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  2. 「あ」

    そう言って開けた私の口にマカロンを放り込む先輩。

    「自分で食えよ」
    「だって先輩が持ってんの欲しかったんだもん」
    「はいはい」

    んへへ、と微笑む私と、呆れつつも私の頭をくしゃ、と撫でてくれる先輩。
    先輩とお付き合いを始めたのはいつだったっけ。
    私が高1の時に告白したから……2年前?
    早いなぁ、もうそんなに経つのか。
    そんな私はもう受験生で、先輩なんか華の大学生。
    今は必死に先輩の大学を受けようと奮闘中です。

    「そういやお前さー、この前の模試どうだったの」

    ふと、思い出したように尋ねる先輩。
    私はごくん、と口の中のものを飲み込んだ。


    「先輩、好きです」
    「うん、知ってる」
    「ずっと好きです」
    「俺も。…で、要件は?」









    「……勉強教えてください‼‼」
    「うん、知ってた」

    ガバーッと頭を下げる私。
    それにまた、先輩は私の頭をくしゃ、と撫でるのだった。

    きゅん

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    御垣 千夏さんをフォロー

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  3. 男子バスケットボール部のマネージャーになって半年。

    今日の放課後には他校との練習試合があるから、少しでも
    チームのためになるようにボール磨きをしている。

    キュッキュッ
    この音、とても落ち着いて好きだなぁ。

    トンっトンっ
    誰?

    そこにいたのはバスケ部で女子に1番人気の喜多先輩だった。
    「おおっ!山下!なにしてんの?」
    「今日の放課後の練習試合のために、ボール磨きしておこうかなと思って。」
    「えらいな。頑張ってな。」
    「はい。ありがとうございます。」
    「じゃあな。」  クシャッ
    「?」
    うあっ!先輩に髪、クシャってされた・・・?
    そういうところがモテるんだろうな。
    やっぱり、モテる人って違うなぁ。

    その頃先輩が、「何でだろ?アイツいい子だよなって思ったら、手が伸びてた。」
    なんて思ってるって知るのはまだまだ先だった。

    きゅん

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    E☆N★さんをフォロー

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  4. 「あ~あ。涙だか鼻水だか」
    「だって~」
    ブヒー!
    放課後の屋上。幼馴染のカイトの差し出したハンカチに、マヒロは迷わず鼻をかんだ。

    カイトはマヒロの涙を親指で拭いながら
    「お、このまつエクいいじゃん。この涙量でもばっちりカール効いてるぞ!」
    「ほんと?(鏡を取り出し)わぁ、ばっちりだわ。
    このお店ね初めて行ったの!カナに紹介されて..ウェ~ン」

    泣き声が更に大きくなった。
    (やばっ!思い出させちまった。憧れの先輩と親友が実は恋人だったとは..しかし、うちの学校は山に囲まれてのどかだよなぁ。まぁ、田舎だけどこうして良い空気吸って、夕焼け見て)

    カイトはマヒロの頭にそっと手を置き柔らかくクシャリとした。
    「おまえが安心して俺の隣で泣いてるって、なんか..うん。悪くないや!ハハッ」
    「何よそれ~わけわかんな~い」
    甘えたように言うマヒロ。満足げなカイト。茜色の光が優しく二人を包んだ。

