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  1. 43件ヒットしました

  2. 「私は、蒼空くんが好き。大好きっ!
    この先の未来もずっと一緒にいたい、です……」

    言ったあとで恥ずかしさが込み上げてくる。

    「俺もずっと一緒にいたい。っていうか、いる。誰にも渡さない。俺だけのものだから」

    蒼空くんが私を抱きしめる。

    私も強く抱きしめ返す。

    「氷菜……」

    「へっ……?蒼空くん、いま……」

    氷菜って、呼んだ……?

    「いいだろ?彼氏なんだし……。いつまでも苗字呼びなんてダサいだろ」

    蒼空くん、カッコ良さばっかり気にしてる。

    そんな所も可愛くて愛おしい。


    蒼空くんと目が合う。


    触れたい……。


    その想いが伝わったのか蒼空くんが顔を近付けてくる。

    「……あの日の続き、してもいい?」

    控えめにそう言う蒼空くんに私は頷いた。

    そして、蒼空くんの唇と私の唇が重なる。

    お互いの想いの強さをぶつけ合うように深く、優しく温かいキスを観覧車の中で繰り返した。

    きゅん

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  3. Part.2

    「志織!」

    鈴夜にまた呼び止められた。

    「もう····何なの?」

    呆れ気味に振り向いてそう答える。

    「これから、暇か?」

    「暇だけど····」

    「じゃあ、ちょっと付き合ってくれ」

    そう言うと私の手を取り歩き出す鈴夜。


    なに?一体、どこに向かっているの····?


    鈴夜に連れられてきた所は──
    街の中心に飾られた大きなクリスマスツリーの前だった。

    「どうして、ここに····?」

    「暇ならさ、この時間だけ···俺と過ごしてくれない?」

    顔を赤らめた鈴夜がそう答えた。

    「うん····」

    2人でキラキラと輝くツリーを見たり街中を歩いたりした。


    帰り際、鈴夜が私を抱き寄せる。

    「来年のクリスマスも一緒にいて欲しいんだけど···」

    それって····

    「来年と言わず、ずっと一緒にいよう?」

    それは突然の告白だった。


    そして、恋人同士となった。

    きゅん

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  4. 「すごく楽しみだわ~♡」
    ルンルンでカフェへの道へと向かっていたら突然腕を掴まれる。
    「あなた…」
    「な、何でここに?」
    ワタシはその子を見て慌ててしまう。
    「姫…この女誰?」
    「こ、この子は--」
    「--あなた"男"だったの!?」
    「えっと…」
    「呆れた…あなたを倒して王の座を奪ったって言うのに後から調べたら男だったって知って…」
    "信じられない…女の私より女子力高いなんて"と1人でつぶやく女の子に対して黙っていなかった子も1人
    「ねぇ」
    「はぁ?なに--」
    「姫を傷つけたわね?」
    「な、なによ」
    「ふざけないで。姫は誰よりもケンカが嫌いなはね。もしまた傷を付けるなら…覚悟しなさい」
    「ご、ごめんなさい」
    そう言って去る女の子を睨みつけワタシの方へと目を向ける。
    「私はどんな姫でも好きだよ。姫の事は私が守ってあげるから」
    「…ワタシだって大好きよ」
    そう言って彼女は私の頬を優しく撫でた。

    きゅん

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  5. 「…強かったのに?」
    「あんなに部下を引き連れてしかも姫が弱ってる所をつくなんてふざけてる」
    「ん…でも負けは負けだよ」
    「…」
    「…ごめんね」
    「…」
    彼に抱き上げられたまま家へと帰る。すると目の前に見知った人達が現れた。
    「見覚えがあると思ったら"元"姫様じゃないか」
    「…強い人」
    私はいまだに眠い目を開きその人物を見る。
    「それに…元姫にべったりな犬がいるなぁ。前は逃げてた腰抜け野郎なのに」
    彼らは可笑しそうにお腹を抱えて笑う。--それに対し私は何かがプツンと切れた。
    「姫?」
    彼の手から降り、目の前の人達に近づき言った。
    「--悪口言うのは許さない」
    そして私はくるっと周りその人に足蹴りをかます。その他数人も倒していった。
    「おっ覚えてろよ」
    去っていく彼らを尻目に私は後ろにいる彼に抱きつく。
    「…腰抜けじゃないのに」
    「…姫」
    数分間私を抱きしめまた彼は私を抱っこし家へと帰った。

