ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

野いちご学園メニュー

ようこそゲストさん

  1. 4562件ヒットしました

  2. 市立図書館の、自習室の一番窓際の席。

    そこに「彼」の姿は今日はない。


    この前偶然目が合ってお互いの存在に気づいた。
    幼馴染であり、ずっと好きな人。
    でも高校で離れて以来だし、ドキドキしてまともに話せなかった。

    ふぅ…と後悔のため息をつき、本棚から志望校の過去問を抜き取る。




    「それ、次貸してもらいたいんだけど」


    突然、声がして
    ハッと振り返ると……


    「久しぶり」


    目の前には

    …ずっと大好きな人。


    びっくりしたのと嬉しいのとで
    鼓動が鳴り止まない。


    「これ」

    すっと彼が差し出してきたのは…


    「合格…祈願…?」


    「今神社で買ってきた。おそろいで」


    照れ臭そうにもう一つを見せる彼に
    胸の奥がキュッと掴まれる。


    「志望校、同じなんだな。一緒に受かろうぜ」


    嬉し涙をにじませながら大きく頷くと、

    彼は私の頭にポンと手を乗せ
    クシャッと笑った。

    きゅん

    11

    Nag*iさんをフォロー

    通報する

  3. 「あれ? まだ帰ってなかったの?」

    なによその言い方
    待ってたのは私の勝手だけど…


    「だって、また怪我したとかしたら大変でしょ?」

    「怪我してナンボの世界だだよ? 心配しすぎ。
    それに……」



    そんなこと言っても!


    あれ?

    なんか近くない?



    「まだ弟扱い?」


    ちょ、顔近い!

    「ちーちゃん顔赤いよ?」
    うるさいし!



    「ちなみにさ、何で俺が空手なんてやってると思う?」


    「し、知らないわよ! チビで弱そうだったからイジメられないためとかでしょ?」

    そのでかい図体で近づくな!

    威圧感あるでしょ!


    でも
    女の子みたいだったから
    私が守ってあげなきゃってずっと思ってたのに……


    「それもあったよ。でも今はね」

    近いって!!!!
    ぎゅっと目を閉じたら頭の上にフワッとなにかが乗った



    「ちーちゃんを守れる男にならないとさ」



    成長しすぎだよ…バカ

    きゅん

    7

    君妻 神威さんをフォロー

    通報する

  4. 「……ねぇ、」
    「なに?」
    「なんで私たち一緒に登校してんの?」
    「なんでって、幼馴染だから?」
    「ただの幼馴染でこんなに一緒にいる?学校行くのも、ご飯食べるのもなんで悠比くんなわけ?!」
    「なんだよ、嫌なの…?」
    「べ、別に嫌だってわけじゃないけど…」
    「ならいいじゃん」
    「でもさ?悠比くんと一緒にいるせいで友達と全然仲良くできないんだよ?話しかけられたとしてもさ?悠比くんと付き合ってんの?とかさ、悠比くんのこと紹介してとかさ、悠比くんのことばっかだし…」
    「ふーん」
    「人ごとみたいに!だいたい高校生になってまでも幼馴染と一緒にいるのはおかしい!あたしだってそのうち彼氏できるかもだよ?そした「そんなことさせない」」
    「え?」
    「俺がどんだけお前への告白遮ってると思ってんの?なぁ、いつになったら察してくれんの?」
    「 ん?」
    「小さいときから一途に思ってんですけど?」

    私だって一途だよ?

    きゅん

    27

    °はる°さんをフォロー

    通報する

  5. 席替えで隣の席になった君。
    授業中わからないところを説明してもらって、問題が解けた!
    喜んでいたら、、、
    「ちょっと、授業中だよ!?」
    照れながらいう私に君は、
    「一番後ろなんだから誰にも見られてないだろ。」

