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  1. 70件ヒットしました

  2. 「…あ、いた」
    夕陽が差し込む図書室。夕影に照らされて、普段とは違う雰囲気を醸し出す本棚。
    そこに、いつもキミはいる。

    私の声か。それとも、足音か。
    気付いたキミが顔を上げた。

    「ん?あ、橙坂ちゃん」
    クシャッと笑う、キミの笑顔。

    「今日は何を借りに来たの?
    ……あ、その本…俺も好きなんだ」
    共通の趣味。共通の好み。

    何色にも染まらない。
    自由で、芯の強いキミ。

    対照的に、私は弱い。
    だから、遠回りする言葉で。

    「………夕日が…きれい、ですね、」

    それじゃあ…。
    踵を返した私の腕をそっと、でも強く、握りしめたキミは、私を抱き寄せて囁いた。

    「………星が、きれいですね。橙坂ちゃん」

    「…星はまだ出てないですけど、紅井君」


    ___あなたの気持ちが知りたいです

    ___あなたは私の想いを知らないでしょうね


    夕影の差し込む図書室。
    この場所が、私達の始まり_____

    きゅん

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  3. 放課後に図書室でゆっくり読書する事が一番好きな時間。
    ……それなのに

    「なぁ。なぁって。無視すんなよー」
    「うるさい黙って。読書してるの」

    目の前に座ってしつこく話しかけてくるこの男は、私の幼馴染みだ。

    「なぁ。今日お前ん家寄るし帰りは一緒に帰るからな」
    「嫌。うるさい。来ないで。一人で帰る」
    「ダメだろそれは!危ないじゃんバカ?お前一応女子だろ?いいから帰るぞ」
    「嫌だってば。私一応じゃなくてちゃんと女子。あとここ図書館。静かにしてよバカ」

    からかうし、しつこいし、なのに急に女の子扱いしてくる。
    その対応の差に、ドキドキする。

    「……調子狂う、」
    「はぁ。お前といると俺の方が調子狂うんだけど」
    「意味分かんない黙って」

    やっと黙った。と思ったら、急に私の横まで来て、

    「………七世の事好きて調子狂うんだよ分かれバカ」

    ___俺がいつからお前を好きだと思ってんだよ初恋だぞ?

    きゅん

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  4. 「?学校は閉鎖中だし」
    「用務員のお兄さん」

    美友は玄関に上履を置き忘れたので取りに来たと話した。

    「春休中に洗いたいんです」
    「じゃ、俺が取ってくるよ」

    彼は持って来たが手紙が入っていた。
    この恋文に困る美友に彼は機嫌悪くした。

    「まあ、好きな男を選べば?」
    「え」
    「俺に遠慮するなよ。別に何人でもいいじゃないか」
    「用務員さんは本気でそう言ってるの……」

    涙目の美友は、顔を背けた。

    「わかりました。誰かと交際します」
    「俺はそこまでは」
    「いいんです。さようなら」

    そんな彼女の後ろ手を彼は掴んだ。

    「待てよ」
    「離して」
    「いいや。離さない。ごめんな。やきもち焼いて」

    彼は彼女を抱きしめていた。

    「泣くなよ」
    「泣いてない。これは花粉症」
    「うるさい」

    彼は彼女の涙にキスをした。

    「許して。な」
    「じゃ、アイス」
    「オッケ!」

    二人は手を繋ぎ歩いて行った。

    きゅん

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  5. 3月14日。ホワイトデー
    帰ろうと靴に履き替えていた私は、幼馴染みの侑に会った。
    バレンタインデーでチョコを渡した。勇気がなくて、本命とは言えなかったけど。

    「あ、お前帰るの?じゃあ俺も帰るわ」

    侑の一言で、私の心は揺れる。
    けど、キミはいつも通りで。私だけがドキドキしている。

    「……うん、」

    悔しいのか悲しいのか、よく分からない感情。今日あった事を話しながら帰り、気づくと家の近くまで来た時。

    「……あ、これ。ホワイトデー」
    「え、?あ、キャンディー?かわいい!ありがとう!」

    「……なぁ、お前、もしかして意味知らねー?」

    キャンディーの意味?

