ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

  1. 45件ヒットしました

  2. 雪合戦でクラスメイト相手に大暴れしたあと、休戦を受け入れた。
    「先輩、これ」
     通りすがりの後輩が差し入れにホットコーヒーと、小さな紙袋をくれた。

     紙袋に貼られているテープをはがすと、雪の結晶のモチーフがついたヘアピンが入っていた。

    「これ……」
     以前雑貨屋さんで、欲しいな、でも似合わないだろうなとひとりで迷っていたものだ。
    「先輩、必死に考えすぎてて気づかなかったんでしょうけど、あの店に俺もいたんですよ」
    「え、見てたの? 声くらいかけてくれてもいいじゃん!」
     元気がウリのあたしがそんな姿を学校の人にさらすなんて恥ずかしすぎる!
    「いや、必死だからこそ邪魔しちゃ悪いなって話しかけられなかったんですよ」
    「あ、ありがとう……」

     後輩がヘアピンをつけてくれた。
    「やっぱり似合ってます。雪合戦も、雪の結晶も」
     雪合戦のハラハラより、今のほうがドキドキする。

    きゅん

    3

    ペスカさんをフォロー

    通報する

  3. 「ほら、来てよ! ここから見ると綺麗なの!」


    短い昼休み、わたしは幼なじみを連れて校舎裏へ。


    雪がひらひらと舞っていて、綺麗だけどひどく寒い。


    ここ、校舎裏はわたしの秘密の場所。


    みんなは来たがらないけれど、実は綺麗な景色が見られる。


    せめて、この雪が降る日に幼なじみと来たかった。


    「・・・確かに綺麗。他のやつにも教えよっかな」


    「だ、だめ!」


    慌てて言うと、幼なじみは少し驚いたように顔を上げた。


    「・・・好きな人と秘密にする、って決めてたの」


    ずっと、幼なじみに恋していたから。


    恥ずかしくて、声が上手く出せない。


    俯きかけると、頬に触れる彼の手。


    ーチュ


    「・・・へ」


    「じゃあこれも秘密」


    にこ、と笑う彼に、少しだけ悔しくなった。


    雪が舞う中、わたし達はもう一度、唇を重ねた。

    きゅん

    13

    小川琴葉さんをフォロー

    通報する

  4. 「今日何からやんの?」
    「数学。」
    「俺もそうしよ。」
    家に帰っても集中できないから学校で宿題を済ませるようになった。
    海斗とふたりだけどそれぞれ自分の席に座ってる。
    会話もほとんどなくて教室に響くのは二人のシャーペンの音だけ。

    「さむっ。」
    窓の外を見ると雪が降っていた。
    「雪。」
    「ほんとだ。」
    今年初めての雪だった。

    見ていたら手が冷たくなったので新品のカイロを取り出して必死に振る。
    「それ振っても温かくならないらしいよ。」
    「しってる。」
    「じゃあ暖房強くしたら?」
    「乾燥するからいや。」
    「わがままだな。」
    海斗はそう言うと私の席の前に立ち両手を差し出した。
    「手、貸してみ。」
    「高校生で男友達と手繋ぐとか恥ずかしい。」
    「いいから。」

    私が手を離そうとすると海斗がぎゅっと握りなおした。
    「彼氏と彼女なら…恥ずかしくない?」
    「うん。」

    手よりも先に心と顔が熱くなった。

    きゅん

    2

    けいとらさんをフォロー

    通報する

  5. 寒い。
    「雪か,最悪」
    「えっなんで?」
    雪なんて
    「ひどいと電車止まるし,会社行く人は歩いてかなきゃなんねぇし。歩きずれぇし」
    「ふっ。うん,滑るよね」
    「じゃなくて,足跡つけたり黒くなってんの見ると,胸くそ悪くて人が一回通ったとこばっか見つけて通らなきゃなんねぇから」
    「そ……ふふっ,ごめっそうなんだ」
    「さっきからなんなの」
    「いや,あんまり自分以外の事ばっかり気にしてるから」
    しかも,彼女は続ける。
    「雪,ほんとは大好きじゃん」
    ……そんなわけない。
    「でも良いよね」
    俺の話なんて聞いてない彼女は,素手で雪を掬い上げると,俺の前まで持ってきて
    「ほらっ」
    真上にふわっと放った。
    小さな粒が2人の上から降ってくる。
    「綺麗でしょ? それに……」
    寄ってくる彼女になんだと視線を向けると
    「手が冷たくなったと手を繋ぐ理由ができる」
    ふふんと笑う彼女に,俺は理由なんか要らねぇよと笑った。

