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  2. 渡せなかったチョコを私は握りしめる。
    視界がぼやけてきて、歩くのをやめてしまった。
    後ろから足音がする。
    泣いていることだけはバレないようにしないと…。

    「千代…?」

    この声、雪音だ。

    「なにしてんだよこんなところで」
    「…いや、別に」
    「別にってお前、泣いてんの?」

    バレた…一番バレちゃいけない人に。

    「どうした?」
    「…ムカつく。」
    「え?」
    「幼馴染だから、年下だからなに?そんなに悪い?だいたい一個違うだけだし、雪音なんてガキじゃん」
    「…さっきの、聞いてたの?」
    「そんなことどうでもいいじゃん。こっちは必死こいて作ったんだボケ」

    私はチョコを投げつける。
    雪音は拾って微笑んだ。

    「なに笑ってんの?」
    「いや、さっきの教室のやつは俺に言い聞かせてたんだ。きっと、千代は俺のこと眼中にないだろうから」
    「え?」
    「ずっと好きだったってこと、わかった?」

    きゅん

    11

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  3. 年上の幼馴染、雪音のいる教室の前に立つ。
    昨日は今日のために夜遅くまで頑張った。
    ドアを開けようと手を伸ばした時。

    「雪音、俺にもチョコくれよ」
    「なーんで俺がお前にあげないといけないんだよ」
    「だってお前には千代ちゃんいるだろ!」

    突然私の名前を呼ばれてビクッとする。
    心臓が高鳴っていく。

    「千代は別にそうゆうんじゃねぇよ」
    「怒るなよ」

    声でわかる。不機嫌だ。
    何で、そんな、少し冷やかされたくらいで怒ってるの?

    「別に怒ってねぇよ?ただ、ありえねーんだよ。幼馴染だし、年下だし?」

    あぁ、なんで。
    私は廊下を歩き出す。
    なんで、私は雪音の幼馴染なんだろう。
    なんで、あと一年早く生まれてこれなかったんだろう。

    こんな想いをするくらいなら、
    バレンタインなんて作るんじゃなかった。

    雪音なんて、好きになるんじゃなかった。

    きゅん

    6

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  4. 『はぁ…』

    放課後の教室に、ため息が響く。

    (誤算だった。
    まさか先輩がチョコ嫌いだったとは…)

    でも、早めに知れてよかったかもしれない
    危うく先輩に嫌いな物を渡すところだった。

    (そう考えると…まぁ、よかったのかなぁ)

    ラッピングの上の文字をそっと撫でて、もう一度ため息をつく。


    「『橘先輩へ』?」

    唐突に後ろから声がして、慌てて振り向くと、そこには

    『橘先輩!?』

    思わぬ人物に驚いていると、先輩はニコッと笑って、話しかけてきた

    「それに書いてる『橘』って、僕だったりする?」

    『え?あ、は、はい…』

    「じゃ、有難く貰うね」

    そう言って先輩は、私の手の中からラッピングされたチョコを抜き取る

    『で、でもそれチョコですよ?』

    「うん。」

    『先輩、嫌いなんじゃ…』

    「?…あぁ。それ断るための言い訳だよ」


    「だって、好きな人から貰う方が
     一番嬉しいでしょ?」

    きゅん

    50

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  5. 「如月くんっ!」
    「これ受け取って!」

    結局、放課後まで渡せなかった、手作りのチョコレート。
    片想い中の彼は、はっきり言ってモテる。
    朝も昼も今も、瞳を輝かせた女の子達が彼を取り囲んでいて、わたしは彼に近づけなかった。
    あんなにいっぱいもらってるんなら、わたしのは別にいらないよね……
    そう思ったわたしは、回れ右。
    そのまま帰ろうとした、そのとき、だった。

    「瀬戸!」

    如月くんの声が、わたしを引き留める。
    彼は、女の子達をかき分けて、こっちへ来た。

    「な、何?」
    「それ、オレにくれないの?
    ずっと楽しみにしてたんだけど」

    彼は、わたしの手の中のチョコを見ていた。
    き、気づいてたの!?