    「え?知らないけど…調べる、」
    手に持っていたスマホでキャンディーの意味を検索する。なぜか侑は慌ててるけど。

    画面に出てきた言葉に、今度は私が慌てる。

    え、え、?





    _____キャンディーの意味は、
    「あなたが好きです」

    きゅん

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  6. 今日はクリスマス。女の子なら誰でも憧れる。大好きな人とイルミを見ること。
    けど私は______

    「……一緒に、見たかったな」

    私の幼馴染みの冬眞はバスケ部の人気者。だから他の女の子に誘われてると思って誘わなかった。
    …ううん、違う。本当は私に勇気がなかっただけ。
    ふと、時計を見ると点灯2分前。

    _____あ、もう点灯するなぁ。楽しみ!
    一人でツリーを眺めてた私の腕が、急に後ろに引っ張られた。

    「麗奈!!」
    「…え、冬眞?」
    驚いて振り返ればそこに居たのは冬眞で。
    「え、どうしたの?汗だくで「麗奈」…なに?」
    「前見て」え?前?よく分からないけどとりあえず前を見た時、ツリーが点灯された。
    「………綺麗」
    ライトアップされたツリーは予想以上に綺麗で、冬眞と見れるなんて嬉しい!
    心の中でそう思ってたら耳元でそっと聞こえた、冬眞の声。



    「麗奈、好きだよ」


    ___私も好きだよ、冬眞

    きゅん

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  7. 真っ暗…日直遅くなっちゃった…、
    あれ?昇降口誰かいる…?

    「すみれ!」

    「理玖?!」

    なんで理玖が、?
    確か今日は部活早く終わるって…

    「どうしたの理玖?」

    「ん?すみれ待ってた」

    私の頭に、はてなマークが並ぶ。

    「ほら帰るぞ」

    「あ、うん!」

    靴を履いて理玖を追いかけると、理玖が止まって右手を後ろに差し出す。

    〝ん。〟

    ??

    「だから、ほら。手貸して!」

    あ、そういうこと。とか何とか思ってる間に、理玖は私の手をとった。

    「あんま遅く帰んなよ?すみれになんかあったら心配だから…」

    __ッ!

    「………ずるいよ(ボソッ」

    ずるいよ理玖。そうやって、いつも私ばかりドキドキしてる。
    また今日も、理玖をどんどん好きになる。

    「すみれ、暗いから俺の手、離すなよ?」

    ほらね?
    また今日も、理玖が一枚上手。


    だから私はまた言えない。


    〝好きだよ〟って___

    きゅん

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  8. 「お、終わったか?もう帰っていいぞ。ありがとな」

    担任のその一言でやっと委員会の手伝いから解放された。

    「最悪…、めっちゃ暗いじゃん、」

    他の委員会のメンバーにも遅くまで居残りさせる訳にも行かず、かといって友達からも苦手なものなさそうって言われるから素直に待っててって言えず…。

    「……こんなことなられいに話して待っててもらえばよかったな、」

    れい とは私の幼馴染の零也。
    まぁ、あいつが私のこと待つわけないもんね。
    と、一人で呟きながら仕方ないと、一歩踏み出した瞬間_____

    「ばーか。おせーよ澪」
    「れい?!なんで?!」

    急に声をかけられて、驚かない女子はいない。きっと、いや絶対に。

    「…あのなぁ、何年幼馴染やってると思ってんだよ。お前、暗いの苦手だろ?」
    「え、じゃあ待っててくれたの?ずっと?」
    「うっせーな。ほら、はやく帰ろーぜ。

    お前は俺が守るから、怖くねーだろ?」

    きゅん

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  9. 理久先輩と同居して半年が経ち、だんだん先輩との生活にも慣れてきた。


