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  2. この一週間

    鈴君が、手作りお菓子をくれるけど


    「今日は、エッグタルトとプリンと
     ウサギのクッキーと、ウサギケーキと…」

    日に日に、お菓子の種類が増え


    「美羽先輩
     今日はイースターパーティーしましょ」

    広げたレジャーシートの上に
    鈴君が大量のお菓子をドドーン。


    嬉しいよ。私のために
    毎日お菓子を作ってくれるし

    おいしいって言うだけで
    ピョンピョン喜んでくれるし

    嬉しい…けど…


    胃がお菓子を拒絶

    見るだけで
    ニガニガ胃液が込み上げてくるから。


    「鈴君ごめん。
     お菓子は食べられそうにない…」

    「もしかして僕…
     無理やり食べさせてましたか?」

    「そんなこと…」

    「僕の愛って…重すぎですよね?
     彼氏…失格ですか…?」


    捨てられる子犬みたいなウル目で
    見つめないでよぉ。


    学校の中庭なのに

    『鈴君、可愛いすぎ!』って
    抱きしめたくなっちゃうから。

    きゅん

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  3. 「先輩なぜ俺たちは放課後残ってまで発泡スチロールを丸型に削ってるんですか」
    「それはね後輩、明後日がイースターだからだよ。具体的に言えばこの丸型の発泡スチロールが卵に見立てられて全校生徒に配られ、それを皆が絵の具で塗っていき」「エッグハントが始まると」
    「そうだよ後輩」
    「なら何故俺たち美術部がその作業をやっているのでしょうか」
    「それはね私達美術部が先生方からは暇に見えているからだよ」
    「実際暇ですしね」「そうだね」
    「…いやおかしいだろ!」「ですよね」
    「普通、実質2人だけの美術部に頼むかな」「普通はないですね」
    「あーもうなんかこの作業飽きてきたしどれか塗ろうかな」「何塗ります」
    「絵の具でハート型に塗るか」
    「それでハート書いた卵を真ん中で割ってみるか」「鬱憤晴らしにいいですね」「あっでも1個残してて下さい」「なんでかね後輩」「明日先輩にあげるんで」「へっ」
    「俺先輩好きなんで」

    きゅん

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  4. 「先輩!イースターですね」
    「そうだけど。そのバッグどうしたの?」
    「これ?プレゼントを入れるエコバッグ」
    「プレゼント?」

    この日はプレゼントをもらえる日だと彼は思っていたと話した。

    「なぜそんなことを」
    「だって。卵の飾りが売っていたから。あれを好きな人にあげるかなって」
    「…で。もらえたの?」
    「全然」

    そう寂しそうにする後輩。私は可哀想になってきた。

    「そうか。残念ね」
    「…先輩。じゃあ僕と付き合って下さいよ」
    「帰り道一緒だもんね。いいよ!」

    すると彼はうるうる目になった。

    「ど、どうしたの」
    「だって。付き合ってくれるって。嬉しくて」
    「その付き合うなの?ええと、その」

    しかし、彼は手を繋いできた。

    「ダメですか」
    「…」
    「今日はイースターですよ?」
    「ふふ。わかった。こちらこそよろしく…」

    恋人つなぎの私達。微笑んだ彼と共の廊下は南風に包まれていた。

    きゅん

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  5. 「先輩。これ」

    後輩くんは、私に真顔でウサギのカチューシャを差し出した。

    え?何々。

    「え?」

    「付けてください」

    「え?」

    「僕も付けます」

    後輩くんは、私に無理やりカチューシャを被せると、スマホで連写しだした。

    え?後輩くんとうとう壊れた…?

