ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

野いちご学園メニュー

ようこそゲストさん

  1. 13617件ヒットしました

  2. 「焼けるー」
    初デートの帰り道。8月は暑い。

    「藍は地黒だろ?」

    「違うし」

    「てか、焼けたくないなら遠回りするなよ」
    正論を返され、私は黙る。

    「っ遠回りはしたいの」
    だって駅までは10分で着いちゃう。もっと夏樹と一緒にいたい。

    「藍、顔真っ赤」
    なおもからかってくる夏樹。

    「だって夏樹と一緒にいたいもん」
    夏樹は何も言わない。

    「わっ、夏樹、照れすぎでしょ」
    横を見ると真っ赤になった夏樹が。

    いつもと立場が逆だ。

    「見んな」

    「えー、夏樹可愛い」

    「お前なあ」

    「ひゃっ」
    何もないところで躓いてコケそうになる。

    「バーカ」
    腕をぐいっと引かれ、そのまま手を握られる。

    「手繋いで暑くない?私、手汗すごいよ」

    「藍がコケるから、繋いでんだよ」
    その言葉照れ隠しだってバレバレだよ。

    だけど、絶対に離さない。

    だって本当は私もずっと繋ぎたいと思っていたから。

    きゅん

    5

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  3. 夏休みに入って2週間。宿題をひとつもせずにここまで過ごしてしまった…

    このままではダメだ!
    意気込んで学校の図書室に来たのだが、やる気が出ない。
    はぁー。机に突っ伏したが寝てしまうといけないのですぐに顔を上げた。

    「うわ!春川?」

    「え?先輩!?」
    委員会が一緒で憧れの先輩に遭遇出来るなんて!