    「で、でも、あんなにもらってるんなら、わたしのなんていらないんじゃ……」

    わたしがそう言うと、彼は、はにかんだ。



    「ばーか。
    ……好きな子からのチョコは、特別だし」

    きゅん

    26

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  6. バレンタイン当日の放課後

    私の手には結局渡せなかったチョコ

    「食べよ…」

    私が渡したかったのは片想い中の幼なじみ

    毎年渡そうとして、渡せなくての繰り返し

    「…苦い」

    甘いものが苦手な幼なじみのために甘さ控えめにした

    どうせ自分で食べるんだから甘くすれば良かった

    今年こそ気持ち伝えようって思ってたのに

    〈キィィ〉

    「…!?」

    屋上のドアを開けて入ってきたのは幼なじみ

    『なにしてんの?』

    目を背けながら

    「な、なんでもない!」

    『…』

    幼なじみは黙って私の隣に腰を下ろす

    「…はやく帰りなよ」

    素直になれない私

    『まだやることあんだよ』

    「ならはやく終わらせなよ」

    『じゃあはやく頂戴』

    「…え?」

    『その手に持ってるやつ』

    彼は私の手からチョコを取る

    『んまい』

    …!!

    『はやく帰んぞ』

    彼は私の頭を撫でてドアに向かって歩いていった

    きゅん

    8

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  7. 結局渡せなかった…。
    もう帰る時間だし帰るか…。
    そうして私は持っていたチョコをバッグにしまい込んだ。

    先生「よぉ。何してんの?」

    「えっと…ちょっと自習を…(汗」
    先生「…俺は文子が“今”したことを聞いてんだ。」

    えっ今私のこと下の名前で呼んだ…?

    「えっと…。」
    先生「チョコ、バッグにしまったろ?
    学校に持って来んなって言っただろ〜?w」
    「すいません…(汗」
    先生「誰宛?」
    「え…?!あっ…それは…」

    目の前にいるのに…。

    先生「歯切れ悪りぃなぁ…」
    「ぇ…せんせぃ…。」
    先生「へ?」
    「柄本先生…宛…です…。」
    先生「…それ…マジで言ってる?」
    「先生?」
    先生「めっちゃ嬉しい!!ありがとう!!」

    そう言って先生は私のことを抱きしめた。

    「あっあの!先生?!ここ学校です!!」
    先生「文子はチョコ持ってきただろ?おあいこだ!」

    「先生……好き。」

    ※全て妄想です。

    きゅん

    4

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  8. ずっと君が好きだった。その言葉を隠さないと隣にいられないから。いることは出来ないから。

    いつも言葉にしようとしては、開きかけた口を閉じるんだ。




    「今年はチョコ、くんねぇの?」

    『あ、あるに決まってるでしょ!だけど義理だからね!勘違い、しないでよね!!』

    「はいはい。ありがとよ。」



    幼馴染だからくれる、義理チョコ。本当に、本当の義理チョコ。

    だって彼女は。

    『あっ!!』

    目の前の女の子が見ている方へと視線をずらせばあいつがいた。

    ずっと、あいつに恋してる君。それでも、俺に勝ち目はないと分かっていても。君が俺の方を向いてくれることは無いと理解しているはずなのに。結局は諦めきれなくて。

    「行ってくれば?」

    『う、うん!!行ってくる!』

    背中を押すふりをして、幼馴染という関係性に縋り付いている。

    ____ああ、俺はなんと滑稽なのだろうか。

    きゅん

    13

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  9. 2月14日、朝。通学路。

    バレンタイン、、、
    私はこれにいい思いをしたことがない。
    流行りだしたのは小学校時代だったと思う。好きな男の子を放課後に呼び出して、チョコを渡す。
    私もやってみようと、当時クラスメイトで人気だった子にあげた。本気の本命チョコだったけれど、あっさり振られてしまった。
    それ以来、怖くてチョコを渡せなくなった。たとえ義理であっても。

    気づけば私も高校一年生。
    流石に寂しくなってくる。この機会に私も勇気を、、、いや、無理だ。
    「おーい! リナー! 」
    後ろから声がする。幼馴染のケンジだ。
    「あ、おはようケンジ」
    「おう」
    彼は並んで歩き出す。