    「すみません。理久先輩。買い物付き合ってもらっちゃって、しかも荷物まで」


    私は買い物袋を片手に持った理久先輩に頭を下げた。


    「全然大丈夫だから気にしないで。家事全般、美帆ちゃんやってくれてるし、むしろ感謝だよ」


    そう言って理久先輩は申し訳なさそうに微笑んだ。


    先輩はいつも私を気遣ってくれる。


    少しの沈黙の後、先輩は口を開いた。


    「美帆ちゃんて、本当になんでもできるよね。家事も勉強も」


    「そんなことないですよ(笑)ただ母子家庭なので、お母さんは毎日夜遅くまで仕事で迷惑かけないようにしてたら自然と..ね」


    「我慢してきたんだね」


    すると理久先輩は私の頭を撫でた。


    「俺の前で我慢することないよ。いっぱい甘えて」


    ありがとう。先輩。

    きゅん

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  10. 私の彼氏の玲くんはクールらしい。

    おまけにモテる。

    今だって玲くんが立っているだけで周りの女の子がチラチラ見ている。

    たしかに玲くんはかっこいい。けどーーー

    「玲くん!お待たせ!」

    私はそう言って玲くんに抱きついた。

    「・・・」

    (あらら。固まってる)

    「あっ!そうだ!今日のデートのためにオシャレしてきたんだ!どう?似合うかな?」

    私がそう言うと玲くんは

    「別にいいんじゃない?」

    と、素っ気なく言った。

    「ちょっとその反応は寂しいな・・・」

    私がわざと落ち込んだように言った。

    すると玲くんは私のワンピースの裾を掴んだ。

    「その・・・悪かった」

    「似合ってるかな?」

    「とても似合ってるし可愛いです」

    彼は顔を手で隠してそう言った。

    (なぜ敬語?そして耳まで真っ赤・・・)

    そう。

    玲くんはかっこいいだけじゃなく、すごく不器用で可愛いのです!

    きゅん

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  11. 何処か遠くを見つめる隼人。
    海の波が静かに音を作る。

    “どうかした?”

    差し出したノートに目を落とすと少し慌てたように表情を取り繕う。

    「ううん……」

    そう言うけれど、何となく私は彼が壊れてしまいそうな気がして、隣に座る彼の肩に手を回した。

    「あしゅ……」

    私を見る目に、次第に涙が溜まっていく。

    “大丈夫だよ”

    そう伝えたくて、隼人の体を包み込む。

    「俺は、……俺は……壮介を」

    絞り出された声は嗚咽へと変わってゆく。

    隼人がゆっくりと頭を私の肩に預けるのが分かった。

    隼人の涙がシャツを濡らす。

    私は隼人が落ち着くまで、彼の頭を撫でていた。

    きゅん

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  12. とある日の放課後。


    「なあ」

    「どうしたの?」


    いつものように教室で、他クラスの奈々ちゃんと透くんを待っていると、急に真剣な顔をして話しかけてきた竜くん。


    何か、あったのかな?


    「今度の土曜日、暇か?」


    .......ん?
    土曜、日?

    確か、何もなかったはず....


    「ううん、何も無いよ?」


    真剣な顔をして聞くような内容だったのかな?なんて思ってみたり。


    「その日、空けとけよ。」

    「え?」

    「俺に付き合え」


    そう言って、嬉しそうに俺様口調で言った竜くん。


    私は、その顔に魅了されて、自然とコクリと首を縦に振る。


    だって、その顔が。
    あまりにも、慈愛に満ちているよう表情だったからー。

    きゅん

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  13. 放課後。
    いつものようにサッカー部かっこいい先輩を教室の窓から見ている。
    「お前さ、あの先輩の事好きなわけ?」
    いつの間にか私の隣に同級生である幼なじみが立っていた。
    「べ、別にあんたには関係ないでしょ!てか、驚かせないでよね。」
    顔を赤くさせながら必死で言う。
    「関係ない…か。そーだな。でも俺からすれば関係ないじゃ片付けられないんだけど。」
    「片付けられないって何が?」
    「何が?っじゃねえよ。お前はほんと昔から頭かてーよな。」
    「な!女の子に向かってそれはひどくない?」
    「まあ、頭かてーお前にわかりやすく言うと…」
    「言うと?」
    「…お前には俺の事だけ見ててほしいって事だよ。」

