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  2. 「いいだろ?」

    大和は私に確認してきた。

    「っ…ずるい…。」

    「ちゃんと聞かせろよ。」

    「っ…いいっ…」

    私はそう言って目を瞑った。

    するとまた唇に暖かいものが触れた。

    それから私たちは花火を見た。


    帰り道。

    「これで大和とずっと一緒だね!」

    「ふっ…まあジンクスなんてどうでもいいけどな。」

    や、やっぱり…。

    私は大和のそんな言葉を聞いて少し悲しくなった。

    「ジンクスがあってもなくても…」

    大和は私の耳に口を近づけてきた。

    「俺とあかりはずっと一緒だろ?」

    また私の顔は熱くなった。

    今日は一生忘れられない日になった。

    そう…これは熱い熱い夏のお話。

    終わり

    きゅん

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  3. 「見れるぞ。」

    「え…?」

    私が諦めかけていたら、大和は急にそんなことを言ってきた。

    「で、でも…時間が…」

    「こーこ、特等席だから。」

    そう言って大和はにやっと笑った。次の瞬間…

    ヒュー…ドォン…!パラパラ…
    ヒュー…ドォン…!ドォン…!

    「わぁ…!綺麗!…ってなんで。」

    「俺が見つけておいたんだよ。人がいない、花火を見れる穴場。」

    「すごい…!」

    「あかりと2人になりたかったしな。」

    っ…!不意打ちだ…!

    私は真っ赤になっているであろう顔を隠すように下を向いた。

    「おいあかり(笑)花火見ろよ」

    あ…そ、そうだよね…!見よう…花火…!

    そう思い私は顔を上げたが、視界が真っ暗で何も見えない。

    その代わりに唇に柔らかい、暖かいものが触れていた。

    視界が開け、やっとキスされたのだとわかった。

    「っえ!?」

    大和は悪びれる様子もなく笑っていた。

    続く

    きゅん

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  4. 「…それ告白ってとらえるけど…いいのか?」

    も、もちろんそういう意味、だし…。

    私はさらに頷く。

    「俺も好き。」

    「え?」

    き、聞き間違い、かな。

    「だから…俺もあかりのこと好き。」

    「う、嘘…!」

    「嘘じゃねえよ。ずっとずっと…ガキの頃から…あかりが好き。」

    私はまた涙が溢れた。

    「誰にも渡したくないし、泣かせたくない…いや泣かせない。あかりの可愛いとこは俺だけが知ってればいいと思ってる。だから…」

    私はもう涙を止められなかった。

    「俺と付き合ってください。」

    私は声が出ず…首を何度も縦に振って頷いた。

    「ふっ…顔ぐちゃぐちゃ…」

    「だ、だってぇ…!」

    「はいはい。」

    そう言って大和はまた私の頭を撫でてくれる。

    あ…

    「で、でも…花火…見れないね。」

    ここから見る場所まではもう時間的に間に合わない。

    というかもうそろそろ始まる時間だ。

    続く

    きゅん

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  5. 「ジンクス…」

    私はボソリと話し始める。

    「ここの花火大会…ジンクスがあって…16年間同じ人と花火を見続けたら…その、ずっと一緒にいられる…っていう。」

    大和は口を開かず黙って聞いてくれる。

    「大和とはぐれて…花火一緒に見れないかもと思ったら…悲しくなっちゃって…。」

    「それで泣いてたってこと?」

    「…うん。」

    大和は何も言わない。…やっぱり、呆れられたかな…。

    「はぁ…よかった…。」

    「え…よ、よかった?」

    「あかりの身になんかあったわけじゃないんだよな?」

    私はこくりと頷く。

    「ならよかった…安心した。それに…」

    大和は急に真剣な顔になる。な、なんだろ…

    「あかりは俺とずっと一緒にいたいってことだろ?」

    「っ…!」

    そ、そうだよね…この話聞いたら誰でもそう思うか…。

    私は顔が真っ赤になってることを自覚しながらもその言葉に頷く。

    続く

    きゅん

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  6. やっぱり…大和の中は安心する…。

    「落ち着いたか?」

    少しの間そうしていると大和は私にそう聞いた。

    「うん…!ありがと…。」

    でもここからじゃ花火…見れないよね…。

    そう思うとまた気分が下がってくる。

    「で、何で泣いてたんだよ。怪我…はしてねえみたいだし。具合悪かったか??

