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  2. 「寒いね」

    少し気になる存在だった君に、私が初めて声をかけた言葉。

    同じクラス。

    斜め前の席。

    たまたま放課後、2人きりになったあの日、君との関係が変わり始める予感がしたんだ。

    クールなイメージの君だけど、妙に合う話、笑い合って目が合う時の恥ずかしさ。

    心地良かったり、照れくさかったり。




    そして、今でも忘れない。君からの告白。

    「好き、だから、…付き合ってほしい」

    ぎこちなくて、シンプルだけど、私の胸を震わせるのには十分で。

    迷わず君の手をとった。




    冷たい空気が漂う季節。

    恋人になった私たちは

    「寒いね」

    君の言葉を合図に抱きしめ合う。



    「からだ、冷たいよ。大丈夫?」

    心配そうな君に

    「もっとあっためて?」

    甘えると

    「了解」

    熱すぎるキスが降ってきて、寒さなんか吹き飛んでしまうの。

    きゅん

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  3. 最近彼氏が出来た。
    私がずっと好きだった、後輩の子。
    もうめちゃくちゃ可愛いんだ。
    いわゆる犬系彼氏ってやつ。

    今日は一緒に帰る日。
    「あ、香織じゃん。帰んねーの?」
    声をかけてきたのはクラスメイトの男の子。女子からは人気らしい。

    「うん!人待ってるから。」
    「もしかして、噂の彼氏?」
    「そうそう。」
    「なるほどなぁ。楽しそうでいいな!
    じゃ、俺は帰るから。またあした。」
    そう言って、頭に手を置いて帰っていった。

    まあ、あれはモテるよね。
    勘違いする女の子多そう…
    「先輩!」
    少しムスッとした彼氏が後ろにたっていた。「え、いつから居たの?」
    「男の人と喋ってる時。」
    「結構前からじゃん!声かけてくれればよかったのに。」
    「だって楽しそうだったもん。」
    「えー?ヤキモチ?可愛い〜」
    「可愛いって言わないで!僕だってやきもちくらい焼くんだからね!」
    今日も今日とて可愛い彼氏です

    きゅん

    4

    神廼 羅舞さんをフォロー

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  4. 今、違うクラスの女子がわたしの大好きな人の隣にいる。
    2人とも文化祭の実行委員なので、一生懸命なのはわかってる。

