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  2. 放課後帰ろうとしてグラウンドの傍を歩いていると、野球ボールが凄い勢いでこちらに向かって来た。


    「キャッ…」


    驚いて固まる私の目の前で、バシッという音が響く。


    だけどそれは私にぶつかった音ではなく、野球部である幼なじみのグラブにボールが収まった音。


    「何やってんだ!気をつけろっ!」


    幼なじみはボールのコントロールをミスった部活仲間を怒鳴った後、すぐ後ろを振り返った。


    「大丈夫か?ケガしてないか?」


    「う、うん…大丈夫……」


    直前の気迫ある怒りとは正反対の穏やかな気遣いを向けられ、ドキッとする。


    「良かった……お前の事守れて」


    ニコッと微笑みながらそう言う彼に、更にドキドキしてしまった。


    コイツ…いつの間に背中あんなに大きくなったっけ…?


    夏の風がこれまでの何かを変える様に、優しく私の髪を巻き上げた。

    きゅん

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  3. 『大人になったら絶対結婚しようね』
    『うん!』
    『じゃあ、約束』
    『約束』

    「うわ、懐かしい夢みたなぁ」
    幼馴染の彼との約束
    でもきっと、あいつは忘れてるんだろうな
    幼稚園の時にした奏太との約束を私は今でも忘れてない
    私はあの頃からずっと奏太が好きだから
    「もう15年前か…」
    私達は今でも仲良しの幼馴染
    奏太との関係を壊さないようにって気持ちは伝えられないまま
    今日で私も20歳
    もう後悔はしたくない
    ちゃんと奏太に気持ちを伝えよう

    【ちょっと会えない?】

    奏太だ。いいよと返事をして玄関を出る
    「誕生日おめでとう。結愛」
    「ありがとう」
    「結愛」
    「ん?」
    「結婚しよう」
    「え…なん……っ」
    「お前覚えてねぇの?約束」
    「奏太、覚えてたの?」
    「あたりまえだろ。で、返事は?」
    「約束破るわけないでしょ、奏太大好き」
    「俺も大好きだ」

    小さな頃に交わした約束はずっと忘れられてなかったね

    きゅん

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  4. 私は今日も音楽室に向かう

    誰もいないこの時間、決まって私はここに来る

    私にとって大切な時間

    なのに

    ♪~~~♪~~~

    誰かがピアノを弾いている

    帰ろうとしたが
    聴こえてくる音楽に足を止めた

    私がいつも弾いてる曲

    無意識に音楽室の扉を開けた

    音が止まる
    その場に居づらくて去ろうと思ったら、

    「待って!」

    呼び止められた

    「君の邪魔をしてごめん
    けど、僕は君の曲を聴きにきただけなんだ」

    その言葉に、思わず振り返った

    そこにいたのは、前から気になっていた先輩だった

    「お願い!弾いてくれない?」

    深呼吸をしてから、弾き始めた
    流れに身を任せ、止まることなく弾き続ける

    弾き終わると

    「やっぱり、好きだな」

    先輩の一言にドキッとした

    「僕、いつも聴いてた
    君の曲を聴くと元気になるんだ
    これからも、聴かせてよね...」

    先輩、もちろんですよ...

    きゅん

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  5. 「ふぅー、そろそろ帰るかー」
    「なぁーいっしょに帰ろぜ」

    「「あっ」」

    「べっ、べつにいいけど///」
    「サンキュ」




    ~帰り道~

    (手をギュッ///)


    「ひっ、ひさしぶりだねいっしょに帰るの///」
    「そうだなぁー、まぁ俺は毎日いっしょに帰りたいけど」
    「だいすき///」
    「俺も」(チュッ♡)
    「んっ、ちょっちょと!まだ帰ってる途中なんだけど///」
    「おまえがかわいくてつい」
    「んもぅ///」

    きゅん

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  6. (やばい...)