    きゅん

    4

    わたがしさんをフォロー

    通報する

  6. 屋上のフェンスに寄りかかりながら、音楽を聴いている私と唯斗くん。
    雪が舞い散る中、片耳ずつイヤホンをつけて2人で音楽を聴く。

    「美羽」
    「ん? どうしたの?」

    イヤホンを外し、私が尋ねると唯斗くんは小さく呟いた。

    「…全国大会優勝したんだけど」
    「うん? おめでとう?」
    「…ご褒美は?」

    ご褒美⁇
    唯斗くんって、ご褒美欲しがるキャラだっけ?
    分からないけど、唯斗くんが頑張ったのは事実なので。

    「なにがいいの?」

    と、聞いてみた。
    でも、それが間違いで。

    「…美羽から、キスして」
    「ふぇっ?」

    そんな要求に驚く私。

    「それは、好きな女の子とするもので…」
    「美羽は俺のこと好きじゃないの?」
    「好きだけど…、それは」
    「じゃあ、いいじゃん」

    何も言えなくなる私。

    「…しないなら、俺からする」

    赤く染まった頬に雪が落ちる。
    熱くなった頬は、あっという間に雪を溶かした…。

    きゅん

    10

    かんな(o・ω・o)さんをフォロー

    通報する

  7. 屋上のフェンスに寄りかかりながら、音楽を聴いている私と唯斗くん。
    雪が舞い散る中、片耳ずつイヤホンをつけて2人で音楽を聴く。

    「美羽」
    「ん? どうしたの?」

    イヤホンを外し、私が尋ねると唯斗くんは小さく呟いた。

    「…全国大会優勝したんだけど」
    「うん? おめでとう?」
    「…ご褒美は?」

    ご褒美⁇
    唯斗くんって、ご褒美欲しがるキャラだっけ?
    分からないけど、唯斗くんが頑張ったのは事実なので。

    「なにがいいの?」

    と、聞いてみた。
    でも、それが間違いで。

    「…美羽から、キスして」
    「ふぇっ?」

    そんな要求に驚く私。

    「それは、好きな女の子とするもので…」
    「美羽は俺のこと好きじゃないの?」
    「好きだけど…、それは」
    「じゃあ、いいじゃん」

    何も言えなくなる私。

    「…しないなら、俺からする」

    赤く染まった頬に雪が落ちる。
    熱くなった頬は、あっという間に雪を溶かした…。

    きゅん

    3

    春川 えりさんをフォロー

    通報する

  8. 私「雅先輩は、友達いーぱいいていいですよね。そんな人には分からない悩みです。」
    雅「わからなくないよ。おれも、そういう時期あったから。」
    私「えっ!あのチャラくて、女たらしな雅先輩が?」あっ、ヤバ。本音でた。
    雅「俺のこと、そんなふうに思ってたの。悲しい」
    私「すみません。てか、もう食べたので、行きますね」
    雅「えー、もう少し、喋ろうよ。」
    私「いえ、けっこうーー」ですといおうとしたが、雪が降っていた。
    私「きれい」
    雅「瑞希(みずき)ちゃんのほうがきれいだよボソ」
    私「なんかいいました?」
    雅「いや。」

    きゅん

    1

    nsさんをフォロー

    通報する

  9. 「先生、雪!降ってきた!」
    窓際に立ち、降りはじめた雪を眺めて言った。
    先生は、へぇ、と短い返事をするだけ。
    素っ気ないのはいつものこと。

    「積もるかな?」
    「どうだろう」
    「わたし、雪は好きだけど、寒いのは苦手」
    「そう。……というか、早く帰りなさい」
    積もるといけないから、と付け足した先生は、開いていた日誌をパタンと閉じた。

