ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 「家まで送らせて」

    椿はそう言いながら入り口に立て掛けてあった一本の黒い傘を持つ。

    優しくしてもらってメガネも貰ったのに送ってくれるなんてさすがに申し訳ない。短い距離だし、道に迷うことはまずない。雨には濡れてしまうけれど。

    「ありがとう。大丈夫だよ」

    「濡れてしまうだろ?傘、入れてやる」

    へ?今、入れてやると言った?

    思わぬ言葉に開いた口がふさがらない。

    一つの傘に二人で入るということだから、いわゆる相合傘だ。傘を忘れて仁菜に入れて貰ったことはあったけれど、それが異性となるときまずい。とはいえ、状況からして私に拒否権はなさそうだ。

    「ありがと」

    きゅん

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  3. 「ありがとう。ピッタリだよ。えっと、いくら?」

    私はそう言いながら制服のポケットから財布を取り出す。中を開けると五千円分ぐらいはあった。

    確かメガネって一万ぐらいするような。今日来るって知ってたら、貯金からおろすことができたのに。

    「いいよ。俺からのプレゼント」

    予想外の言葉に思わず「へ?」と返してしまう。ここは椿のおやじが経営しているらしいし、赤字になったりしないかな。

    「そ、そんな……申し訳ない」

    「いいから。おやじには上手く言っとく」

    この感じだと私がいくら払うと言っても無理そうだ。お金が足りないって思っていたから好都合だけど、果たしてこんなに良いことがあって良いのか。今日はなんて幸運な日なんだろう。

    「じゃあお言葉に甘えて」

     プレゼントなんて家族と仁菜以外から貰ったのは初めてだ。嬉しさが胸の奥から込み上げてくる。

    きゅん

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  4. 泣いている顔を見せたくなくてうずめたままでいると、

    「泣いてんだろ。とりあえず落ち着け。話はそれからだ」

    若者らしい穏やかで低い声が私の耳に響いてきた。感じからして先生でも警察でもなさそうだ。同級生の可能性もあるが、聞いたことのない声なのでそれはないだろう。

    私はさすがに顔だけは合わした方がいいだろうとゆっくりと声がした方を向いた。

    栗色のツーブロックの髪を生ぬるい風になびかせている少年が私の隣に座っていた。前髪は目がすっぽり隠れてしまうほど長く、どこかミステリアスに感じる。

    鼻筋はまっすぐで口元には小さなほくろがあった。顔立ちも整っていて、クラスの人気者になってそうな人だった。

    少年は控えめな笑みを浮かべながら私の背中をさすってくる。温かいものに包まれたような気がして、安堵の涙が溢れてきた。

    きゅん

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  5. 私は、由紀(ゆき)!
    時刻は、7時50分

    学校まで、15分もかかる。

    「ちょっと、由紀!遅いよー!」

    「あ、ごめん真由美(まゆみ)!」

    真由美は、小学校から一緒の女の子
    顔も性格もパーフェクトの女の子

    「おはよぉ〜、真由美、由紀」

    眠たそうに声をかけてきたのは

    同級生の颯太(そうた)
    高身長で可愛い顔立ちの男の子
    「「おはよー」」
    それだけ返して、私と真由美で話していた

    もう少しで学校だって時に…

    グイッと引っ張られた。

    「なに?颯太、真由美と話してたじゃん」と言うとムスッとしている顔が目の前にあった

    「…」無言な彼
    「真由美〜、助けてー!!」

    「あ、ごめん無理だわ、彼ピッピが待ってるから❤」と足早に彼氏の所へ

    「裏切り者ー!」

    「由紀、なんでいつも真由美に構うの?俺にも構ってよ(O`3´O)」

    「はいはい」

    「むっ、好きって気づいてよ…」

    え?

    きゅん

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    藺雨さんをフォロー

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  6. 『じゃあ、またね』

    先輩…今日もかっこいいなぁ

    私は入学してからずっと恋をしている。
    彼は陸上部のエースで人気者、
    相手にもされない…わかってるけど。

    好きを諦められなかった。

    今日、通学途中会い
    一緒に学校に行こうと誘われた。
    すっごい嬉しかった…

    思わずにやけてしまった。

    「お前何にやけてんの?」

    声をかけてきたのは同じクラスの護

    『べ、別ににやけてないよ』

    「嘘つけ、俺にはそんな顔した事もないくせに」

    そりゃしないですよ、先輩じゃないんだから。

    『護になんかときめかないよーだ!』

    「ふーん、」

    すると護はだんだんと私に近づいてきた。

    『な、なに…?』

    護は私を抱き締めた。

    「俺は…お前が好きだ、
    先輩じゃなくて俺にしろよ。」

    彼の温かな吐息が耳にかかり、
    私まで緊張してしまった…

    『な、なら…私を惚れさせて?』


    「一瞬でお前の心を奪ってやるよ」

    きゅん

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  7. 【好きだから、このままがいい。】




    なぁ、
    好きだよ。



    片思いだって、
    とうの昔に気づいているけど、
    好きだよ。






    好きな先輩がいるんだろ?
    知ってるさ。

    だから、
    頑張れよ?



