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  1. 226件ヒットしました

  2. 蓮ver.

    ─俺には、ずっと好きな奴がいる。

    「今夜俺とどう?」

    今日も、声を掛けられている由奈。
    それを無情に見つめる。

    由奈はよくに言う遊び人だ。
    毎回、違う男と─。

    でももう、我慢できない。

    「で、いいよね!?」
    「うん、もちろ──」

    ──行かせない。

    ぐい、と由奈の腕を引き、手で口を塞いだ。

    ふわふわとした髪、柔らかい唇──。
    名前を呼ばれて、頬が緩みそうになる。


    男に視線を移す。

    「あのさー、この子に手出さないでくんない?」

    由奈から見えないように睨むと、小さく悲鳴を上げて去っていった。


    ……なんで此処にいるのかって、誘いを受けさせないようにするためだ。

    由奈の頬を掴んで、上を向かせる。
    視線が絡んで、顔を近づかせる。

    ──我慢なんかできない。


    「他の男なんて見ないで、俺だけ見てなよ」


    何も言わない由奈に、噛み付くようなキスを落とした。

    きゅん

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  3. それは付き合いだして初めての事だった

    「花、ごめん、今日一緒に帰れない」

    「えっ」

    先輩とは学年が違って中々話せないから、いつも放課後を楽しみにしていたのに…


    「ちょっと合コン断れなくて」

    「……え」

    合コン、行っちゃうの?私がいるのに…


    「わ、分かりましたっ」

    行かないで下さいなんて、我儘言えない

    言ったら絶対困らせる


    それなのに、先輩が離れていくと寂しくて

    行ってほしくなくて

    もっと話したくて


    「行っちゃやだ…」

    好きすぎて、私は後ろから抱きついた

    「合コンなんて行かないで、先輩…」


    すると先輩が私の腕を離れて、キスを落とした

    「っん…」

    「やっと言ってくれた」

    「え?」

    「ごめん、花が全然我儘言わないから聞きたくなって、嘘ついた」

    「えっ」

    驚いていると、優しく抱きしめられて



    「俺が大切にしたい子は、花だけだよ」

    きゅん

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  4. 「や、待って」

    「待たない」

    「誰か来たら…んっ」

    絡め取るような激しいキス。
    普段の優しい先輩とは違う熱っぽい瞳に私は小さく息を飲む。

    「急に…どうして…」

    詰めた吐息の隙間で尋ねると先輩は

    「上書き」

    と唇の上で低く囁いた。

    「上書き?」

    「さっき男に触られてたよね」

    「あれは階段落ちそうになって助けてくれて…っ」

    「そんなの俺は知らない」

    そう言うと先輩は私の首筋に唇を寄せた。

    「……っあ」

    チリ、と小さな痛みが一瞬。



    「他のやつに触られてんな。お前は俺のものなんだから。…俺だけ見てろよ」



    《type of kiss》
    首…独占欲。誰にも渡したくないという執着を表す。

    きゅん

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  5. ニコニコ笑いながらケーキを作っている、彼女の甘音。