    「送ってくれたりする?」
    「特別扱いはしない」
    「……約束、だもんね」

    【卒業するまで先生と生徒でいる】
    10分足らずの教室デートでも手に触れることさえ許されない。

    「卒業したら、いっぱいデートしようね」
    わたしの言葉に目を細めた先生。
    なにも言わないけど、同じ気持ちでいてくれるのだと思う。

    「じゃあ、帰ります。またね」
    「さよなら。気をつけて」
    先生がめずらしく手を挙げて応えてくれた。

    それだけで頑張れる。

    「風邪ひかないように。頑張れ、受験生」

    きゅん

    5

    Akira.さんをフォロー

    通報する

  10. 『今日は雪が降るでしょう。なんとこの地域で雪が観測されるのは10年ぶりとのことです。』

    テレビから聞こえる気象予報士の声に、忘れかけていた淡い思い出が再びを色をつけ始める。


    「また雪が降ったら、ここで会おう」

    10年前の雪の降る日は初めて雪が観測された日だったので覚えている。



    しかし雪は降らなかった。朝の天気予報が外れたのだ。別にあの頃の約束を期待していたわけではない。

    神社の境内の階段に座り一息つく。あの子とはここで出会った。もう半分も覚えていないが春の匂いのする男の子で、彼は春の風が吹く頃去って行った。
    空がだんだん暗くなり、肌寒さを覚えて空を見上げると、白い息が空へと消えていく。

    嘘つき。やっと降ったのに。心のどこかでそう思ってしまうのは期待していたせいか。


    「やっと会えたね」


    声のする方に目を向けると、春の匂いを微かに残した雪のような少年が立っていた。

    きゅん

    2

    広野つむぎさんをフォロー

    通報する

  11. 『彼方先輩!さようなら~!!』

    好きな先輩に挨拶をして雪が積もっている運動場を歩きだした


    「美羽!!滑らないように気を付けろよ」

    『はいっ!』


    .... わぁっ!!


    「大丈夫か?」


    滑って転びそうになっていた私を先輩は抱き締めて転ばないようにしてくれた


    「危ないから家まで送るよ」

    『ありがとうございます』


    私と先輩は転ばないように手を繋いで帰った

    きゅん

    0

    あんさんをフォロー

    通報する

  12. 「先生、何してるんですか」

    雪降る昼休みの校舎裏
    座り込んで何かしている

    「ああ、実験で雪を使おうと思って」

    ケースに雪を詰め込んでいた

    手袋もしてないから手が真っ赤だ

    「先生、手袋とか、スコップとかないの?」

    ハッとして頭を抱える
    「あ、用意してたのに置いてきた」

    相変わらず、抜けてて天然で、大人なのに
    かわいい

    温めてあげたいな、その手

    「よし、終わった」

    そう言って立ち上がり、よろけて雪に手を着く

    大きな手のひらの型がくっきり

    思わず、その手型に自分の手を重ねた

    冷たい、のに、熱い
    先生、手、大きい
    私の手がすっぽり入る

    瞬間、先生の手が私の頭に触れ、
    ポンとする

    見上げる私の前に座り、
    手型に重ねた私の手を取り、ぎゅっと両手で握った

    「バカだな、何、してるんだよ」

    いや、そんな
    あの。

    息を吹きかけ温めてくれる先生に
    心ごとやけどした

    きゅん

    5

    夏樹さんをフォロー

    通報する

  13. 「今日、雪降るんだって」
    時山くんが窓の外を見ながら呟いた。
    「えっ、そうなんだ。」
    傘忘れちゃったな…
    「傘忘れちゃったの?」
    「え、なんでわかったの?」
    時山くんがニッと笑う。
    「柊さんは困ると眉毛が下げる癖がある。」
    瞬時に顔が熱くなった私はハッと眉毛を隠す。
    時山くんが意地悪そうに笑って私の顔を覗き込む。
    「あと怒ったときは逆に少しだけ上がるし、照れてるときは少し俯いて…髪を触る」

    まさに髪を触っていた私、慌てて離す。
    時山くんがまた笑う。

    「俺、傘持ってるよ。どうする?」
    「…入れてください」
    「いいけど、条件がある。」
    「?」
    「俺、寒がりなんだ。」
    「そうなんだ。」
    知らなかった。
    「はい」
    時山くんが手の平を見せる。
    「?」
    分からなくてそこにあった消しゴムを置いてみる。
    「なんでやねん」
    「すいません」
    「…欲しいのはこっち。」
    「!」