    小さい頃と比べて、背が高く、肩幅も広くなった。そういう意識はしてこないようにしてきたけど、私は、ケンジが好きなんだと感じた。
    「ねえ、チョコは? 」
    「は? 」
    「だから、チョコ」

    ああ、何年も君は待ってたんだね。

    きゅん

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  10. 『えっと…なんで?』

    幼なじみの家でチョコ作り

    お菓子作りが下手な私は彼に手伝わせる気満々

    「一緒につくって!」

    お菓子作りで適当は通用しない

    「いいでしょ?」

    『…いいけど、なんかおかしくない?』

    「気にしない!」

    『てかなんでチョコ?』

    なんでって…

    「明日はバレンタインだよ?私も本命チョコあげたいなって」

    『…そう』

    私の好きな人は幼なじみ

    一緒に作ってどうすんだって感じだけど

    「…どうしたの?」

    明らかに元気のない彼

    「イヤなら無理して手伝わなくていいよ?」

    無理やり頼んでるわけだし…

    『誰』

    「えっ?」

    『誰にチョコあげるの?』

    「そ、れは…」

    『…俺にちょうだいよ』

    「え?」

    『本命チョコ』

    それって…

    「でも私なんかの…」

    『ほしい。俺にちょうだい?』

    …!

    『明日、楽しみにしとく』

    そう言って彼は微笑んだ

    きゅん

    28

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  11. 私の好きな人はすごくモテる。


    「先輩、受け取ってください!」
    「私のチョコをもらってください、新島先輩!」


    私も作ってきたんだけど。
    …渡せないよなぁ、この様子じゃ。


    「帰ろ」


    危うく徹夜しそうになるくらい
    苦手なお菓子作りを頑張ったけど。

    …なんだかバカみたいだ。

    先輩は、もっとカワイイ人からだって
    たくさんチョコをもらってるのに。


    「どいてよ、邪魔」
    「痛…」


    先輩のファンにまで押されてしまう。
    もう帰ろうとしてたんだから勘弁してほしい。


    「いた!」
    「…先輩?」


    不意に、優しい体温に包まれた。

    間違いない。
    この声は先輩のものだ。


    「…ズルいじゃん。俺、待ってたのに」
    「どれだけもらうつもりですか」
    「実久ちゃんのしか要らない」
    「は…?」
    「ちょうだいよ」
    「…仕方ないですね」


    …素直じゃない言葉も
    きっと先輩にはお見通しなんだろうな。

    きゅん

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  12. 「黒宮くーん!このチョコ、頑張って作ったんだ!もらって、くれる?」
    「私のチョコも、食べて!」
    「私も!」
    私が恋してしまった黒宮くんは、ものすごくモテる。根暗な私に立ち入る隙などない。

    (とか言って持ってきちゃってる私って…。もう放課後。渡せない。そうだよ。)
    言い聞かせても、思いは消えない。思わずため息を吐く。
    「何してんの?」
    「く、黒宮くん…」
    そんなとき、声をかけられた。周りには誰もいない。
    (チャンスじゃ…義理だって言えば…)
    「これ、チョコ。義理だけど、あげます。」
    「なんで敬語?ってか、マジ?」
    ぽかんと私の手の袋を見つめる。その意味がわからずぎこちなく頷くと、袋が受け取られた。
    「ありがと。」
    そう言って立ち去っていく。
    …嬉しいって聞こえたのも、頰が赤かったように見えたのも気のせいだろう。

    ハッピーエンドじゃない。だけど、ビターエンドはまだ来ていない。

    きゅん

    9

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  13. 今日は、待ちに待ったわけではないけど、奏と付き合って初めてのバレンタインだった。