    大和は心配そうに私の顔を覗いてくる。

    「ううん…そういうわけじゃない、けど…。」

    ジンクスなんて多分大和にとってはどうでもいいことだよね。

    そんなことで泣いてたなんて思われたくない…。

    「いいから言え。」

    「ぇ…」

    「……やなんだよ…俺の知らないことで…あかりが泣いてんの。」

    大和は少し照れくさそうに言う。

    …大和はそういう人なんだ。

    優しくて、頼りになって、いつも私を守ってくれて…

    私は意を決して口を開く。

    続く

    きゅん

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  7. 「やまとぉ…」

    私は足を止めて、そこに座りこんでしまった。

    「…い、おい…!あかり!」

    少しの間そうしてると、ふいに大和の気配を感じた。

    「ふぇ…?や、まと?」

    「おい!どこか怪我したのか!?具合悪くなったか!?」

    大和は必死な顔つきで聞いてきた。

    私は大和の姿にホッとして、

    「やまとぉ…!」

    思わず大和に抱きついた。

    「おい、やっぱどこか悪いんじゃ…?」

    「…ん。ううん…だい、じょうぶ…」

    「いや…でもまだ泣いてるし。」

    大和はそう言って抱きついた私の頭を撫でてくれた。

    「とりあえずこっちこい。」


    大和に連れてこられた場所は花火を見る予定場所から少し離れたところ。

    多分…私が泣いてるのを隠そうとしてくれたんだと思う。

    あの時結構な視線感じてたし…。

    「ほら…ここならもう大丈夫だから…。」

    そう言って大和は私の体を抱きしめてくれる。

    続く

    きゅん

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  8. 「大和ー!はやくー!」

    「おい…走ったら転ぶぞ。あかり。」

    私たちは今、近くの花火大会に来ている。

    毎年毎年ここのお祭りは幼なじみ兼好きな人の大和と来ている。

    「大和ー!次はあっち!」

    「おい…!はぐれるぞ。」

    「大丈夫だよ〜……あれ?」

    さっきまで近くに感じていた大和の声。

    辺りを見回しても大和姿は見当たらない。

    も、もしかして…はぐれた?

    「や、大和…」

    もうすぐ花火が始まるからか、人は同じ方向へと向かって流れていく。

    ど、どうしよう。このままじゃ…大和と花火、見れない…っ!

    ここの花火にはジンクスがある。

    16年間同じ人と花火を見るとその思い出と絆からその人とずっと一緒にいられる。

    今日は16回目なのに…。

    私は悲しくなって涙が溢れた。

    「っ…うぅ…や、まとぉ…!」

    本当にこのまま見れないの…?

    大和とこれからも一緒にいたいのに…っ…。

    続く。

    きゅん

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  9. 「うーん、、、。」
    私は目を覚ました。あれ、何があったんだっけ、、、。
    「日葵!大丈夫か!?お前、転んで頭を打ったんだよ。」
    誰?
    「あの、お名前は?」
    その瞬間その男の人の顔が青ざめた。
    「忘れたのか?」
    とても、悲しそうな声で彼は言った。

    それからまた眠ってしまって、気づいた時には病院にいた。私は、記憶喪失だった。

    病院も退院し、学校にも慣れてきた一か月後。私はあの人に呼び出された。
    「何ですか?」
    「日葵、あの時俺がいたらお前はこうならなかった。本当にごめん。」
    彼は謝った。
    「ダッ大丈夫です!」
    「ありがとう。実は、俺達は恋人だったんだ。」
    彼ー春樹はそう言った。今まで言ってなかったのは、私が学校に慣れてからと思ったからだって。
    「今度は絶対に守る!だから、俺とまた仲良くしてほしい!」
    春樹はぺこりと頭を下げて手を出した。
    私が一度恋人に選んだ人だ。答えはもちろん、
    「はい。」

