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  1. 11件ヒットしました

  2. 「私たち別れよう。」

    君の瞳が揺れる。君のそんな顔見たくない。けれどこの関係もいつか終わる物だったんだから。

    「春香!どうして………?」
    「しょうがないじゃない!圭斗は生徒で,私は教師なの!」
    「春香………」
    「…………そろそろ帰りなさい,“月宮くん“。」
    「ッ……………!」
    さよなら,大好きだった人。

    「いつか迎えに行くよ。何年かけても君を幸せにするから…………。」

    きゅん

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  3. 元教え子に呼び出された。


    「俺、長崎の実家に帰るんだよ」


    名倉くんは 車の中でコーヒーを私に渡しながら、呟くように言った。


    「お父さんは戻ってきたの?」



    元生徒だけに気になりはする。




    「まだじゃないかな?母さんは、とりあえず男と別れて 寂しいみたいだから
    仕方ないから………帰ってやる」

    「……そう」


    冷たい感じのするお母さんだったけど、それでも名倉くんは、息子として心配らしい。



    大型ショッピングモールの駐車場。

    私は車内から家族で買い物に向かう人達を見ながら、拓人くんや名倉くんが、まだ未成年なんだと実感した。




    「新道と別れて、悲しい?」



    名倉くんは周りに人がいるのに助手席から私の肩に手を置いて、


    ……キスしようとした。




    【悪女ーいつも左で囁いて 番外編掲載】
    より。

    *野イチゴさんは完結後に全公開します。

    きゅん

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  4. 「不発弾で聞こえなくなったんだろ?」


    名倉くんは、優しい声とは反して力強く、私の手を掴んだまま…補聴器の入った耳にキスしてきた。



    「!…ちょっと……っ?!」

    全身がビクッ!となる。



    ………酔ったとはいえ、どこまで話してしまったんだろう…


    「カンボジアで死んだ彼氏が新道の兄さんだってね」

    「!」

    知られたくなかった過去を口に出されて、身体がまた固まってしまった。


    「……先生、可哀想だね」

    呪文のように低い声_

    聞きたくないのに右耳に入ってくる。



    「俺にも全部見せて」


    簡単に 補聴器を外された。


    「ちょっと……困るから止めて!」

    メガネもなく、暗がりの中名倉くんが優勢なのは明らかで、すぐに服のボタンに手をかけられた。


    「新道にそうしたように、全部見せてよ」


    声を上げようとした口も、冷たい唇に封じられた。


    【いつも左で囁いて】より

    きゅん

    7

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  5. 「時計、腕につけるの小学生の時ぶり」


    拓人くんはつけた右腕を高くあげて
    左腕に収まる私の頭を そっと撫でた。


    「なんもいらないのに……ありがとな」



    _拓人くんは左利き……。


    「時間って、あっという間だから、一分一秒でも無駄にしないように」



    続くと必然的に思ってしまう幸せも
    突然失う時もある。


    「すごいね、諸外国の時間も分かるんだ」

    「うん、役に立つことがあればいいけど…」



    私は、裸の拓人くんの首筋や脇から胸にかけての筋肉が大好きだ。


    これから、きっと、厚く成っていく。



    「涙(るい)と世界一周とかしてみたい」


    「うん。英語、任せていい?」



    大好きなその胸に顔を埋めながら
    拓人くんの匂いと鼓動を確認する。


    「涙と世界中で抱き合いたい」


    叶わない夢だなんて思いもせずに

    時に身をゆだねた__


    【いつも左で囁いて】

    きゅん

    6

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  6. 何で、この子の部屋で私寝てるの?
    クラブに無理やり連れていかれて、飲まされて、そして……。

    何かしていればわかるはず………

    不安になって体を確かめる。


    名倉くん口を少し開け、子供みたいな顔をして眠っていた。

    『あ、車』

    どうしたっけ?

