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  1. 8243件ヒットしました

  2. 私の好きな人はすごくモテる。


    「先輩、受け取ってください!」
    「私のチョコをもらってください、新島先輩!」


    私も作ってきたんだけど。
    …渡せないよなぁ、この様子じゃ。


    「帰ろ」


    危うく徹夜しそうになるくらい
    苦手なお菓子作りを頑張ったけど。

    …なんだかバカみたいだ。

    先輩は、もっとカワイイ人からだって
    たくさんチョコをもらってるのに。


    「どいてよ、邪魔」
    「痛…」


    先輩のファンにまで押されてしまう。
    もう帰ろうとしてたんだから勘弁してほしい。


    「いた!」
    「…先輩?」


    不意に、優しい体温に包まれた。

    間違いない。
    この声は先輩のものだ。


    「…ズルいじゃん。俺、待ってたのに」
    「どれだけもらうつもりですか」
    「実久ちゃんのしか要らない」
    「は…?」
    「ちょうだいよ」
    「…仕方ないですね」


    …素直じゃない言葉も
    きっと先輩にはお見通しなんだろうな。

    きゅん

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  3. 放課後。
    図書当番の私が返却された本を本棚に返していると……。
    「補習、マジで疲れた」
    図書委員の先輩が、後ろからのしかかってきた。
    重い。
    そして、先輩の胸、広すぎます。
    好きな人にこんなことされたら、ドキドキしすぎておかしくなっちゃう。
    けど、私が先輩を好きなことは秘密。
    だって、先輩はモテモテだから、私なんか特別意識してないだろうし……。
    「ヤバッ。お前の匂い、マジで癒される」
    先輩が私の首筋をクンクンしてきた。
    ちょっと待ってください。
    先輩はワンコですか!?
    匂い嗅がれるの、すっごく恥ずかしいです。
    「先輩、これ以上はダメです」
    グズグズになってしゃがみ込んだ私から、先輩は離れてくれない。
    「何がダメなの? 言ってくれないとわかんないんだけど」
    先輩がクスクス笑いながら、私をギュッと抱きしめてきた。
    そして、
    「俺、お前がいないとダメかも」
    先輩に掠れ声で囁かれたんだ。

    きゅん

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  4. 「はぁ…」

    誰もいない教室に私のため息が露骨に響いた。

    「せっかく作ったのに…」

    先輩は朝から一度もチョコを受け取っていないらしい。つまり渡せる可能性はほぼゼロなわけで。
    彼女がいるのか、単にチョコが嫌いなのか。理由は分からないけれど…

    「はぁ…」

    自分でラッピングしたチョコを見つめながら、今日何度目かのため息をついた時

    「それ、誰にあげるの?」
    「っ、先輩!?」

    まさかのご本人登場。

    「い、いやこれは…」
    「もしかして俺に?」
    「……はい」
    「じゃ、早くちょうだい?」
    「!!…で、でも先輩チョコ嫌いなんじゃ…」
    「あぁ、俺さ」

    彼は私の頭に手をおいて、笑顔で答えた。

    「本命からしか貰わない主義なんだ」

    きゅん

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  5. 今日も一緒に帰ろうと待ち合わせた校門に先に来ていた先輩に名前を呼ばれる
    「さや」
    「はい、先輩」
    「さや」
    いつになっても先輩に呼ばれる名前は特別で少し気恥ずかしいけれど、今日は先輩も様子が少し変だった
    「はい?」
    「手出して」
    「こうですか?」
    両手の平を上に向けて差し出した私に先輩はそっとセロハンに包まれたそれをのせる
    「ん」
    「わあ。ガーベラですね」
    可愛いピンクのガーベラが一輪私の手のひらにおさまっている
    「…好きって言ってたでしょ? 」
    「はい、覚えててくれたんですか? 」
    「そりゃね」
    「嬉しいです。でも、私の誕生日今日じゃないです」
    「知ってる」
    「じゃあ、どうして? 」
    「あー。」
    いつも歯切れのいい先輩には珍しい。やっぱりちょっと変なの
    「先輩? 」
    「バレンタイン」
    「バレンタイン? 」
    「そう。今年は俺から逆バレンタイン」
    そう言って先輩は照れくさそうにはにかんだ