    私、山吹琴葉(ヤマブキコトハ)はただいま絶賛貧血中

    保健室に行こうと廊下を歩いていたが、だんだん強くなるめまいで立つのもやっとな状態

    授業中だが、ほとんどのクラスが移動教室でだれにも気づいてもらえない

    そのとき、足音が聞こえてきたと思ったら

    「琴葉!?」

    その人は突然私の名前を呼んだかと思うと、走って私のもとに来た

    「大丈夫か?」

    誰か確かめようと顔を上げると、そこには幼馴染の悠真(ユウマ)がいた

    「ゆーま...」

    「そうだよ
    大丈夫...じゃないよな」

    喋るのも辛いから、うなずいた

    「保健室につれていくよ
    ちょっとごめんな」

    そう言うと、悠真は私をお姫様抱っこして歩き始めた

    「ゆ、、ま、、、」

    「しゃべんなくていいから」

    そんな悠真の優しさに、キュンとした自分がいた

    私はそのまま悠真に身を預けた

    きゅん

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  7. 私、佐竹理央は同級生の畠中陸くんと付き合っています。

    少し前に、

    『佐竹にしたの名前で呼ばれたい......』

    と言われたので、頑張ります!

    「佐竹。帰ろ。」

    「うん!り、り、畠中くん。」

    むむむ。以外と恥ずかしい。

    「ねぇ、り、り、陸上部って大変?」

    「ん?......まぁふつー。」

    「そっか。ねぇ、り、り、りくがめって見たことある?」

    「ないけど。どしたの?」

    「いやぁ。なんとなく。」

    不自然でしかない!!どうしよ......

    「ねぇ。り、り、リクエストがあれば歌うよ!」

    「じゃあ、ハイカラえぶりでい歌って。」

    「ごめん。知らない。」

    「り、り、......」

    「無理しなくていいよ。理央。」

    「っ////」

    気付いてた?ってか名前で呼ばれたぁ/////

    きゅん

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  8. 「はぁぁぁぁ…」
    青い空を見上げて、大きなため息をつく私。
    その理由は、手に持った一通の手紙のせい。
    「なーに悩んでんの?ミツキ」
    パッと後ろを向くと、溜息の元凶である人物が。
    「…ハル先輩には関係ないですから」
    可愛くないことは分かってる、けどつい憎まれ口を言ってしまう。
    「えー?可愛い後輩が悩んでんだ。もしかしたら助けてやれるかもしれないだろ?言ってみろよ」
    …そういうところが、嫌いで好きなの。
    「…ラブレターをもらったんです。同じクラスの男子から。でも、私は…」
    言えない、「あなたが好きなんです」なんて。
    「っ…とりあえず、呼ばれてるんで行ってきますね」
    先輩に背を向けたそのとき。

    「…きゃっ…!」

    腕を引かれて、強引に首元にキスをされる。
    「い…った…」
    「……まさかこんなに早くライバルができるとはな」
    「えっ!?」
    トントンと首を指す先輩。

    「シルシ。消すなよ?ミツキ」

    きゅん

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  9. チュッ

    「///」

    「フッ、可愛い❣」

    「せ、先輩//
    恥ずかしい、です…//」

    大好きだった先輩と両想いになった以上今、私は幸せの絶頂にいる。

    「あー、俺、お前が可愛いすぎておかしくなる」

    「私も、先輩のせいでおかしくなります//」

    「もう、何なんだよ。
    この可愛いすぎる生き物は//」

    ギュッ

    「愛してる」

    耳元でそっと囁かれる。

    先輩、私はあなた以外何もいらないから…

    このままずっと両想いでいましょうね?