    きゅん

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  10. No.5
    ふふっ…朝はびっくりしちゃったけどまさか冬夜さんが同じ学校だったなんて…
    「ゆ、ゆゆゆ結愛!」
    どうしたんだろう?
    「おはよう…!ひかりちゃん!」
    この子は佐久間ひかりちゃん。入学式のときに話しかけてくれて…それ以来ずっと
    友達。
    「と、と冬夜様がき、きてる…!」
    「え…?」
    今冬夜、って…
    「え?って!んもうっ!本当こういうことはにぶいわねっ!いい?透明の王子、神城冬夜様は入学式以来ずっと学校に来てなかったの!でもその時顔を見かけた女子たちが大騒ぎして、透明の王子、ってなったのよ!」
    え、てことは冬夜さんは1年生?
    「きゃーー!冬夜様がこっち来る…!!」
    え、
    「結愛、いるか?」

    「ちょ、ちょっとちょっと!冬夜様と知り合いなの!?」
    「えっと…」
    「結愛、ちょっと来てくれ。」
    私は冬夜につれられるがまま冬夜さんについていった。

    ___続く。

    きゅん

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  11. No.4
    【冬夜side】
    昨夜、いつもの溜まり場から帰る途中、妖精をみた。覚えのある声や姿。そちらを見ると、マジか…こんな形で再開できるなんて。
    どうやらナンパに絡まれているらしい…ちっ…。俺はそいつを助けた。
    結愛は俺に気づくことはなかった。結愛の制服からするに、この学校は青学か。……って、同じ学校じゃねえか。行ってなかったけど…

    そして今日___。
    俺は人混みの中から結愛をすぐさま見つけた。
    「と、冬夜さん!ど、どうしてうちの学校に…?」
    首をこてん、と傾げる結愛に愛おしさを覚える。
    「もともとこの学校なんだよ。行ってなかっただけで。」
    「そうなんですね…!」
    「でもこれからは通う。」
    「?どうしてですか?」
    「結愛がいるから。」
    結愛は意味がわかっていないみたいだ。
    「でも、これからも会えるの嬉しいですね…!」
    ……はあ。ほんと勘弁してくれ。
    でも、もう逃さない。

    続く__。

    きゅん

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  12. となり、って…そういえばこの前誰か引っ越してきてたな…
    「まあ…隣同士よろしく。えっと…」
    「あ…!咲原結愛(さきはら ゆめ)です…!神城さん!今日はありがとうございました…!これからよろしくお願いしますね…!」
    「………はあ…ほんとなんなの…この生物…あと冬夜でいいから。」
    「あ、はい…!とう、やさん…!えへへ…なんか照れますね…!」
    「はあ…なんなのほんとこの可愛い生物…」
    …?冬夜さんなにかいっただろうか…
    「では、おやすみなさいっ!冬夜さん!」
    私は今度こそ冬夜さんに別れを告げて、家の中に入った。
    かっこいいひとだったなぁ…それはもう、見惚れちゃうくらい……
    また会いたいなぁ…
    そんなことを思いながら私は眠りについた。

    そ、そしたら…!!
    「「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」」
    耳をつんざくような声。
    な、なんで…!ど、どうして…私の学校に…!


    冬夜さんがいるの…!?

    ____続く。

    きゅん

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  13. 【悪魔と天使♡4】
    花と付き合いだした翌日。
    「しーちゃーん!おはようっ!」
    「花、おはよ。」
    「えへへ…!」
    「?花どうかしたか?」
    「しーちゃんに会えたのが嬉しくて…!」
    「可愛いこと言わないで花。我慢出来なくなる。」
    「っ…!/////」
    顔を赤くしてる花。かわいい…

    「羽瀬〜!おはよー!」
    羽瀬というのは俺の苗字。今話しかけてきたのは中学から一緒の南。
    「今日もお熱いですねぇ!」
    そういって南は俺の肩をポンポンと叩いてくる。
    「うっせえよ。」
    「はいはい。照れない照れない!じゃあねー!」
    南がどっか行って、花の方を見ると花は少し不安そうな顔をしていた。
    「花?」
    「……しーちゃんあの人のこと好き、なの?」
    「は?」
    「仲良さそう…だったから。」
    「はあ…花?俺が好きなのは花だけだよ?花以外ありえないから。」
    「っ…!わ、私も…////」