    きゅん

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  14. 「ねぇ…聞いてるのぉ?ここ分からないよ。教えてよー光輝。」

    私、桜は幼馴染の光輝と一緒に教室で勉強中。

    光輝は学年で1、2を争うぐらいの頭の良さ、それに比べ私は、クラスでは中の下と頭が悪いんです。

    「ここは___こうやるの。OK?」

    「さすが光輝せんせーい!」

    光輝の教え方は並の先生たちよりずっと上手い。

    馬鹿な私にも理解できるんだもん。


    「なぁ桜、俺も分からないところあるから教えて?」

    「それ私なんか分からないと思うけど…?」

    「いいや。お前しか分からないことなんだ。」

    「何?」

    「どうしたら俺が桜と付き合えるか。」

    「光輝。その問題簡単だよ。」

    「はぁ?俺にとっては難問なんだけどぉ?」

    「光輝ずっと前から好きでした…
    私と付き合って下さい。」

    「120点の答えだな。こちらこそよろしくな。」

    私たちの恋(難問)は120点の答案でした。

    きゅん

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  15. 「ぅぅ…。陽…。大好きだよ陽。
    ぅぅぇーん。」
    私、長瀬 宙、失恋しました。
    『俺、彼女いて…、だから宙の気持ちには応えられない。でも、宙が告ってくれたことは素直に嬉しいよ。ありがとう。でも、ごめん。』
    『ううん、いいの。彼女いることは知ってたから。ただ自分の気持ちにケリをつけたかったの。困らせてごめん。』
    嘘は言ってない。ケリをつけたかった。でも…。
    どうして。どうして!自分を安心させるために告白したはずなのに、振られて悲しんでる私がいる。
    「どうして。どうして私じゃないの?陽…陽、私の方が陽を好きなのに。」
    「陽なんかやめて俺にすれば?
    俺だったら宙を悲しませたりしないのに。」
    泣いてるとき後ろから誰かに抱きしめられた。
    「宙、俺と付き合お。」
    「そんなの無理に決まってるよ。」
    「だったら、俺がお前を落とす。」
    新しい恋は俺様系に惑わされそうです。

    きゅん

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  16. ー春ー
    桜の花びらが心地よいそよ風に吹かれてひらひらと舞う。
    今日から高校2年生!
    慣れてきた制服に身を包み、2年の四月を迎えました。
    「唯香せんぱーい!朝比奈せんぱーい!」
    誰かが私の名前を呼んでいる。
    後ろを振り返ると、見知らぬ男の子が立っていた。
    「えっと。誰でしょうか?」
    「僕は、新入生の山田 爽です。」
    「朝比奈先輩。僕と付き合ってくれませんか?」
    「付き合う…付き合う!?」
    「実は、僕朝比奈先輩を毎朝電車で見かけていたんです。友達と話しているときの先輩の顔が可愛くて一目惚れしました。ずっと好きでした。僕は、先輩を落としてみせます。だから覚悟しててくださいね。」
    「んっ…ん?」
    唇に触れる優しい感触。これは…
    キス!?
    「ちょっと、なにすんの?」
    「先輩が僕の事しか考えれないようにさせてあげます。」
    舞う桜の花びらが私たちの恋を応援しているかのように思えた春だった。

    きゅん

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  17. 「もぉっ!遅い!優人まだなの?」
    それにしても、白い雪景色が綺麗だなぁ。この場所で見れるのも今日で最後かぁ…。
    そう思うとしんみりした気分になる。
    「ごめんっ!李那。後輩が第二ボタン取り合いしちゃってさぁ」
    悲しみを感じている私に反して、謝っているのかもわからない口調で優人は走ってきた。
    相変わらずモテる。
    まぁ。それもそうか。だって今日卒業式だしね。
    後輩は、もう優人と会えないし。
    後輩のみならず私も…。
    そう思うと寂しくなってきた。
    「…で第二ボタン。誰にあげたの?」
    「えっとねぇこの学校で1番可愛くて、素直じゃない子だよ。」
    「李那!はい。プレゼント!」
    「なに?…。あっ!優人…。どうして?」
    「李那。ずっと昔から好きだった。これからも俺とずっと一緒にいてくれますか?」
    「もちろんだよ!私も大好き優人!」
    目が涙で潤んでいるけど、私の手のひらには確かに第二ボタンが置かれていた。