    周りには秘密の関係だ。

    だから周りにはいつも男子が群がる。

    そんな男子に笑顔を振りまく甘音。

    見ているだけでイライラしてくる。

    「ねー、甘音ちゃん。俺にそのケーキくれない?」

    「えっ、えぇ…」

    「ね、いいでしょ?」

    そう言いながら甘音に触れるそいつ。

    「…触んな」

    もう、秘密がどうとか関係ない。

    甘音は俺のもの。

    他の誰にもあげたりしない。

    「な、なんで海音寺が…」

    「俺ら付き合ってんの。邪魔すんな」

    困惑してる甘音を抱きしめながら言う。

    そいつに、見せつけるように。

    「甘音、そのケーキちょーだい」

    「う、うん!いいよっ!」

    少し困惑しながらも素直に頷いた甘音にそっとしかずいてーー

    ちゅっ

    「な、な…////」

    「うろうろしてないで、俺だけ見ろよ。甘音は俺の彼女でしょ?」

    一生、俺だけのもの。

    きゅん

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  6. 私に届いた、一通の手紙。



    そこには、''白石莉乃さんへ''と綺麗な字で書かれている。




    とりあえず開けてみようと、手紙の封を開けようとしたその時。




    「....莉乃」



    後ろから、大好きな人の声が聞こえた。




    慌てて振り返るけど、なぜか奏多は不機嫌そうに手紙を見ている。




    「....それ、何」




    「く、靴箱に入ってたんだけど....」



    すると、奏多は強引に私の手から手紙を奪い取ると、封を開けて、中の文を読んだ。



    「え、え....っ」



    何でそんなに怒ってるの....っ?



    一人であたふたしていると、奏多は不機嫌そうに私の耳元に口を寄せて。



    「....莉乃は、俺だけみてればいいんだよ」



    そう、甘く囁いた。



    「っ....」



    一気に赤く染まる私の顔。



    そして、奏多は私の額に甘いキスを落としたのだった。

    きゅん

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  7. 由奈ver.

    ─私は、軽い女。

    「由奈ちゃん!今夜俺とどう?」
    今日も声を掛けられる。
    「えー、そうだなぁ」
    にこ、と笑えば顔を赤くする男。
    「で、いいよね!?」
    「うん、もちろ──」
    途端に、腕を引かれて軽く口を塞がれた。
    誰の手?──そんなの決まってる。

    「由奈~?何やってんのー」

    この、おちゃらけた声は─
    「……蓮」
    小さく声を漏らすと、蓮は男に視線を移した。

    「あのさー、この子に手出さないでくんない?」
    「ひっ、」
    どうしたのか、男は恐怖に顔を歪めて去っていった。
    「なんでいるの」
    いつも、いつも蓮はこうやって邪魔をしてくる。
    嫌がらせならやめてほしい。

    「そりゃ、阻止するためでしょー」

    ぐい、と両手で頬を捕まれ、上を向かされる。

    「なぁ、」

    ゆっくり、近づく顔。


    「他の男なんて見ないで、俺だけ見てなよ」


    何も言えない私に、噛み付くようなキスを落とした。

    きゅん

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  8. 「せーんーぱいっ!やっと放課後になりましたね」

    「そうだね。光くんは」

    「…先輩、今日の昼休み他の男の人と楽しそうに話してましたよね?あれ、何ですか?」

    話しかけようとしたら、光くんの言葉に遮られてしまった。

    「昼休み?あっ!同じクラスの子だよ。同じ委員会の人だからそれについて話してたの。」

    「そうなんですね。…ごめん先輩。そう言われても俺、許せないみたい。んっ…」

    そう言って、私の唇を塞ぐ。

    「ちょっ…んっ…こ、こう、くん?」

    「ふふっ、先輩色っぽい。こんな顔するの俺の前だけですよね?俺、独占欲とか強いんで、他の男にこの顔見せたら怒りますからね?」

    「え…?お、怒るの?」

    「怒りますよ?その男には嫉妬して、先輩にはお仕置きしちゃいます。ですから……
    俺の前以外でそんな顔はしないでくださいね?」

    耳元で言ったその一言は、とても甘くて艶っぽいものだった。

    きゅん

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  9. 昼休みの廊下。
    今日もリナに会いに行く。
    「あれ?リナ…と誰あいつ」


    三年の春。

    「あの、片瀬さんが好きです!
    付き合ってください!」

    去っと、廊下の影に隠れる俺。

    だってーーーーこの三年間同じクラスになれなかった。

    「私は、志貴くんが好きだから。
    志貴くんが離れたいって慣れば仕方ないかなって。
    弱虫な私の側にいてくれた。

    ちゃんと好きを伝えてもいない。


    好きーーーー志貴くんがっ」


    なんで泣くわけ?


