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  2. “医者か弁護士になれるくらい頭がよかったのに、何で教師になったの?”

    隣に住むおばさんは、顔を合わせるたびにそう言う。


    「教師になりたかっただけですよ」


    おれは毎回同じことを答えて。

    おばさんの娘である幼なじみがフォローを入れてくれる。


    「おにいちゃんの授業、わかりやすくて人気なんだよ。

    ねえ、おにいちゃん、また今夜も勉強教えてね」


    直接教えたりスマホで教えたり。

    それがおれたちの日課だ。


    「じゃ、また後でな」


    なあ、気付いてるか?

    おれが教師になったの、おまえのためなんだぞ。

    8歳年下の大事な幼なじみ。

    幼稚園のころ、おれと同じ学校に通いたいって泣いただろ。


    「だから、おまえの高校の教師になれるように頑張ったんだぞ」


    おまえと同じ学校に通える3年間はとても大切で。

    でも、卒業したら、おにいちゃんでも先生でもなく、おれを男として見てくれよな。

    きゅん

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