    わたしも一応仕事があるので、学校に残っているけれど、よりによって彼とわたしは一緒じゃない。

    仕事とはいえ、わたしだって隣にいたい。

    「はい、そろそろ帰るぞ」

    実行委員の仕事も終わり、わたしの仕事も終わったので2人で帰れる。
    ……やっと2人になれるけれど、さっきのモヤモヤが消えない。

    「そんな不機嫌そうな顔すんな。ずーっとそんな顔してるよな?」

    「気付いてたの?」

    「気付くから、普通」

    そう言って、わたしの頭をコツンと叩きながら笑う彼。

    「実行委員の仕事、お疲れさま」

    「お前もな。それから……」

    と間を置いてから彼は、

    「俺のこと好きでいてくれて、ありがとう」

    と言う。
    そんな優しい顔しないでよ。
    もっと離れたくなくなるじゃん。

    きゅん

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    苺谷咲乃さんをフォロー

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  5. 「ねぇ!この俳優めっちゃかっこよくない!?」

    そう言って俺にスマホの画像を見せる玲奈。

    「そうか?」

    なんて、素っ気なく返事をしてしまう俺はかなりガキだと自分でも思う。

    「うん!めっちゃかっこいい!!しかも演技も上手だし!いいなぁ、この人と付き合いたい‪わ〜」

    なんでそんなに褒めるんだよ、、、。

    はぁ、俺かなり余裕ねぇな、、、。

    「お前じゃ無理だわ。」

    「はぁ〜!?どういう意味よ!」

    そうやって怒る姿すら可愛い。

    俺は彼女の目を真っ直ぐ見つめる。

    「こんなイケメン、お前じゃ無理だから、俺で我慢しとけ。」

    きゅん

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  6. 「好きです!」

    まただ。何回目だろう。こうして彼氏が告白される現場をみるのは。



    「菜々?」

    いつの間にか柊太が目の前にいた。

    「・・・またみてたの?」

    少し呆れてる。覗き見だといわれたら仕方ない。

    でもね、でも。

    「柊太が他の女の子と話してるのみるのつらい」

    気づいたら言葉が落ちていた。そして溜め込んでいた涙も溢れ出す。

    柊太はとてもかっこよくて、わたしが彼女でいいのかいつも自信がない。

    「俺、かっこ悪いな」

    「・・・え?」

    「そんな風に思ってくれてたのに何もわかってなかった」

    「・・・」

    「でもなんでだろうな。菜々がヤキモチ妬いてくれてたことが嬉しい。俺ばっかり好きだと思ってたから」

    「っ!」

    「俺が好きなのは菜々だけだから。だからそんな顔すんな」

    そういって髪をくしゃっとされた。


    ヤキモチ妬くのも悪くないかもななんて思った自分がいた。

    きゅん

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  7. 「ひなちゃん寒い?」

    「えへへ、ちょっとだけ」


    寒がりなくせにセーターを着てくるのを忘れるなんて、ボケボケだなぁ私。


    心配そうな安堂くんに、自嘲気味な笑みを向ける

    と、次の瞬間、甘い香りに包まれていて。


    ドキンッと跳ね上がる心臓。


    な、なんで抱きしめられてるの……!?


    「安堂くん!?」

    「あっためてやるよ」


    甘い吐息が耳をかすめる。


    「……っ」


    もう寒さなんて吹き飛んじゃった。


    だって体中が沸騰したように熱いんだもの。


    顔が……熱い。


    「あったまった?」


    体を離した安堂くんは、私を見下ろすと困ったように眉を下げて微笑んだ。


    「だめだよ、ひなちゃん。
    自分が今どんな顔してるか分かってる?
    そんな顔されたら……離したくなくなるっつーの」


    気づけばまた、安堂くんの腕の中に閉じ込められていて。




    ──安堂くんの笑顔には、秘密がある

    きゅん

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  8. 澁谷くんがピアノに頬杖をつく。


    「あ、澁谷くん、ピアノに頬杖ついちゃダメ」


    みんないくら言っても治らないんだから。


    私はピアノの蓋を開けようとした。


    その時、横から腕を掴まれて、


    「ねぇ、先生。」


    澁谷くんが私の腕を掴みながら言う。


    「え、何?」


    いきなりすぎて焦る私に顔を近づける。


    「他の生徒と一緒にしないで。」

    きゅん

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  9. 「これ、五日分のプリントとノートのコピー」

        私はそれを反射的に受けとる。見ると、柔らかく丸みを帯びた字がぎっしりと並べられていた。しかも書いている内容も読みやすくてわかりやすい。まるでノートのお手本のようだ。