    きゅん

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  5. 「海斗、何してるの?」

    「別に。ってか、お前には無関係だろ。」

    俺の幼馴染の優香は、グレた俺に何かと話しかけてくる。不良と呼ばれる俺に、ワザワザ構うのは、物好きな優香だけだ。

    「海斗の髪、綺麗だよね。」

    そう言って、俺の金髪を見つめる優香。こいつ、本当に変わり者。

    「優香、あんまり俺といると、ハブられるぞ?」

    不良となんて何言われるかわかんねーし。

    「んー?なんで?私には海斗がいるもん!海斗がいれば、1人にはならないよ!」

    こいつ、マジで馬鹿なんじゃね?俺がいれば、って。

    「バーカ。」

    でも、そんな馬鹿が好きな俺も、十分馬鹿なのかも。

    「もー、馬鹿って言わないでよ!」

    そうやってすぐムキになるところも。

    「あっ!可愛い雲!!」

    そうやってすごいガキになるところも。

    「早く教室戻れよ。」

    髪をクシャッてすると、軽く頰が赤くなるのも。

    全部が可愛くて仕方ない。

    きゅん

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  6. 「ん、雛田終わった?」

    先に仕事が終わっていた二階堂くんが近づいてきた。

    「ん!終わったです!」

    少しだけ弾んだ足取りで、二階堂くんに近寄ってギュッと腕を抱きしめる。

    「っ、だから、ダメだって……」

    少しだけ焦ったように言って、引き剥がそうとする二階堂くんに頬を膨らませる。

    「やーでーす!」

    さらに力強く抱きしめると、諦めたように二階堂くんの腕から力が抜けた。
    いつもなら「まったく…」とか言いながら頬をかく二階堂くん。

    「っひあ…?」

    今回はその『いつも』ではなかった。

    「今回だけだからな?」

    微笑みながら私の髪をクシャクシャと撫でるように弄る二階堂くん。

    「〜〜〜っ!!」

    今まで感じたことの無い、フワフワした、気恥しい気持ちが全身を駆け巡った。バッと、二階堂くんから離れて後ろを向く。

    顔が、赤い気がしたから…

    「どしたよ?」

    「……なんでも、ないです…っ」

    きゅん

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  7. 「夜瑠、夜瑠ー!夜瑠ーー!」

    「あー、うるせぇ!!」

    ・・・・

    「って、夢か!?」

    小さい頃から顔が怖いと言われてきた俺は、高校で不良になってやった。
    そんな俺に物怖じもせず、からかってくるのは、幼なじみの月奈。

    「夜瑠、おはよ!」

    出たな。
    毎回つるんでくる月奈にうんざりしつつも

    「あれー?先生、それ私とお揃いだ!」

    他の奴と楽しそうにしてる姿は

    「チッ…」

    見たくない。

    先生と話し終えたのか、月奈がこっちに向かってくる。

    「ねーねー、夜瑠っ、お昼一緒に食べよ?」

    「…先生と食え」

    「えー、拗ねちゃった?」

    「あぁ」

    「え」

    「お前、今日、先生ばっかだし」

    「え!?」

    信じられないとでも言うように目を丸くする月奈。

    「お昼、屋上な?」

    俺がクシャっと髪を撫でると、月奈の顔が赤くなる。

    「夜瑠が変…」

    たまには俺だって、お前をからかいたい。

    きゅん

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  8. 学校に向かって歩いていた。

     道が見えにくくて、分かりにくかった。



    『あぶねぇよ。』

     気づかなかった。



     後ろから車が来ていることに。


    『気をつけろよ。』

     明るい茶髪の男子が後ろにいた。


     笑顔で、大丈夫か?と言ってくれた。


     「ありがとう。」

    『別に。』


     助けてくれてありがとう。


     茶髪の君は、私の頭をクシャッとしてから、


    『またな。』

     ドッキとした。茶髪のきみがいなくなった後も動けなかった。




     また、会いたいと思った。


     

     これから、君を知っていくよ。




     

     新しい恋が始まった気がした。

    きゅん

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  9. あづぅー





    本当に暑すぎやろこれ






    やっと学校着いたよー








    グイ






    いきなり髪の毛を引っ張られた







    「ちょっと彪くん!なにするのよー!」





    「なんで俺を置いてくのかな?毎日一緒に行こって約束したよな?」






    「ごめんって。だってなんか彪くんが近くにいるとドキドキしておかしくなっちゃっいそうなんだもん。」



    「だから彪くんが悪いです」





    「ハァー」




    「なんでそんなに可愛いわけ?」





    「そんな可愛い事言っても許さねーし」






    「黙って俺にドキドキしてろよ」






    チュッ



    //////





    ほらまたこういう事するー








    彪くんのばかぁ!