    「春川も勉強?頑張ってるじゃん。ここ座っていい?」

    「もちろんです!」

    受験生の先輩は平日は夏休みもずっと図書室に来て勉強しているそうだ。
    正面に先輩が居るだけでドキドキだ。

    「なぁ、春川」

    やばい!顔見すぎたかな

    「はい。」
    「ノートちょっと見して」
    「あ、どうぞ」

    字が汚かったかな…

    「ありがとう」
    「いえ、字汚かった…です…か…」

    『好きだよ。僕と付き合ってほしい』

    バッ!顔をあげると、目の前には顔を背けてるけど耳まで真っ赤な先輩が居る。
    返事なんてひとつしかない。

    きゅん

    2

    天川 あおいさんをフォロー

    通報する

  4. 部活の練習の後、自主練をするけど、全然上手く吹けない。

    夏休みだし、もう帰ろうかな。

    迷っているとドアが開いた。

    「あっ、野島さん」
    世界史の一条先生だ。

    「なんで先生が...?」

    「綺麗な音が聞こえたから気になって」

    「えっ、下手じゃなかったですか?」

    「ううん。綺麗だったよ」

    先生ってこんなに整った顔してたんだ。

    なぜか胸が高鳴る。

    綺麗って私が言われたんじゃないのにバカみたい。

    「頑張ってるから、差し入れ」
    差し出されたのはレモン味の飴。

    「ありがとうございます」

    先生が私を見て微笑む。
    その笑顔が眩しくて目を奪われてしまった。

    「もうちょっと頑張ります」

    「ここで見ててもいい?」
    そんな笑顔で聞かれたら頷くしかないじゃん。

    もらった飴で口の中が、爽やかな夏の恋のような味でいっぱいになる。

    目の前にいる先生のせいで私の頭の中は先生の笑顔でいっぱいだ。

    きゅん

    8

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  5. この夏の終わりは優馬との日々の終わり。

    今日、優馬はこの街を出て行く。

    夢に向かう優馬の邪魔したくないと思っていたのに。

    もうこの街なんて私のことなんて見ていない優馬を見たら涙が出てきてしまった。

    「あー、もう」
    優馬は呟くと、私をギュッと抱き締めた。

    「っやめて」
    彼氏みたいなことして期待させないで。

    「言うつもりなかったんだけどさ、沙耶、俺の彼女になれよ」

    えっ。
    見上げると優馬の頰は真っ赤。

    「遠距離とか不安にさせると思って言えなかった」

    「遠距離でも頑張るから、優馬の彼女になりたい」

    「…そんな可愛いこと言われたら、行きたくなくなるんだけど」
    可愛い、その言葉に私は真っ赤になる。

    「待ってるから、たまには帰ってきてね」

    「当たり前じゃん。一人で泣くなよ」

    唇と唇が触れた。

    「うん!」

    もう泣かないよ。

    「頑張ってね」

    だって優馬が愛をくれたから。

    きゅん

    1

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  6. ある日の放課後。
    私は図書委員の仕事で図書室にいた。図書委員の仕事は当番制で今日は私の日だった。
    「あの、僕と付き合ってくれませんか?」
    その少年は突然、私に告白してきた。一体私のどこに惚れたのだろうか。人見知りで内気な性格で、読書が好きで長所や個性といえば何もない。そんな私なのに。彼は私のどこに惹かれたのだろうか。私は訳がわからなくなった。
    「どうして…?」
    私は珍しく声を出す。
    私は元々、あんな性格のせいで家族とはあまり話さない。だから声を出すこともあまりない。何日ぶりだろうか。
    「君が好きな理由だなんて、なんでもいいだろ?」
    そう少年は軽い口調で言った。

    きゅん

    1

    霞祈さんをフォロー

    通報する

  7. バーン

    空を舞う大きな大きな花。

    いつも仲良いグループで学校の屋上で花火大会を見ようと言いだしたのは誰だったっけ。

    「すげー。めっちゃでっかく見える」
    気づいたら隣には、好きな人がいた。

    「すぐに消えなかったらいいのに」
    そう呟くと星夜は言った。

    「一瞬だから綺麗なんじゃねーの?」

    「でもすぐ消えちゃうの寂しいよ」

    ギュッと手が握られる。

    「えっ⁉︎」

    「騒いだらみんなにバレるだろ」

    「なんで...?」

    「ん?葉月が好きだから」

    「へっ?私、綾たちみたいに可愛くないよ」

    「俺は葉月がいいの」
    まっすぐに私を見つめる星夜の瞳に花火が映っている。

    「私も星夜が好き...」

    「俺は絶対消えない。ずっと葉月のそばにいるよ」

    「何そのセリフ」
    茶化してみるけど頬は熱くて。

    二人を祝福するかのように今までで一番大きな花火が打ち上がった。

    幸せな夏休みの始まりだった。

    きゅん

    6

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  8. 「…っさむ」
    冷えるなぁ、今日は

    _ボサッ
    「やる」

    ブレザーを投げてよこすのが、透なりの優しさだと理解できるのは、きっと私だけ。

    こんな荒っぽい男に惚れてるなんて。

    「クリスマスに抱きしめてくれる恋人もいないのか、お前は」

    「ほっといて」
    そうだ、今日クリスマスじゃん。

    「俺がなってやろうか?恋人に」
    「へぇ、いいの?」

    「…俺、本気なんだけど」
    「へー」
    冗談好きのくせに。

    …!?
    ガシッと掴まれて強引に重なる唇。

    「…これでわかったか?」

    「っ///…」
    もうっ、キスも乱暴なんだからっ…

    「今度はブレザーじゃなくて、透の胸、貸してよね」

    「遠回しな返事に気づけるのは、俺だけだな」

    透がニヤッと笑う。
    胸が高鳴りだす。

    「お…莉歩、見ろよ、雪」

    「!……」

    今は雪に集中してあげる。

    私を初めて呼び捨てにして、真っ赤になっている透に気づかない振りをして。

    きゅん

    6

    ユズアゲハさんをフォロー

    通報する

  9. 「あぁ…お腹痛い」
    「大丈夫?弁当やめとく?」
    「…うん」

    頷いた瞬間

    『あ、俺が食べてあげるー』
    『僕も』
    『は?俺だろ』

    どうやら、みんな、お弁当が食べたいみたいで…

    「えっと……みんなで食べる?」

    『『いいの!?』』
    『あーんしてよ』

    「えっ………いいけど」

    できるかな?

    「あーん」

    …パクっ
    え?……八千代くん?
    な、なんか、腕掴まれてる?

