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  2. 「今の、気になってたシーン」

    言いながら、演劇部OBの涼先輩はリモコンを手に取って再生ボタンを止めた。

    文化祭で上演した劇を改めて見返して、反省会をするのが今日の活動のメイン。他の部員はまだ来ておらず、部屋には先輩と2人きり。

    「あれだとキスしてるようには見えないよ。お互い首傾けて顔寄せてるだけ」

    「…でもそこに関しては逆にリアルすぎるのもどうかと」

    リアルを追求しなくてどうするの、といつもの口癖を言いながら、先輩は席を立ち、私に近付いてくる。

    「立って」

    有無を言わさぬ口調。しぶしぶ腰を上げると、そのまま腕を掴まれ身体ごと引き寄せられた。

    「…近いです」

    「見本、やるよ」

    そしてそのまま、塞がれる唇。フリじゃなくて、本当に。

    「…っ、先輩!」

    離れたくても離してくれない。何度も、何度も、落とされるキス。

    「里佳のその目、たまんないよね。ずっとこうしたかったよ」

    きゅん

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