    きゅん

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  6. 「…バカ姫」
    「バカはあなたよ」
    「…俺は着いていかないからな」
    「…!」
    彼がそんな事を言うもんだから私は思わず目を見開いた。
    「なん--」
    私が言葉を出す前に突然誰かに声を掛けられる。
    「探したわ姫。--早く私に王の座をよこしな--」
    グイッ
    私は声をかけてきた女の胸ぐらを掴み低い声で言った。
    「王の座をあげるからさっさと名義をあなたの名前にしてきなさい」
    「はっはいい!」
    何故か女は逃げるように仲間達と一緒に去っていった。
    「…バカ姫?」
    「…んで…着いてこないのよ」
    「…姫がわがままだから」
    「…私怒ってるのよ」
    「なんだ離れたくないのか」
    ブワッ
    「当たり前じゃない…!」
    今まで我慢していた涙が溢れて止まらなくなる。
    「なんっで、はなれ、るって、ひっく」
    「悪かった嘘だ。だから泣くな。離れるわけないだろ」
    「ゆるっさな、い」
    「はいはい」
    彼はそう言いながら私を抱きしめ頭を撫でた

    きゅん

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  7. 「…姫様」
    「…行くぞ」
    私達は目の前の女に従い着いていく。そして人気の無い場所へと着いた。
    「話とは」
    「取引よ」
    「…取引?」
    「そう。あなたを"姫"に戻してあげる」
    「…」
    「その代償が…彼」
    私の隣にいる彼を指さす。
    「彼をくれたら王の座を返すわ」
    「…」
    「姫様…私は構いません!だからまた王の座に--」
    「嫌だ」
    「なっ」
    「こいつを手放すくらいなら王の座なんていらない」
    「姫…様」
    「それにこいつは私のだ。誰にもやる気はない。それより後任の王にいくつか頼みたい事があるんだがそれを--」
    「~~何なのよ!!怒」
    「あっおい」
    何故か女は怒りながら去っていった。
    「全く…」
    「…姫様」
    「どうした」
    「…私なんかが姫様の隣にいて良いのですか」
    「?隣にいてもらわないと困る」
    「…!」
    「ずっと一生、隣にいて欲しいし隣にいたい」
    「…姫様…!」
    そう言って彼は私に抱きついたのだった。

    きゅん

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  8. 「支払えないって…そんなに食べてないよね?」
    「え?あーっと…まぁいろいろ?」
    「…姫」
    「で、でもとりあえず族は手放してないし今まで通りだよ」
    "あーでも名義はあの子のままだけどねー"
    「…あの子達にその姿を見られなくて良かったよ」
    「ん?」
    「…パソコン前にしてカップ麺を食べてる姿なんて見たら怒り狂ってたよ多分…」
    「退去なんて嫌だもん」
    「そんなに?」
    「ここのカップ麺美味しいから」
    「全く…」
    「むっ」
    彼は私に近づいてきて口元を拭う。
    「…僕は何があっても姫の側から離れないよ」
    「だから"元"姫で--」
    「たとえ姫じゃなくなってもね。1番大事で誰よりも好きだから」
    「ふふっ私だって手放す気ないよ!大好きだもん」
    そう言って笑った私を見て彼も笑った。

    「あっていうかこの地区全体で今"族戦"の時期だよね?」
    「あぁ…族の王の戦ね」
    「私達は終わったも同然だしあとの子達大丈夫かな~」

    きゅん

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  9. 「先生はなんだかんだ言って甘いですよね」



    放課後の生徒会室。目の前の箱には山盛りのチョコレート。もちろん生徒達から没収されたので、返してほしいのなら交換条件は反省文らしい。




    「?何のことだ?」

    意味が分からないとばかりに、彼は首を傾げる。だってこのチョコレート、結局は返してあげるんだろうなぁ。毎年そうだもの。



    「先生って意外と優しいなぁと」
    「‥‥意外は余計だ」

    お前のチョコも没収だからな、と彼に言われる。没収も何も‥‥



    「私はチョコレート持ってきてませんから」
    「は、」
    「仮にも生徒会長ですしね」


    ぽかんとした表情の先生に私はくすりと笑う。



    「‥‥へぇ?持ってこなかったと、」
    「それは当たりま、っん」



    どうやら彼はそれが気に入らなかったらしい。彼に抱き寄せられ、唇を奪われた。





    「--‥‥その代わり、もっと甘いものをくれるんだよな?」

    きゅん

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  10. 「‥‥甘いのが好きなんて意外だよねぇ」
    「んん?」
    「何でもないよ」