    年中行事に疎い奏は、今日が何の日であろうと別にどうでもいいと思っているに違いない。

    でも私は彼女として、奏にチョコを渡すから。

    いろいろと忙しくて手作りは断念してしまったけど、その分少し高めのチョコを買ったからそれでなんとか許してほしい。

    「奏」

    隣を歩く彼の名前を呼んで、私はカバンから例のものを取り出して差し出した。

    「手作りじゃないけど我慢して」

    チョコの入った四角い箱を受け取ってくれると思ったのに、奏はなぜか私の手首を掴んで引き寄せた。

    反動で手から滑り落ちたそれが地面に叩きつけられる音がした時には既に、私は奏に唇を奪われていた。

    「キスできたから満足」

    ゆっくりと離れた奏は、地面に落ちたチョコの箱を手に取って小さく笑った。

    「玲香から貰うものなら全部嬉しいから。ありがとう」

    きゅん

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  14. 今日は優紀さんが海外での演奏ツアーから帰ってくる日!
    ヴァレンタイン過ぎたけど、チョコを使ったフルコースを作ってみた

    年に1回の女性から愛を告白する日だもの
    私からも愛してるって伝えたい……

    「はい、絢」
    「えっ?」

    帰宅するなり、目の前に差し出されたバラの花ときれいなリボンで飾られた箱

    「ありがとう?」

    「意味がわからない?」

    「はい」

    「ヴァレンタインは恋人同士が愛を誓い、プレゼントを贈る日なんだ。日本は女性限定だけど」

    「知りませんでした」

    でもとっても嬉しい!

    「私からも。今夜はチョコレートディナーです」

    楽しい食事の後、開いたプレゼントは№5で……

    「今夜はそれを着て、俺を誘惑してね」

    「…モンロー程、色っぽくないですよ?」

    「俺を酔わせるのは絢しかできない」


    それはチョコよりも甘い夜でした♡

    きゅん

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  15. 「璃子、ん」

    「無理!」

    「無理じゃない、璃子の番」

    「……」

    「は~や~く~」

    歯でアレを咥えながら突き出す和也
    これ以上は、く、唇がくっついちゃう!

    「だから歯で咥えてんだろ。取らないと負けだぞ」

    ふざけて始めたポッキーゲーム、いつも生意気な和也を恥ずかしがらせるつもりが~~!

    「…分かった。でも目、閉じて」
    「OK」

    意を決してポッキーを唇ではさみとる
    少しだけ、唇が触れてしまった…
    勢いでポッキー吸い込んじゃったけど、これで、お、終わった…

    「まだだよ」

    ふいに後頭部を押えられ、和也が唇を合わせる
    舌が口内に入ってきて…
    えっええ~~~~~!

    驚き過ぎて固まる私の舌の上からポッキーを奪った和也はにっこり微笑んだ


    「これで俺の勝ち、ね?」

    きゅん

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  16. 2月14日。
    生徒会の仕事を終えて学校を出ると、もう外は真っ暗だった。
    今日は東条と付き合い始めて初めてのバレンタイン。
    一応鞄の中にチョコレートを忍ばせては来たけど、もうこんな時間じゃ溜まり場に着いたらすぐ東条も寝ちゃうだろうし、今日渡すのはもう無理かなあ。
    「おい」
    校門の前を通ると、そこには東条が一人、突っ立っていた。
    「と、東条、今日は遅くなるから迎えはいいって・・・・・・。ていうか、車で来たんじゃないの?」
    「うるせえ。帰るぞ」
    強引に私の手をつかんだその手は、酷く冷えていた。
    冷たい手なのにそれはどこか暖かい。胸がぎゅっと熱くなった。
    「東条、あの、これ・・・・・・」
    鞄からチョコを取り出して東条の胸に押しつける。
    東条は最初ちょっとびっくりした顔をしていたけど、その顔はすぐに柔らかく笑った。
    「待ってた」
    私の髪をくしゃっとなでて、その手はまた私の手と絡んだ。

    きゅん

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  17. バレンタインと定期テストが重なり、ギリギリで入った私は雄吾にチョコやプレゼントを渡すどころか、用意もできなかった。ウウッ…

    「…だから何もなくて。ゴメンね」
    「そんなことを気にしてるんですか」
    「だって!」
    「日本の菓子業界が仕掛けたイベントに水樹が振り回されることないんですよ」

    う~優しいこと言ってホントに要らないの?

    「まあ、そんなに気になるなら一つだけ欲しいものがあります?」
    「チョコじゃなくて?」
    「ええ、チョコより甘いものです」
    「?」

    何がほしいのだろう?

