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  2. 「さっきの先輩だれ?」
    「え?八神先輩だよっ!資料運ぶの手伝ってくれて」

    放課後、幼馴染と階段を降りていると
    八神先輩のことを聞かれた。

    「簡単に…しっぽ振りまいてんじゃねぇよ」
    「キャッ…!?」

    突然、壁に背中を押し付けられ
    静寂な階段にドンッという音が響き渡った。

    「…気に食わない。その八神っていう先輩と今度から会うな」
    「えっ、どうして…」
    「言わないと分かんない?」
    「分からないよ…」

    どうして壁ドンされているのか、
    意味が分からないし…
    『会うな』って言われても…

    八神先輩、親切で優しい人なんだけどな。

    「お前が俺以外の男と居られると、なんか知らねーけどイライラすんだよ」
    「そんなこと知らな……」

    『知らない』そう言おうとしたけれど、
    彼の口に塞がれ言葉を遮られる。

    キ、キス…されてるーっ!?!?

    「お前に拒否権は無いんだから、黙って俺の言う事だけ聞いてろ」

    きゅん

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  3. 「大丈夫?」

    初めて先輩と話したのは階段でのことだった。


    俺は先生に雑用を頼まれて、資料室まで資料を運んでいた。
    階段を登っていると、上から同級生が勢いよくおりてきた。
    軽くぶつかり俺は咄嗟に手すりを掴んだとき、資料をばらまいてしまった。
    ぶつかった同級生は一言謝って、また勢いよくおりていった。
    あーあ。
    ひとりで落ちた資料を拾っていると、どこかから手が伸びてきた。

    「手伝うよ。災難だったね」

    優しく笑ってそう言ったのは、ひとつ年上の先輩。
    断ったけどなかなかひいてくれなくて、結局手伝ってもらった。

    「ありがとうございました。」
    「君、安藤祐希くんでしょ?噂で聞いたよ」

    噂?なんの?

    「あ、悪い噂じゃないから安心して!」

    先輩の印象はふわふわしていて、笑顔が綺麗な、そんな印象だった。


    でも今は___

    「はい、誓います。」

    この世で一番、愛しい存在になっていた。

    きゅん

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  4. 「待てよ。」
    「キャッ!?」

    いきなり階段でグイっと掴まれた手首。
    それは、まさしく嫌な彼奴で……。

    期待なんて…したくないよ。

    「離してよ…」

    今更、話すことなんて無い…

    「聞けって。俺の話。」
    「聞くだけ無駄よ!アンタの話なんて…」

    こっちが虚しくなるだけじゃない。

    「ごめんって…怒らせたのは謝る。」
    「許してやんないんだからっ!」

    思いっきり怒鳴った瞬間キスされ、私の目は大きく見開く。
    そして俯いてると、下から顔を覗き込まれた…。

    「そんなにキス嫌?」
    「そうじゃない!」
    「俺の告白の仕方がダメだった?」
    「全然違うからっ!!」

    どうしてもっと…早く。
    “好き”って伝えてくれなかったの。

    ずっと独りで落ち込んで、悲しかったのに…
    目から、ポロポロと溢れ出てくる涙。

    「泣かないでよ。」
    「空十のせいだっ…馬鹿…」

    袖で涙をそっと拭うと、優しく抱きしめてくれた。

    きゅん

    3

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  5. 好きな先輩がいる。

    考えながら階段を下っていると

    人にぶつかって

    階段を踏み外してしまった。

    「キャッー!!」

    目を瞑る。

    自分でも落ちて行くのが分かる。


    すると…

    フワッ

    目を開けると


    先輩が私を支えていた。

    「えっ!?キャ!すみません!」


    私は慌てて飛び退いた。

    「全然いいよ!むしろ飛び込んで

    きてくれて嬉しい。

    上から降ってきたからびっくりした。」

    「すみません!ありがとうございま

    す!」

    絶対今、顔真っ赤。

    「何か考えていたの?」

    先輩を考えていたなんて言えない。

    「もしかして俺のこと?」

    コクって頷く。

    「俺もあゆちゃんのこと考えてい

    た。同じだね。」


    「へっ!?」


    「クスッ可愛いすぎ。俺のものになって?」

    「はいっ……グスッ」

    「泣かないで。」

    そう言って涙をすくい取り

    私の頭をなでてくれた。

    きゅん

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  6. 「おい~もう授業始まんのに、高橋は またサボりかぁ?アイツ頭は良いのに・・・」
    先生が頭を抱えながら言った。

