ようこそゲストさん
-
キーワードか作家名を入力してね
5031件ヒットしました
「先輩、ちょっといいですか」
「ん?」
「僕、レポートを提出したいんだけど。その資料がなくて」
登校中。悩んでいる後輩に私は首を傾げた。
「学校の図書館のは?」
「貸し出し中」
「市立図書館は?」
「点検で閉まってる」
「あらら」
彼はため息をついた。
「でも先生に相談したら。古本屋で探してごらんって」
「そうね。ネットよりも本物を見れるし」
「でも。僕、行った事にないからわからないし…どうしよう」
後輩はそういうとぼんやりと交差点に進もうとした。
「危ない!」
私は背後から彼を抱き止めた。後輩は驚いて私を見上げた。
「先輩?」
「赤信号でしょう」
「ご、ごめんなさい。考え事しちゃって」
「…一緒に行く?」
「え」
「古本屋でしょう?私でよければ付き合うよ」
「もちろん!先輩…大好き!」
「こら?離れなさい」
朝の交差点。通行人の中、抱きつく後輩の顔に私もつい笑っていた。
みちふむさんをフォロー
~瞬~
はぁ〜授業だる
生徒会の俺もこんな事を思う
外を見ると、凛がいた
「あっ」
サッカーしてる
頑張ってボール追いかけてるし
しかも俺のジャージ
可愛すぎだな?
どうしよう?
まぁいい
気づいてくんねぇ〜かな
可愛いな
あっ、気づいた
なんか言ってる
『ガ・ン・バ・レ・す・き』
その後悪ガキみたいな顔で笑った
はぁ〜バダン
「どうした〜、金澤〜」
これ違ってたら恥ずいな
帰ったら覚えてろ
T.T.Tさんをフォロー
「見つけた!」
「ごめんね。劇に出れなくて」
「…保健室にいた話は聞きました…」
後輩は俯いた。
「僕が代わりにやったんです。ジュリエット…」
「うう。ごめんなさい」
「もういいんです。先輩は具合が悪かったんだから」
悲しげな彼、私は申し訳なく彼に謝った。
「本当にごめんなさい」
「…だったら。僕のお願い聞いてくれますか」
「うん」
「いいの?」
一瞬。後輩の目が光った気がした。
「あのね。今度の土曜日に、一緒に映画に行ってくれる?」
「いいよ」
「その後、一緒にランチを食べて。夕方は僕の部屋で一緒にゲームしてくれる?」
「うん」
彼の顔がぱっと明るくなった。
「本当に?」
「もちろん。ランチはね、私のお勧めのパスタ屋さんでもいい?」
「やった!」
小柄な彼は抱きついてきた。
「僕のジュリエット…ずっとそばにいて」
「こらこら」
後輩は恥ずかしそうに私を見つめていた。
みちふむさんをフォロー
【部活でのひととき】
「先輩、先輩」と部活の後輩の郁が話しかけてきた。
「ん?何」と答えると、
「俺のほしいものってわかったりしますか?」
と聞いてきたから
「えーなんだろ。もしかして昨日発売だった漫画の新刊とか?それだったら私もう買ったから貸してあげよっか?」と答えた。
そしたら郁がため息をついてから
「やっぱり先輩の頭じゃわからないですよね。また今度同じ質問をするのでちゃんと考えておいてくださいね?」と煽ってきた。
頭にきたので、次回は絶対に正解してやると意気込んだ私だった。
みーさんをフォロー
「もしもしお嬢さん?」
「び、びっくりした」
「電柱にぶつかりますよ?先輩」
後輩はくすくす笑っていた。
「また悩みですか」
「うん。学校祭でジュリエットをやる事になって」
「すごいじゃないですか!」
後輩は目をキラキラさせたが、私は俯いた。
「でも。地味な私には出来ないよ」
「先輩…」
「やっぱり断ろうかな」
弱く歩き出した私。後輩は心配そうに隣を歩いた。
「でもね先輩。実際は衣装やメイクで誰だかわからないですよ」
「だったら私じゃなくても良いし」
「でも。先輩はスタイルがいいし。声も綺麗だし」
「…褒められているのかな」
複雑な私。後輩はここで私の前に出た。
「先輩!僕も劇に出ます」
「は?」