    急いで窓から外を確認する。良かった、あった。



    「ちょ、眩しい…、」


    差し込む光で名倉くんを起こしてしまった。


    「ごめんね、なんか迷惑かけたね」



    「先生んち知らねえから代行で俺んち来た…。言っとくけど何もしてないから」



    起き上がりタバコを吸い始めた名倉くん。



    「だめ!未成年でしょ!?」


    クラクラする頭で【教師】になった。


    「…寝るとき外さねーの?」

    「え」

    「ブラと…………補聴器……」




    私は 女としても教師としても、
    何も言えなくなった。



    【いつも左で囁いて】より

    きゅん

    9

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  7. 「……大好きなんでしよ?」


    クーポンで当たった、彼の好きなアイドルのバッジ。
    それをバイト先のバーで強引に渡す。


    「涙(るい)の次に好きですよ」

    「……」


    拓人くんは、何も言えなくなった私の手を引っ張り、ボックスの席に座らせた。


    「お礼にご馳走しますよ」



    完璧な営業スマイル。
    いつの間にか身につけて……。



    「車だからいい」

    あなたを乗せるために取った免許……。


    「じゃ、カルピス飲む?」


    「いらない。ね、どうして急に学校を辞めるなんて言い出すの?」


    カウンターに戻ろうとする彼の手を
    再び掴んだ。


    「金のため」


    「……それは前も聞いた」





    「あと、
    "涙"の生徒じゃなくなるため」



    拓人くんは、本気で私との恋を貫こうとした。





    【悪女 いつも左で囁いて】より

    きゅん

    4

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  8. 「だいぶ涼しくなったね」

    緊張気味に、保健室の窓を開けて網戸にする。


    「ダメだよ開けたら」


    拓人くんは、後ろから急いで窓とカーテンを閉めた。


    「堂々とするんじゃなかったの?」


    私が振り返る前に抱きしめられた。


    「ずっと、こうしたかった。触れたかった……」



    窓は閉めたけど、グランドの運動部のかけ声が聞こえて……

    2人でこうしてることが
    不道徳で
    とても悪いことだと、わかっているのに


    …………止まらなくて



    「私もだよ」




    暑い室内で、別れを惜しむように抱き合った。




    【悪女 いつも左で囁いて】より

    きゅん

    3

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  9. バスで吐いてしまい、
    汚れた部分を洗い流しすっきりした顔の拓人君に


    「まだバイト続けてるの?」

    と聞いたら、

    「昨日まで、いや 今日までだった」


    笑顔を見せてくれ、ほっとした。


    ″良かった、もう夜の仕事してないんだ″


    「もうバス乗れる?」

    持ってきたタオルで、彼の顔を拭いていると

    ___その手を掴まれた。




    急に脈拍があがって、動悸がした。





    「……新道くん、……戻ろう」




    「嫌だ」



    そのまま拓人くんに、かけていたメガネを はずされて


    __キスされた。




    【悪女 いつも左で囁いて】より

    きゅん

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  10. 「……るい?」

    新道くんに下の名前を呼ばれ、ハッと我に返る。

    彼の事、思い出してた。


    新道くんはお茶を飲み干すと、私の右手をそっと、掴んだ。


    「補聴器つけてたんだね…」

    右手の下に隠れた耳を、優しい目で見つめる。


    「…いつも髪を下ろして見えないようにしてたの」

    「気にしすぎだよ」


    私の右手握ったまま、

    新道くんは、ゆっくりカーペットの上に私を倒し、まるで赤ん坊を置くように、優しく寝かせた。


    「私は全部が教師らしくないね」


    聞こえない耳……

    弱い心_

    生徒に恋をしてしまった気持ちも。


    「そこがいいんだよ」

    上から優しく響く声は、初めてなんて思えないほどゆとりがある。


    私が彼を受け入れ彼が果てるまで
    ずっと、左耳に残ってた。

    私達は抱き合ったまま朝まで眠っていた。



    【悪女 いつも左で囁いて】second loveより

    きゅん

    3

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  11. 「難問ね……」
    「へー、先生にもわかんない問題とかあるんだ」
    「かれこれ数ヶ月も悩んでるの。やれば出来るのに、マジメに課題を提出しようとしないあんたの思考にね!」
    「だって楽しいんだもん」
    「先生をからかわないの! 特別課題出すよ!」
    「それでもいいけど」
    「……は?」
    「未解答問題の答え合わせ、してやるよ」

     グッとのぞき込まれる。
     のけ反った拍子に、手元の解説がクシャリと歪んだ。

    「誰もいないとこで、俺だけを見つめさせたい」
    「ちょっと!」
    「俺だけが、独占したい」
    「こらっ!」
    「早い話が」
    「……んっ!」

     ブレザーの袖を掴んだけど、引き離すどころか、力が入らなくて。

    「俺=先生が好き。簡単な問題だろ?」

     大きな手のひらが、火照った頬をスルリと撫でる。

    「そのドキドキは、真である。証明終わり」

     濡れた唇が、ニヤリと曲がり、
     再度距離を詰めるまでの時間は、何秒?

    きゅん

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  12. 「あたた! 痛いです先生!」
    「傷口押えた程度で、人間死にゃあしないわ」
    「ケガ人をバッサリ斬りますねぇ」
    「あなたの身体のことは、私のほうがよく知ってるもの」
    「……へぇ」
    「保健の先生ですからね」
    「……ふぅん」
    「強めに圧迫しておいたから、血もすぐに止まるわ。家庭科の途中なんでしょ? これなら教室に戻っても」
    「セ・ン・セイ?」
    「きゃっ!」


     グイッ!


     私が手当していた彼が、
     私を抱き上げて、
     今まで座っていたベッドに優しく下ろす。

    「まだ、痛いんです」

     白衣の裾を膝で踏まれて、逃げられない。

    「無理はやめてくださいね……俺までツラくなる」

     長い指先が、ガーゼ越しに隈をなぞる。

    「先生の身体のこと、よく知ってるのは俺ですから……手当のお礼だよ」

     まぶしい笑顔に、
     ふにっと唇にふれる指。

     ……これ以上の特効薬を、私は知らない。

    きゅん

    8

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