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  2. 昔から記憶に愛された記憶がない。
    汚臭と蝿が漂う家にひとり母の帰りを待つ寒い思い出しかないのだ。

    母の帰りを待つ間に何度も日が落ちては日は昇る。
    もちろん腹も減り音がなる。だが私は自分で自分のお腹を殴って腹の音を収めようとした。音を立ててはお母さんが怒るから。

    そんなことを三回繰り返すと母はようやく開かず扉から帰ってくるのだ。

    いつまでも体の中心部。そのまたさらに奥の奥がさめざめと冷えきるあの感じ。思い出しただけで身震いが止まらない。

    寒い…。さむい…さむいさむいっ!!!
    _はっと私は目を開ける。
    …ああ、いつもの夢か。なのにまだ寒気が止まらない。

    すると隣から寝音が聞こえる。
    見るとあの人が私を抱きしめて寝ている。

    自然と涙がでて、気づいた。

    __そうか。もう一人じゃない。泣いても…いいんだっ。

    私は目を閉じる。そして願う。

    次はあなたとの明るい未来の夢が見れるように。

    きゅん

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