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  1. 538件ヒットしました

  2. 放課後、ふたりきりの教室で。
     暇潰しのゲームを持ちかけられた。

    「好きに代わる言葉を、多く考えたほうが勝ち」

     ユキはそう言って机の上にノートを広げる。
     私は深く考えずに「いいよ」と言って、ノートの上に頭を寄せた。
     
    「俺が勝ったらキスな」

     何気なくそう言って、前髪の隙間から私を見た。
     その瞳に思わずドキリとする。
     ユキは私の返事を待たずにペンを走らせる。

     ノートに並ぶ愛の言葉。だけど歌詞まで出てきて苦笑い。
     いつもの悪ふざけか。

    「…なんだかんだで、好きって言葉が一番好きだな」

     言った私にユキは顔を上げて笑った。

    「俺もそう思う。だけどそれだけは、言えないから」

     初めてみるユキのそんな顔。
     と同時に、教室のドアが開いた。

    「お待たせ」

     彼氏に呼ばれて席を立つ。
     去り際に視界の端に映ったノートには、ユキの言えない言葉たちが、掻き消されていた。

    きゅん

    3

    長月イチカさんをフォロー

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  3. その輝く瞳に映りたいと願った。

    だけど君が追い続けているのは、


    ――ぼくじゃない……。


    “君のこと友達だなんて思ってない”

    そういったとき、君は悲しんだよね


    咄嗟に『友達だよ』って言い直したら


    『よかった』って君は笑った


    君の笑顔が大好きなのに

    君の笑顔は世界一残酷で


    こうして今日も


    「ありがとう。私に歌わせてくれて」

    「……うん」


    本当の心を隠して


    アイツを想う君の隣でぼくは

    君を繋ぎ止めることで精一杯なんだ――。

    きゅん

    19

    犬甘さんをフォロー

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  4. "キミが好き"と気が付いたあの日から、キミは私の"友達"から"特別な人"になったんだ──


    キミと出会ったのは2年前の入学式。

    それから3年間ずっと同じクラスだったね。


    別にいつも話す訳じゃなかったけど、たまになんてことない他愛のない話をするのが凄い楽しかった。


    時は流れ、3年生になって少し距離が縮んで話すことが多くなった。キミは"未来"を探せずに悩んでいた。そんな時に私はこの想いに気が付いてしまったんだ……


    なんで今になって気が付いちゃったんだろうと何回も何回も涙を流した。


    本当はキミにこの想い伝えたい。


    でも、キミの"未来"の邪魔はしたくない。だってキミは私に"未来"をくれたから──



    だからね、私はこの先キミにこの想いは伝えるつもりはない。


    その代わりにね、いつか私に"キミの未来"を見せて欲しいな──



    "好き"って気持ち、教えてくれてありがとう。

    きゅん

    4

    星 夏希さんをフォロー

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  5. 俺には付き合って1ヶ月の彼女がいる。

    顔は整っている俺は今まで女に不自由したことがなかったし、好きになることも無かった。そんな俺が初めて恋をして告白した相手だ。

    それなのに俺はその彼女とではなくほかの女と浮気している最低男だ。

    彼女には幼馴染の仲のいい男がいる。

    俺といる時よりそいつといる時の方が笑っている。みっともないが、それに嫉妬しているのだ。

    彼女に嫉妬して欲しくてこんな行動をとっている。
    だけど、彼女から何か言ってくる気配はない。

    そんなことを続けていたある日彼女から呼び出された。
    やっとかと思いながらも「何」とさも興味無いふうに言った。

    「…私と別れてください。」

    雷に打たれたような衝撃だった。
    俺は頷くだけで何も言うことが出来なかった。

    その後、幼馴染と付き合い始めたと噂で聞いた。それと共に俺のことをちゃんとすきだったということも。

    今後悔してももう遅い。

    きゅん

    2

    神廼 羅舞さんをフォロー

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  6. どうしたら…
    あなたを忘れられますか?
    あなたの温かくて優しい笑顔が
    私の頭の中から消えないんです。

