結衣と悠斗は同じマンションに住む幼なじみ。
結衣は悠斗に長年想いを寄せているが、親同志の不仲のせいで接触を禁じられていた。
しかし同じ高校に通う2人は、マンションを出れば親の目を盗んで仲の良い関係を10年も続けている。
バレたらきっと引き離されてしまう。絶対に、バレてはいけない──。
シリアスな設定なのにお互いを大切に想う2人の会話は温かく柔らかく。
ときに甘い悠斗の言葉には何度も胸を撃ち抜かれました。
(とにかく悠斗が性格イケメンでカッコいいのです!)
自信がなくて臆病な結衣が、手放したくない唯一のもののために、弱い自分の殻を破り勇気をもって立ち向かう姿には心を揺さぶられ、涙が溢れました。
巧みな言葉選びと感情移入出来すぎる心理描写にはグイグイと引き寄せられ、ラストは一気読み。
涙あり、笑いあり、きゅんあり。
様々な角度から楽しませてくれる素敵なお話をありがとうございました。