    そんな想いを込めて私は…

    「先輩!」

    「ん?」

    とびきりの笑顔で

    「私も、大好きです!愛してます!」

    「もう、なんなの?お前//」

    先輩も私の想いにこたえるように甘いキスを私に落とした。

    きゅん

    9

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  10. 「お、俺、お前のことが好きだ
    俺と付き合ってくれ!//」
    「え…」
    ホロリ
    「どうした!?」
    先輩が心配そうに私の顔を覗き込んでくる
    私の目からは涙があふれていた
    だって、やっと、かなったんだもん
    "憧れの先輩との恋"が
    「せ、先輩
    私、ずっと先輩のことが好きで先輩に少しでも私のこと知って欲しくてそれで…」
    涙を拭いながらそう言うと先輩は
    「な、何それ
    お前が俺と同じ部活や委員会にいた理由ってそれ?」
    コクリ
    「チッ、なんだよ…
    可愛いすぎかよ//」
    ギュッ
    「せんぱい?」
    「お前は知らなかっただろうけどな、俺、お前が入学してきてからずっと気になっていたんだよ」
    「え!?
    本当ですか?」
    「ああ、そうだよ//」
    照れくさそうに先輩はそう言う
    「なあ、ちゃんと告白の返事聞かせて?」
    「私も先輩のこと大好きです」
    とっておきの笑顔を先輩に向けた
    「それ反則//」
    チュッ

    きゅん

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  11. ~放課後~

    「じゃあ、この問題解いてみて」
    「わかった」

    私は今、絶賛補習中(泣)
    なんでこんな点数取ったんだろう~


    (全然わかんない...)

    「どうした?手止まってるぞ」
    「全然わかんない(泣)」
    「正直でよろしい」(頭ぽんぽん)

    (かぁ///照)


    「ここはこうやってやれば解けるぞ」
    「できた!!ありがとう、先生」
    「どういたしまして」(頭ぽんぽん)
    「じゃあ次の問題頑張ってやってみて」
    「うん!!」









    「せんせぇ~」
    「なに?わかんないか?」
    「だいすき♡」
    「んちょっ///不意打ちにいうな(照)」

    きゅん

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  12. 私は今、憧れの先輩に呼び出されて屋上に来ている。

    「先輩、こんなところに急に呼び出してどうしたんですか?」

    「悪かったな、急に呼び出して。」

    「別に大丈夫ですけど…///」

    実は私、先輩のことが好きだ。

    先輩に少しでも好かれたくて、少しでも知って欲しくて、先輩の所属しているもの全てに所属した。

    でも、分かっていた。

    先輩にとって私はただの後輩と先輩。

    そうに決まってると思ってた…

    「なら、よかった。
    さて、本題にうつるとしよう。」

    ドクンッドクンッ

    もし、先輩が私の期待していることなら願いは1つ

    "先輩、好きって言ってください"

    この恋が叶うなら、もう何もいらないから…

    だから言ってください。

    "先輩!"

    「お、俺、お前のことが好きだ。
    俺と付き合ってくれ!///」

    きゅん

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  13. ふぁ~眠い…でも、忘れていった課題やらなきゃ。私がそう思って、教室に向かうスピードを速くしたら

    ドン!
    勢いよく廊下で前を歩いている人にぶつかってしまった。
    「ご、ごめんなさい!前よく見てなくて…」
    頭を深々と下げた為、ぶつかった人が「ぶっくくっ」と笑った。

    「な、何で笑うんですか!?」
    言いながら下げていた頭を上げると、同級生で学校一カッコいいと言われている、白城隼君がいた。

    「いや、だって結構頭下げたのが面白くて…」
    「う…は…恥ずかしい…」

    ぎゃー、穴があったら本気で入りたいよー
    こんな感じで私が心に嵐が吹き荒れているとき耳元に気配を感じたと思ったら、
    「まあでも、こうして橋崎と話せたんだし、ぶつかってくれてありがとな」
    え?白城君その意味って?少し、期待してもいいの?