    たとえ……

    「あの子とはどう?」
    「幸せだよ。こわいくらい」

    あなたに彼女が出来ても、
    私の中であなたの存在は大きすぎるんです。

    「俺……君のことが好きだ」

    クラスの中で1番仲良くしてくれる男の子に告白されても、
    私の気持ちは悲しいくらい揺るがなくて。

    「私……まだ好きなのっ、あの人が好き」
    「知ってる」
    「…じゃあ、どうしてっ?
    私なんか…好きになってもつらいだけだよ?」

    …本当は…
    ずっと、前に進みたかったんです。
    幸せな日々を送っているあなたのように、
    私も好きな人とそうなりたい。
    でも…私にはその相手になってくれる人が居なかったから。
    現実から目をそらした。

    だけど、今は…

    「俺が君を諦められないだけ」

    私も、あなたのようになれる?

    あなたから卒業できるかな…

    きゅん

    20

    白野 優羽さんをフォロー

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  7. ーー図書館

    「ごめん、そろそろ帰るね!このあと、彼とデートなの!」

    「そっ。・・・楽しんでこいよ。」

    俺の前で期末テストの予習をしていたこいつは相変わらずマイペースにデートの報告をしてくる。
    いい迷惑だ。

    「うん、じゃあいってくる!お土産買ってきてあげるねー!」

    「いらねえよ。」 

    馬鹿じゃねえの。
    彼氏とのデートで他の男にお土産買うなんてありえねえだろ。

    ほんと、なんであんな奴が幼なじみなんだ。


    なんで幼なじみなんだ。

    あいつが彼氏から見捨てられないようにしてるのを知ってる。

    ただそれだけのことで優越感に浸る。

    それらは全て男として意識されてないことを物語っていると知りながら。

    「・・・・・・ほんと、馬鹿じゃねえの」

    あいつの落書きが残るノートに突っ伏した。


    また夢に見る。

    なにも知らないであいつの隣にいられたあの頃を。

    きゅん

    4

    音無ライカさんをフォロー

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  8. フェンスに指を絡ませ橙と藍が混ざる空を見つめていたら。

    「やっぱりここにいた。刹那は屋上好きだもんね」

    振り返れば、秋風に黒髪を靡かせながら奈緒がこっちに来る。昔より伸びたよな、髪。高2の今では腰のあたりまである綺麗なそれ。

    「先に帰れって言っただろ」

    「もう。好きな人と帰りたいって思っちゃダメですか」

    いじけた顔が可愛い。昔から真っ直ぐ好きっていう感情を向けてくれるのも嬉しい。
    けど両親から愛情を貰ってこなかった自分は、正しい愛し方が分からない。
    だから奈緒を好きでも手を伸ばさない方がいいんだろう。

    「あ、こんなとこにいたのかよ奈緒!一緒に帰ろうぜ」

    今度は明るい声で優が駆け寄ってくる。

    「じゃあな、奈緒。優に送ってもらえ」

    すれ違う瞬間、優と目が合う。お互いの感情を知っているからこその含みのある視線。
    言葉を飲み込み胸の奥で焼けつく感情を無視して、夕陽に背を向けた。

    きゅん

    13

    青葉はなさんをフォロー

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  9. こんなに近くにいるのに、眠っている君にさえ触れられない

    本当は君をぎゅっと抱きしめて、僕の腕の中に閉じ込めてしまいたい

    自由な君はきっと嫌がるだろうけど、僕は君を独り占めしたいんだ

    アイツになんて渡したくない…

    突然、君から離れていったのは僕

    そんな僕をずっと追い続けてくれた君


    「好きだ」


    想いが溢れ出し、今にも叫びそうになる

    だけど、汚れてしまった僕は、綺麗なままの君に触れることさえ出来ない

    いつか君に想いを告げ、この腕で抱きしめられる日がくるのだろうか?