    きゅん

    4

    茉蘭さんをフォロー

    通報する

  6. 小さい頃は、毎日手を繋いで帰っていた。

    高校になってから学校も離れて、一緒にいる時間も減ったけど、
    放課後にはいつも同じ時間に駅前で彼に会う。

    「またあったね」

    私がそういうと、

    「あたりめーじゃん」

    照れながら返す。


    いつのまにか、私よりずっと背が高くなっている。

    私の頭をポンポンと叩いて、
    「じゃあ帰るぞ」

    それからいつものように、手を繋ぐ。



    「なんだか変わらないね、私たちって。」

    子供のように繋いだ手をブンブンと振ると、

    「俺は変わったぜ」

    そんなことを言ってくる。


    「えーどんなところが?」

    「それは又、ゆっくり話すから」

    彼は頬を赤くして言葉を濁す。

    「お前も変わったじゃん、めっちゃ可愛くなりやがって」

    繋いだ手が、指を絡めて握り直されると、もう離したくないと言われているようで…


    そのまま寄り添って、ゆっくりと時間をかけて家路についた…

    きゅん

    7

    may221Bさんをフォロー

    通報する

  7. 「麗、大丈夫?」

    部活の練習中、不意に気が緩んで足をひねってよろけてしまう。

    私より華奢な樹が、とっさに支えてくれて何もなかったけど、彼のしっかりと付いた筋肉に触れて、ああ小さい頃とは違うんだっていまさら思う。


    「ごめん、ちょっと考え事してた。」

    レスリングばっかりやってて、少しも女らしいことのない私なんかに告白してくれた、二階堂先輩のことを思い出してしまったから。


    「また先輩の子と思い出してた?」

    私よりずっと可愛らしい樹が、そんな風に笑顔で頭をぽんぽん撫でてくれながらいう。
    もばればれだ、彼には何でも見透かされてしまう。


    「麗派可愛いよ、昔から。だから自信持ちなよ。」


    そんなこと言ってくれるのはいつも樹だけだなあって思う。

    「樹が彼氏だったら、楽なんだろうなあ。」

    ぼんやりとそんな風に言ってしまうと、

    「じゃあ付き合っちゃおうか?」

    笑顔で答えてくれた。

    きゅん

    5

    may221Bさんをフォロー

    通報する

  8. 「柚菜帰るぞ…って寝てるし」

    幼なじみの響を驚かせよう!と思って寝た振りをしてるんだけど…
    これ、どのタイミングで起きればいいんだろ?

    とりあえずもう少しだけ寝た振りを続けよう。

    そう決心した時

    「ったく、しょうがないやつ」

    パサッ
    響は私の背中にブレザーをかけ…

    「そんなに無防備で寝てたら我慢出来なくなる…。
    やっぱり俺、柚菜が好きだ…。なんて起きてたら言えないんだよな…」

    その言葉を聞いて

    「それってホント!?」

    私と目が合い響は顔が真っ赤で

    「なっ…///起きてたのかよ!」

    なんて言ってる。

    「私のことが好きって…ほんと?」

    「柚菜は俺のことをそんなふうに見てないかもしれないけど、小さい頃からずっと好きだ…俺と付き合って下さい」

    この胸の中でドキドキしてるのは、響の事が気になってるから?

    私は、ただ呆然としてしまった────。

    きゅん

    3

    ゆりりん.+*:゚+さんをフォロー

    通報する

  9. 「なんで俺がついてこなきゃなんねーんだよ!」

    現在時刻は9時過ぎ。学校に潜入中。

    「だって!スマホ体育館に忘れてきたんだもん!」

    明かりをつけれないから幼なじみの翔太についてきてもらった。

    「は、はーん?さてはお前怖いのか?笑」

    体がビクッとなる。完全に気づかれてしまったようだ。

    「図星かよお前、やっぱ最高だわ。」

    何が最高なのかイマイチ分かんないんだけど…

    「ま、なんかあったら俺が守ってやるよ。」

    憎たらしいが私よりも背が高い翔太。軽々と頭をぽんぽんされた。

    「なあ、一つ言っていいか?」

    「1つだけね。」

    「お前の横に幽霊いるぞ?」

    えっ?!

    驚きすぎて叫びもせずに無意識に翔太に抱きつく。

    「お前、やっぱ最高。俺と幼なじみの関係やめようぜ。」

    は?それってどうゆうこと?