    きゅん

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  6. 今日は優紀さんが海外での演奏ツアーから帰ってくる日!
    ヴァレンタイン過ぎたけど、チョコを使ったフルコースを作ってみた

    年に1回の女性から愛を告白する日だもの
    私からも愛してるって伝えたい……

    「はい、絢」
    「えっ?」

    帰宅するなり、目の前に差し出されたバラの花ときれいなリボンで飾られた箱

    「ありがとう?」

    「意味がわからない?」

    「はい」

    「ヴァレンタインは恋人同士が愛を誓い、プレゼントを贈る日なんだ。日本は女性限定だけど」

    「知りませんでした」

    でもとっても嬉しい!

    「私からも。今夜はチョコレートディナーです」

    楽しい食事の後、開いたプレゼントは№5で……

    「今夜はそれを着て、俺を誘惑してね」

    「…モンロー程、色っぽくないですよ?」

    「俺を酔わせるのは絢しかできない」


    それはチョコよりも甘い夜でした♡

    きゅん

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  7. 今日はバレンタイン。
    わたしも大好きな先輩にチョコを渡すんだ!
    って思ってたのに……

    「はぁー…」

    わたしの手元には未だに渡せていないチョコ。

    「どうしよ……」

    先輩のことだから色んな子から貰ってるよね?
    わたしのチョコなんていらないかな?
    そんなことを悶々と考えていると__

    「それ俺の?」
    「!?」

    教室の扉にもたれかかってわたしの手元を見ていた先輩がいた。
    わたしは持っていたチョコを後ろに隠す。

    「なんで隠すんだ?」
    「だ、だって先輩色んな子から貰ってるし、他の子達に比べて見映えだってよくないし…」
    「俺誰からも貰ってないけど?」

    え?

    「お前いるのに他の女からのチョコなんて受け取らねーし」

    先輩……

    「お前のが欲しいんだけど」

    先輩の言葉に胸の鼓動が早くなる。


    「大丈夫。他の女なんて見えないくらいお前しか見えてないから」


    先輩は優しく笑ってそう言った。

    きゅん

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  8. バレンタインデーの放課後。
    マネージャーの私は、去年と同じようにお買い得パックのチョコを、部員全員に1個ずつ配った。
    去年は憧れの先輩がいて、本命チョコを渡す勇気がなかった私は、今日と同じようにみんなへとチョコを渡したんだよね。
    今年は先輩がいない。
    3年だから当然だよね。
    鞄の中には本命チョコ。
    先輩に渡す勇気はなかった。
    だって、先輩はカッコよくて、みんなにモテるんだもん。
    地味な私が告白しても、迷惑なだけだよね。
    「オッス」
    先輩の声がして、私はドキッとした。
    「マネージャー、チョコ貰いに来た」
    他の引退した先輩も連れてきた彼に、私は熱くなりながら「お久しぶりです。どうぞ!」と、余っていたチョコを差し出した。
    「他のヤツらはこれでいいけど、俺は特別なのがいい」
    先輩はそう言うと、私の手を掴んだ。
    「ないなら買いに行こう。俺への本命チョコ」
    照れた先輩に、私は「嘘っ」と目頭を熱くした。

    きゅん

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  9. 最近、自分の独占欲は異常だと思うことが多々ある。


    「杏、髪型変えたの?」

    「あっ……はい。変ですか?」


    変なわけがない。むしろ、日に日に可愛くなってる。

    ただでさえ、可愛さの塊なのに……
    杏が可愛くなるたび、俺の独占欲は強くなるばかりだ。


    「なんで急に髪型変えたの?」

    「え?それは……」


    恥ずかしそうに、視線を逸らした杏。


    「先輩に、少しでも可愛いって、思ってもらいたくて……」


    ……は?