    きゅん

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  10. よし、学級日誌も書いたし、教室掃除したし、あとは職員室に日誌もってくだけかぁ。
    私しかいない教室、騒音がなくなったここはとても静かだった。

    帰る準備をしているとき、

    「あ、日菜子今帰り?」

    自分の名前が呼ばれて、私は声のした方を見る。
    そこにいたのは、元カレの聖夜だった。
    2週間前に喧嘩して、降られるのが怖くて私から別れを告げたのだ。
    クラス違うから、この2週間会っていなかった。

    「そ、そうだけどなに?」

    私はまだ聖夜のことが好きだ。
    それなのに自分から別れを告げたのに、好きって気持ちを持っていいのかわからない。

    「一緒帰んね?」

    聖夜は私と別れたことを知っていないのか。
    それを知ってても、一緒に帰ろうと言ってるのか。

    「俺、まだお前のこと好きだし。別れたとか思ってないから。」

    ・・・え。

    顔を真っ赤にする聖夜。

    「こっち見んなよっ。」


    クシャっと私の髪を触った。

    きゅん

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  11. 「大和くん!遅れてごめん」フェンスに背中を預けている彼に謝る。「マジで、遅ぇ」彼は、大きなあくびをしていた。「今日は、いつになく眠そうだね。また、徹夜?」「ちげぇし。まあ、寝不足なのは正解」「じゃ、何?」「秘密」彼は、ちょっと目をそらした。「えー。教えてほしいなぁ。ダメかな?」「だー!もう。当日まで黙っとこうと思ったのに。そんな顔で詰め寄るとか、卑怯!」彼は、顔を真っ赤にして答えた。「夏休み!もうすぐ夏休みだろ?」「だから?」「ここまでで、察しろよ。俺に言わせるな」「んー?夏休みなにかあるの?」「俺だけ浮かれてんのバカみたいだわ」彼は一度口を閉じて、言った。「デート。お前とデートしたい。そのための行き先考えてたんだよ」!やっと、言ってる意味が分かった。「なんで、ここまで言わねえと伝わらないかな?」「そっか~、今日の大和くんの寝不足は私のせいなんだ。なんか、恥ずかしいけどうれしいな。エヘヘ」

    きゅん

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  12. 川を覗き込むと,自分のオッドアイの目が見える。
    こんな目,嫌いだ。
    なのに彼女に出会ってから,この目が好きになってしまった。

    「星空ちゃんのせい…」

    そう呟いて,気持ちよさそうに眠る彼女の髪でくるくると遊んでみる。

    「あー,もう好きだなぁ…」

    呟くと余計に好きになってしまう。

    ずっと見てたんだ。
    君は気付いてないだろうけど…

    君はここに居てはいけない。
    僕と一緒にいてはいけない。
    君には幸せになってほしい。

    だからもうお別れだね。

    「生きて…!!」

    君には本当に生きてほしい。
    どうか,幸せになって。

    僕の分も幸せになって。

    「っっ…!!」

    悲しい。
    寂しい。
    苦しい。
    つらい。

    「幸せに…っっなっ…て!!」

    言えた。

    泣いてても,グシャグシャでも,これだけは言いたかった。

    「さようなら,星空ちゃんっ!」

    春の日差しが,僕の嫌いな瞳をキラキラと輝かせた。

    きゅん

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  13. 夏希「和紀先生!!」
    先生「まだいたんだね?」
    夏希「先生もまだ居たんですね」
    先生「ちょっと追いかけられていてね」
    夏希「大丈夫ですか?」
    先生「うん」
    ダダダ
    生徒「あれ?和紀先生は?」
    生徒「いなかった?」
    生徒「帰ったのかもしれないね」
    生徒「しょうがないね。帰ろっか」
    ガラガラ
    先生「ごめんな?」
    夏希「いえ!!(//・_・//)カァ~ッ」
    チュ
    夏希「え?」
    先生「ごめん」
    ポロポロ
    先生「ごめんな」
    フワ
    先生「じゃあな」
    夏希「先生!!」
    先生「ん?」
    夏希「嫌じゃなかったです」
    先生「え?」
    夏希「だから!!嫌じゃないです」
    先生「それって先生のこと好きってこと?」
    夏希「は、はい」
    先生「じゃ、付き合って?」
    夏希「は、はい!!」
    (//・_・//)カァ~ッ
    先生「カッワイ〜」
    夏希「うるさいです!!」
    「「クスクス」」
    先生「好きだよ」
    夏希「私もです」
    チュ