    今日も僕は君を想いメロディを書き綴る

    僕の本音はメロディでしか表すことが出来ないから…

    きゅん

    6

    ※くみんば※さんをフォロー

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  10. ベッドで寝ているのは幼なじみの玲於。

    彼はモデルの仕事をしている。


    メールで琉音、3時に起こしてって言われたからここに来た。


    まだ3時じゃないからぼけーっと玲於を眺めていたら、、


    「み…あ、、」

    「みあ?」


    苦しそうな顔をしてる玲於。


    そして、玲於の顔を見て切ない気持ちになってる私。

    そんな資格私にはないのに。



    だって、玲於がモデルになって、勝手に自信なくして、諦めて。



    そんな私には、玲於を好きって言える資格ないから。



    だから、口をただ閉ざして、玲於を見つめることしか出来ない。



    「玲於、起きて!3時だよ!!」


    「……るい?」


    「そ」


    「いつもわりーな」


    「気にすんなって!幼なじみでしょ?」


    「ありがとな」


    「ん」



    頑張れ、玲於。


    大好きだった、よ…









    さよなら、私の陽だまりの花。

    きゅん

    4

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  11. 好き
    好き
    好き
    好き…
    でも、近くにいるからこそ伝えられない。

    「好きです。俺と付き合ってください。」
    ほら、また告られて
    「ごめんなさい。」
    キミは断る。
    告白した彼が去った後も
    ずっと後ろ姿を見ているキミに声をかけた。
    「また、泣きそうな顔してんのかよ。ばーか。」
    キミは優しい。
    振った相手に対して
    涙を見せないようにして
    彼が去った後に
    俺の前で泣くんだ。
    「ん、ひっく…ぅふ…ひっく」
    誰に対してもそう。
    断った罪悪感から。
    だからさぁ、俺がもし告ったら
    俺の前では泣かなくなるだろ?
    俺以外の誰かにお前の泣き顔見せたくないんだよ
    俺以外に頼って欲しくないんだよ
    この細い腕で俺のシャツを
    必死で握って
    涙を堪えるキミを
    思わず抱き締めたくなる。
    けど、その気持ちを押し込めて
    キミの頭を撫でる
    「堪えんな、泣けよ。」
    そう言うと堰が切れたように泣き出すんだ。
    そんなキミが愛おしい。

    きゅん

    4

    白雪 終花さんをフォロー

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  12. 私たちはいつも一緒だった。
     私と香奈恵と隆也の3人、仲の良い友達。私は密かに隆也に想いを寄せていた。
     「実は香奈恵に告白されて…付き合うことにした」
     「え…」
     隆也が言っていた。この関係を壊したくないと。だから私は気持ちを押し殺して、3人でいたのに。
     「俺、3人で一緒にいたいんだ。断ったら一緒になんていられないし…香奈恵は友達として好きだし」
     隆也はやっぱり3人でいたいんだ。でも私だって隆也のことずっと…
     「おめでとうって言って良いのかな」
     「うん、多分」
     「あの、隆也。私…」
     「うん?」
     「…応援するからね」
     「ああ、ありがとう」
     言えない。
     言えるわけ無いよ。
     隆也は3人でいられる選択をしたんだ。それを邪魔なんて出来ない。
     「また、3人で遊べるよね?」
     「もちろん、俺もそうしたいし」
     「…そっか」
     それでも私は。
     隆也のことずっと好きでいるよ。

    きゅん

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    木野俣 真琴さんをフォロー

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  13. 「好きです!」

    「ごめんなさい、、」

    あーあ、振られちゃった、、
    ずっと好きだったのに
    やっぱり幼馴染には勝てないや、、

    凛、ずっと好きだったよ。でも、もう諦めるね、
    美結と幸せになってね、、
    二人は両想いなんだから、凛なんかずっと美結にぞっこんなんだよ?
    幸せにならなかったら許さないんだからね!