    ーーーーっ。

    ぎゅっ。
    背中から抱き締めた。


    「バーカ、泣き虫リナ。
    誰にもやらねーよ!
    俺だけのリナだからっ」

    ニヤリ、と笑った。

    俺の独占欲。

    きゅん

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  10. 「逃げるな! ふざけるな!」


    私の足はおぼつかない様子で、何度もよろけながら走っていく。

    それはもう走っているというものではなく、膝をがくがくと震わせ、何度も階段に手をつきながら前に進んでいくものだった。

    当然、すぐに追いつかれてしまい、私の腕を掴み、勢いよく抱きしめてくる。

    二人して屋上の地面に倒れこむ。

    先輩は私を下に押し倒すと、力ずくで抑え込み、くちづける。

    無理やり口を開かせ、舌を絡め取り、犯してゆく。

    唇が離れたとき、彼は熱を持った瞳で私を見下ろしていた。


    「逃がさねーよ。お前は誰にも渡さねー」

    「先、輩……」

    「お前は黙って俺に愛されていればいい。他の男は見なくていい」


    熱い。

    あまりの激情に私は胸が苦しくなって、泣きそうになる。

    先輩の愛は重たいほどにいとおしかった。

    私も彼を独占したい。

    そう思い、私は先輩にまたキスをするのであった。

    きゅん

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  11. 「何でオッケーしたんだよ」

    前置きも何もなく言われた言葉に私はぱちくりと目を丸くした。

    「それって先生の手伝いのこと?先生に頼まれたら受けるしかないよ。帰宅部だし、特に用事もないし」

    先程、先生から授業に関する書類をまとめるから手伝って欲しいと頼まれた私は二つ返事で頷いた。そう淡々と返すと、彼はくしゃりと顔をしかめて苦そうな顔をした。

    「……内申点上がるかもしれないし、良いでしょ?」
    「よくない。全然よくない」
    「何で私が良いって言ってるのによくないの」
    「……お前が先生のこと好きになるかもしれないだろ」
    「……は?」

    首を傾げる私に、彼の顔は湯気が出そうなほど真っ赤に染まった。
    もしかして、と小さな希望が胸に浮かぶ。

    「ならないよ。だって、」

    好きな人はアナタだから。

    きゅん

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  12. 「申し開きがあるなら聞きますけど?」
    放課後、校舎裏。私は担任であり、彼氏でもあるこの男に迫られていた。両手首共に先生の手で拘束されていて逃げ場はない。
    「だから勘ちが…んんっ!」
    言い切る前に、無理矢理唇を押し付けられる。そのままこじ開けるように舌が入ってきて、甘ったるい声が漏れた。
    散々舌上で弄ばれ、足から力が抜けそうになった頃、漸く解放される。
    「は、煽るような顔してますね」
    「…あれは私の所為じゃない」
    「まぁ大体の事情は分かりますけどね。でも、それと感情は別だ」
    掴んだままの手首に軽いキスを繰り返し、時折吸って鬱血痕を残していく先生。
    私が、私を好きだと言う人から不可抗力で抱きしめられたのが、そんなにも嫌なのだろう。
    「…先生、独占欲強いよね」
    「貴女が危なっかしいからだ」

    俺だけ見てろ。

    そう言って彼は、私の額に楽しそうに口付けてくる。
    ちゅ、と態とらしいリップ音が鳴った。

    きゅん

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  13. 「ん……フッ…んんっ…」
    「ん…ちょ、…ちょっと…ハアハア……い、いつまでするのよっ!?」
    「んー、僕の気がすむまで、ですかね」
    そう言って彼氏の晴斗はいつもより激しく唇を合わせてくる
    「ん……」
    ドンドン!!私は彼の胸を叩いた
    「く、苦し……ハア…ハア………」
    「私がなにしたっていうのっ!?」
    「菜身先輩、わかってないんですか……?」
    怒ったような表情で言う
    「え、、なに?」
    「他の男に、触られてましたよね………?」
    「へ…?」
    「菜身先輩は俺にだけ触られてればいいんです
    ずーっと、俺のことで頭がいっぱいになればいいんです
    だから、こんなにキスしてるんです…」
    か、可愛い…!!!
    「それって、嫉妬…?」
    「はい、なんで菜身先輩が他の男に触られ
    なきゃいけないんですか、先輩は僕だけの物です…」
    「心配しなくても、晴斗のことで頭いっぱいだよ?」
    その後も、彼の激しいキスは続いた…

    きゅん

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  14. 「その茂川君ピアノ上手なんですよ」

    放課後
    私はいつも大好きな先輩がいる音楽室で過ごす

    「茂川って同級生?」

    先輩が少し低い声で聞いてくる

    「はい、そうです
     いつも女子が周りにいて」
    「へー」
    ...って、冷たい!!
    いつもこうだけど、ホントに私のこと好きなのかな?