    俺は単なる、
    『幼なじみ』
    だから応援ぐらいしか出来ねぇけど。





    幸せになってくれるんだったら、
    それでいい。








    だから、
    先輩。

    どうかこいつと、
    幸せになってください‥。

    俺が、
    自惚れてしまう前に、
    もっと好きになる前に‥。










    もっと読みたいと思った方は、
    【好きだから、このままがいい。】
    検索、
    してみてください。

    【好きだから、このままでいい。】
    【好きだから、このままもいい。】
    もあります。

    きゅん

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    芹里帆さんをフォロー

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  8. 「ねーねー、なんでそんなに機嫌悪いのー?」

    「悪くねぇ」

    ポケットに手を突っ込んで、制服は着崩して。
    いつも通り悪態をつく満那斗だけど、なんか今日は違う。

    「私に挨拶もしてくれないし…」

    「……お前さ、昨日、友達と俳優のこと話してただろ」

    「え?…うん。盛り上がったよ」

    「そんなにカッコ良いかよ」

    「もちろん!」

    「チッ…。俺は言われたことねぇ」

    「へ?」

    「カッコ良いって言われたことねぇ!!」

    「え!?……もしかしてそれで怒ってたの?なんだ、満那斗だってカッコんんっ…!?」

    手で口を塞がれる。

    「言うな!そうじゃなくて、自然にポロっと出るようにいつか、言わせてみせんだよ、俺は」

    「そ、そう?…でも、満那斗はみんなにいっぱい言われてるでしょ?」

    「お前に言ってほしい」

    「えっ、な、なんで?」

    口から手が放れ、代わりに唇が触れた。

    「好きなんだよ、バーカ」

    きゅん

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  9. 「風音!」

    私、暁月風音(あかつきかざね)。

    自分ではあまりよく分からないけど、周りから見ると”美人”というやつらしい。

    こちらとしては毎日注目されて困っている。

    いつもどうり学校へ向かっていると、後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。

    反射的に振り返ると。

    「奏...!!」

    誰が見ても不良の2文字が浮かびそうな男の子が立っていた。

    髪の毛は少し茶色っぽくて、片耳には真珠色のピアス。目付きが悪くて、明らかに怖い人。

    彼は峰本奏(みねもとかなで)くん。

    彼はこんなだけどね...実は。

    「...おはようっ!!今日も天使...!」

    彼は私の元へ駆け寄ると私の頭をぽんぽんと優しく撫でる。

    超犬系男子なんだよ!

    それに...私の彼氏でもあるんだ。

    学校では怖がられている彼だけど、私の前だけのこのギャップが、私はとても気に入っているの!!!

    これからも、よろしくね。奏!

    きゅん

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  10. 「うわー男の人多いなー。」
    私は男の人が大の苦手。。
    「あの子可愛くね」
    「うわーレベルたけー!」
    「めっちゃタイプ話しかけるべ」
    気のせいかな、さっきから見られているような…
    「ねえ君新入生??」
    「うわっ近くで見たらもっとかわいい」
    「俺らと遊ばね?」
    そう言って男の人が手を引っ張ってきた
    「あ、あのわ、私入学式があるので」
    「そんなだりーの行くより俺らと遊んだほう がよっぽど楽しくね?笑」
    と言ってさっきよりも強く引っ張ってきた
    その時…
    「何してんすか?先輩たち」
    「あ?だれ、ってひ、裕人!!」
    「他当たってくんないすか??笑」
    そういうと、先輩たちは私の掴んでた腕を離した
    「こ、怖かった。。」
    「お前大丈夫か??」
    その人は金髪でいかにも不良って感じの人だった
    「だ、大丈夫で、す」
    すると
    「俺が守ってやるよ」
    と言って私の頭をポンと撫でた
    こんなの今までなかったよ〜!!!