    「おい~委員長!連れてきてくれないか?」
    先生が私に頼んだ。

    「は、はい!」
    私は教室をでて、同じクラスの高橋を探した。

    すると、教室近くの階段で壁にもたれて寝ている高橋がいた。

    「おーい。高橋?授業始まるよ?」
    でも、高橋はスヤスヤ寝ている。
    うわぁ。肌きれい。女子みたい。まつげ長いしなぁ。

    「そんな近くで見られたら照れるんだけど?」
    急に高橋の目がパチっと開いた。

    「き、きゃぁっ・・・」
    私が叫びそうになって、高橋が私の口を大きな手で抑えた。

    「しー!」
    もう、驚かせたのはどっちよ!
    私が あたふたしてると、高橋はプッって笑った。

    「あ~。ダメだな。お前が目の前にいると俺のモノにしたくなる」
    高橋は私のおでこにチュッてした。

    きゅん

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  7. 今日は、久しぶりに遊びに行ってみようと__高校に来ていた。卒業してから、半年が過ぎていた。
    「先生!」
    「立花!久しぶりだな!」
    先生と高校時代の話をしていると、時間なんてあっという間。
    「もうこんな時間か。暗くなるし、そろそろ帰った方がいい」
    「.......」
    「立花?」
    先生。先生。今から、先生を困らせる事、言うね。
    「先生...」
    なんだかわからないけど、感情が溢れて涙が出た。
    「立花、どうした?」
    先生はいつも優しかった。そんな先生の事、私は___。
    「先生...大好き」
    「先生の事、ずっとずっと好きだったの。私もう生徒じゃない。だから___先生?」
    先生を見ると、両手で顔を覆っていた。
    よく見ると、耳は真っ赤で。
    「ご、ごめ...夢みたいで...」
    「それって、どういう...」
    先生は真っ赤な顔で、でも真剣な表情で私を見つめた。
    そして......
    「俺も_____」

    end

    きゅん

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  8. 私は今、先生に頼まれてクラス全員分のノートを持って教室に向かってるんだけど…


    「お、重い……」





    フラフラしたまま、階段をのぼることしか考えていなかった私は前から来た人に気づかなかった。


    ドンッ

    「キャッ」


    ああ、まずい。このまま落ちちゃうのかなぁ。


    でもしばらく経っても痛さは感じない。


    「おーい。光井大丈夫かー?」

    「え?」


    私の背中には、クラスメイトの安堂くんの手がまわっていた。


    「あ、ありがとう」

    「おう!」






    「これ、教室まで運べばいいのか?」


    と言って安堂くんは片手で軽々と持ち上げた。

    「いや、そんな、悪いよ」

    「大丈夫、大丈夫!気にすんなって!」



    安堂くんは柔らかい笑顔で私の頭をポンポンとすると、私の横を通り過ぎていった。

    きゅん

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  9. 「せーんぱいっ!」
    「夏樹くん。」
    私にいきなり飛びついてくる夏樹くんは無邪気で可愛い。
    でもいきなり顔が変わった。
    「先輩。大好きですよ。」
    「ひゃ…!耳元で喋らないで!」
    私は手で耳を隠す。
    グイッ…
    ちゅっ…
    「え…!?」
    「俺だって男なんですからね?」