    「首をかしげるなよ…結構勇気いるんだぜ。
     
    はぁ、だから"俺の彼女になれよ"」

    きゅん

    9

    StellaLunaさんをフォロー

    通報する

  10. 「なに、また振られたの?」

    放課後。傷心の私をからかうように
    聞き慣れた声が背中に刺さる。

    「うるさい」
    「つれないねえ」

    ささくれた私の心なんてお構いなしに
    彼は静かに、私の隣に並ぶ。

    「見ないでよ」
    「で、今度はどこの誰」
    「……バスケ部の先輩」

    「へえ」

    興味なさそうな相槌に腹立たしくなった私は
    ヤケクソ気味にわざと明るい声を出した。

    「いけると思ったんだけどなあ」

    3ヶ月前、友達に誘われて行った試合で一目惚れ。
    勢いで突撃したものの、見事に玉砕。

    「彼女、いるんだってさ」
    「残念」

    全く残念そうに聞こえない返事の後に
    彼の温かい手が、慰めるように
    私の頭をぽんぽんと軽く叩いた。

    「よし、アイスおごってやる」

    「やった」

    「変わり身早っ」

    「うるさいっ」

    こうしていつも、彼のおかげで
    私は今日も笑顔で家に帰ることができる。
    ありがとう、と心の中で呟いた。

    きゅん

    5

    connyさんをフォロー

    通報する

  11. 改札の外はすっかり暗くなっていた。
    冷えた指先をこすりながら家路を急ぐ。
    「美琴」
    聞きなれた声に振り向く。
    「慧!あれ、部活…」
    「テスト週間だから早いんだよ」

    早いといってももう20時
    いつもどんなに部活を頑張っているかが分かる。

    「そうなんだ」

    慧と話すのが久々で妙に緊張した。
    私は県内1の進学校。
    慧はスポーツ推薦で隣町の高校。
    中学を卒業してからほとんど顔を合わせることは無かった。
    家は隣同士なのに。

    「美琴いつもこんな時間?遅くね?」
    「今日は塾だったから」
    「あぁ、なるほど」

    暫くの沈黙がすごく長く感じる。

    ふと、頭にポンッと乗った温かさ。
    「背、ちっさ」

    慧が私を見下ろしている。

    「……うるさいよ」
    昔はあんなに小さかった慧。

    いつの間にこんなに大きくなったのかな。

    街灯に伸びた二つ並んだでこぼこの影がくすぐったくて。
    今日はいつもよりゆっくり歩いた。

    きゅん

    7

    ha-maruさんをフォロー

    通報する

  12. 無愛想で
    意地悪で
    そんな貴方を好きになったのはあまりに突然でした

    「お姉ちゃん、ボール取って」
    子供に声をかけられ指差された方を見ると木にボールが引っかかっていた

    「…いいよ」
    小さい頃からお転婆だった私は軽々時に登る
    しかし、あと少しの所で木が折れた
    「…っ」
    幸い着地はできたけど足を捻ってしまって。

    「馬鹿だな」
    声をかけられて振り向くと貴方が立っていた
    「う、うるさい」
    落ちた事が恥ずかしくて睨むと貴方はため息をついて私を抱きかかえた

    「ちょっ」
    「大人しくしろ」

    そのまま連れていかれたのは保健室
    「大丈夫だって」
    「煩い。黙れ」
    彼は保健室を漁り
    テーピングをしてくれる

    「ん」
    満足したように立ち上がると彼は保健室を出ようとした

    「…ありがと」

    そう呟くと彼は一度戻って私の頭に手をかざした

    「無理すんな。頼れ」

    優しい癖に、不器用で
    あまりにも格好良すぎた

    きゅん

    11

    桜ひかりさんをフォロー

    通報する

  13. 5時間目、古文の授業


    どうしよう…

    …気分悪い…
    「せ、せんせ」
    先生を呼んでも先生は気づかないみたいで。

    ガタン
    音がして振り返ると小中高と幼馴染の彼が立っていた

    「…な、に」
    彼は何も言わず私の額に手を触れる
    「おいそこ、何してんだ」
    急に立ち歩いた彼に先生が近づく
    何事?!

    驚いて動けないでいるとふわっと体が浮いて目線の位置が変わった

    そこで抱き抱えられたことに気がつく
    「…なっ」

    「先生ぇ、こいつ熱あるんで保健室連れて行きます」
    彼は私を離すことなく教室から出た
    「お、おう」
    かっこいーっ
    後ろから困惑した声と歓声が聞こえる

    保健室に着くとベットに横たえられた
    「…ありがと…」
    布団で顔を半分くらい隠す
    と、彼がそっと私の頭に触れた

    「俺もいるんだから、頼れよな」

    「…うん」
    その手は優しくて

    あまりに優しくて

    たったそれだけで
    恋に落ちるには簡単だった

    きゅん

    11

    桜ひかりさんをフォロー

    通報する

  14. 「先生、相談乗ってくれますか?」
    私は毎日先生に好きな人の相談をする
    もうすぐあるクリスマスにする告白のために

    「告白の時ってプレゼントいりますかね」
    「告白ってどんな格好でしたらいいですか?」
    「告白、何処でしたらいいでしょうか」

    毎日先生に聞きに行く

    クリスマス当日
    「先生、告白…するね」
    この日のために買ったプレゼント
    この日のためだけのおしゃれ
    この日のためだけに聞いた先生の好きなものを全部かき集めて