    「すごいね。こんなまとめ方、私にはできないや」

    「ま、俺にかかりゃこんなもんだ」

        照れ笑いをしながら椿は言った。

        それにしてもまだ関わって間もないはずなのに、どうしてそこまでしてくれるのだろうか。嬉しさと情けなさと申し訳なさが胸の奥から込み上げてくる。

    「ごめんね。迷惑かけちゃって。どうしてそこまでしてくれるの?」

    「迷惑じゃないさ。俺がそうしたかっただけだから」

    きゅん

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  10. 私には付き合って半年になる先輩がいる。

    彼を廊下で待っていると、
    仲の良い男子が話しかけてきた。
    二人で世間話をしていると

    彼が迎えに来てくれた。

    すると先輩をむすっとして
    私の手を引いてどこかへ向かった。

    「俺にしか可愛い笑顔見せないで…」

    彼は私をそっと抱き寄せた。
    彼とは頭一つ分身長が違うので、
    心音が近くで聞こえた。

    「ねぇ、こっち向いて?」

    顔を見上げた途端、

    ちゅっ

    優しくキスをされた。
    彼は嬉しそうにはにかんでいた。

    「もう一回しても良い?」


    彼は本当にずるい、

    いつもはかっこいいのに
    たまに見せる甘えたさんが可愛すぎるんだから。

    目を見つめながら頷いた

    その時

    ーん、んんぅ!?ー

    触れあうだけの優しいキス
    かと思えば、彼の暖かな舌が絡んできた。

    先輩は止まる事を知らなくて
    息がだんだんと苦しくなってきた。

    「俺の事しか考えないで……」

    きゅん

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  11. 「久しぶり。元気だったか?」

        五日も顔を出せないでいたはずなのに、彼は相変わらず穏やかな口調で言う。それがとてつもなく私には温かく感じて思わず、嬉し涙が出ていた。

    「お前、本当泣き虫だな。大丈夫か?」

        笑みを浮かべながら椿は言う。

        泣いている顔を見せたくなくて小さく頷きながら俯く私に、彼は優しく抱き締めてくれた。

        心臓がドキリと鳴り、突然の思わぬ事態に思考が停止する。

    「ごめんな。胡桃の友達、助けれなくて」

        助けれなかったのは私の方だ。椿は仁菜と友達ではなかったはず。でなければ、私がこのイケメンっぽくってミステリアスな顔を忘れるわけがない。

        警察官の息子だからそういうことを言うのかもしれないけれど、

    「うんん、東山君は悪くないよ」

        気づけば私はそう言っていた。

    きゅん

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  12. つんつん。
    「……」
    無反応。何か面白くない。
    つんつん。もう一度。
    「……なに」
    「暇」
    やっと数式を書く手を止めてこっちを見た彼。
    眼鏡の奥の瞳がいかにも迷惑そうに細められている。
    それに思わずむっとしてしまう。
    「暇って……今回の試験危ないんじゃないの」
    「別にいつもヤバいもん」
    そう言うと彼の眉が少しだけ下がって、ふっと口元が緩められた。
    あ、その顔好き。
    「でも俺も勉強しないと」
    今のは嫌い。バカ。
    「……勉強と私どっちが大事なの」
    思わず口から飛び出る。
    我ながらこれは流石に引いた。
    「……ふふ」
    けれどそれに怒るわけでもなく微笑んでくれるんだから、敵わない。
    「どっちも好きだよ」
    そう言って頭にぽんっと乗せられた手のひら。
    「……なら許す」
    拗ねたような声に滲み出る嬉しさは多分隠し通せてないし、なんならにやける口元も真っ赤な顔も全部彼にはお見通しだろう。

    全部好きだ、バカ!

    きゅん

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  13. 誕生日に告白するということは大きな賭けだと思う
    成功すれば最高の日になるし、失敗すれば最低な日になる
    それでも賭けてみたいと思うのは、それくらい君が好きだから
    今日を逃したらチャンスは一年後になるから

    「今日、放課後話があるんだけど」

    君に声をかけた

    「あ、俺も」

    相手も話があるとは想定外

    一日は早く過ぎてすぐに放課後になった

    「私から話すね」

    と言ってから後悔する

    後の方が良かったかも

    言い出せないでいると

    「俺からでいい?」

    と君が言った

    「好きです。付き合って下さい」

    聞こえたのは私が言おうとしていた言葉だった

    今日が誕生日の君に対して告白するというのは大きな賭けだと思う
    成功すれば最高の誕生日をプレゼント出来るけれど失敗すれば変な罪悪感を与えてしまうから
    それでも賭けてみたいと思うのは、それくらい君が好きだから
    今日を逃したらチャンスは一年後になるから

    きゅん

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  14. 「一実、そんな派手なイヤリング持ってたっけ?」

