃的なラストから4年後。美鈴はどう変わったのでしょうか? あるいは変わってないのでしょうか? 先が読めず、ハラハラ、ドキドキの連続ですが、読んで後悔する事はまずありません。そう自信をもってお薦めできる秀作です。

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★★★★★
2011/12/25 04:46
これまた上質なラブコメ

私が今、最も注目する作者の最新作である本作は、企画参加作品のラブコメ。 タイトルは、ちょっと昔の人気映画『私をスキーに連れてって』をパロったものだろう。 限られた設定の中、オリジナルのキャラで、いくつもの伏線を張り巡らせ、魅力的なヒロインとヒーロー、それに特徴のある脇役達を生き生きと描き、ユーモアの中にしっかりとテーマがある。そんな作品です。 しかもこれだけの作業を短期間でやり遂げ、「つまらない作品」と言ってのける。この作者の伸び代は、計り知れません…… 作者曰く、“褒められて伸びる子”だそうですから、褒めて褒めて褒め倒して、どんどん楽しい作品を書いてもらいたいと思っています。 (^_^;)

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★★★★★
2011/11/27 14:02
素晴らしい作品です!

前作「彼を捕まえろ!」では、作者のユーモアのセンスと文章力の高さに感心しました。 その続編「俺様彼氏の説明書」では、更に構成力の高さに感心をしつつ、作者の優しい心を知る事ができました。 “この作者のシリアスを読みたい” そう思っていました。 実はこちらの作品こそが、作者の処女作との事。 作者は謙遜していますが、とんでもない。処女作でこのクオリティーの高さは驚愕ものです。 長編なので読みごたえはあります。 しかし適度な描写と、しっかりと構成され、流れるようなストーリー展開。そして、それぞれ味のあるキャラ達の生き生きとした会話で、知らず知らずにページをめくって行く、そういう魅力ある作品です。 最後に作者へお願いです。 続編を楽しみにしています。“ああしてほしい”という希望はありますが、それは敢えて言いません。あなた様の感性を信じ、着いて行きます。

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