    甘いとは無縁の彼、そんな彼は意外と"甘い物”が好きだ。今もほら、チョコを頬張っている。



    「うまい」
    「‥‥でしょうね」
    「何か怒ってる?」
    「別にー」


    今日はそう、バレンタインデー。でも彼が食べているチョコは私があげたものではない。



    「‥‥言っておくけどさ、」
    「ん?」
    「オレは待ってたわけ」


    お前からのチョコレート、と彼は私を見つめてくる。



    「これ、オレが持参したやつだから」
    「はあぁ!?持参しなくても毎年いっぱいもらってるじゃん」
    「‥‥ハァ」



    溜息をつかれ、彼は呆れ顔。そして彼は私のスクバを指さす。



    「それ、欲しいんだけど」
    「っ、」


    それは彼の為に作ったチョコレート。どうやらラッピングのリボンが見えていたらしい。





    「--‥‥オレが欲しいのは、1つだけだよ」

    きゅん

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  11. 「氷雨(ヒサメ)先輩お誕生日おめでとうございます!」


    一瞬驚いた表情をした彼も、すぐに納得したようでいつものポーカーフェイスへと戻った。



    「通りで朝からそわそわしていたわけね」
    「え、分かりやすかったですか?」
    「うん」

    そんなに分かりやすいのか、と考えるが今はそんな場合じゃない。



    「はい、先輩」
    「手袋‥‥?」


    私が彼に用意したのは手袋だ。シンプルな黒い手袋。でもお店で見た時、絶対先輩に似合うと思ったのだ。



    「素直じゃないツンデレな氷雨先輩が大好きですよ」
    「‥‥‥」
    「?氷雨せんぱ、っ」


    無言の先輩に腕を引かれ、そのまま彼の腕の中に。そして額に口付けが落とされた。




    「僕も、いつも素直な葉月が好きだよ」


    見上げると顔を赤くさせた彼が優しい笑みを浮かべていた。




    (慣れないことするものじゃないね)
    (先輩、もう一度デレを‥‥!)
    (いやだ)

    きゅん

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  12. 私は耐えきれなくなりその場から駆け出した。
    私と悠也は元恋人。私は悠也にフラれたけどずっと好きだった。
    会いたいのに、会いたくない。
    悠也をふと見かける度に胸が苦しくなったいた。

    「…っ、待てよ!!」

    でも女の私が男の悠也に敵うわけもなく、悠也は私をぎゅっと抱きしめた。

    「やっ、やだ!!離して!!」

    「ムリ、離さねぇ。」

    久しぶりの悠也の匂い。
    でも、その腕で他の女の子を抱きしめたんでしょう?

    「も、ほんとにやだ…。離して。」

    「雪。俺を見ろよ。」

    悠也は私を向き合わせた。

    「俺、やっぱりお前じゃなきゃダメなんだ。あいつとはもう縁を切ったから、もう一度俺と付き合おう。」

    え?今この人はなんて言った?

    「やだ、なんで?」

    「わりぃ。でも俺ほんとに…。」

    「…勝手な人。こんな人嫌いになれたらいいのに。」

    「雪…。」

    そして白雪姫は王子の罪をキスで全て許したのです。

    きゅん

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  13. 続き

    フワッ

    急に視界が真っ暗に
    な、もしかして抱き締めらてる

    「な、なに?」

    「あ、悪い」

    体が離れていく。

    「なぁ、俺のこと好きって言って」

    「は?」

    な、なに言ってんのこいつは

    「みゆ、俺の事好きなんでしょ?
    言葉が欲しい」

    ちょっと今パニック
    えっと蓮が好きなのはさっきの子で

    「俺はみゆのこと好きだよ。みゆは?」

    そ、そりゃ私だって蓮が好き。じゃなくて

    「蓮はあの子の事が好きなんでしょ」

    「あの子?」

    「さっきここにいた子」

    「あぁ、友達のプレゼント選び付き合ってってやつ?」

    「へ?そうなの」

    じゃあ、私の勘違い?