    「あー、もらったの」

    「ふーん」

    それだけの会話だった。


    その二週間後の今日は私の誕生日。

    「一実、これ」

    「ありがと」
    湊にもらった袋にはミントグリーンのイヤリング。

    「かわいい!でもなんでイヤリング?」

    しばらくの間ののち、

    「なあ、もうあのイヤリングつけんなよ」
    真剣に言ってくる湊。

    「えっ」

    「他の男にもらったイヤリングとかつけんなって。あれ、一実っぽくないじゃん」

    なんだ。そういうことか。
    思わず笑いが込み上げてくる。

    「あれ、穂乃佳にもらったんだよ」

    勘違いして嫉妬してたなんて本当、湊はバカだな。

    「マジか」

    「やきもち焼いたの?」
    からかうと湊は真っ赤になった。

    「一実ばっか余裕でムカつく」

    唇と唇が触れる。

    「なっ」

    「これもプレゼントな」
    ニヤッと笑った湊に胸がキュンと鳴った。

    きゅん

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  15. 「あーもう!やっぱり私にはゲームなんて無理です!」

    「どうしたんだよ。」

    「これ、最近流行ってるゲームなんです。でも、私なんか全然できなくて、ランキング圏外ですよ。」

    「始めたばかりならそうだろ普通。」

    「私よりも後に始めた人に越されちゃったんです。」

    「ふーん。俺も大分前にそれやったけど長続きしないよな。」

    「先輩もやってたんですか?」

    「暇つぶしでな。」

    「またログインして一緒にやりましょうよ」

    「仕方ないな。」

    ...。

    「あの、先輩。」

    「なに?」

    「そのアカウント、本当に先輩のですか?」

    「俺のだよ。」

    「殿堂入りしてますけど。ほら、ここに名前出てます!世界でたった3人ですよ!?」

    「へえ、こんなの出てるんだ知らなかった。早々にやることなくなったから1ヶ月も持たなかったのに。」

    「先輩...?他の2人、少なくとも5年かかってるみたいですけど?」

    きゅん

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  16. 「美礼、コーヒーいれて。」

    「俺ですか。」

    「美礼のいれるコーヒー美味しいんだもん。」

    「エスプレッソのブラックですよね。」

    「そ。さすがよく分かってんじゃん。」

    先輩...会長と仲良さそう。

    しかも、コーヒーいれて、だなんて。

    「結野も飲む?」

    「はい...でも、あまり苦いのはちょっと。」

    「そうだよねー。甘いのじゃなきゃ始めはきついよね。私はもう慣れてるけど。」

    慣れてる...。

    先輩に、いれてもらってるから...?

    「おいしー。やっぱこれだよね。」

    「どうも。

    はい、結野のぶん。砂糖とミルク入れて飲んで。」

    「はい...。」

    なんか恥ずかしい。

    きっと、甘いのじゃなきゃだめなんて、私だけなんだ。

    でも、甘いとおいしい...。

    高級なチョコレートみたい。


    ...ん?

    「え、美礼も砂糖とミルクいれるの??」

    「俺はたっぷり甘いのが好きです。」

    きゅん

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  17. 「何言われた?」
    「…は?」
    隣のクラスの男子に呼び出された帰り。忘れ物を思い出して教室に戻ってくると、見知った幼なじみがいた。
    「男と話してた。告られたのか?」
    「まぁ、っていや、あんたに関係ないでしょ。」
    ただの幼なじみ相手にこいつは何聞いてるんだ。
    「関係…ある。俺だって、俺の方が…」
    彼は言いにくそうに首の後ろに手をあてる。
    「何よ、はっきり言ってくれないとわかんないわよ。」 
    腰に手をあてて、上目遣いで彼を睨む。そうするとなぜだか彼は顔を赤くして、今度は口元を手で隠した。
    何かを覚悟したように一度息を吐いてこちらを見る。
    「妬いた。」
    「…は?」
    いきなり何を言い出すんだ。
    「お前があいつと付き合うんじゃないかと不安になった。」
    えっと…つまりどういう事だ?
    「好きだ。」
    「…!?」
    私の体を抱き寄せて腕の中に閉じ込める。そして耳元で小さく囁いた。
    「お前が、好きだ。」