    きゅん

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  10. 俺は今むしゃくしゃしている。

    『暁斗。一緒に帰ろ』

    「・・・」

    『ねえ。暁斗ってば。』

    俺はなんでか帰りたいけど奈々にむしゃくしゃしてしかたない。

    『なんか怒ってる?奈々何かしたかな?』

    そう俺は怒ってる。なんか奈々の隣りにあいつがいるのがムカつく。

    「大和おまえなんでいるんだ?」

    『なんでって・・・ふふ・・っそういうことか』

    『そういう事って?』

    地味に勘のいい大和は俺の反応にニヤニヤする。

    『奈々?なんでこいつが怒ってるか教えてあげようか?』

    ニヤニヤしながら奈々の耳元に近づく大和。

    「うるせぇ。奈々いくぞ!」

    俺は奈々の腕つかんで階段を下り振り返った。

    「あっ大和!ついてくんなよ!」

    『はいは~い』

    ニヤニヤ手を振る大和をキーと睨んで、不思議そうな顔をする奈々を横目に俺は学校を後にした。

    きゅん

    9

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  11. 私は階段上まで来てどかっと座った


    体育の授業が早めに終わり、あと数分もすれば昼休みだ。

    私のほかに階段を登る人影が一つあった

    「健人じゃん」


    「おう、体育おつかれ」


    健人が階段を1番上まで登ってくる。

    ぼうっとしていると後ろからぎゅっと圧力を感じた。

    「え、ねえ、健人。」


    「…」


    「ねえってば、離してよ」

    私の顔が熱くなっていく。

    離して、と言った瞬間私の腰を縛る腕が強くなった。

    「人来ちゃうからっ」


    「…人来なかったらいいの?」


    耳元で聞こえる声がくすぐったい。
    くすくすと笑う声が私をさらに赤くする。

    腰まわりの腕が緩くなった。


    「…分かってやってるでしょ」


    私が腕を振りほどかないのを健人は知っている。


    「なにが?」

    健人は楽しそうに笑う

    また腰のまわりがキツくなった。背中に人の体温を感じながら、チャイムを聞いた。

    きゅん

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  12. お昼休みになり、僕と美羽は教室を出る。

    いつものように、僕のあとを美羽がちょこちょこと着いてくる。


    人のいない階段に行き、いつもそこでご飯を食べている。


    「美羽、ケータイ使えるようになった?」


    僕は美羽と2人の時はメガネを外すことにしている。


    「あんまり、わかんない!」


    この前教えただけだと、分かってもらえなかったらしい…


    ガクッと肩が落ちる。


    「あっ…ごめんね…?」

    そんな僕を見た、美羽が慌てて涙目で僕を見上げるようにそう言った。



    ドンッ


    美羽の後ろの壁に手をつく。


    「その顔…他の人の前ではしないよね?」


    僕の天使ちゃん…


    「可愛すぎんだよ…ばか…」


    僕は最後に小さくそう呟いた。

    きゅん

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  13. どうしよう…。課題終わらないよ…。
    課題をほっぽり出して部活してたからなんだけど、ちょっとぐらい見逃してくれても良いじゃん。大会近いんだし。
    グラウンドで練習してる風景が見える。あーあ、私もサッカーしたいな…。
    ちょっとくらいはいいかな…?今先生いないし。
    階段の踊り場を駆け抜けようとした時、 なにかに躓き、転んでしまった。
    イタタ。そう思った時、足を誰かが掴んだ。
    掴まれた足の先を見る。黒くて薄汚いものが、わたしを鏡の中に連れ込もうとした。
    「助けて!!誰か!」
    どんどん引き釣りこまれていく。何とか持ちこたえているが、腕の力が限界だ。
    「先輩!?」
    「助けて西崎くん!もう、手が…」
    後輩の西崎くんが、力強い腕で私を引き釣り出した。
    黒い化物は難色を示した顔をした。
    「ありがとう西崎くん」
    西崎くんの顔は、黒色をしていた。

    きゅん

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  14. 階段を歩いてると、
    後ろから力強く抱き締められた。
     



    なァ、
    なんで最近
    俺のこと避けてんの?


    べ、別に避けてなんかっ


    俺がどういう思いしてたか、分かる?
    お前の事が気になって
    何も手につかないんだけど
    今日こそは理由言うまで離さないから。


    …昨日、一緒にいた綺麗な人、誰?
    いたでしょ?
    アクセサリーショップに二人で!
    すごい楽しそうに笑ってたじゃん!