    「今日は、イースターですよ?だからうさぎっ」

    後輩くんはめちゃくちゃ似合ってるけど…。

    私、ただの痛いやつじゃん。

    「恥ずかしいから、取るよ」

    「取るなら返事ください」

    「え?」

    そう、私は後輩くんにバレンタインに告白されている。

    「ずっと無視って酷くないですか?僕は頑張ったのに」

    「そう、だよね」

    「はい」


    「え、えっと「罰としてうさぎ語で返事ください」

    「は?」

    うさぎ語ってなに。

    「ぴょんって語尾に」

    「ご、ごめんなさいぴょん…」


    「…そうですか。でも僕は、諦めません。覚悟してください」

    きゅん

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  6. 「美羽先輩、これ持ってくださいね」

    昼休みの中庭。

    彼の鈴君にスプーンを渡され
    嫌な予感しかしない私。

    昨日は、ウサギ耳のカチューシャを
    付けさせられたし…

    「鈴君、このスプーンって?」

    「エッグレースです」

    「ん?」

    「美羽先輩、座ってたらレースはできませんよ!」

    鈴君に手首を引っ張られ。

    「卵を乗せて、グランドを先に一周した方が勝ちですから」

    スプーンの上に、カラフルな卵が乗せられた。

    「これって…ゆで卵だよね?」

    「生卵です」

    なんてデンジャラスな。
    落としたら、間違いなく割れちゃうよ!

    「鈴君、学校でレースはちょっと…」

    恥ずかしすぎだし。
    割れたら、ニワトリさんにごめんなさいだし。

    「美羽先輩とイースターしたくて…
     今週は毎日…イベントを企画してるのに…」

    そんな悲しい顔をしないでよ。

    …ん?

    もしかして…
    明日のお昼も、何かあるってこと?

    きゅん

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  7. 「美羽せ~んぱい
     このカチューシャ、つけてくださいね」


    お昼休みの中庭。

    ベンチに座る私に

    「僕とお揃いなんですから、早くつけて!」

    彼氏の鈴くんは
    ウサギ耳のカチューシャを渡してきた。


    「今、つけるの?」

    「美羽先輩、似合うだろうなぁ」

    「学校のみんなに見られちゃうよ」

    「もしかして…」

    「ん?」

    「僕とお揃いでウサギになるの…
     嫌なんですか?」

    鈴くんは瞳を潤ませ
    今にも泣き出しそう。


    「美羽先輩とウサギになりたくて…
     昨日…買いに行ってきたのに…」

    ひゃっ、泣かないでってば。

    私、鈴君の涙に
    めちゃくちゃ弱いんだから。


    大好きな鈴君に、嫌われるのが怖い私。

    恥ずかしいのを我慢して
    頭にウサギ耳のカチューシャを。


    「これで…満足してくれた?」

    「美羽先輩、可愛すぎです!
     襲ってもいいですか?」


    ダメダメ!

    ここ、学校だから!

    きゅん

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  8. 吹奏楽部、一年生。

    男子の少ない部活に俺が入ったのは、先輩がきっかけだった。

    「先輩って、すぐ泣きますよね」

    「うるさい」

    そんな会話通り、先輩は泣き虫だ。

    喜怒哀楽が忙しなくて、おせっかい。

    そんな、俺とは真逆な先輩に、なぜか惹かれるものがあった。

    そして、今…

    「卒業されても、部長たちのこと絶対忘れませんっ」

    卒業目前の部長と離れるのが寂しいのか、やっぱり先輩は泣いている。

    けれど、最後の演奏になると。

    涙を拭いて、しっかり前を向いて。

    先輩の奏でるメロディーが三年生たちに届いていく。

    瞬間、心にストンと落ちてきたのは、

    頬から垂れてる涙をすくいたい。

    抱きしめてあげたい。


    あぁ、きっと、俺は。

    こういう真っ直ぐな先輩に恋してる。

    きゅん

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  9. 卒業式のあと、春の暖かな陽光が包む保健室
    そこに並ぶ影が二つ

    「遥は、170.1センチ」

    「じゃあ次、空の番」

    先輩である私が卒業するまでには、私の身長を超える
    それが空の決めた目標だった

    「空は〜、170.3!」

    「よっしゃー!」

    空が天井に向かってガッツポーズをする

    「負けたー」

    たった2ミリで喜ぶ姿が今日もかわいい
    なんて言ったら空は拗ねるかな

    地元を離れる私は必然的に空とも離れることになる

    「ちょうどこれで身長測るのも最後だね」

    「俺はもっと伸びるから」

    「じゃあ楽しみにしてる」

    その言葉を最後に私は空に背を向ける
    顔はもう見えないのに伸びた影が私の足を止める

    躊躇ったその一瞬で後ろから抱きしめられる
    前より頼もしくなった空の腕の中に安心して涙が出る

    「きっと空はいい先輩になれるね」

    長い時間そうしていたのか、傾いた陽がさらに重なる影を伸ばしていた

    きゅん

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  10. 「美羽先輩、バレンタインのお返しです」

    「この前、クッキー貰ったけど」

    「こっちが本物ですから」


    年下彼氏の鈴君が、差し出してきたのは…

    「…紙?」

    「ただの紙じゃないです!
     裏を見てくださいよ!」

    ん?