    「あと、これ」
    「?」
    白城君から渡された紙に書いてあったのは…
    『好きだ。俺と付き合って』
    「はい!」

    きゅん

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  14. 「颯君は可愛いしいい子だし、私すきだなー」

    お昼休みの屋上。

    可愛い後輩の颯君に誘われてお昼ご飯を食べていた

    「好き・・ですか・」

    「うん!!」

    「それは、どういう好き。

     ですか?」

    「えっ?どういう、って?」

    気付くと私は押し倒されていた。

    「こういうことされて、トキメクか

    聞いてるんです」

    「え・・?でも、えっと・・私は・・」

    「やっぱり、ごめんなさい。

    忘れてください」

    「え・・えっと」

    「じゃあもう予鈴なりますんで、俺

    戻りますね」

    忘れて、だなんて・・

    いつもの可愛い顔と違う。あんな真剣なかっこいいとこ見せられちゃったら・・

    忘れられないよ・・

    きゅん

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  15. クールで無口な雅くん。
    喋ったことないのに、今なんだかとっても迫られています。
    物理的に。

    「ちょっ、雅くん?わかったから離れてくれない?」

    整ったお顔がお美しいです事。
    赤くなった顔を見られないように雅くんの目を隠した。
    彼が言うには、ペンを貸せと。
    課題をやらないといけないから。
    バスケ部で副キャプテンを務めている為早く行きたいんだそうだ。
    ていうか筆箱忘れて一日何してたのって話だけど。
    そこは貸してあげた。
    くりくりのお目目に見つめられたら何も言えなくなる。

    「さんきゅ」

    短く言って、猛スピードで解き始める雅くん。

    「あ…じゃあ、明日返してくれる?」

    ……え、無言。

    「雅くん?」
    「やだ」

    え。っと。

    「やだ、とは…」
    「……返したら、また喋んなくなるだろ。なら、ずっと持っとく」

    だから、かまえ。

    悲しそうに言う雅くん。
    きゅん、と胸がなったのは不可抗力だ。

    きゅん

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  16. 放課後、それは私にとっての1番頑張らなくてはならない時
    私には彼氏の凪くんがいる、今は凪くん待ち。
    いつも一緒に帰ってます
    みんなにはいいねって言われるけど、
    恋人らしい事が未だにありません

    「やっぱり、私じゃ彼女に見えないのかな…」

    「ん?何か言った?」
    いつの間にか私の近くにいる、凪くん

    「ううん、なんでもないよ」

    「そっか、じゃあ帰るか」
    そう言って私たちは歩き始めた
    さっき言ったこと聞かれてないよね、そう思って自然と凪くんの顔を見た

    ギュッ…
    突然手を握られた。
    「な、凪くん?」

    「ごめん、さっきの事聞いちゃった」
    は、恥ずかしい…
    そう思って顔を背けるも無理やり凪くんの方に向けられ

    「不安にさせてごめん、でもこれからはもっと大胆にいくから、覚悟して」

    そう言って笑った彼に、私はまた惚れました

    きゅん

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  17. 教室で一人少しオレンジになった空をぼんやりと眺める

    今日はいつもより帰りたくなくて、ずっと時間が過ぎるのをただただ待っていた


    「…おーい…誰もいないんなら鍵しめ………渚?(なぎさ)」

    「先生…」

    先生は何も言わず私に近づくと、頭にポンと手を置いた

    「…な、なんですか」

    「んー?なんか辛そうにしてたから」

    私の家はいろいろ事情があって、家に帰るのはいつも嫌だった。

    でも、今回はいつもよりもっとひどくて…

    もう帰りたくない。

    「…大丈夫です」

    私は立ちあがり仕方なく帰ろうとする

    「渚の心の居場所、俺じゃダメか?」

    「……」

    私の頬にサーッと涙が伝う

    「…おいで」

    先生はそう言うと手をパッと広げた

    優しそうに頬笑む先生に私はゆっくりと近づく

    _ぎゅ

    「…頭の中…先生でいっぱいにして…」

    _チュ…


    先生のキスはとても甘くて優しいキスでした。

    きゅん

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  18. 私が一番好きなのは放課後のこの時間!今日も友達とおしゃべりをしていると
    「おい」と声がした。春樹だ。私の彼氏。ちょっと怒っている。悪口いってないよ?
    「なに?」と返事をする。ぶっきらぼうでかわいくない。余計黒いオーラが見えてきた。みんないつの間にかいないんですけど。
    「おまえさあ、陸のこと好きなの?」・・・なに?どうした?一緒に話してたから?
    「ううん、普通だけど」というとちょっと落ち着いた春樹。
    「どうしたの?あっヤキモチ?」とにやにやしながら言ってみる。私がからかえる日がくるなんて。照れろ照れろ。
    「そうだよ。」と春樹。えっ待ってほんとに?恥ずかしい。赤いだろうな今。
    「赤くなってるけどどうしたのかな?」にやにや返し。
    「別に?」かわいくないな私。ちょっと春樹の顔をみると優しい顔。
    「そういう素直じゃないとこもかわいいから」素面で言うな。
    「いじめたくなる」くそがああああ。
    「すき」