    「あ、の……みんな、食べれないよ?」
    「俺だけでいいじゃん」
    「えっ」
    「俺に全部食べさせてよ」

    …確か、八千代くんは学校の人気者だっけ?
    私、話すの、初めてだ。

    「そんなにお腹減ってるの?」
    「ぷっ…ははっ…うん、ついでに栗花さんも欲しいな」
    「はい!?」
    「俺と付き合って?」
    「っ…」

    八千代くんは綺麗な顔で微笑み迫る。

    「俺がいなきゃダメになるくらい、溺れさせる自信、あるよ?」

    きゅん

    5

    ユズアゲハさんをフォロー

    通報する

  10. 「無理してついてこなくていいのに」

    「無理してないし」
    忘れ物を取りに来る岳についてきた私。

    周りがよく見えない夜の学校は、今にも何かが出てきそうで本当はすごく怖い。

    ガタッ

    「きゃっ」

    突然の物音。
    怖くて足が動かない。

    「ただの風だって、本当しょうがねーな」
    私の手を握る岳。

    「こうしとけば怖くないだろ」
    私の手を包み込む岳の手は温かくて。

    「‥ありがと」

    「くるみが無理してるのとか気づいてんだよ。何年、お前のこと見てると思ってんの?」

    「ごめんね。迷惑ばっかかけて」

    「‥迷惑じゃねーよ」

    「えっ」

    「好きな奴のこと迷惑とか思わねーよ」

    「‥私⁉︎わ、私も岳のこと好きだけど…」
    その瞬間、手に指が絡められ、恋人繋ぎになった。

    ダンッ

    「わっ!」
    驚きで手が離れる。

    「大丈夫だって」
    再び歩き出すうちに離れた手と手がまた自然と結びついた。

    きゅん

    1

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  11. 「スイカの種飛ばしで勝った方の言うことを聞く」

    突然、蒼空が言いだした。

    「いいよ」

    私達はスイカの種を口に含んで一斉にふき飛ばした。
    とは言っても、恥ずかしくてあまり強くは飛ばせなかったけど。

    だって好きな人の前だよ?

    「よっしゃ!」
    結果はやっぱり蒼空の勝ち。

    …仕方ない。
    「願いってなぁに?」
    「…」
    「蒼空…?」
    私の目を見る蒼空の顔はほんのり赤くて。

    「…俺の恋人になってほしい」
    「!」
    ごっくん…

    「だめ?」
    「す、スイカの種、飲みこんじゃった…」
    「プッ…可愛い…」

    !?…落ち着けっ…心臓……

    「で?返事は?」
    私に微笑みかける蒼空。

    「…よろこんで」

    私、今きっと、スイカより真っ赤だ。

    きゅん

    1

    ユズアゲハさんをフォロー

    通報する

  12. 戻りたい過去がある。

    「また同じクラス、最悪」

    「本当は嬉しいんだろ?」

    「なわけないでしょ。バーカ」

    約束しなくても、好きな人に毎日会えたあの頃。

    最後の日。
    卒業式の日。

    「写真撮ろーぜ」

    「うん」

    「テンション低っ!あっ俺と離れるの寂しいのか」

    「っバカ」

    告白も連絡もできない臆病な私。

    だけど会いたくてたまらない。

    声を聞きたい。
    姿を見たい。
    しょうもない言い合いをしたい。

    こんなに夢中にさせるなんて、どんな魔法を使ったの?

    スマホが鳴った。
    パッと光った画面を見ると、大好きな名前が。

    “今度、試合見に来ねえ?”

    ドキッと胸が鳴った。

    こんなこと言われたら、私が期待することわかってるよね?

    “行く”

    すぐに返事が来た。

    “美優が来てくれたら勝てる“

    「バカ」
    顔の綻びを抑えられない。

    あーあ。
    こんなんじゃ一生、好きが消えないじゃん。

    きゅん

    2

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  13. 明日から夏休み。今年は短いけれど思いっ切り楽しもう。なにしようかな
    そんなことを考えていると

    「華子となりのクラスの湊君から呼ばれてるよ?」


    「分かった」
    なんだろう。湊君は学年で1番人気の男の子。そんな湊君が私を呼んでる?もしかして私何かした?