    きゅん

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  14. 「まーだやってんのかよ」

     夕日が差し込み始めた時間帯、今日中に先生に提出しなければいけない資料を作成していると、扉のほうから声が聞こえてきた。幼馴染の海斗だ。

    「お前ほんと容量悪いよなー」
    「茶化すだけならどっか行って」

     敵意むき出しでそう言えば「怒んな怒んな」と軽くあしらわれてしまった。
     海斗は優秀だ。頭もいいし運動もできるし人付き合いも上手くいってる。不器用な私とは、正反対なのだ。何でもこなせる彼を近くで見てきたせいで、私はいつも劣等感に苛まれる。

    「お前は容量がマジで悪いけど」

     口を開いたと同時に海斗は目の前の椅子に座る。そしておもむろに私の頭に手を置いてきたのだ。くしゃりと、乱雑に撫ぜられる。

    「俺は、お前がちゃんと頑張ってること知ってるからな」

     夕日に浮かび上がる憎らしい幼馴染の姿に心臓のスピードが上がってしまうのだった。

    きゅん

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  15. 「結奈〜急げ〜」

    『待って〜』

    学校遅刻する〜


    状況を説明すると、

    《昨日、父が単身赴任先で倒れた

    と言う連絡が来た

    そこで母が向かうことになって

    私たち兄妹は家に2人きり》

    というところ

    私たち兄妹はもと幼馴染

    小さい頃から私は優翔の事が好き

    だから2人は困るんだって母さん!

    まぁこんなこと思っても仕方ないけど


    「結奈、風呂入って来い」

    『分かった』


    『出たよ』

    「おu..はっ?!」

    『?』

    「お前なんでそんな服なんだよ」

    私が今着ているのは、黒の短パンと

    白のタンクトップ。どこか変?

    「理性ヤバいっての((ボソッ」

    聞こえなかったけど、優翔は何か呟いた後

    こっちに向かって来て、私の前で止まる

    「俺結奈の事好きだからそんな服着てると

    襲いたくなる


    じゃ、風呂入って来る」

    クシャ

    『ふぁ..』

    そして私はその場に崩れ落ちた

    きゅん

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  16. 「俺を呼び出すとか何様?」

    あいつを放課後の体育館に呼び出した。

    告白したくて思い切って勇気を出したのにもう言えなくなってしまう。

    「別に」

    「何か用があったんだろ?」

    「もういい」

    「だったら俺から話そうかな…」

    「なにを?」

    「一緒に帰ろうぜ」

    どきっ。

    そんなことを言われたのは初めてで戸惑う。

    「いっ…一緒に?」

    「嫌そうだな」

    「嫌じゃないよ」

    「そか」

    なんだか嬉しそうな顔をしていて、それがどうしてなのか確かめたくなる。

    「初めて一緒に帰るよね。どうして急に?」

    「七夕だから」

    「へ?」

    予想外の言葉に拍子抜け。

    「年に一度、願いがひとつだけ叶うなら…これかなって」

    「どういうこと!?」

    「もっと一緒にいたいんだよ…」

    「わたしもだよ…」

    まさか両思いだったのかな。

    どこかで七夕の短冊が、ふわっと風に揺れた。

    (素直になりたい)

    きゅん

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  17. 「うっわ、また雨だ。最悪……」

    七夕の日はいつも雨だ

    雲の上で二人は会ってる、って聞いたことがあるけど、私なんて一人だよ?

    え、傘がない!?


    「よっ」

    ん?

