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  2. 放課後。
    いつものように下駄箱で靴を履き替え、校門へと続く中庭を歩いていると何故か校門前がざわついていた。

    (え、なんでいるの)

    そこにはいるはずのない人物がいた。

    「磴雅……」

    ボソッと小さく名前を呟く。聞こえるはずもない距離なのに、彼は偶然にもこちらへと顔を向ける。バチっと効果音が出るかのように、視線が重なり合う。

    「おせぇ……待ちくたびれた」

    (なら、こんなとこで待たなきゃいいじゃん)

    心のなかで悪態をつく。

    相変わらず可愛げのないやつだ、と皮肉になる。

    だんまりな私に磴雅は近づいて、ぽんぽんと頭を撫でた。 

    「帰るぞ」

    「うん」

    本当にずるい。

    そんなことされたら、すっかり素直になってしまうのなんてわかりきってるようで。

    それでも彼の思惑に乗っかる形で磴雅の袖をちょこっと掴むと、彼は満足そうにフッと笑い、校門近くに置いてあるバイクまで連れてってくれた。

    きゅん

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