    「華子ちゃん急に呼び出したりしてごめんね。ちょっと話があって。でもここじゃ話せないから屋上まで来てもらってもいいかな?」


    「はい」

    屋上…

    「あのもしかして私何か悪い事しましたか?それならほんとに...」
    ギュッ

    「きゃっ」

    「華子ちゃん俺と付き合って下さい」

    「えっ?人、間違えてませんか?」

    「華子ちゃんが大好きです」

    「私でよければお願いします」

    「よかった~華子ちゃん学年で凄く人気だから無理かと思った」

    「そんなことないですよ」

    「じゃあ明日から夏休みだし毎日会おう」

    「はい!」
    今年の夏休みは楽しそうです

    きゅん

    0

    深紅のティアラひなさんをフォロー

    通報する

  14. 「雪乃、またな」

    そんなに仲良くない私のことも名前で呼ぶ七瀬くんが好きだった。

    だけど、今は違う。

    「内田、おはよう」

    彼女ができてから他の女子はみんな名字呼びにした七瀬くん。

    チャラく見えるけど真面目で誰にでも優しくて。

    そんな七瀬くんだから好きだった。

    「来週、千夏の誕生日なんだけどさ、女子って何が欲しいの?」
    今でもよく話しかけてくる七瀬くん。

    彼女の千夏ちゃんだけは付き合いだしてから名前呼び。
    特別に想ってるからだよね。

    「えーわかんない」
    必死で笑顔を浮かべる。

    嬉しそうに千夏ちゃんのことを話す七瀬くんを見たくない。
    でも七瀬くんと話したい。

    矛盾した想いで私は壊れてしまいそう。

    千夏ちゃんの欲しいものなんて私にわかるわけないのにね。

    だって私が欲しいのは、

    狂おしいほど求めているのは、

    千夏ちゃんはもう持ってるもの。

    七瀬くんからの愛なんだよ。

    きゅん

    3

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  15. 「風雅先輩、かっこいい!」

    グラウンドの隣を通って帰っていると、学校のアイドルの風雅先輩がシュートを決めた。

    隣を歩く彼氏の正輝は何も言わない。

    「かっこよくない?」

    「別に」

    「嫉妬してんの?」

    「してるけど悪い?」
    予想外の言葉。

    「でも、正輝が一番かっこいいよ」

    チラッと正輝を見ると、正輝は真っ赤になっていた。
    クールな正輝の意外な一面が可愛くて、胸がキュンと鳴る。

    「野々花」

    「ん?」

    唇が塞がれた。

    「俺ばっかドキドキしててムカつく」

    「何その理由」

    やばい。
    ドキドキが止まらない。

    「俺以外の男をかっこいいとか言うな」

    「…正輝にしか言わない」

    「っ」

    またキスをされた。

    「…今日の正輝いつもと違う」

    「お前のせいだろ」

    「えっ?」

    真っ赤になった顔を見られたくないのか、正輝は私を抱き締めて呟いた。

    「野々花が可愛すぎるせいだろ」

    きゅん

    5

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  16. 「先生、

    私卒業、しちゃったね

    明日からは、

    もう、先生に会えなくなる、、、

    のかな」



    「大丈夫だよ」

    先生は少し笑ってそういうと、




    箱を取り出してこう言った。

    「だって、


    今日からおまえは、

    俺の奥さんでしょ?」


    四月が過ぎて五月に変わりゆく



    桜が散って別れが近づく


    だけど、

    それは出会いでもあって、


    五月になれば、


    先生が好きなアヤメの花が咲く


    それが散ってしまっても、

    寂しくなんてない。

    だって、

    「、、、先生!」


    「そんなに泣くなよ、、


    愛してるよ。



    あやめ」



    だって、



    桜の花は、


    また咲くから。

    きゅん

    1

    さきさきさきさきさきさんをフォロー

    通報する

  17. 部活の後は、いつも仲の良い朝陽と帰る。

    今日こそは言おうと決めていた言葉。

    「私、朝陽のことが好き…」
    勇気を出して言って朝陽の顔を見る。

    その顔に浮かんでいたのは、困惑だった。

    「ごめん、冗談冗談。マジにならないでよ」

    本気だけど、あんな顔されたらこう言うしかないじゃん。

    「だよな。よかった。俺、彼女できたんだよ」
    そう言った朝陽の顔には安堵が浮かんでいて。

    嘘…

    立っているのがやっとなくらいその言葉が胸に刺さる。

    「告られたの?」

    「そう。部活のマネの子」

    「好きだったの?」

    「可愛いなってずっと思ってて」

    「へえ」
    平静を装うために聞いたけど、もう聞きたくない。

    こんな嬉しそうな顔をした朝陽、初めて見た。