    「あぁ、あれ友達の彼女。勘違いしてたの?俺の事好きじゃないの?」

    落ち込んでいく蓮

    「…き」

    「へ?」

    「好き。蓮の事が、蓮だけが好き」

    顔が熱くなっていくのがわかる

    「可愛すぎ」

    チュッ

    キスをされました

    きゅん

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  14. 「‥‥お姫サマの場所、教えてもらおうか?」


    屋上のコンクリートの上に倒れ込む男を見下ろす。人数は多いけど、幹部以上の奴らを倒せば後はどうでもいい。



    「っ、お前‥‥アイツ、目当てか‥」
    「俺は最初に言ったはずだ。"証が欲しい”と」
    「それ、はオレらのトップの座の、ことじゃ‥‥」



    「そんなの要らねぇよ」


    お前らの薄汚いトップの証なんて要らない。俺が欲しいのは--‥‥




    "‥‥優しい人、ですね”

    ---俺だけの証だ。





    「お前の傍にいることが彼女の幸せなら、諦める」


    だけど、と俺は倒れている男の胸ぐらを掴んだ。




    「--‥‥アイツが笑顔を消した理由がお前にあるのなら、俺はお前を許さない」


    それだけを伝え、俺は屋上をあとにした。向かうのは彼女がいるだろう教室。






    「--‥‥待ってろよ。お姫サマ」


    今度は絶対に、俺が幸せにしてやる。

    きゅん

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  15. 「ち、千景?」
    「‥‥」
    「あの、千景さん?」
    「‥‥」


    屋上のコンクリートの上で不貞寝中の彼。その原因である腹黒眼鏡はいつの間にか屋上からいなくなっていた。


    "君は総長のことどのくらい好きなの?”
    その問いにすぐ答えられなかったんだよね‥‥



    「千景‥あのね、」

    不貞寝している彼の髪をそっとなでる。



    「‥‥千景のこと、言葉に出来ないくらい好きなのは確かで‥‥その、ね‥‥だから千景が口をきいてくれないのは、寂しいの」


    千景のこと大好きよ、と彼に伝える。
    --すると髪をなでていた手を彼に掴まれた。



    「‥‥みかこ、それずるい」

    こちらに顔を向けてきた彼の頬はほんのり赤い。



    「顔を真っ赤にしているみかこを見たら、許したくなっちゃうじゃん」
    「っ」
    「言っておくけど、」


    彼の唇が私の手の甲に押し当てられた。



    「おれの方がみかこのこと大好きなんだから」

    きゅん

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  16. 我らが総長はマイペースでめんどくさがりや。そんな彼から逃げること一時間。


    「みかこ、見つけた」
    「!ちか、ぶっ」

    音楽室の扉が開けられ、彼は「暑い」と言ってブレザーを脱ぎ捨てた。というか顔面にブレザー投げつけてきたんだけど。


    「な、」
    「寒いくせして薄着なんかするな」

    その声はどこか怒っているようで、いつもの甘ったるさはない。



    「なんで逃げたの」
    「え、」
    「みかこ、おれから逃げたじゃん」


    確かに逃げた。千景と目が合った瞬間逃げたよ。だってそれは、



    「千景、女の子に囲まれてたからその、なんか‥‥」


    嫌だった、と小さく零した本音は彼にしっかりと拾われたみたいで。

    腕を引かれ、そこは彼の腕の中。



    「なにそれ、すごい可愛い」
    「っ、」
    「そんなみかこのこと、今から甘やかしたい。いいよね?」
    「えっ、ちょ‥‥っ」



    文字通り甘やかされるのはまた別の話。

    きゅん

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  17. 「…、泣くくらい誰でもあると思いますけど」

    「い、イメージ崩れちゃうじゃん!」

    唐突にされた質問に思わず力強く答えてしまった。でも大事なことなんだ、僕にとって。イメージが崩れたあとの、皆の態度を想像するだけで怖くなる。
    完璧だと思ってた王子様が実は泣き虫で臆病でした…なんて、幻滅するに決まってるから。

    「でもまぁ、少なくとも私は」

    そう言って途中で言葉をきった彼女は、もっていた鞄をあさり出す。
    そして取り出した何かを僕の頭の上にポン、と置いて笑った。

    「完璧な王子様よりも、今の素のあなたの方が、とても好感がもてますよ」

    それじゃあまた。と、颯爽と去っていく彼女を、今度は引き止められなかった。

    頭に乗っていたポケットティッシュ。律儀に名前が書いてある。

    「アサダ サキちゃん…」

    また会いたいな。頬っぺたが、熱をもったように熱かった。

    きゅん

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  18. 僕のあだ名を彼女が呟く。やっぱり知っている。噂を広められたら、本当に僕は終わってしまう…!