    きゅん

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  11. 「きゃ~、私、神地くんと目合っちゃたー!」

    見た目はチャラくて不良なのに、なぜか人気の絶えない神地くん。

    …やっぱり。
    私、毎日、目が合う気がするんだよね。

    「あんた何見てんの?キモ」

    そう、私は神地くんのようなキャラとは無縁の超地味女。

    「無視してんじゃないわよ」

    からまれるなんて、今日は運が悪いらしい。

    「っ_」

    壁に押し付けられた背中に痛みが走る。

    「はい、そこまでー」

    しん、と空気が静まった。

    「神地くんっ…」

    私を押さえ付けている女の子が目を輝かせる。

    「お前に興味ないから、どいて?」

    どす黒いオーラが放たれ、目の前の女の子が私から手を放した。

    「みんな注目。俺、この子にしか興味ないから、誰も手ェ、出すなよ?」

    「え…」

    この子と指をさされた私。

    思わず凝視してると、少し顔の赤い神地くんが一言。

    「可愛いすぎるから、あんま見つめんな」

    きゅん

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  12. 叶真くんは元・不良だ。
     中学の頃は髪を金に染め、暴力沙汰とか色々問題を起こして誰も彼に近づこうとはしなかった。
     でも高校に入ってから彼は変わった。変えようと決めたらしい。
     今、電車で一時間半かけ通っている高校で彼が元不良だと知っているのは私だけ。
     なぜ私だけかと言うと。

    「たり~サボりてぇ~~」
    「叶真くん、素が出てるよ」
    「あ~? いいんだよ。今はお前しかいねぇだろ」

     くぁっと大きなあくびをしながら言う彼。
     はぁっと私は溜息をつく。

     ――それは私たちが幼馴染だからだ。そして。

    「ま、最悪バレちまってもお前だけは変わらず傍にいてくれんだろ?」
    「うっ」

     彼が私だけには素の自分を見せてくれるから。

     私たちはただの幼馴染。付き合っているわけではない。
     なのに彼はたまにこういう台詞を吐く。……正直ずるいと思う。

     でも、この駅までの短い時間が私にとっては宝物だ。

    きゅん

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  13. 「ミーズキっ!おはよ!」

    そう言うのは、私の(一応)彼氏のハルキ。

    「おはよう。」

    私はいつもみたいにそっけなく返す。理由なんて簡単。

    「あ!サキちゃんじゃーん。おっはよん!」

    はぁ…毎朝、毎朝、こんなところ見てると嫌になる…

    なんで、私はハルキなんかと付き合ったんだろう。

    「あ、ミズキ!待ってよー!」

    ピタッと私が止まれば背中にドンッとぶつかるハルキ。

    イタタタタ…そう言ってハルキは鼻を押さえながら私の手を握ってきた。

    本当にハルキはずるい。

    私の気持ちを遊んで、なのに私のことをドキドキさせてくる。

    「ミズキ?どーしてそんなに怖い顔してるの?」

    どーしてこうにも鈍感なのか…

    「別に…」

    ポンポン…

    なっ!!今!!

    「っ。あー、その顔、他のやつにはしないでね。」

    はぁ…やっぱずるい。

    こんなハルキだから私はハルキから離れられない。

    やっぱ好きだなぁ…

    きゅん

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  14. 学校に向かって歩いていた。

     道が見えにくくて、分かりにくかった。



    『あぶねぇよ。』

     気づかなかった。



     後ろから車が来ていることに。


    『気をつけろよ。』

     明るい茶髪の男子が後ろにいた。


     笑顔で、大丈夫か?と言ってくれた。


     「ありがとう。」

    『別に。』


     助けてくれてありがとう。


     茶髪の君は、私の頭をクシャッとしてから、


    『またな。』

     ドッキとした。茶髪のきみがいなくなった後も動けなかった。




     また、会いたいと思った。


     

     これから、君を知っていくよ。




     