    …それ、姉貴。
    それで、俺の事避けてたの?
    俺の姉貴にヤキモチ焼いたの?


    しょ、しょうがないじゃん!
    優のことが好きなんだもん!


    ちょ、何、可愛すぎる事言ってんの。
    これ以上君の事好きにさせてどうするの。
    俺、君の事しか考えられなくなるじゃん。
    あー、もう!ほんっとに、、、
    可愛いヤキモチ焼いてんじゃねぇよ。
    怒る気失せたわ。
    ほんとバカ。すげぇバカ。
    好きだよ。お前以外見てない。
    だから、俺から離れんな。

    きゅん

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  15. 放課後に図書室に寄った帰り、昇ってきた所とは反対の階段を降りた。

    3階から2階へ降りて、1階へ向かおうとすると、階段に座っている男子生徒がいた。

    ……後ろ姿だけでもわかる、私の想い人。

    普段はクールだなんて言われてる人が、まさか放課後に こんなところにいるとは思わなかった。

    私は、静かに 彼の隣に並んで座ってみる。


    「…来てくれてありがと」

    そう呟く彼を見ると、彼は目を閉じた。


    感謝されるようなこと、してないのにな…

    なんて思いながら、隣で目を閉じる彼の肩に、同じく目を閉じて 頭を乗せてみる。


    「なにか、切ない思いをしてるの?」


    私が尋ねると、彼は 黙ったまま私の手を取り、自分の方へ寄せる。

    仕草に驚いて思わず目を開けると、彼が静かに泣いているのが見えた。


    ……私に、心を許してくれたのかな?

    クールな彼に守られるより、弱った彼を守りたいと思ってしまった。

    きゅん

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  16. は~。高校が始まって2ヶ月経ったのに、私は相変わらず友だちが0。
     そんなんじゃ、夢の彼氏なんかできやしない。
     もう、この先どうなるんだろう・・・。

     そんな事を考えてたら、階段にさしかかってるのに気付かなかった。 
     「危ないよ、そこの君!」そんな声が聞こえたと思ったら、私の意識はなかった。

     「うう~ん。保健室?」目が覚めたら、視界には白い天井。
     手になんか感触がある。ふと見ると、誰の手?知らない人?
     「あっ!気付いたね、君さ階段から落ちそうになって、俺が受け止めたんだけど、意識失ったから・・・。」
     「ありゃ、すいません。このお礼は必ずしま「じゃ、俺ここまでお姫様だっこしたから、俺の彼女になるのは、どう?」「はい!?か、彼女?!」
     「うん、俺は遥希!1年だから」
     「私は、亜海です。彼女って・・・」って言いかけてたら、遥希はキスしてきた。「俺の可愛い彼女!」イジワル。

    きゅん

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  17. 背が高くて足の長い彼と歩く時は、自然と足が忙しなくなる。彼はこれでもゆっくり歩いているつもりらしいのだが…

    (ううっ…小さくてごめんなさい。)

    私の身長は150cmほど。

    (両親とも身長高いのに。)

    誰を恨めばいいのか。思わず眉が八の字になる。

    「何で?可愛いじゃん。」

    彼にそう言って貰えるのは嬉しいけど…

    「でも!一回くらい同じ目線で立ってみたい!」
    「これじゃあ、駄目?」

    彼が膝を曲げる。

    「駄目ー!」

    その心遣いに我が儘を言うと、

    「あ、じゃあこれは?」

    彼にひょいっと持ち上げられて、階段に降ろされた。

    「………。」

    階段、二段分。私が上に乗ると、彼と同じ高さで視線が重なった。

    「どう?」
    「うん。…何か、照れる。」
    「何だよ、それ。」

    ははっと笑う彼をジッと見つめる私。…段々と頬が火照る。
    すると彼の手が伸びてきて両頬を包まれて、私たちは唇を重ねた。

    きゅん

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  18. 「ねー?いつまで待てばいいの?」

    「し、知らない」

    放課後、帰ろうと思ったら後輩に捕まった

    「この前告白した返事聞いてるんですケド」

    彼は敬語が得意じゃないらしく、タメ口かぎこちない敬語で話してくる

    「返事もなにもない!ありえない!」

    年下なんてナシ!