    「お願い!誰にも言わないで!」

    「だから誰にも言いませんって。約束します」

    必死にいう僕の言葉に、依然面倒くさそうにしながらも、彼女がそう約束してくれたのでとりあえず安心感がこみ上げた。

    その場に腰を下ろして、そしてふと彼女を見上げる。

    「…君は、僕のこと知ってるのに他の人みたいに騒がないんだね」

    「興味がないので。」

    清々しいほどバッサリいい捨てられた。まわりのように騒ぎ立てられても困るけど、これはこれで中々心えぐられる…。
    またちょっとグスグスと鼻をならす僕に、その子は呆れたようにため息をついて、けれどその場から立ち去ろうとしない。

    きっと根は優しい子なんだろう。用事があってここにきたにも関わらず、もう少し付き合ってくれるみたいだ。

    きゅん

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  19. 昔から地味で根暗だった自分を変えたくて。勉強も人一倍努力したし、野暮ったい髪型と眼鏡をやめてコンタクトにして、自分なりにできることをしてきた。

    …結果。
    高校生になった時の僕には、なぜか“完璧王子”のあだ名がついていた。
    どこで間違ってしまったのか。ただ僕は普通の男の子みたいに、友達や恋人を作ったりして、青春を謳歌したかっただけなのに。
    理想とは真逆。悲しいかな、それが現在の僕。そんな事実に、今日も今日とて一人屋上で涙を流す。

    一一そんないつもの放課後。

    珍しくそこに来訪者が現れた。
    髪を2つに結んで眼鏡をかけた大人しそうな女生徒。
    よりにもよって号泣してる場面を見られてしまった。どうしよう…王子としてのイメージが崩れれば昔に逆戻りになる!
    オロオロと焦る僕とは裏腹に、この子は、あろうことか面倒くさそうに舌打ちをかました。…え?


    (続きます^^;)

    きゅん

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  20. 「幸人くんケガしたの!?」
    「ふぁい‥‥?」


    図書室の扉が勢いよく開かれる。思わず口にくわえていたパンを落とす。

    先輩と目が合うと、彼女は無言で近寄ってきた。


    「先ぱ、」
    「‥‥図書室は飲食?」
    「禁止、デス」


    パンを取り上げられました。



    「‥‥ケガは?」
    「ケガ?‥ぁ、」


    これのことですか、と先輩に人差し指を見せる。

    さっきプリントで切ったんだよね。



    「橋本さんから聞いたんですか?きっと大袈裟に話したんでしょ」


    困ったように笑えば、先輩は眼鏡を掛け直して横を向いた。



    「‥‥幸人くんが、」
    「オレ?」
    「幸人くんがケガしたって聞いて‥‥ケガをした理由も聞かずに、走ってきたから、その、」
    「っ」

    だから、いつも綺麗にまとまっている髪の毛が乱れているのか。




    「‥‥先輩、抱きしめていい?」


    返事なんて聞かずに、オレは可愛い先輩を抱きしめた。

    きゅん

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  21. --前世の記憶、それは叶わない恋だった。

    幼なじみとの突然の別れ。
    告白もせずに散っていった恋心。


    だから生まれ変わったら、貴方に会いたいと願った。




    「--会いたかった、ミヒロ」


    そう言うと彼は目を見開いた。

    あれから時が過ぎ、彼は先生になっていた。


    ごめんね、うまく笑えてないかも。ねぇ、私笑えてるかな?



    「--‥‥君を、探していた 」


    私より先に大人になってしまった貴方は、大人になっても泣き虫で。

    寝転んでいる彼の横に座り、ボロボロと零れ落ちていく涙を拭ってあげた。



    「みっちゃんの泣き虫さん」
    「っ‥‥泣き虫でも、構わない」


    起き上がった彼に抱きしめられる。



    「もう、離さない」
    「うん、離さないで」



    「--‥‥君が、好きだ」

    やっと伝えることが出来た、と彼はまた泣きそうになる。

    そんな彼に私は笑った。



    "私も好き”と。

    きゅん

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