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  2. 「本当に大丈夫だから!」
    私は試合をするみんなに笑顔で告げて背を向ける。迷惑なんてかけられない。体育館を出て人目がなくなると、痛む左足を抑えた。
    「っ…」
    滲み出てくる涙を拭う。弱いなあ私って。自分で手当てしないと。そう思って歯を食いしばれば、
    「大丈夫じゃねーじゃん」
    と、聞き覚えのある低い声が届いた。
    えっ…なんで…
    私は泣いてる顔を見られたくなくて振り返らない。
    「ちっ」
    次の瞬間、ぐいっと肩を掴まれて強制的に視線が交わった。さっきまでバスケの練習に励んでた、腐れ縁のあいつ。あいつは汗をシャツで拭き取りながらも、切り長の瞳を私から逸らさない。
    「大丈夫、」
    「バーカ。こういう時は俺に頼れよ。なんのために幼馴染やってると思ってんの?」
    こみ上げてきた何かが喉でつっかえる。
    「俺に手当てされてろよばか。」
    口調に似合わずそっと抱き上げられたわたしは、あいつに不覚にも少しだけドキッとした。

    きゅん

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