    今日も俺の幼なじみは可愛すぎる。

    きゅん

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  14. ぼ、暴走族…レウウィスっていってたな…。
    「お前、なんでこんな遅くにこんなとこいんの」
    「へ…?あ、!せ、先生に手伝いを頼まれて…」
    「なるほどな。じゃあ送る。」
    「へ?」
    「お前みたいなやつがこの時間うろちょろしてるとあぶねえんだよ。」
    「わ、わたしみたいやつって…ち、ちんちくりんってことですか?」
    「え、お前自覚ねぇの?マジかよ…なおさら放っておけねぇ…」
    私は訳が分からず首を傾げた。
    「おまっ…それはやべぇって。」
    それ?どれ?
    「はぁ…とにかく送ってってやる。ついてこい。」
    (駅到着)
    「じゃあな。」
    「はい…!ありがとうございました!」
    私はペコリと頭を下げ、その人に別れを告げたのだけれど…
    何故か、私の家の前までその人がついてきてるんです…!
    「え、お前んちここ?」
    「は、はい…」
    「嘘だろ…。」
    「えっと…。」
    「俺の家、お前の隣だ。」
    …………えーーーっ!?
    ____続く。

    きゅん

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  15. 「あーあ…すっかり遅くなっちゃったな…。」
    先生に手伝いを頼まれて…それが終わる頃にはもうあたりは真っ暗。
    「はやく帰ろ…!」
    「ねぇそこの君〜かわいいねぇ。こんな時間に何してるの?」
    …え。そこの君って私のこと?
    「せっかくだし俺らと遊ばない?大人の遊び、教えてあげるよ。」
    い、いいですいいです!
    私は怖さのあまり首を横に振ることしかできなかった。
    「え〜そんなこと言わずにさ〜」
    そういって男は私の肩に手を回してくる…
    いや…!
    「や、や、め…」
    「おい、おまえら何してんだよ。」
    突然後ろから声がした。
    「あ?…ってお前…!レウウィスの総長神城冬夜!」
    「やっべ…!」
    男たちはその人に怯えたのか早々に逃げていく。
    「大丈夫か?」
    「は、はい…!あ、ありがとうございます…!」
    たすかった…で、でもさっきレウウィス?の総長さんって言ってなかった?
    てことは暴走族さんだ…!

    続く_。

    きゅん

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  16. 【悪魔と天使♡2】
    今は数学の授業中。隣ですぅすぅと寝息を立てているのは幼なじみの花。
    「じゃあ〜この問題を、藍崎、答えてくれ。」
    藍崎というのは花の苗字だ。花は呼ばれているとゆうのに起きる気配がない。
    「おい、藍崎〜?寝てるのか?しょうがないやつだな。」
    先生がこちらへやってくる。花を起こすつもりだろう。
    ちっ…気持ちよさそうに寝てる花をおこすな…
    「先生、俺が代わりに答えます。」
    「お?柊か?まあいいじゃあ答えてくれ。」
    「48x」
    「正解だ。といっても…藍崎をこのまま寝かせるわけにはいかないからな。
    おーい、藍崎〜」
    ちっ…だから起こすなっつてんだろが…
    「先生、いくら先生でも花を邪魔するのは許しませんよ?…ついでだから言っておきます…。花のことなにかしようならただじゃおかない。俺んだよ…!」
    俺は自分でもわかるくらいの圧をだした。