    きゅん

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  18. 居残りで書いていた原稿をやっと書き終わる。
    ゆっくりと立ち上がって教卓に歩き始めた時だった。
    ーギュッ
    「!?」
    「あー生き返るー…」
    突然後ろから抱え込まれるように腕の中に閉じ込められた。
    「先生!ここ教室ですよ!?放課後とはいえ誰が見てるか…」
    体を動かせないので首を反らして先生を見上げる。
    慌てたような顔の私を見て、彼はふにゃりと微笑んだ。
    「あーかわいいー…すきー…」
    「ばっ、ちょっ、聞いてます!?」
    顔は林檎のように真っ赤である。突然そんな事を言われるのは心臓に悪い。
    「お願い、ちょっとだけ充電。」
    先生は必死そうに言う。
    仕事で辛い事でもあったんだろうか。
    それなら、
    「明日休日ですね。」
    「…?それがどうかした?」
    顔を上げて微笑みかける。
    「明日なら、いっぱい充電できますよ?」
    先生は一瞬驚いて、次は嬉しそうに笑った。
    「ふふっ、やっぱりかわいい。大好き。」

    きゅん

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  19. 「何かあったんですか」
     卒業して大学生をしている彼氏がなぜか高校にいる。

    「彼女が他の男と話していないか確かめに」
    「大丈夫ですよ。それに先輩の弟さんが目を光らせているので」

     偶然先輩の弟さんと同じクラスになった。それで私が男子と話していないかどうかとか逐一報告させられているらしい。この前、クラスの男子に「お前ら、俺が兄貴から八つ当たりされるからコイツとあまりしゃべるな」と睨んでいた。不憫に思った私はクラスの男子に謝った。

    「おい、日直の仕事忘れてるぞ……、あ、兄貴、来てたんだ」
     先輩の弟さんがこっちに来た。
    「あ、ごめん、忘れてた。先輩、すみません、まだ仕事が残っているので、待っていてくれますか?」
    「待たない」
    「えっ」

    「俺の弟でも仲良くされると腹が立つし、日直の仕事とはいえ教室で2人きりにさせたくないから手伝う」

    きゅん

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  20. 「…おい、泣いてんのか、顔すげぇぞ。」
    「あんたね、失恋直後の女の子に向ける言葉にしては、
     デリカシーが無さすぎるんじゃない?」
    …どうせ見てたくせに。
    「……んだよ。」
    「は、なに?」
    少し不機嫌そうな声に、反射で彼の方を向く。
    彼はこちらに近づいて私を引っ張って抱き寄せた。
    「ちょっ、はぁ!?なんなのよ急に!」
    「好きだ。」
    「………は?」
    唐突なその言葉にフリーズした。
    こいつが私を…好きだって?
    「お前趣味悪すぎんだよ。俺の方が絶対、お前を幸せに
     できんのに。」
    「………っ。」
    何がなんだかよく分からない。でも、その言葉は今の自分には正直…胸に響いた。
    「何よ…ズルいのよ、いつもいつもっ…。」
    「知ってる。だから今言ってる。」
    失恋の傷が癒えたわけじゃない。というか、たぶん当分この傷には悩まされるだろう。
    それでも、
    「今は、俺を選べ。」
    「っ、ぅ…。」
    今、そう、今だけよ。

    きゅん

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  21. 「誠くんの気持ちがわかんないよ…」
    私の彼氏である誠くんはあまり感情を表に出さない。
    「胡桃はちゃんと好きだと思うんだけどなー、心優のこと」
    「それでも自信持てないの、誠くんとカレカノっぽいことしたことないし…」
    「だってさー春野。ちゃんと構ってあげなねー」
    手をひらりとさせる胡桃ちゃんにつられてドアを見ると仕組まれていたかのように誠くんがいて。
    「誠くんっ!?」
    「アイツに呼ばれた。…俺がどんだけお前のこと好きかわかって?」
    不安なんて一気に吹き飛ぶような真っ直ぐな目をして私が背中をつけている壁に手をつく誠くん。
    「わかったから手、どけてっ」
    トマトみたいに真っ赤になっている顔を下に向けて誠くんのブレザーの裾をきゅっと掴む。
    「次はアイツじゃなくて俺に相談しろよ」
    ほんのり耳を赤くして目をそらす誠くんに愛しさがこみあげる。
    「ありがとう誠くんっ!」
    誠くんは私の心を動かす天才だね。

    きゅん

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