    不意にピアノを弾きだした先輩

    私はわざとらしく言った
    「茂川君の音って凄く綺麗で、皆が耳を傾けたくなる様な音で、
     私もつい聞き入っちゃて」


    ___ジャン!!

    急にピアノを強く叩きつける音がした

    先輩が立ち上がって私の両耳を塞ぐ

    「どうしたんですか...」

    すると声が聞こえるようにか、耳元に顔を近づけて

    「俺以外が出したピアノの音、褒めるの禁止
     俺以外の男見るのも禁止、お願い...」

    先輩は真っ赤な横顔で甘い声で言った

    「そんなの、ズルいです」

    そういう少し可愛い所も好きですよ

    きゅん

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  15. 「由美さ、この頃 俺を避けてない?」

    「だって、私、先輩に振られたんだじゃない」

    「俺が振った?だから避けているのか?」

    「…」

    「振られたからって言って避けるのか?」

    「由美もまだまだだなぁ〜」

    少し、怒った顔で「何よ!好きな人に幸せになってほしいから…」

    笑いながら「あの言葉、本気にしたのか?」

    「したよ。」

    「由美、俺の気持ち気付かないんだ〜」と呆れた顔。

    「分かる訳ないよ。」

    「由美をからかうのはやっぱり、面白いな〜。」と笑う先輩。

    「何よ!先輩を諦める努力をしてるのに…」

    先輩は怒り出し、「誰が諦めろって言ったか!」

    「しょうがないじゃん。先輩を困らせたくないし。先輩、モテるし…」

    「いくらモテるって言っても大好きな由美に諦められたら意味がない!」
    と言って抱きしめ「俺も由美が大好きだ。離れるな」と言ってキスをした。

    きゅん

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  16. 「今日、部活やっていかないのか?」

    「今日はちょっと。佐奈(妹)の誕生日で…家族でレストランに
     家族で行くから、ちょっと時間があったから、寄ってみただけ。」

    「めぐの所、仲がいいな〜」

    「うん。仲いい方だと思う」

    「どころでさ。めぐ、渡辺と付き合うのか⁉」

    びっくりした顔で「なんで!」

    「渡辺から、聞いた」

    「渡辺くん。なんも聞いてない。」

    渡辺を見た。(騙しやがって)とに睨んだ

    「大輔くん、いったいどうしたの?」

    「いやね〜渡辺のやつが変な事を言うからさ〜。」

    「変な事?」

    「渡辺がめぐに告ったって」

    笑いながら「付き合う訳ないでしょう」

    びっくりして「じゃ、誰かいるのか?」

    「いたら、まずい?」少し、顔を赤くして「さっさと部活に戻って…」

    「めぐは俺の…だから、誰にも渡さない」

    嬉しくで「何聞こえない」といじわるを言ってみた。

    きゅん

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  17. 私は今、ものすごく困っているのです!!

    私のヒロくんは見ての通りちょーー笑顔が素敵なのです

    そんなヒロくんを独り占めしたい衝動が抑えきれないんです

    「なに? 顔になんかついてる?」

    そんなことを思っているとじっと見つめてしまっていた

    「なぁ」

    「は、はい!!!」

    突然話しかけられて物凄い勢いで返事をしてしまった

    「ふっ、どうしたの?」

    「い、いやなんにもないです
    それより続きを話してください」

    「今、俺物凄いお前を独り占めしたい」

    私と考えてること一緒だったなんて…

    と感心しているとたくさんのキスがふってきて

    彼をもっと好きになった最高の日でした。

    きゅん

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  18. 「遥ちゃんに聞いて欲しい話があるんだけどさぁ。」