    辛くて悔しくて悲しくて。
    だけど朝陽の前では笑顔でいるよ。

    「おめでとう」

    幸せになってなんて言えないけど、本当は誰よりも君の幸せを祈っています。

    きゅん

    3

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  18. どうして素直になれなかったんだろう。

    「鈴菜の好きな人って誰?」
    一番仲の良い男友達の塁に聞かれた。

    私は恥ずかしくて。

    「塁以外の誰か」
    本当は塁が好きなのに。

    塁は少し傷ついたような顔をした。

    放課後。

    いつもは塁と帰るけど今日は一人。
    教室には私以外誰もいない。

    「ごめん。遅くなった」
    嘘?塁の声だ。

    「帰ったんじゃないの?」

    「委員会あるって昨日言ったじゃん。置いて帰ったりしねーし」

    「だって昼休み…」

    「俺の好きな人は鈴菜だよ」
    私の声に重なって聞こえた塁の声。

    「でも私、素直じゃないし。塁のこと傷つけちゃうよ」

    「そんなの全部知ってるから大丈夫。それに昼休み、鈴菜、真っ赤だったし。あれじゃバレバレだよ」

    本当塁には敵わない。

    「ほら帰ろう」

    一緒に帰るのはいつものこと。

    でも今日からは彼女なんだって、繋いだ手と少し赤い塁の横顔が教えてくれた。

    きゅん

    2

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  19. 【チャラ男の初恋 シリーズ2】


    授業中、なぜか、ずっと視線を感じて…
    ちらっと横を向くと、ニコッと笑うチャラ男。
    …うん、無視しよう

    「ふぅー」
    授業終わった……けどっ
    「さすがに見すぎ!嫌がらせ!?」
    「えっ、俺、そんなに見てた?」
    なんて、キョトンとするから

    「なんなのっ…」
    「可愛い子は見つめる主義なんだよね~」
    「あー、そうですかっ」
    「いや、ほんとだよ?なんてったって、俺の初恋だからさ」
    「はあ!?……冗談でしょ?」
    「全然」
    突然真顔になるから、言葉に詰まる。

    「俺、まずは名前呼んでもらえるように尽力するから」
    「いや、呼ばないから」
    「そんで、惚れさせる!」
    「飛躍しすぎ!」
    「マジで本気で落とすから」
    「や、やめてよっ」

    無駄に顔だけいいチャラ男の笑顔なんか、破壊力やばいんだから。
    万が一にも好きになっちゃだめ。

    だから、お願い。
    騒ぐな、心臓。

    きゅん

    3

    ユズアゲハさんをフォロー

    通報する

  20. 「先輩、ずっと前から好きでした」
    私の一世一代の告白は笑い声で打ち砕かれた。

    「本気?俺が君みたいな子好きになるわけないじゃん」

    釣り合わないのはわかってた。
    でも、思いも伝えることさえも許されないの?

    言葉を発すると泣いてしまいそう。

    先輩が続けて何かを言おうとしたけど、その声はかき消された。

    「唯香、何してんの?」
    幼なじみの光一だ。

    聞きなれた声を聞いた途端、涙が溢れてきた。

    「いや何なの?」
    先輩が怪訝そうな顔になる。

    「何様のつもりなんですか?先輩、唯香のことフったこと絶対後悔しますよ」
    とんでもない台詞を吐き捨て光一は私の手を引く。

    「あんなに言っちゃっていいの?部活も一緒なのに」

    「だって好きな子泣かせた奴、許せねえよ」

    えっ。

    「俺なら絶対泣かせたりしねーし」
    繋がれた手が熱い。

    なんでかな?
    いつもの光一の横顔がかっこよく見えるのは。

    きゅん

    2

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  21. 「待って!」
    制服のまま、全速力で走る。

    「谷さん?なんで?」

    倉木くんは顔も頭も運動神経も性格も完璧な男子。
    話したことはほとんどないのに、ついてきてしまった。

    「倉木くん辛そうだったから」

    「谷さんってそんなにお節介だったんだ」
    倉木くんは笑っているけど、その目には消えてしまいそうな儚さと危うさがある。

    しばらく無言で歩く。

    「失敗するのが怖いんだ」
    唐突に聞こえた言葉。

    「えっ?」

    「みんな、俺のこと完璧だって言うけど、そう言われるほど失敗が怖くなる」

    そんなことで悩んでたんだ。

    「でも、私は完璧じゃない倉木くんの方が好きだよ」

    「えっ?」

    言ってしまって気づいた。
    これ告白みたいじゃん。

    「や、そういう意味じゃなくて」

    「ありがとう」
    倉木くんの笑顔はいつもの柔らかい笑みで。

    胸が大きく弾んだ。
    そんな笑顔見せられたら、本当に好きになっちゃうじゃん。

    きゅん

    3

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

▲