    なにそれ……


    「あのさ、俺はもう杏が可愛くていっぱいいっぱいなの。これ以上可愛くなられても……困る」


    ほんと、どれだけ夢中にさせれば気がすむの。

    あー……

    俺の彼女、なんでこんなに可愛いんだろ。


    「もうお願いだから、俺に閉じ込められててよ」


    誰の目にも、触れないように。


    ……まあ、悪い虫は俺が片っ端から潰すしかないっか。



    【END】

    きゅん

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  10. 「うぅ...ですよねー...」

    1年に1度しかないイベント、バレンタイデー

    「今年は去年より努力して作ったのになー」

    好きな人にチョコをあげようとしたけど、直接あげるタイミングがなく、机の上に置こうとしたらこのありさま。


    小さい頃からよく貰ってんのは知ってたけど、今年はすごい量。

    「これ。どーしよ。持って帰って誰かにあげよっかなー...」

    そう考え、教室を出ようとすると

    「そのチョコ、誰にあげるって?」

    「...は!?翔!?」

    「てか、なんで俺の机の前で固まってんの?」

    「...いや、あげようと..しただけ」

    「俺に?」

    「..ぎ、義理チョコね!!義理チョコ。」

    「ふーん...その割には去年より豪華で」

    「あ。いや。それわ..」
    わたしが固まってると

    「じゃあ、本命としていただきまーす。」
    そういって、私からチョコをとり

    「ホワイトデー期待しとけよ。」

    きゅん

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  11. 今日は久しぶりに彼氏とデート。
    駅前に行くと彼の姿が見え駆け寄った。
    「ごめん、待った?」
    「俺が早く来すぎただけだから」
    大丈夫と言って笑う彼。
    早く来たのに彼はずいぶん早くから待っていたようだ。

    バレンタインのお菓子をカバンから出して彼に手渡す。
    「はい、どうぞ」
    「ありがとう」
    彼は鞄にお菓子を入れ、何かを取り出した。
    首をかしげて見ていると突然彼の腕が私の首に回った。
    驚いて固まっていると少しして彼は離れていった。
    見てみると私の首にネックレスがついている。
    「逆バレンタイン?」
    「んー、俺にとっては男から渡すの普通なんだけどね」
    ネックレスを手に取りじっと見ていると急に彼の手が添えられた。
    「俺とお揃い」
    「これペアネックレスなの?」
    嬉しくて思わず笑みが溢れる。
    なんだかずっと一緒だよって言ってくれてるみたい。


    すると彼は私の手の甲にキスをした。
    「来年は指輪がいいかな」

    きゅん

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  12. 私には好きな人がいる
    1つ上の昴(スバル)先輩

    私、紫凜空(シリア)が初めて話したのは文化祭
    友達の澄海と幼なじみらしい
    それからメッセで話し始めて、今では遊びに行く仲になった
    昴先輩はモテるのに、なんで私なんかと遊んでくれるのか不思議だったけど

    今日はバレンタイン
    私は何故か先輩といる
    「ねぇ、紫凜空」
    「なんですか」
    「紫凜空は本命あげた?」
    「あげたくてもあげれないです」
    「どうして?」
    「私なんかじゃ不釣り合いだから」
    「紫凜空は可愛いよ。勇気出してみな」
    「じゃあ頑張る」

    どうか驚かないで

    「私は昴先輩が好きだよ。初めて会った時から」
    「それほんと?」
    「ほんと」
    「紫凜空、俺も好き」
    「嬉しいです」
    「これからは遠慮しないから
    その可愛い顔も全部俺だけに見せて。
    チョコなんて要らないよ?



    紫凜空だけで十分だから」

    きゅん

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  13. 「先輩っ!!」

    「どうしたの?」と振り向く清水先輩。
    あぁやっぱりカッコイイ...
    だからこそ今日は覚悟を決めたんだもう先輩は取られたくない。

    「あの...今日バレンタインですよね?もうチョコは貰いましたか?」

    「んーん、まだ本命からは貰ってないよ」

    困ったように眉を8の字に下げる先輩。
    やっぱり先輩本命いるんだ...そうだよね...