    それを花が聞いていたとは知らずに…。

    きゅん

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  17. 【悪魔と天使♡1】
    「しーちゃーん!」
    そういって嬉しそうに俺のことを呼ぶのは幼なじみの花。
    花は学年一、いや学校1かわいいとされている女子だ。
    それはもう天使みたいで、いやそれでも表しきれないくらいのかわいさだ。
    「おい、花。そんなに走ったら転ぶぞ。」
    「だいじょーぶだよー!…わっ!」
    花が途中で転び、倒れそうになる。
    「っと…大丈夫か!?」
    俺はとっさに花を受け止めた。
    「ほら…いったそばから…」
    「ごめん…でも…!いつもしーちゃんがたすけてくれるもんっ!えへへ…」
    ……はぁ…ほんとに煽るのもいいかげんにしてほしい…。
    俺がどんだけ我慢してると思ってんだ。
    「花、ほら行くぞ。」
    「うん…!ってしーちゃん…手…?」
    「嫌か?」
    「ううん…!すごく嬉しい…!」
    花はそういってまたにへら、と笑った。

    そんな顔誰にも見せんな。俺だけ…俺だけにしろ。
    お前は誰にも渡さない。

    きゅん

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  18. 今は英語の授業中。

    「ごめん日南。今日教科書忘れちゃってさ、俺多分当たるんだよね。
    見せてくれない?」

    そう言って話しかけてきたのは隣の席の灰賀くん。

    「あ、うん。いいよ。」

    私は灰賀くんに見えやすいように机を近づける。

    「じゃあここを…灰賀、読め。」

    ほんとにあたった。
    灰賀くんはペラペラと英文を読み上げる。

    「おし、灰賀OKだ。」

    _____________


    授業が終わって、教科書を返してもらおうと灰賀くんのほうを向いた。
    彼は何か書いているようだ。多分…付箋…?

    「これ、ありがとう。」

    それを書き終わって灰賀くんは私に教科書を渡してきた。
    教科書にはなにか貼られていた。さっき書いていたものはこれ…かな?

    “すごく助かった。
    きょうかしょありがと。”

    教科書がひらがなだ…

    まあいいや。

    私がそこの『すき』というメッセージに気づくのはもう少しあとのこと。

    きゅん

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  19. 俺には幼馴染がいる。つっても生徒だけど…

    「りゅうせー!ここー教えてー!」

    そう言って走りながらやってきたのは幼馴染のゆず。俺らは家が近くて小さい頃よく遊んでいた。

    多少年齢が離れていても関係ない。俺はこいつが好きなんだ__。

    「おい、転ぶぞ。つか学校では名前で呼ぶなっていつも言ってるだろ。」

    「えへへ、ごめんごめん!」

    「で?どこがわからないって?」

    「えっとねー!」

    そう言ってゆずは俺に顔を近づけてくる。

    俺はびっくりしてゆずの方をむいてしまう。

    ゆずも同じだったようで俺の方をむく。

    ふたり、目が合う___

    「あ、え、っと!こ、ここなんだけど…!」

    「おい、目ぇそらすな。俺だけ見てろ…」

    俺がそういうとゆずは顔をゆでだこみたいに真っ赤にした。

    「ふっ…お前は誰にも渡さねえよ?」

    きゅん

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  20. バタバタ…
    今日も生徒会は忙しい。私はこの野いちご学園の生徒会長。

    「会長!僕手伝いますっ!」

    そういって話しかけてきてくれたのは南 飛鳥くん。そう、彼はものすごく可愛い。私は毎日鼻血を堪えるので精一杯だ。

    「ありがとう。じゃあこれお願いしていいかしら?」
    「はいっ!会長の役に立てるよう頑張りますねっ!」

    天使だ…

    「会長っ!危ないっ!」

    へ?私は上をむく。ダンボールがまるごと落ちてきていた。
    とっさに痛みを覚悟で目を瞑った。でも…

    「あ、れ、痛く、ない?」

    目を開けると私の上に南くんが覆い被さっていた。

    「み、南くん!?」
    「会長、無事ですか。」
    「わ、私は無事だけど…み、南くんが…」
    「会長が無事ならそれでいいです。会長は僕の大事なお姫様だから…」

    南くんはそういって自分の唇をぺろりと舐めた。

    私の顔はもう大惨事。ああ今日も可愛いくてかっこいい後輩に困りそうです。

    きゅん

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  21. 実は俺、お前のこと、めっちゃ好きなんだけど、
    お前はどうなんだ?♡

    きゅん

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