    …手、熱いじゃん。嘘つき。

    きゅん

    7

    ビスビスさんをフォロー

    通報する

  14. キーンコーンカーンコーン――。

    葵「やっばい、遅刻しちゃう~(汗)」

    マラソン大会がある今日という今日に寝坊してしまい、ガンダッシュで学校に向かっていた。

    先生「田中ぁー、急がないと校門閉まるぞー」

    そう言って私の事を呼んだのは、見慣れている車に乗っていた小林先生だった。

    葵「先生こそ、車に乗ってて呑気ですねぇ(笑)」

    先生「そんな事言ってないで早く走ったら?」

    葵「はいはい、はぁはぁ………」

    そして、校門前に着いた。

    私は息を荒げながら空を見上げた。

    すると………、空から雪が降ってきた。

    葵「わぁ、雪だぁ!」

    先生「おっ、そうみたいだな」

    葵「雪、積もるかなぁ?」

    先生「積もっても意味ないだろw」

    葵「意味あるよっ!雪達磨作れるじゃん!」

    先生「まぁ、そしたら楽しいかもな」

    そして、急に降ってきた雪は段々と積もっていくのでした………。

    きゅん

    1

    天王寺伊織さんをフォロー

    通報する

  15. 白い雪が積もっている朝。


    白い息を吐きながら歩いていると、転んでいる人を見つけた。


    氷で滑って転ぶのを見て、つい笑ってしまう。


    「ふふ」


    「・・・は?」


    笑っていると、その男の子に睨まれた。


    「ご、ごめんなさい!」


    「何、お前」


    よく見ると、その男の子は同級生。


    それも、怖いと噂の。


    「雪、慣れてないの?」


    おずおずとそう聞くと、恥ずかしそうに目を逸らされる。


    「関係ないだろ?」


    「か、関係なくない! 怪我したら大変だよ!?」


    思わず叫んでしまって、ハッとする。


    変な人だと思われたかもしれない。


    「やっぱ面白い」


    そう言って笑う姿に目を奪われてしまう。


    「ほら、転んだら大変だよ?」


    そう思って、彼に手を差し出した。


    「・・・うん」


    手を繋いで、二人で歩く。


    それは雪のように真っ白な、恋の始まり。

    きゅん

    4

    小川琴葉さんをフォロー

    通報する

  16. 「雪って予報、信じているの?」
    「はい!
    「でもさ。別に、屋上じゃなくても良くね?」
    「そうですよね?す、すいません!」

    恥ずかしい私、去ろうようとしたが、彼は腕をむんずとつかんだ。

    「待てよ。俺は別に何も言ってない」
    「でも私、邪魔ですよね」
    「ああ。邪魔だよ」

    呆れた声。私は悲しくなった。

    「…そうやっていつも一人で楽しそうだし」
    「ごめんなさい」
    「それに。俺と話をしてくれないし」
    「え」

    不貞腐れる彼。私はドキとした。

    「あの、それは」
    「好きな子にさ、無視される気持ちって。お前、わかんねえだろ?」
    「う」
    「わかれ!今すぐに」
    「は、はい…は、ハッション」
    「おっと?」