    「先輩、その本命って...」

    「目の前にいるよ」

    えっ...ウソ...

    「好きだよ葵ちゃん」

    「だから...そのチョコ、頂戴?」と手を差し出してくる清水先輩に泣きそうになる。

    嬉しい...嬉しすぎる...

    「はい!チョコ、受け取って下さい!」

    彼にチョコを渡すために先輩に近づくと急に先輩との距離感が近くなる。
    その瞬間先輩に腕を引かれたのだと理解した。

    抱きしめられる先輩の暖かな体温
    正常に作動する心拍数

    私は今でも彼が大好きだ

    きゅん

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  14. 「バレンタインのチョコ、まだ?」

    「っ先輩ならいっぱい貰ってるでしょう…」

    「お前のじゃなきゃ嫌」

    「なんでですか?私先輩の彼女でもなんでもありませんよ?」

    「俺が言わなきゃ駄目なのか…?」

    「…?」

    「…なぁ、好きなんだよ…いい加減気づけよ…」

    きゅん

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  15. 「さや、用事って?」
    大好きな先輩がいつもの笑顔でこっちを見ている

    「えと…あの」
    心を決めていたはずなのにいざ先輩を前にすると言葉がでず涙がでそうになってうつむいてしまう

    「ん?」
    「あの、先輩に伝えたいことがあってあの」
    戸惑ったような声にますます焦ってしまう私に
    「うん。ゆっくりでいいから、さやの話聞くから」
    先輩はそう言ってうつむいた私の髪を撫でてくれた。それに勇気をもらった私は両手をぐっと先輩に差し出した

    「これ受け取ってください」
    「…ごめん」
    「え…っ」
    そこでやっと顔をあげた私が見たのは困ったような先輩の顔
    「あっ、…ごめんなさ「さや」
    今度こそ本当に涙が滲んだ私の瞳にうつったのは受け取られずに手の中にあるチョコレート
    「さや、顔見て言って。でないと受け取れない」
    「え?」
    「俺にちゃんとさやの気持ち届けて?」
    そう言って意地悪な笑顔で言う先輩がやっぱり大好きで…私は

    きゅん

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  16. 憧れの先輩にブツを持ってきた。

    手作りは「重い」と思い、買ったものを選んだ。

    箱のデザインも結構、凝っていて良く見えるでしょ!

    すると、少し先に先輩の姿を見つけ、私は駆け寄る。

    「先ぱ──

    言葉を止めた。

    良くみると、先輩の手には可愛らしい紙袋があった。

    しかも、その中には、たくさんの女の子達から貰ったであろう、チョコレート達が。

    そんなたくさん甘いもの貰っていたら、私のなんて要らないか……。

    私は慌てて、持っていた控えめな紙袋を後ろに隠す。

    「せ、先輩!さすがですね!チョコ、たくさん貰って……胸ヤケしちゃいますね、あ、愛情がいっぱいで」

    なんちゃって!と茶化してみる。

    そして、そのまま通り過ぎようとしたら

    「おい、待てよ」

    手首を掴まれた。

    「他の人からとか、あんま意味無ぇよ」

    先輩の顔は真っ赤に染まっていて。

    「お前からは……あ、愛情貰えねぇの?」

    きゅん

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  17. 「俺、チョコ苦手なんだよね。」

    知ってる。
    だから、先輩の好きなクッキーなの。


    「それにめんどくさいの嫌いなんだよね。」

    知ってる。
    だから部活入ってないよね。


    「でもキミのことは好きみたい。」

    きゅん

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  18. 「あ。先輩」

    やっとみつけた。

    「結衣じゃん、どうした?」

    憧れの先輩、啓太先輩が向かってくる。

    「なにしてんだよー」
    「いや、あの…」
    「啓太ー、誰その子彼女?」
    「ちげえよ!結衣、あっち行こ」

    即答しなくたっていいじゃんか…。
    誰もいない空き教室に入る。

    「んで、どうした?」
    「…チョコですよ。渡したかったんです、先輩に」
    「え、俺?」

    眼中にもないって言われてるように感じる。
    わかってる。先輩にそんな気がないことくらい。

    「頑張って作ったんですよ?受け取ってくれますよね?」
    「…」

    返事がない…?
    私は、先輩の顔を覗く。

    先輩の顔が赤い。
    照れてる…?