    「頑張ってこいよ」

    先生はポンと私の頭を撫でた
    「…はい」
    私の応答に先生は微笑んで私に背を向けた
    「先生!」
    私はそれを呼び止める

    「先生が好きです」

    先生は振り返って
    走って
    私を強く抱きしめた
    「先生?」
    「…他の男じゃねぇのかよ?」
    「私は、先生が好きなんです」
    「他の男ならと隠すつもりだったのに…
    もう止まれねぇからな」

    先生はそっと微笑んで私の唇を奪った

    きゅん

    8

    桜ひかりさんをフォロー

    通報する

  15. 「んっ」

    急なキスを落とされ私は彼を見つめた
    「どうしたの?」

    「お前は…キス1つでいい顔をするんだな」
    そっと微笑まれ心臓がどこにあるかわかるくらいドキンと高鳴る

    「好きな人と隣にいるだけでこんなにも幸せだって知らなかった」

    彼はそう言った
    いつも、私を愛してくれるのに不器用なあなた

    私もあなたといることが幸せだよ…?

    この気持ちを伝えないかわりに肩にそっと寄りかかった

    「どうした?」
    「ちょっと、眠くなったの」

    適当な言い訳
    ただ寄り添いたかった

    「そっか。ならもう少しこのままでいろ」

    低い彼の声が耳元で甘く囁かれ
    頭にポンと大きな手が被さった

    硬くてゴツゴツしているのに優しい手


    もう少し…このままで

    きゅん

    16

    桜ひかりさんをフォロー

    通報する

  16. 「ねぇ。この前の土曜日女の人とデートしてた?」
    私の彼氏はモテます
    告白とか日常茶飯事

    「んー」

    そんな彼と付き合えたのは奇跡に等しい事だけど…

    「なんで?」

    「友達が写真撮ったって見せてくれた」

    彼は笑って私を見つめる

    「嫉妬?」

    「…っ!違」

    顔が熱くなる
    「違うの?」

    確かめるように問われ、私は正直に言った
    「違…わないです…」

    いじわる…

    「この人でしょ」
    彼がポケットからスマホを取り出し写真を見せた

    写真には楽しそうに写ってる彼と女の人

    「…うん」

    やっぱり女の人とデートしてたんだ…
    落ち込むなぁ

    「姉ちゃんだから」

    「え?」

    「これ実の姉。今年結婚すんの」

    「えぇ!?」

    ニヤリと彼は笑う

    「ごめん…」
    つい謝ると彼は私の頭に触れた

    「俺が浮気なんかするわけねぇだろ。お前しか見えてねぇのに」

    そう言って彼は笑う

    ほんと、いじわるだ

    きゅん

    10

    桜ひかりさんをフォロー

    通報する

  17. 中学最後の合唱コンクール
    私は伴奏に立候補した
    みんなとの最後の曲を最高のものにしたいのに…
    「あっ…また間違えた」
    最初からするけどまた間違える
    1人で放課後音楽室を借りてピアノを弾いているのに全然上手くいかない

    「なにしてんの?」
    音楽室の扉が開き君が入って来た
    「ピアノの練習。すぐ間違えるの」
    間違えずに弾きたいのに
    「弾いてみて」
    そう言われピアノを弾く
    「…あっ」
    だけど途中で指が止まる

    「お前それさ。弾いてて楽しいの?」

    楽しい…?
    「代わって」
    君が椅子に座り同じ曲を奏でる
    だけど何か違う
    引き込まれる

    「間違えたって誰も責めねーよ。
    最後なんだから楽しもーぜ」
    君は笑った
    「うん!」

    合唱コンクールの日
    君のおかげで私はみんなと奏でる曲を心から楽しむことができた

    「やっぱりお前は笑った顔が一番いい」

    最後に君はそう言って私の頭を軽く撫でた
    …ありがとう

    きゅん

    6

    桜ひかりさんをフォロー

    通報する

  18. 私は駆け出した
    「おい!」
    後ろから君も私を追いかける

    「見て!すごい可愛い!!」
    後ろから来た君を振り返りながら飼い主に許可をもらって子犬の体を撫でる

    私は小さい頃から動物が好きだ
    特に犬猫には目がない

    子犬を撫でながら私は言った
    「ちょっと今決意した」
    「ん?」
    「大人になったら絶対犬飼う」
    「想像できるわぁ」

    「でしょー?」
    会話をしながらも私は目線を子犬から離さない
    「あのさぁ、可愛いのはわかるけど遅刻するぞ?」
    「もう遅刻してもいいや」
    「いや飼い主さんも困るから」

