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  2. 「え?先輩」
    「眠……つうか。お前、ここで何してんの?」
    「お昼寝ですけど、あ、私お邪魔ですね?」

    彼の背後に女子が見えた美友は遠慮し去ろうとしたが、彼は腕をさっと出してこれを制止した。

    「おっと!……待て待て……」
    「でも」
    「何が?ああ、これの事?」

    彼が背負っていたのはギャクドラマ撮影のための人形だった。

    「だから女子の制服なのね」
    「俺と揉み合って屋上から落ちる想定なんだ」

    地上では彼の撮影仲間が手を振っていた。

    「じゃ、私、本当に行きます」
    「……いや。途中までお前で撮らせて?」

    こうして美友は恋人役でフェンスで揉み合うことになった。

    「じゃ、始める。こいつ!」
    「やーめーてー」
    「やめない。アハハ」
    「キャハハ」

    楽しそうな2人は屋上から人形を落とした。

    『カット!っていうか全部カット!』

    呆れ声の監督の言葉を見学の芹那は黙ってうなづいていた。

    きゅん

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  3. 「ええと、バスは」
    「……何してんの」

    迷子の美友は背後の先輩に驚いた。

    「え?退けます、あ!」
    「おっと」

    彼はすっと腕を伸ばし美友の行手を阻止した。

    「そっちは船乗り場だけど」
    「す、すみません」

    彼は腕の中の彼女に溜息をついた。

    「新入生だろ。一緒に来いよ」
    「いいんですか」
    「ああ。船に乗られたら困る」

    そんな二人はバスに乗った。

    「揺れるぞ」
    「きゃ」

    またまた美友を抱きしめた彼は微笑んだ。

    「お前さ。学校に通う気あるの」
    「ありありです」
    「ハハハ」

    そして一緒に空いた席に座った。

    「眠……着いたら起こせよ」
    「はい」

    美友の肩に頭を乗せて彼は寝たが美友も寝たので、他生徒が学園前で起こしてくれた。

    「降りますよ生徒会長って、彼女ですか」

    美友の寝顔に彼は頬寄せた。

    「……どうかな?おい!お前、着いたぞ」

    寝起きの二人は手を繋いで校門へ向かった。

    きゅん

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