    「先輩…?」
    「いやあの、まさか結衣からもらえるなんて思ってなかったんだ、ごめんなんか顔熱い。」

    先輩は自分の顔を手で覆い隠して、こちらの様子を伺っている。
    不覚にも可愛いと思った。

    きゅん

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  19. 憧れの先輩に、彼女がいた。
    そう知ったときは、すごくショックだった。
    泣いて泣いて、涙が枯れるまで泣いて、この恋を忘れようとして。
    ……でも、どうしても忘れられなかった。
    「先輩!突然呼び出してすみません」
    「いや、大丈夫だよ」
    だから今日、ちゃんと自分の気持ちにけじめをつけようと思う。
    「あの、これ……義理チョコ、です」
    本音の上に、嘘をかぶせる。
    先輩を困らせたくはないから。
    なんて、言い訳でしかない。
    本当は、わたしに勇気がないだけ。
    両想いになりたいなんて言わない。
    この想いにも、今日でサヨナラするから。
    チョコレートさえ受け取ってもらえたら、わたしはそれで満足だから……
    「……佐伯。ありがとな」
    そう言って先輩は、わたしの頭を優しく撫でた。

    一生懸命涙を堪えたけれど、やっぱり泣いてしまった。
    先輩、わたし。
    ……先輩を好きになってよかった、です。

    きゅん

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  20. ひとしきり義理チョコを配り終わったところに、私の本命、ナツキ先輩が通りかかった。

    「先輩!先輩も、あの、よかったらこれ。」

    みんなにあげたものより、少しだけ手の込んだチョコレートマフィン。

    「ありがとう。これ、義理チョコ?」

    「え、ぎ、義理です……」

    本命などという勇気もなく、私は嘘をついた。
    渡すことでいっぱいいっぱいだったから。
    すると先輩は意地悪な笑顔でこう言った。

    「俺、本命以外は受け取ってないんだけど。」

    「えっ……」

    「義理?」

    「えっ、いや……」

    本命以外はもらわないなんて想定外だ。

    「これ、義理なんだよね?だったらもらえないなー」

    このままだと受け取ってすらもらえない。
    そう思った私はとっさに、こんなことを言ってしまった。

    「じゃ、じゃあ本命です!」

    あぁ、なんて可愛げのない……
    すると先輩はふふっと笑った。

    「じゃあ本命チョコ。ありがとう。」

    きゅん

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  21. あ~あ、せっかく作ったのに、渡せないなんて
    手の中にはキレイにラッピングされた手作りのチョコ

    「もう、卒業式まで会えないのに」
    3年分の思い、伝えるんだって決めたのに

    「もお~やけ食いしてやる!」
    近くの席に力なくストンと掛けた時、

    「あれ、羽澄何してんの?」
    「えっ!何でいんの?!」

    アタフタしてる間にアイツが教室に入って来た

    「そこ、俺の席だし。って、それチョコ?」

    じっと見られて顔があげられなくなった

    「あ、あの…」「なあ、」
    か、被った!

    「な、何?」
    「…それ、ひょっとして俺あて?」
    あたしは固まって何も言えなくなる

    「…何てな。お前が俺にくれる訳ないか」
    アイツはそう言ってくるりと背中を向けた
    そのまま出口へと歩き出す

    あ~もう、当たって砕けろ!!

    「待って、久我君!」

    チョコを胸に抱え、あたしは立ち上がった

    がんばれ、あたし!!

    きゅん

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