    「えー?先輩ヒド~。こんなに好きなのに…」

    彼がゆっくりと迫ってきて壁に追い詰められる

    「ちょっ…!……ん」

    人差し指で唇を押される

    「先輩って無防備だね」

    そう言って顔を近付けてくる彼

    「っ……」

    私は恥ずかしくて目を閉じた


    「……?」

    なんも言ってこないから目を開けると、彼が笑いをこらえていた

    「な…!~~///」

    恥ずかしくて真っ赤になる私

    「先輩赤くなっちゃって、キスされると思った?」

    「か、からかわないで!//」

    「先輩超かわいい。返事まってる」

    そう言って彼はやっと私を解放してくれた

    きゅん

    6

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  19. 「待てよ!彩花」
    階段を降りようと歩いていたら、急に呼び止められた。

    グッと肩を掴まれ。振り向くと、クラスの男子、理玖(りく)がいた。
    「なに?」
    鋭い目つきで私を壁に追いやる。

    ドンッ。嘘...これが壁ドンってやつか......
    理玖の顔が目の前にあって、ドキッとした。
    「お前、さっき山倉と話してたろ?」
    「うん、それがどうしたの?」
    「俺以外の男と喋んなって言ってんの!イラつくんだよ」

    うわ、なに⁉︎理玖私にやきもち妬いてる.....
    「なんでよ、私だって男子と喋る...」
    話の途中で理玖にキスされた。

    「今度、他の男と喋ったらまた、こうするからな。分かったかよ!」
    なによ!急にやきもち妬いて、今度はキス⁉︎ 何考えてるのよ。私のこと好きなら告ればいいじゃん。

    「理玖!待ってよ」
    腕を掴み。
    「私のこと好きなわけ?」
    「わりいかよ?」
    理玖の不器用な告白だった。

    きゅん

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  20. 私たちの関係は秘密

    知っている人はごくわずか

    今日も、私と「彼」は、誰もいなくなった放課後の階段の踊り場で密会をする

    「ハグ...していい?」

    拒否しないってわかってるクセして、聞いてくる

    「ん、いいよ」

    そう言うと、いつもみたいにきつく、キツく抱きしめられた

    いつもはクールなのに私といると甘えん坊

    「えへへ...あったかいね」

    「うん...」

    私は、座って後ろからハグされるのが一番好きだ

    彼の顔が見えないから、赤面しててもからかわれないし

    彼を見上げるのが、なんとなく好きで

    独特の、甘いようで清涼感のある彼の匂いは、どれだけ疲れていても私を癒した

    恋人ではない、でも友達でもない

    言うなれば、友達以上恋人未満、というヤツだ

    だから、キスをシたがっていると知っていてもワザと私はさせない

    もしキスをするならー...その時は、きっと、恋人になった時、だね...。

    きゅん

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  21. 私、池田華菜はどこでもつまづいてしまうちょっとドジな女の子。

    HRが終わり、家に帰ろうと教室を出る華菜。
    「ちょっと待てよ!」
    帰ろうとする華菜の腕を掴む幸人。
    「なにするの?」
    「一緒に帰ろうぜ!」
    「また、ちょっかいだすんだから」
    「しねえよ」

    階段を1段降りようとした時、つまづいて転びそうになる。
    「あっ!」
    とっさに幸人が支えてくれた。

    「ありがと」
    「お前どんくせーよ」
    「うるさいな!」

    上履きから靴に履き替えて、正面玄関を出ようと、また段差につまづいてしまう。
    「ったく!お前だせーよ。見てらんねえ、華菜、リュック手に持てよ」
    「えっ、なんで?」
    「いいから」

    すると、幸人はいきなり華菜をお姫様抱っこした。
    「ちょっと、幸人!嫌だ、降ろしてよ。恥ずかしいから」
    周りに生徒はいて、注目していた。

    「やだね、降ろしたら間違いなく転ぶだろ」
    華菜は恥ずかしいけど諦めた。

    きゅん

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