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  2. 私は、部室に最後の一人になるまで残り、顧問の先生を待っています。
    美術室で一人デッサンをしていると、背後から、顧問の先生が私がデッサンをとっているキャンバスと、私の顔を交互に覗き込み、上達したね。という一言に、頭をポンポンと、子供をあやすように叩くのでした。
    本当に欲しいのは、誰にでも向けるような言葉ではなく、私にだけ向けられる言葉。

    例えば、愛している。

    そんな声がが欲しくて、私は部室に最後まで残るのです。
    寡黙な先生から、そんな言葉は、出てきはしない。
    けれど、いつかこの関係が進むと信じて、私はここに残り先生を困らせ続けるでょう。
    子供扱いではなく、私を攫ってほしいと願う浅はかな考えは、きっと先生にはお見通しなのか、先生の優しい瞳がそう言うのです。

    先生と二人きりの会話がいつ出来るのか分からないけれど、私にはかけがえの無いひと時。

    ねぇ、先生?
    もっと困らせても、いいですか?

    きゅん

    4

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