    首を傾げる私ににっこり微笑む
    耳元に唇を寄せた彼は

    「水樹が欲しい」
    世界一甘い囁きをくれました♥

    きゅん

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  18. 「おい」

    「……ぅ、」

    「チョコ、くれねぇの?」



    机に腕を置き、見つめてくる幼馴染。



    「え、と…」



    一応、作ってはいるんだけど…。



    「別の奴にはやってたのに、俺にはくれないんだ?」


    「ちが、「まぁ、でも」」



    カタン、と席を立ち、近づいてくる。

    ち、近い……!



    「お前が俺以外を好きになるなんて事、ないもんな?」


    「へっ……!」






    「言ってる意味分かるだろ?







    だからチョコじゃなくて、お前をもらう。」






    もう、限界です……!

    きゅん

    19

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  19. 今日も一緒に帰ろうと待ち合わせた校門に先に来ていた先輩に名前を呼ばれる
    「さや」
    「はい、先輩」
    「さや」
    いつになっても先輩に呼ばれる名前は特別で少し気恥ずかしいけれど、今日は先輩も様子が少し変だった
    「はい?」
    「手出して」
    「こうですか?」
    両手の平を上に向けて差し出した私に先輩はそっとセロハンに包まれたそれをのせる
    「ん」
    「わあ。ガーベラですね」
    可愛いピンクのガーベラが一輪私の手のひらにおさまっている
    「…好きって言ってたでしょ? 」
    「はい、覚えててくれたんですか? 」
    「そりゃね」
    「嬉しいです。でも、私の誕生日今日じゃないです」
    「知ってる」
    「じゃあ、どうして? 」
    「あー。」
    いつも歯切れのいい先輩には珍しい。やっぱりちょっと変なの
    「先輩? 」
    「バレンタイン」
    「バレンタイン? 」
    「そう。今年は俺から逆バレンタイン」
    そう言って先輩は照れくさそうにはにかんだ

    きゅん

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  20. 「今日バレンタインだけど、女の子から呼び出されたりとかないの?」

    と、並んで歩く幼馴染の誠二に話しかける。

    「ないよ。お昼にたくさんもらったもん」

    「そうですか」

    まぁ、そりゃあ、貰うよね…。

    予想はできていたけど。

    「なーんて、ウソだよー」

    「…は?」

    どういうこと?貰ってないの?

    「俺は貰いたい子がいるから、申し訳ないけどって全部断った」

    「貰いたいって…。思いっきり願望じゃん」

    「そうだよ。俺は朱莉から貰いたい」

    「ないの?」と薄笑いを浮かべる誠二に、

    鞄から取り出したクッキーを、押し付けるように雑に渡した。

    「まずくても知らないからね」

    本当は味見もしたし、なんなら誠二の好みに合わせて甘さ控え目にした。

    美味しくできたと思う。

    「はは、ありがと、朱莉」

    嬉しそうな表情の彼にドクンと心臓がなった

    ……気がした。

    きゅん

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  21. 「ねぇ、優兄!」
    「バ、バカ。その呼び方学校ではやめろって何回言えば分かるんだ?」

    そう言って私の頭をクシャと撫でる優兄
    優兄は教育実習生として私の学校に来ている。

    「ごめん、ごめん、そんなことより今日何の日かわかる?」
    「ん?なんの日だ?」
    その言葉を聞いてため息がこぼれた
    「あのね…今日は…」と私が言葉を言い終える前に横から私の言葉を遮ったのは同じクラスの女子生徒だった。
    「優先生ー!! これあげる」
    優兄に差し出したのは明らかに手作りチョコだった

    「あー、悪い生徒から貰わないようにしてるんだ。気持ちだけ貰っとくよ。ありがとう」 と微笑む優兄

    その言葉を聞いた女子生徒はすぐさま去っていってしまった。

    そして振り返った優兄は私に…
    「で、歌恋は?」
    「優兄のバカ。もういいよ」
    走り去ろうとした時、優兄が私の手首を掴んだ。
    「生徒からはとは言ったけど歌恋は別だから。待ってる。」

    きゅん

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