    今までありがとう、私の好きだった人

    きゅん

    2

    心姫月さんをフォロー

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  14. 心に決めた奴がいる。

    彼女しか愛さないと、決めている。




    「日曜、暇?」

    「あ、ごめん…コウくんと予定があって…」

    「…ん、了解。」

    数年昔から伸ばし続けているこの手が届くことは無い。

    彼女の一番近い存在になる事は叶わない。

    “彼氏”より優先される日は来ない。

    そんな事全部、分かっている。

    そして、今更諦めるなんて、他の恋を探すなんて、この苦しく甘い想いが、そんな軽い想いじゃ無い事も知っている。

    「コウくんが、俺達いつか結婚しような。って!」

    「……子供の夢。」

    「辛辣!…でもさ、私が結婚とかしてもさ、歌、私と続けてくれる…?」

    「…当たり前だろ。」

    彼女が俺の物になる日だって来ない。

    そんな事だって既に分かっているけど、でも、

    「次の日曜は暇?」

    無駄な悪足掻きを続けてしまうのは、




    心に決めた奴だから。

    彼女しか愛さないと、決めたから。

    きゅん

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  15. あたしの好きな人…

    その人は、家族みたいな存在でお兄ちゃんみたいな存在---

    「奈緒ー。聞いてくれよ。満ちるがさ。」

    満……。

    その人の名前を聞いて胸がドクンッと跳ねる。

    あたしの好きな人…優ちゃんの彼女


    「そうなんだ。」

    なんて笑うあたしだけど、毎日辛いんだよ?

    幼なじみならわかってよ。

    わかってよ------


    「奈緒?」

    あたしはピタリと立ち止まった。

    「あたし、優ちゃんのことずっと好きだったの。」

    君は驚いていたね。

    君の答えなんてわかり切ってたよ


    「ごめん。」


    うん、わかってた。


    さよなら、あたしの初恋---

    きゅん

    2

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  16. 中学で出会ってから五年、君のことがずっと好きだった。
    教室で過ごす時間、部活上がりの帰り道、
    何気ないことで笑って、はしゃいで過ごした日々。

    無邪気に見せる笑顔、
    何の躊躇いもなく触れてくる指先、
    無防備に寄り掛かってくる肩、

    何となくだけど、君も僕を好きなんじゃないかって、
    そんな淡い想いを抱いていたんだ。


    そんな時に告げられた言葉・・・


    「私、大好きな人がいるの」


    そんな言葉、聞きたくなかった。


    君が俺に向けていた笑顔は嘘?
    いや違う。ただの友人としてのものだったんだ。

    無邪気な笑顔も、触れる指先も、
    寄り掛かってくる肩も。

    この想いを引きずると自分は壊れてしまう。
    俺は少しずつ距離を置こうとするけど、君はそれを許してはくれない。

    仲の良い友人。
    これが君が僕に向けた気持ちだから。

    君はそんな僕の気持ちも知らずにまた、
    無邪気な笑顔で僕に触れるんだ。

    きゅん

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  17. 私は先輩に恋をしている

    きっと叶わないだろう恋

    「先輩〜おはようございますぅ〜」

    なーんて他の後輩は言ってる
    そりゃ可愛い子も沢山いるわけで

    私がどんなに思っても私の存在すら
    先輩はきっと気付かないだろうけど

    行動になんて私には表せるわけもなく

    ただ思ってる

    思うだけじゃ変わらないはずだけど
    思わずにはいられなくて

    だから
    これからもずっと思い続けます

    気付かれなくても思い続けます

    そしたら何か変わりますか?
    先輩は気付いてくれますか?

    行動したら何か変わりますか?
    先輩はどう答えてくれるんですか?

    視界がクリアになり先輩が見える


    「先輩!ハンカチ落とされましたよ」

    ハンカチが落ちている事に気付いた私は先輩に声をかける

    「あ、サンキュ」

    それだけの言葉で心がドキッとした

    たとえ叶わないとしても
    私は思い続ける

    きっと多分

    いつまでも先輩が

    好きだ!