    きゅん

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  19. 「んっ、龍っ」
    俺の腕の中で目を覚ますあげは。
    眠たそうに目を擦る姿にキュンとなる心。
    モゾーー。
    ん?
    回された腕は、あげはを掴んで離さない。
    嫌な予感から布団をめくった。
    「白!!何してんだ!」
    いつのまに部屋に居ていつのまに抱き締めてんだよ。
    だけど起きない白は、またあげはを抱き締めた。
    「やっ、どこ触ってんの龍っ」
    ーー!!
    寝ぼけてるあげは、は俺だと思って柔らかな声を出し始めた。
    「やっ、ダメっ。
    朝からそんなとこっ」
    何⁇何が起きてるわけ?
    白を見たら口元が、笑っていた。
    コイツ起きてやがる。
    頭にきた俺は白を叩いた。
    「いたっ、いいじゃん。
    朝かラブラブしてうざい。
    柔らかったわ。
    ありがとうね」

    白はニヤニヤしながら出て行く。
    柔らかった?
    あげはを見たら、胸元が乱れてる。
    首筋に、キスを落とした。
    「んっ、龍っ」
    キスマークを付けた。
    「こいつは俺の誰にも渡さない!」

    きゅん

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  20. ――いざ立ってみると、やっぱり怖気づいてしまうようで。

    決心をしてこの場に立っているはずなのに。
    梅雨独特の湿っぽい風が私の涙を攫って行く。
    下を覗き込むと思ったよりも高くて決心が揺らぐ。
    私の決意はこんなものか、と思わず自嘲気味な笑いが零れ落ちる。

    一歩、足を前に差し出した時。

    「――ねぇ」

    思わず足を引っ込めてしまう。
    声の主を探すために振り向く。
    すると、意外と近くにいて。
    ふわふわとした鮮やかな栗色の髪の毛に、クリッとした大きな瞳。

    話題になっていた可愛い一年。
    私は三年だし、帰宅部だから接点はないはず。

    「捨てる命なら、俺が貰っても良いよね?」

    疑問が頭を飽和している中、彼が手を伸ばして私を引き寄せる。
    いきなりの抱擁に、ワンテンポ顔が遅れて真っ赤になる。

    「俺のこと、生き甲斐にしてよ」

    屈託のない無邪気な笑みに、胸が高鳴る。



    ――ここから始まる物語。

    きゅん

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  21. きゃあ、と窓の外で弾けるような声がした。

    太陽のオレンジに照らされて、水飛沫がキラキラと光る。

    すっかり濡れてしまったスカートを翻して逃げ回る女子は、ホースを持つ男子がどれほど優しい表情を浮かべているのかを知らない。

    「いいなぁ」

    ふと自分の口から漏れた言葉に驚き、小さく笑う。独り言なんて欲求不満か私は。

    でも──・・・

    「恋、してみたかったな」

    「……すればいいじゃん」

    澄んだ声にぎょっとして振り返る。

    「神谷」

    「なんで恋、しないの?」

    「…もう3年だし恋は相手もいるからね」

    乾いた笑いが虚しい。

    外のソーダみたいな眩しい飛沫が私の所まで飛んできてくれれば良いのに。

    そうしたら私は、甘い恋ができるのに。

    いきなり神谷がカーテンを引いた。

    唇に柔らかいものが触れる。

    「え?」

    「あのさ斎藤」

    神谷が耳元で囁いた。




    ──恋って落ちるもんだよ。

    きゅん

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