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  2. 俺は、ヴァインがアンネの世話をしている事を知り、敢えて二人にしておこうと思い、自室へと向かった。
    『キィィィー…』
    古い木製のドアを俺が押すと、それらしい音をたてて開く。
    『…』
    俺は無言で後ろ手にドアを閉めつつ、自分のベッドを見た。
    (此処に…あいつと一緒に寝てたんだよな…)
    すると、急激に顔が熱くなっていくのが自分でも分かった。
    同時に、顔が真っ赤に成っている事も。
    (こんな所、誰にも見せられねぇ…)
    そう思い、俺は、本棚に敷き詰められた、本に集中する事にしたのだった…

    そんな事も知らない、彼の顔が真っ赤に成った原因の張本人の私は、彼の部屋のドアをノックしてから『入るぞ』と、開く。
    『…て、うわっ!?い、いつの間に居たんだ…?』
    珍しく彼は慌てた様子だった。
    『いや、さっきドアをノックして声をかけたのだが…あぁ、その本に集中していたのか』
    『そ、そうだ…』
    彼の本心を知るのはまだ先…

    きゅん

    3

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  3. 『なぁ、何するんだ?…』
    そう、俺は聞く
    何度も来ても、この片想いの相手の部屋の色んな誘惑には慣れない
    『うーん…漫画読も!』
    彼女…いや…華恋(かれん)は漫画が大好きで、よく読んでいる
    沢山と言う程ではないが、そこそこ多い本棚は漫画ばかりが入っていた
    『ねー!海斗(かいと)ー!何読みたいー?』
    華恋はいつも通り満面の笑みでそう言う
    『…じゃー…それ?』
    適当に選んだ近くの漫画を取る
    華恋の好きな漫画の類いは俺と被ってるので、何れでも良いのだ
    新しい物がそりゃ、読みたいけど、買ったら直ぐに自慢してくる
    今日は自慢して来ないから新しいのは無いって事だ
    『じゃ、読も!』
    と、言いながら、俺が取った漫画を至近距離から覗き込んでくる
    彼女の笑顔に甘い香り…
    『海斗、顔真っ赤だよー?大丈夫ー?て、うわっ!』

    急に海斗が熱中症か何かで寄り掛かってきた

    至近距離に、華恋も照れたのを知る人は誰も居ない

    きゅん

    5

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  4. 『教科書無いの?』
    私は隣の人にそう聞く
    『あぁ』
    『貸す?』
    無言で頷かれる
    『机はくっつけなくても見えるから』
    彼は要するに私を嫌っているのだ
    皆こうだ
    嫌われものは察して生きる、それがルールなのだ
    私は察して見えやすいように彼の方に向けて教科書を置く
    嫌われものは相手を優先して生きるしかない皆の下僕なのだ
    『いや、横にしなくても見えるから』
    私を嫌っている彼は嫌そうな顔をする
    何をしてもそうだ
    だから、気にしない
    『別にどうでも良い』
    わざと素っ気なくして放置する
    嫌われものらしく振る舞いつつも察しないといけないのが嫌われもののルールだ

    『はぁ…』

    何で素直に成れねぇーんだよ俺は
    教科書見せてもらって至近距離成ったら恥ずいからって無いだろこれは
    つーか、何でそんなに優しいんだよ
    何言っても怒らねぇし…
    だから甘えちまうんだろ?
    だから…その…

    好きだって言えねぇーんだろ…バーカ

    きゅん

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