    「どうせ傘忘れてると思ってたけどホント期待を裏切らないよな」なんて言って笑ってる

    「別に待ってなくても良かったのに」

    私って可愛くないな。君の前では一番可愛く見せたいのに、素直じゃない

    というか天邪鬼が凄い


    「じゃあ入れてやらないけど」
    そう言って意地悪そうにニカって笑う

    幼い時から一緒だから、わかるのかな、私の気持ち。それがちょっとズルい

    私は全然君の気持ちわからないのに


    「部活おつかれ」

    相合傘も君にとっては私相手じゃ慣れたものかな


    「けっこう恥ずかしいよな」

    「え?」

    「あー、こっち見るなって」


    温かくて大きな手にクシャっと髪を触られる

    織姫と彦星が見守ってくれているような気がした

    きゅん

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  18. 「あ、やっぱここに居た」

    「……なんですか」

    「別に。居るかなぁと思っただけ。あ、探してたわけじゃねーからな?」

    「ふーん、暇なんだね」

    「人聞きわりぃな……アンタと一緒に居たかっただけだろ」

    「チャラ」

    「まりちゃん冷たい」

    「まりちゃん言うな」

    「なぁ、初めて会ったときのこと覚えてる?ここでさ、アンタが歌ってるの聴こえて」

    「え……急に何言い出すの。そりゃ覚えてるけどさ……」

    「あんなにオドオドしてたのに今じゃその毒舌だもんな〜」

    「満更でもなさそうなのがちょっと」

    「まぁな」

    「そこは否定して」

    「麻里香」

    「………………………………はい?」

    「間が長えよ」

    「だって急に改まるから。何、こわい」

    「はぁ………なんでもねぇよ」

    「ちょ、髪ボサボサなるんだけど!!」

    「しらね。おろしとけば?」

    「それは嫌」

    きゅん

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  19. 看護師さんが、病室の窓際に笹の葉を飾ってくれた。
    「梨々香ちゃん、七夕さんがおわるころ退院できそうよ」
    「青春まっただ中の高校生だもんね。彼氏に早く会えますよーにって短冊に書けば」
    「彼氏なんかいません」
     いないけれど、気になる人はいる。
     この病院の研修医の桜井先生だ。
     忙しそうなのに、いつもニコニコして尊敬している。けど、私なんか。
     つい、桃色の短冊をくしゃくしゃにしたとき、突然、髪をクシャとされた。まるで、ワンちゃんみたいに。
    「こら、ちゃんと願いごと書かないとダメだぞ」
     目の前に、聴診器をぶらさげた桜井先生が笑って立っていた。
    「先生...」
    「先生が、梨々香ちゃんの願いごと叶えてあげよーかな、なんて」
     冗談ぽく言う先生の頬が、ちょっぴりさくらんぼ色なのは気のせいかな。
     勇気をだして書いてみよう。
     退院したら、桜井先生とクリームソーダを飲みにいけますよーにって。

    きゅん

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  20. うちの学校では毎年屋上に近所の神社から頂いた笹を飾り、自由に短冊を吊るしていい決まりになっている。

    この時間なら誰もいないはず…

    冷やかされこそしないものの友達がいるときに吊るすと内容を見られてしまう。

    絶対に見られたくない!

    放課後の最終下校時刻ギリギリの今なら誰もいないはず

    これでよしと!

    「おいおい、もう下校時刻だぞ」

    え!この声は…
    恐る恐る振り替えると、予想通り佐藤先生がいた。

    「今から帰るところです」

    夕陽に照らされて先生の顔に影が落ちている。

    「ふーん、こんな時間に吊るすなんてどんなお願い書いたんだ?」

    いたずらっ子みたいに口角をあげながら近付いてくる。

    まずい!ばれてしまう

    頭に先生の暖かい大きな手が優しく触れる。

    毛先をいじりながら
    「俺にぐらい教えてくれてもいいんじゃない?」

    私の気持ちを知ったうえで言ってくる。
    こんなのズルい!

    きゅん

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  21. 「あれ」

    靴箱を開けた彼はニヤリ顔だった。

    「これ見て」
    「ラブレター?」
    「どうしよかなー」
    「…」

    片思いの彼はまだ幼馴染だった。

    「い、いいんじゃないの。返事をしたら」
    「へえ?いいんだ」
    「私に聞かないで」

    彼女は涙を隠して教室に入った。
    その後、彼女は彼に彼女ができた噂を聞いた。

    「おはよう」
    「うっす。あのさ、今日の帰り、話があるんだ」
    「う、うん」

    放課後。渡り廊下で彼女は待っていた。

    「帰るか」
    「話ならここで。彼女ができたのに一緒に帰れないよ」
    「…いいの!いくぞ」

    彼は強引に手をつかみ歩き出した。

    「お前さ。俺の事どう思ってんの?」
    「え」
    「他の女と付き合ってもいいのかよ」
    「だって」
    「いいのかって聞いてんだよ」
    「…嫌です」

    彼はそっと頭を撫でた。

    「そう言えよ。最初から」
    「はい」
    「ほら、手かせ」

    二人は仲良く帰ったのだった。

    きゅん

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