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  2. 「今の、気になってたシーン」

    言いながら、演劇部OBの涼先輩はリモコンを手に取って再生ボタンを止めた。

    文化祭で上演した劇を改めて見返して、反省会をするのが今日の活動のメイン。他の部員はまだ来ておらず、部屋には先輩と2人きり。

    「あれだとキスしてるようには見えないよ。お互い首傾けて顔寄せてるだけ」

    「…でもそこに関しては逆にリアルすぎるのもどうかと」

    リアルを追求しなくてどうするの、といつもの口癖を言いながら、先輩は席を立ち、私に近付いてくる。

    「立って」

    有無を言わさぬ口調。しぶしぶ腰を上げると、そのまま腕を掴まれ身体ごと引き寄せられた。

    「…近いです」

    「見本、やるよ」

    そしてそのまま、塞がれる唇。フリじゃなくて、本当に。

    「…っ、先輩!」

    離れたくても離してくれない。何度も、何度も、落とされるキス。

    「里佳のその目、たまんないよね。ずっとこうしたかったよ」

    きゅん

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  3. 「先生って暴走族と仲良いよね」
    前から思っていたことを呟いた。
    日直だったから日誌を出しに行った職員室での出来事。
    他の生徒は帰ってて職員室にもほとんど先生がいない。
    「なんで人少ないの?」
    「飲み会」
    「…誘われてないの?」
    哀れんだ目で言うと「お前が日誌出すの遅ぇんだよ」と頭を叩かれる。
    「体罰に世間は厳しいよ」
    「教育の1つだ」
    ザッと日誌に目を通した先生は「お疲れ」と言って日誌を閉じた。
    「でさ、さっきの質問なんだけど」
    「暴走族と仲良いって話か」
    「そーそー、確かに先生若いしチャラそうだけどさ、」
    先生のことたまに名前でさん付けの人いるじゃん。と、この前たまたま耳にしたことを言う。
    すると「あー、」と言って少し複雑そうな顔をして。
    「お前さ、ペラペラ言うんじゃねぇぞ」
    いや、何が。
    でもその意味はすぐ分かって。
    「俺、OB」
    子供っぽく笑った先生にいろんな意味で心臓が音を立てた。

    きゅん

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