    私の彼の間には雪が落ちてきていた。

    「雪、本当に降ったし?」
    「…綺麗……」
    「寒?そのマフラーついでに俺に巻けよ」
    「ど、どうぞ」

    くっついた私。彼と雪を見た。初恋は寒いけど暖かかった。

    きゅん

    3

    みちふむさんをフォロー

    通報する

  17. 「あ、雪だ」


    授業中、わたしがそう呟くと、みんなが一斉に窓の外を見た。


    窓の外でひらひらと舞う雪は・・・


    「綺麗だね」


    急に後ろからそんな声。


    もしかして。


    そう思って後ろを向くと、先生が後ろに立っていた。


    「ちょっと、先生! 秘密じゃなかったんですか!」


    わたしは慌てて小声で囁く。


    実は、わたしと先生は秘密で付き合っている。


    だから、誰もいないとき以外は、なるべく話さない約束だった。


    「君が綺麗だって言ってるの」


    もう我慢できない、と先生。


    「・・・わたしもです」


    せめて、みんなが雪を見ている間だけ。


    そう思って、わたしは先生と抱きしめ合った。

    きゅん

    4

    小川琴葉さんをフォロー

    通報する

  18. 今日もぼっち弁当かぁ〜…

    「お前、何やってんだよ」

    えっ、だれ…

    何度かと聞いた事のある声。
    …あっ、分かった。

    「加藤くん?」

    そう、加藤くんだよ。この声。

    「ぼっち弁当か?」

    うっ、図星…そこ付かないでよっ…

    「俺もここで食べるわ」

    「え、い、いいの…!?」

    すごく嬉しかった。
    一緒に食べてくれるなんて思ってなかった。
    いつもひとりだからそれが当たり前だった。
    そしていつもいつも過呼吸になって必死で正常にしてた日常。今、変わるのかな。

    「ひゅっ、ひっ…さ、さみ、しい、よぉ」

    これが本音。初めて人前で見せたホントの私。『寂しい』これだけかもしれない。

    加藤くんが来る前に少し過呼吸になっていたからそれがちょっと酷くなったか、呼吸が荒い。でも、はじめて、ぼっち弁当から開放された。心が軽い。

    ふたりぼっちのお弁当はいつにも増して美味しかったんだよ。

    きゅん

    1

    音羽りあんさんをフォロー

    通報する

  19. 「わあ!見て見て!雪積もってるよ!」
    「走るなよ、さら。道路凍ってるから危ない」
    「分かってるもん〜」

    後ろから声をかけてくるのは幼なじみである修也。
    雪を見てはしゃいでいる私とは正反対で1ミリも嬉しくなさそう

    なんで!?久しぶりの雪なのに!!
    人としてどこか欠けてるでしょ!

    なんて考えてたら、、


    ツルッ


    わ、転ぶ!!!

    ぎゅっと目をつぶるがいつまで経っても痛みは感じない。
    目を開けると

    「っぶね、」

    修也が間一髪のとこで私の腕を掴んでくれていたみたいで私は転ばずにすんだ。

    「しゅう、や」

    「だからいってるだろ。凍ってるから気をつけろって」

    「うん。ごめん。助けてくれてありがとう」

    「ああ、怪我なくてよかった」

    「さすが私の幼なじみ!!」

    はあ、何年幼なじみやってればいいのかな。
    早く気づけよ、さら

    きゅん

    4

    梶野 ゆきさんをフォロー

    通報する

  20. 小さい頃から大好きだった幼なじみ。


    今日、わたしは彼に告白する。


    「好き、です」


    自分でも分かるほど鼓動が速くなる。


    でも、彼は無反応。


    「・・・わざわざ呼んどいて、それだけなの?」


    ーーそれだけ?


    「それだけなんかじゃない!」


    ずっと、ずっと好きだったのに。


    わたしの反応に、さすがの幼なじみも驚いたように見える。


    「お前とは付き合えない、ごめん」


    くしゃ、とわたしの頭に触れる幼なじみ。


    ・・・そんなの、ずるい。


    「そうだよね、ごめんね」


    わたしは勝手に納得して、体育館を出て行く。


    外はさっきより寒くなった気がする。


    「・・・ばか」


    あんなの・・・余計に好きになるだけだ。


    わたしがしゃがみ込んでいると、いつの間にか雪が降ってきた。


    やっぱり諦められない、とつぶやくと、それは雪の中に溶けていった。

    きゅん

    5

    小川琴葉さんをフォロー

    通報する

  21. 雪降る校門前。
    「空城先輩!」
    あっ……。
    先輩の元へ走って行った結果私は足を滑らせ
    「すみません……」
    勢いよく先輩の腕の中に突っ込んでしまった。
    このままで居たい気もするけど、人目もあるし、先輩も困る。
    「雪だらけだぞ」
    先輩が私の頭に積もっていた雪をはらいのける。
    「すみません……。
    空城先輩の手…冷たくなっちゃいましたね……」
    私のせいで…。
    「かぶってろ」
    先輩が私の着ていたダウンジャケットのフードをかぶせてくれた。
    「俺の手より自分の体を心配しろ」
    「空城先輩……」
    「寒いだろ。
    しばらくはこのままで居てやる」

    きゅん

    2

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

▲