    きゅん

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  18. いつものお昼休み



    「お昼行こー」




    いつもの言葉に私は駆け寄る




    校舎と食堂を繋ぐ廊下

    そこを通る時、私の胸の鼓動は速くなる。





    「マナ!昼?」


    「うん。カイくんも?」


    「俺、今日母さん寝坊してさー」


    「カイくんママ忙しいもんね」



    幼なじみのカイくん
    いつも、同じ時間に同じ場所で
    こうやってちょこっとだけ話をする。




    「じゃあな」って言ったあとも、私は彼を目で追う




    でも、彼の目の先には違う子がいる





    ふわふわ笑う女の子は、彼の好きな人





    私とは正反対の女の子




    「ねえ、こっちみて」




    そんな事はずっと言えないでいる




    いつからだろう。これが、いつもになったのは。


    今私の手の中にはココア。
    ずっとずっと前はりんごジュースだったのになあ。




    そう思いながら、廊下を歩く。

    きゅん

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  19. 「あーあ、早く委員会終わらないかなぁ」

    足をぷらぷらさせて幸せそうに笑う君。

    どうやら、好きなやつに頼み込んで1回だけ一緒に帰ることになったらしい。

    そのまま告白すればよかったのにと思ったが、しなくてよかったとほっとしている最低な俺は、君の隣であいつを待ちながら嘘の笑顔を浮かべるだけ。

    「焦んなくてもあいつは先に帰ったりしねえよ」

    「そうだけどさぁ、楽しみなんだもん」

    またはにかんだ君に胸がチクリと痛む。

    「…俺にすればいいのに」

    呟いた声はあいつからのメールに重なって消えた。

    「終わったみたい。行ってくるね」

    笑顔で駆け出していく君。

    それを笑って送り出してやるだけでよかったのに。

    気づいたら、君の腕を引っ張って、胸に閉じ込めて。

    関係が崩れるのは嫌、もう隣にいられないのも嫌。

    だけど、

    「俺は、ずっとお前がっ…!」

    誰かのものになるなんて、一番嫌なんだ。

    きゅん

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  20. 「ねぇ、沙月… あれからどれだけ月日が経ったんだろうね。」


    私の目の前にあるのは亡き親友が眠るお墓の前だった。

    親友の沙月とは本当に小さい頃からずっと一緒だった。



    『比菜ちゃん、俺と付き合ってほしい。
    別に沙月の代わりじゃない。

    俺が君のことを好きなんだ。』



    そう言われたのは数日前。


    「…ごめんっ、悪いってことは分かってる。沙月から奪っちゃいけないことも理解してる。でもっ…、私、やっぱり水谷先輩のことがやっぱり好き。」


    水谷先輩は亡き親友である沙月の彼氏であり私の初恋の相手だった。

    それでも、沙月を応援してしまった。


    「私、先輩のこと好きだけど、沙月から奪えないっ。」


    どうしてこんなにも胸が苦しいんだろう。
    普通は、告白されて嬉しいのに…


    どうして苦しいのっ…?



    「…っ、好きなのにっ。」



    好きなのに、

    伝えられないこの気持ち。

    きゅん

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  21. あいつにあって俺にないものって何だろう。

    顔なら負けてないと思う。
    頭は……俺だって頑張ればそれなりだし。身長だってこれから一気に追い抜いてやるし。
    彼女と過ごしてきた時間も。想いの大きさも。きっと、きっと俺の方が、

    「……あ」
    「なに?」
    「う、ううん!何でもない」

    何でもないとかぶりを振りつつ、スマホの画面を食い入るように見つめる横顔。
    その口元が嬉しそうに緩んでいることなんて、本人は全く気付いてないだろうけど。

    (……わかりやす)

    例えば今俺が何かメッセージを送ってみたって、彼女にこんな顔をさせることはできないだろう。
    ――あいつにあって俺にないもの。俺が一番欲しいもの。

    あいつだけが、できること。


    (……こ、っ、ち、む、け、ば、か)

    何気なくスマホを取り出し打ってみた文字は、じりりと胸を焦がしていくようで

    最後の2文字だけを残して、俺は強く、送信ボタンを押した。

    きゅん

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