    『甘やかし券』って書いてあるけど…


    「これって…」

    「美羽先輩、誰にも甘えられないって
     言いましたよね?」

    確かに言ったけど……

    「僕に甘えたいって思ったら
     この券を出してください」

    「そしたら、鈴君は何かしてくれるの?」


    「僕が美羽先輩に
     思いっきり甘えちゃいますから!」

    …ん? なんか違くないか?


    「美羽先輩。僕の頭、撫でて~」


    瞳をトロっ。おねだりモードの鈴君。

    可愛すぎ///

    何時間でも
    ナデナデしてあげたくなっちゃう。

    甘えられない私には
    無邪気に甘えてくれる、鈴君の存在が必要だよ。

    いつもそばにいてくれて、ありがとう。

    きゅん

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  11. 「先輩!これ…」

    差し出されたチョコに驚く。

    「私、あげてないけど」
    「いいんですよ、俺の気持ちなんで」

    後輩の聡は、いつも私を追いかけ回してくる。
    初めの頃はうんざりしてたのに、今では慣れてしまって。

    「あと、もうしつこく先輩に話しかけにいったりとか、やめますね」
    「え…?」

    今、なんて…

    「先輩、好きな人できたんですよね」
    「はあ?」
    「聞きました。最近、女子の顔してるって、遥先輩から」

    っ…はるちゃん、何言ったの…。

    「今まで、いろいろと面倒かけてすみませんでした」

    遠ざかろうとする聡に、焦りが生まれる。
    思わず袖を掴んで、叫んでいた。

    「だめっ…」

    「…っえ、」

    瞬間、さっきまで陰っていた足元に日が増して、
    見開いた聡の瞳が、私の目に映り込む。

    きっと、もう、恋に落ちてた。

    きゅん

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  12. キュ、とシューズの擦れる音がした。
    顔を上げるとそこには制服に着替えた彼が居て、私は持っていたモップを手に首を傾げる。

    「どうしたの?」
    「…今日、14日っす」

    無口で口下手な後輩が喋った。
    それだけで驚いている私の頭では、それを聞いて察することができず。

    「えっと、何かあったっけ?」

    彼の顔が渋くなる。
    私の返答は間違えだったらしい。

    彼はムスリとしたまま手提げの小さな紙袋を差し出した。そこでやっとホワイトデーの存在を思い出し、まさかこんなお返しがくるとは…と再び驚いた。

    「え、もらっていいの?」
    「チョコ美味かったんで」
    「ありがとう。…でもこんなちゃんとしたもの返されちゃうと、まるで本命のやりとりみたいになっちゃうよ」
    「オレはそのつもりですけど」
    「………は?」

    視線を逸らしたまま頭を掻いてそう呟いた彼の耳は真っ赤に染まっていて、モップの音がカランと体育館に響いた。

    きゅん

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  13. 「別れて欲しかったわけじゃ
     ないのに……」

    大好きでたまらない美羽先輩に

    『鈴君、バイバイ』

    別れを告げられたのは、1時間前。


    原因は

    『甘えて欲しい』と
    僕がワガママを言ったからで。

    『私、人に甘えられない人種だから』

    辛そうに顔を歪めた美羽先輩は
    細い肩を震わせていて。


    ――美羽先輩のこと、抱きしめたい!

    そう思った時には
    僕たちの関係は終わっていた。


    後悔しかなくて

    寒そうに揺れる木々を
    ベンチに座りボーっと眺めている。

    その時。スマホにメッセージが。


    『鈴君。クッキーおいしかったよ』

    食べてくれたんだ。急いで返信しなきゃ!

    『美羽先輩に喜んで欲しくて、作りましたから』

    『来年のホワイトデーも
     クッキー作ってくれないかな?』

    えっ?


