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  2. 普段無人の空き教室には二つの影。
    大きな方の影は自身よりも一回り小さな影に覆いかぶさっている。

    「だ、大樹」
    「どうしたの?」

    大樹を見上げると、彼は熱のこもった瞳で私を見つめる。

    「もうゆるして…」

    私の唇は何度も押し当てられて、赤く荒れている。
    何度キスをされたかも分からない。
    彼は私の発言を無視して、また顔を近づけてきた。

    「ゆるす?なにをだい?」
    「他の男の人から…ぁ、…んん」

    聞きたくないとばかりに更に口付けを深くする大樹。

    「いいんだよ。乃々は悪くないんだから。ただ相手の男はどうするか分からないけどね」
    「……」
    「でも腹が立つなぁ。どう後悔させてあげようか」
    「だいき…」
    「乃々は何も心配せず、俺のことだけ考えとけばいいんだよ」

    揺れる瞳を閉じた彼は、また私に深く覆いかぶさってきた。

    「……愛してるよ、乃々。俺の、乃々……」


    ーー彼はとっくに狂っている。

    きゅん

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