     新しい恋が始まった気がした。

    きゅん

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  15. 好きだ、お前が好きだ。

    「歩叶?」

    なんて言えたならよかった

    「香織、廊下で転ぶなよ」

    「分かってるよもぉー」

    「そうだよな、」

    「歩叶、なんかあった?元気なくない?」

    覗き込まれる顔。
    もう、"あゆ"とは外で呼んではくれない

    「香織が元気すぎるんだろ」

    だから俺ももう、
    昔のように"かお"とは呼べない。

    あまりにも儚くて残酷な現実。

    この現実が崩れてしまえばいい。

    そんなことを思うだけの俺は弱すぎる。


    なぁ、香織。

    好きだ

    「ねぇ歩叶本当に大丈夫?」

    「…妹の…香織の心配してるだけ。」

    「そっか…ありがと」

    無理に笑うそんな顔、
    見たいわけじゃねぇのに。

    …でも、俺がさせてるんだよな。


    …香織、幸せになれ。

    俺じゃない、誰かと。

    優しい、誰かと

    幸せになれ──…。


    -歩叶end-

    きゅん

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  16. 「かお」

    「…何?あゆ」

    「これから俺たち、どうなるかな」

    それは…

    「なんてな、」

    そんなに無理やり笑わないでよ。
    あゆのそんな顔、見たくない

    「ねぇあゆ…」

    「んー?」

    「あのね…」

    あたしね…

    「なんだよー!」

    ふっ、

    「なんでもないっ!ほら!行くよ!
    歩叶おにーいちゃん!」

    好きだよ、ずっと。

    「はあ?!こら!待て!香織!」


    この幸せがいつまでも
    続きますように。

    そしてこの現実が崩れませんように。

    きゅん

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  17. あづぅー





    本当に暑すぎやろこれ






    やっと学校着いたよー








    グイ






    いきなり髪の毛を引っ張られた







    「ちょっと彪くん!なにするのよー!」





    「なんで俺を置いてくのかな?毎日一緒に行こって約束したよな?」






    「ごめんって。だってなんか彪くんが近くにいるとドキドキしておかしくなっちゃっいそうなんだもん。」



    「だから彪くんが悪いです」





    「ハァー」




    「なんでそんなに可愛いわけ?」





    「そんな可愛い事言っても許さねーし」






    「黙って俺にドキドキしてろよ」






    チュッ



    //////





    ほらまたこういう事するー








    彪くんのばかぁ!

    きゅん

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  18. それから教室の電気をつけようとする。

    「待って。つけないで」

    切夜は私の元に近づきながら優しい口調で言ってきた。

    「ど、」

    ダン!

    どうしてと聞こうとすると、いきなり私の耳元で大きな音がした。切夜が壁に手を当てた音だ。目の前を見ると切夜がいる。しかもかなり近い。たぶん十センチ以下。これはいわゆる壁ドンという状況だ。

    私の心臓は驚いたようにドクンという音をたてて跳ねる。その音は大きくて切夜にまで聞こえてしまいそうだ。

    「お願い。人が来るまでこうさせて」

    切夜はそう言って私の体を包んできた。

    そうしている時間は不思議なくらいに長く続いた。人が来るまでと言っていたがこのままでは私の心臓ももたないかもしれない。

    「説奈ー。なんで電気つけてないの」

    そう聞こえたのは雫の声だ。即座に体が解放され私は崩れるように床に座り込んだ。

    電気をつけた雫は口をあんぐり開けていた。

    きゅん

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  19. ギュッ
    きゃっ

    「来夏!」

    「えっ栄人!なんでここに?学校は?」

    「学校は行くよ。ちゃんと。来夏より登校時間1時間遅くなったの。3年になって」

    「そうなんだ」

    栄人は中学の頃から付き合っていてお互い大学卒業したら結婚しようと言っていた。
    でも高校生活は忙しく2,3ヶ月に1回会える程度だった。

    「でもなんでここに来たの?」

    「来夏に会いた過ぎて来ちゃった」

    「ありがとう。嬉しい」

    「大好きだよ」

    「私も大好き」

    きゅん

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  20. 「進路調査入れたよね。数学当たったらどうしよう。わかんないのあったの」

    「進路調査書いてないわ」

    「学校で書く気?どうせ大学一覧も持ってないでしょ?」

    「貸して!数学教えるから!」

    「はいはい」

    超心配性な私と超適当な陽太。二人なら無敵な私たち。
    クラスメイトは「結婚して一生その関係でいなよー」なんて言う。

    「千鶴がいてよかった。てか俺ら結婚したら絶対うまくやっていけるよな?」
    「みんなが言ってるやつね。本気にしないでよー」

    「俺、本気なんだけど。10年以上、千鶴が好きなんだよ」
    えっ?
    照れ臭そうに陽太は目を逸らす。

    「てか千鶴以外と結婚とかあり得ないから」

    「私も陽太が好きだよ…」
    陽太は私の左手の薬指にそっとキスをした。

    「ちょっ」

    「遅刻するから走るぞ」
    手を握られ、走り出す。
    少し頬を紅潮させて、いたずらっぽく笑う陽太。

    ああ、私の運命の人はきっと陽太だ。

    きゅん

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  21. 「あれ」

    靴箱を開けた彼はニヤリ顔だった。

    「これ見て」
    「ラブレター?」
    「どうしよかなー」
    「…」

    片思いの彼はまだ幼馴染だった。

    「い、いいんじゃないの。返事をしたら」
    「へえ?いいんだ」
    「私に聞かないで」

    彼女は涙を隠して教室に入った。
    その後、彼女は彼に彼女ができた噂を聞いた。

    「おはよう」
    「うっす。あのさ、今日の帰り、話があるんだ」
    「う、うん」

    放課後。渡り廊下で彼女は待っていた。

    「帰るか」
    「話ならここで。彼女ができたのに一緒に帰れないよ」
    「…いいの!いくぞ」

    彼は強引に手をつかみ歩き出した。

    「お前さ。俺の事どう思ってんの?」
    「え」
    「他の女と付き合ってもいいのかよ」
    「だって」
    「いいのかって聞いてんだよ」
    「…嫌です」

    彼はそっと頭を撫でた。

    「そう言えよ。最初から」
    「はい」
    「ほら、手かせ」

    二人は仲良く帰ったのだった。

    きゅん

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