    『鈴君に甘えられるように努力するから。
     私の隣にいて』


    やばっ///
    嬉しすぎて、涙止まんない。

    きゅん

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  14. 「僕もう、美羽先輩のこと
     大嫌いですから!!」

    LOVEワンコみたいに
    私にひっついていた彼氏の鈴(りん)君。

    「一生僕に、話しかけないでください!」

    ホワイトデー当日
    クッキーの箱を私に押しつけ
    走り去って行った。

    お返しなんていらないから
    嫌いになった理由くらい
    教えて欲しかったな……


    数日後。

    「この前は…ごめんなさい…」

    鈴くん?

    「僕じゃ、頼りになりませんか?」

    「え?」

    「友達と話してたの、聞いちゃいました。
     『僕には甘えらない』って」

    悩み相談、聞かれてたんだぁ。

    「あれは……」

    「僕は、彼女には甘えて欲しいです」

    そっかぁ……


    「じゃあ、別れて正解だね」

    「えっ?」

    「私、人に甘えられない人種だから」

    「僕が言いたいのは…そんなことじゃ…」

    親がいない私は
    甘え方なんて
    誰にも教わってこなかったんだもん。


    「鈴君、バイバイ」

    きゅん

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  15. 「莉乃っ」

    「わぁ、周くん。どうしたの?」

    「これ、バレンタインのお返し」

    「わぁっ!ぷりんでできたチョコレートだ!」

    中身が見えたので、思わず好物のプリン味で子供のように喜ぶ。

    「あっ……でも、お返し、バレンタインあげる時に……」

    「言ったでしょ、ホワイトデーでちゃんとあげるって」

    「ふふっ、ありがとう」

    嬉しいなぁ。

    「じゃあ、そろそろ帰ろうか」

    「うん!」

    手を繋いで、おうちに向かう。

    「そういえば……お返し、みんな(兄弟)くれるって言ってたけど……まぁ、やっぱりバレンタインは迷惑だったのかな」

    ちょっと残念だったな。

    「ふふっ、ちがうよ」

    「?」

    「まぁ、ぷりん、きっとまたくれるから」

    「そうだね!いつももらってるし」

    「うん。ふふっ、可愛い」

    「っ!」

    ——彼が、ホワイトデーのお返しを、盗んで隠し持っていたことなんて、知る由もなかった。

    きゅん

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  16. 「先輩、今日は何の日ですか?」

    「ホワイトデー」

    「今回は覚えてるんですね」


    今、私を呼び出したのはバレンタインに逆にチョコをくれた後輩くん。

    “本命…です”

    なんて言って、チョコをくれた後輩くん。


    「ホワイトデーのお返し、僕は楽しみに待ってたんです。無いとか言ったら怒りますからね」


    実は、本命チョコへのお返しがわからなくて、何も用意できなかった。


    どうしよ…。


    「ないよ」


    いつも通りに冷たく言ってみた。

    「え?無い?本気ですか?あははっ。それは困りましたね」


    怖いぃ!後輩くんの目が怖い…。


    「僕、結構理性保つの頑張ってるんです」

    「え…?」


    「お返しは、これでいいですよね」

    「どうゆ…んっ」

    「これで満足ですっ!じゃあ先輩。また明日!!」

    今、私…。

    後輩くんにキスされた?!
    (後輩くんが先輩にチョコをあげるエアラブもぜひっ♪)

    きゅん

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  17. 部活が終わって、帰るために昇降口に来た。
    靴を履き替えていると知っている声がする。


    事情があるからあまり近づかないようにしてるけど、出来るなら仲良くしたい新しくできたいとこ、そうび。

    初めて会ったときから可愛いと思った。
    出来るならもっと話したいし、その手や髪に触れたいと思った。


    その彼女が男にからまれてる。
    なれなれしく彼女に近づいている男を見ると、イライラしてきた。

    つい睨みつけてしまう。

    すると男が俺に気づき、そうびも気づく。


    「……そうび。その人、誰?」

    明らかに不機嫌な声だったと思う。

    そうびは男の事を説明したけど、男の事を名前で呼んだりしてて更にイラついた。

    耐えきれなくてそうびの手を掴んで一緒に帰る。



    事情があるから近づけない。
    事情があるから好きだと言えない。


    でもだからって、他の男にくれてやるつもりなんて全く無いんだ。

    きゅん

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  18. 「聞いてんのか、都」
    「え?ごめん、聞いてなかった」

    訝しげにこちらを見る蓮崎。
    後輩のくせに横柄な態度で、生意気な奴だ。

    後輩と言えば、峰も問題児だし。どう対処しよう…

    「なぁ、さっきから何考えてんの?」
    「へっ?峰の……」

    意識を蓮崎に戻した時、大きな舌打ちとともに、顎をグイッと持ち上げられて、眉間に皺を寄せた蓮崎と視線を無理やり合わせられる。

    ち、近い…!