    「うん?」

    押し付けられた日誌を書きながら、あたしを待ってくれている祐介の言葉に耳を傾けた。
    あたしの前の席に座って、日誌書いている机に肘をつきながらダルそうに口を開く彼。

    「どっかの完璧な彼氏様を差し置いて、遊びに行こうとする女がいるんだってよ。」

    「…。」

    「それも男がいんだよなぁ。」

    「…あの。」

    「焼肉だとよォ。」

    「ネチネチネチネチうっさいな!!」

    思わず怒鳴るとポキンッとシャー芯が折れた。祐介はジッとあたしを見つめたまま動かない。

    「たかが打ち上げでしょ。」

    「口ごたえか?」

    「祐介は嫉妬?」

    祐介はあたしの顔を両手で挟むとグッと顔を近づけた。

    「悪ぃかよ。」

    「…ちょっとウザイ。」

    「ンだと?」

    「心配なら、祐介来れば?」

    「お前が行かなきゃいーだろが。」

    「無茶言わないでよ。」

    きゅん

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  19. 「ケンカ、やだっ」


    あん時ーー誰よりも早く動いてた。
    誰よりも早く抱き締めていた。


    だって君が儚げに泣くから。
    きっと抱きしめるのは、いつだって白の役目。

    それで、良かった筈なのにーーーー
    キャンディをあげたら無邪気に笑い、その笑顔に一瞬で心を拐われた。

    「やばいな、あげはちゃんーーまじ、可愛い」


    暗い灯りも付けない夕闇の龍の部屋。

    タバコを加えた。
    電気はライターの火のみ。

    やばい、好きになりそう。

    だってーーーー時折れ見せる強さ。
    時折れ見せる涙。


    そしてーーーー笑顔。
    白が抱き締めたら、モヤモヤする。
    龍が旬がーーーーああ、、そっか。
    俺は、もう手遅れかも。

    「ありがとう、可愛い!」

    君の笑顔に囚われてーーーー
    離れない。

    誰にもやりたくない。
    この気持ちを人はーー"独占欲"という。

    きゅん

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  20. 最近気になるやつが出来た。
    まあ、正直恋?
    「あげはっ何してんの?」


    小さな蝶々に出会った。

    ニコニコ顔のあげは。

    「ホットケーキ焼いてるけど、形が難しくてっ」


    ホットケーキ?
    覗き込んだらハート型。
    意外に上手だ。

    「なあ、それ俺にくれない?
    一番に欲しい!」



    「うん、1番にあげるね!
    味に自信ないんだけどーー嬉しい!」
    嬉しいのは、俺の方。

    だってどんな味だってあげはから貰えるなら、なんだって嬉しい!!

    「はい、出来たよ!」
    今はまだこのままでも、いい。

    あげはのハート頂いたから!

    「これは俺だけのもん。
    誰にもやるなよ?」
    いつか、あげはのハート頂きます!
    だってこれは、俺だけのもんだ。

    きゅん

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  21. 「せんせい」

    愛しい声が俺を呼ぶ。

    「湊。どした?」
    「どうしたって、先生が呼んだんじゃないですか!」

    意地悪くにやっとすると、湊は頬を膨らます。

    「あぁそうだったな。でも遅くなかったか?」

    HRが終わってから三十分は過ぎていた。
    湊は分かりやすく表情を曇らせる。

    「な、なんでもないですよっ!」

    じとっと見ると、湊はおどおど視線を逸らした。

    「なわけ。バカにしてんの?」

    そんくらい、わかる。
    いつも見てるから。
    顔を背ける湊の顎を抑えて顔を覗き込んだ。

    「今度は誰に告られた?」

    湊はかあっと顔を赤くして目を逸らす。
    もやっと心臓に暗雲が立ちこめた。

    「さしずめ、田中といったところか…」
    「なっ!?んでわかっ…て…」

    湊の語尾は萎んでいった。
    俯いた湊に上を向かせる。

    「ねぇ、湊。他の男となんか付き合うなよ?お前は俺が貰う」

    卒業のその時まで、この気持ちは。

    きゅん

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