    引きずられながら私は子犬に背を向ける
    「さっきの可愛かったな」
    「だよね!君も可愛さがわかるようになったか!」
    テンション上がる私に比べ
    君は冷静に言った

    「犬も可愛かったけど。犬見て笑ってるお前が一番可愛かった」
    「っ…」
    「でも将来犬飼ったら犬にお前取られそうでやだなぁ」

    …犬飼っても君が一番だよ…

    きゅん

    8

    桜ひかりさんをフォロー

    通報する

  19. 校舎回りのゴミをゴミばさみで拾っていく。
    ザァっと風が吹き軽く身震いする寒さに冬の始まりを感じてカーディガンの袖をのばした。

    「寒そー」

    振り向くと廊下の窓から顔を出す同級生がいた。
    確か彼は1年生のとき同じクラスだったけれど、おとなしい私とは真逆の部類。

    「なんで最近ゴミ拾ってんの?昨日も見た」

    「来週から文化祭でしょ。私、美化委員だから…」

    校舎の壁を隔てて会話をすると外にいる私はだいぶ目線を上げなければいけない。

    「ふーん。…ぶっ」
    急に吹き出した彼に、自然と眉間に皺が寄る。

    「悪い悪い。ちょっと、こっちきて」
    そう言われ窓際へむかう。

    「なに?」
    「乗っかってっから」
    ふいに伸びてきた大きな手が私の頭から小さな枯葉をつまんで見せた。
    彼はそれをポイっと投げ「がんばれよ、美化委員」と言い
    私の頭をポンポンとして去っていく。



    私は思う。これが恋の始まる瞬間か…と。

    きゅん

    8

    ha-maruさんをフォロー

    通報する

  20. 前の席の彼はなんだか不思議な人です。

    「いんちょー、赤ペン貸して」

    「いんちょー、ノート写させて」

    「いんちょー、次の授業何?」

    「いんちょー、字綺麗だな」

    学級委員長である私のことを"いんちょー"と呼び
    授業中でもいつでもことあるごとに絡んでくる。

    「あの…プリント回してほしいんだけど」
    この日も彼はクルっと後ろを振り向くなり、先生が配ったプリントを持ったまま私を見て何故か動きを止めた。

    「……いんちょー、」

    ポン

    え?

    頭の上に彼の手が乗ったのが分かった。

    「なっ、な、なにっ…」

    動揺しまくる私をよそに「あれ?」と言い彼はまた手を乗せ直す。

    ポンポン

    何度も。

    「ち…ちょっと、なにっ?」

    思わず頭を横にズラすとようやく手が止まった。

    「てっぺんの毛がチョンってなって直んねー…
    ハハッ、いんちょーかわいー」

    と笑った彼に不覚にもときめいてしまいました。

    きゅん

    12

    ha-maruさんをフォロー

    通報する

  21. 「一目惚れしたんだ。俺と付き合ってくれないかな?」

    見ず知らずの男子から告白された

    「私、好きな人いますから」

    「それってあの不良だよね?」

    知ってるのに告白してきたんだ…

    「あいつのどこがいいの?
    確かに顔はそこそこだけど、不良だよ」

    これで何回目だろう…

    先輩のこと悪く言って告白してくる人

    「……ムカつく」

    「え?」

    「先輩のこと何も知らないくせに、悪く言わないで!」

    そう言い捨て、その場を立ち去ると

    「先輩…」

    そこには先輩がいた

    「なに泣きそうな顔してんだ?」

    「だって、先輩は不良じゃないのに…
    誰もわかってくれなくって、腹が立つんですよ…」

    「いいんだ。お前だけわかってくれれば」

    先輩は私の頭を優しくぽんぽんと撫でた

    「ありがとな」

    そして、小さい子供のような笑顔を私に向けた

    きゅん

    25

    haru*chanさんをフォロー

    通報する

▲