    きゅん

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  18. 達也『よ!藍!』



    藍「やっほー」




    達也『あんま元気ねぇーな?どーした?なんかあったら話聞くぞ?』




    藍「ちょっと居眠りしてたら嫌な記憶思い出して…」



    達也『そっか…まぁ話せそうだったらいつでも話せよ』




    そう言って達也は私の頭に手を置き撫でてくれた…

    きゅん

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  19. 「小波ちゃん、今日も転んでんねー。ふは、おっちょこちょいだよな」

    「な」

    「え、何笑ってんの。きっしょ」

    「きしょい言うな」

    俺のクラスの学級委員、小波さん。

    「まあしょうがないか。お前惚れてるもんな」

    「可愛くね?」

    「いや可愛いけど。転びすぎだろ」

    笑い転げるクラスメイトの背中を叩いて、そこが可愛いんだよ、と忠告しておいた。

    俺が始めて小波さんを見た日も転んでたし、今も何も段差のないところで転んでた。

    起き上がったときの「あちゃー」って片目を瞑る仕草が胸に、こう、どんってきた。

    俺に話しかけるときの、背が低いから自然な上目遣いとか、バランスが不安定な時に「とと…」と言うところとか。

    ふと窓の外にいる小波さんと目があって手を振ってみた。

    ぎこちなく振り返して、小波さんはバランスを崩した。

    「ふは、また転んでらあ」

    「可愛いな」

    そんな君が俺は大好きだから。

    きゅん

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  20. 君は一体、その笑顔で何万人もの人を笑顔にしてるんだろう。

    夢に君が出た今日、そんなことを考えた。

    叶わない恋をした私は馬鹿なのかな。
    そんなこと考えてももう遅い。

    「大好きだよ」ってウインクする君。
    「ずっと俺だけ見てて?」って首をかしげる君。
    「アイラービュー」ってお茶目に投げキッスする君。

    私の目には、もう君しか輝いて映らない。


    「…好きになっちゃったんだもん」


    携帯の待受を見て、言葉を漏らす。

    生きる世界が、見る世界が違う。そんなこと私が一番分かってる。

    でも君のことを考えて痛む胸が、君のことがどうしようもないくらい大好きなんだって叫んでるんだ。


    今日の公演も君が無事で終えられますように。
    君がたくさんの人を幸せにできますように。

    ただの一般人の私はそんなことしか願えないけど。


    君が私に幸せを、笑顔をくれるから。


    私は今日も君に、叶わない恋をしてる。

    きゅん

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  21. 冷たい風が吹くホーム。私の立つ反対のホームに、君はいつも立ってる。

    「まーたみてんの?」
    親友が決まり文句を言ってくるから「いいでしょー、別に」と素っ気なく返す。

    「悪いとは言わないけど…話したこともないじゃん?」

    「あんたは彼氏いるんだから応援してくれるだけでいいのー」

    「…あんたがいいならいいけど」

    親友の言う通り私は君と話したことがない。もちろん目が合ったこともない。
    反対側のホームなんだから、学校が一緒なわけでもない。

    「…無理なのかなあ」
    親友には強く言ったけど、実は自分も不安だ。

    たまに見る君の笑顔を見るたびに、胸が弾む。君の行動一つで嬉しくなったり心配したりする。


    君を今日も見ていたら、ふと目が合った気がした。


    不思議そうに眉を下げ、首を傾け笑う君。
    私は勢いよく会釈して親友の後ろに隠れた。


    「やっぱ好き…」


    叶わなくてもいいから好きでいさせて。

    きゅん

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