    「何なのお前。俺と2人きりだってのに、他の男のこと考えるとか」
    「み、峰は後輩でしょ!ってゆーか、お前呼びなんてあんたは本当に」

    生意気って言うはずだったのに。
    唇に温かなものが触れて押し黙ってしまった。

    こ、これって…!

    「顔、真っ赤」
    唇をサラリと奪った男は、んべっと舌を出して、

    「生意気な後輩でごめんね。都先輩」

    なんて嬉しそう笑って歩き出す。

    「~~~!!!」

    ……ほんとーっに、生意気……!!

    きゅん

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  19. 「先輩に、僕の好きなチョコを好きになってほしくて持ってきました」
    「ありがと。そうだ、私もチョコを持ってきたんだよ。市販のもので悪いけど」
    後輩は、私からチョコをもらえると思っていなかったのか、私からのチョコを凝視している。

    「開けていいですか?」
    「うん、大したものじゃないけど」
    私ももらったチョコのラッピングを解く。……ん?
    「先輩、これ……」
    後輩が大きな目で私からのチョコを取り出す。
    「私もそのチョコ好きなんだよ」

    まさか後輩から、あげたのと同じチョコをもらえるとは思わなかった。

    「おいしいですよね、このチョコ!」
    しばらくチョコの魅力だけで盛り上がっていた。
    予鈴が鳴ったので、授業の準備のために教室に戻ろうとしたら後輩に手をつかまれた。

    「先輩がこのチョコを既に好きなら、次は僕のことを好きになってほしいです……」

    きゅん

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  20. 私はカバンからあるものを出した。

    「はいこれ。余ったからあげる」
    「ん?」
    「今日バレンタインでしょ?」

    チョコが1つ余ったので同じ生徒会役員である翼くんにあげることにした。


    「僕に…義理か本命か教えて?」

    予想外の質問に困惑し私は驚きを隠せぬまま答えた。

    「余ったからあげた…から?」
    「…義理?」

    あれ?心なしか少し残念…そう

    「本命が良かった?」

    我ながら悪い質問をした。しかし翼くんは

    「そりゃそうだよ」

    とストレートな言葉。

    「…じゃあ本命にしようか?」
    「本命にしようかって…羽美先輩、僕のこと好きじゃないん…」
    「好きじゃないとは言ってない!」

    私は翼くんの言葉を遮り叫んだ。

    「本当は…本命だよ」

    今度は翼くんの顔が真っ赤に。

    「先輩僕のこと…好きなの?」
    「うん…そうだよ」
    「僕も…僕も先輩が好き」

    夕陽がさす生徒会室は甘く2人を閉じ込めた。

    きゅん

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  21. 「先輩何です?いきなり教室に来て欲しいなんて」

    そう言いながら、教室の扉を引いたのは一つ下の後輩くん。

    「ごめんね、いきなり呼び出して。でも、来てくれて助かったよ。」

    「で?要件はなんです?」

    一歩一歩こちらに近づきながら一言一言楽しそうに言っている。まるで、私が呼び出した理由がわかっているかのように…

    「じゃあ、こっちも用事あるんで早く要件言ってくれませんか?」

    後輩くんはそう言いながらも視線はしっかりと私の背中に隠している手に注がれていて…
    もう確定だよね!?絶対バレてる…

    えーい!こうなったら…

    そう心で決心しながら、勢いよくズイっと後輩くんの前に差し出した。

    「あ、の…その…これは…」

    なんて口ごもっていると手から重さが消えていて…

    「じゃあ、これは貰いますね。ありがとうございます、先輩」

    そう言って、後輩くんは教室から姿を消した。私が作ったチョコと共に…

    きゅん

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