「劇の中で先輩を支えます!」
「…あのね」
後輩はポンと手を叩いた。
「あ?そうか。僕がロミオをやればいいんだ」
「え」
「早く行こう。学校に」
手を引く後輩は笑顔だった。
みちふむさんをフォロー
「先輩!」
廊下を歩いていると後ろから声をかけられた。振り返るとそこには委員会が同じ後輩が立っていた。どうしたの、と聞くと彼は私と一緒にいた男子生徒を睨みながら口を開く。
「先輩、今何してるのかなって思って逢いに来ちゃった」
視線を私に移すと人懐っこい笑みを浮かべ、そう答える。彼は続けた。
「隣にいる人、誰?」
「誰って…、委員会一緒じゃん。覚えてないの?」
まあね、と呟きながら私を見つめる彼は子犬のようだった。
「そろそろ行くね」
委員だからという理由で先生に押し付けられた雑用係。両手には授業で使用したプリントやら教科書やら。
彼の横を通り過ぎる。待って、という声と共に背中からは体温が伝わった。それと同時に落としたプリントは廊下に白い絨毯を作った。
「あ、ごめん。でも、なんか嫌」
「ふふっ、分かった分かった。その前にプリント、拾わなきゃね」
うん、と頷く彼に鼓動が高まった。
稲葉ゆーひさんをフォロー
よし!部活のみんな帰ったよね。木山くん以外は。私は後輩の木山くんにチョコを渡すためにここにいる。
「先輩。話ってなんすか?」
「そうそう、話っていうのは……、木山くん!」
「は、はい!?」
「こ、これ受け取ってくれないかな?」
ど、どうしよう言ってしまった。私変なこと言ってないよね?
「先輩それ、マジすか?」
「マジだけど。迷惑だよね。ごめんねなんか。もう帰ろっか」
と言ってドアに向かった。いや、向かおうとした。でも、木山くんに"壁ドン"されて動けなかった。
「先輩、何勝手に話終わらせてんすか。」
え……。
「それってどういう意味?」
「つまりっすね先輩。僕も先輩のことが好きってことですよ。だからこれもらいますね。」
と言って、チョコを取っていった。
「え……」
う、うそっ!
「じゃあ、今度は本当に帰りますか。二人で。」
「う、うん!これからもずーとね!こーじ」
「そうっすね。むつき先輩」
ちぃさんをフォロー
『日和は、ハル君にチョコあげないの?』
「あげたらバレちゃって気まずくなるでしょ」
送信、と。
「先輩、これ。」
子犬みたいなハル君が話しかけてきた。
(密かに私の推し。)
慌てる。本人に知られたらまずい。
「何か落ちてたの。」
私は彼氏連れてくるから待ってて、と言った親友のユリアのことを待っていた。ハル君と話せたしユリアに後でお礼しよ。
だって今日は、
「先輩、他の奴にチョコあげるんですか?」
「これ、俺が代わりにもらっちゃダメですか?」
それは友チョコ。ユリアに。ハル君、何か勘違いしてるよ。だから私は彼の気持ちに気づいてしまった。
「先輩が好きです。」
「あ、えっと帰りにチョコ買ってくるからハル君にも」あげるね、動揺を隠しきれずにうろたえる私にハル君は
「一緒に行きませんか。本命として。」
彼が不敵に笑った瞬間を私は見逃さなかった。
ひらり、はらり。さんをフォロー
「貴田くん!」
「あ、こんにちは、莉那先輩」
彼は私の後輩である貴田くん。
「どうしたんですか?」
「あ、えっと…」
私は、貴田くんが好き。
だから今日、バッグに手作りのチョコを忍ばせてきたのだ。
「あれ…?」
チョコがない。朝もちゃんと見てから家を出たのに。
「…先輩、コレ探してる?」
そう言って貴田くんが取り出したのは、見覚えのあるラッピング。私が作ったチョコだったのだ。
「!?それ…」
「さっき取ったんです。先輩が他の男に渡すの嫌だったから。でも先輩が渡すの、他の男じゃないみたいだったので…」
そう言ってにこりと笑う貴田くん。
ずるいよ…そういうの。もっと好きになるっ…。
「ねぇ、先輩。俺、先輩のこと好きなんですよ。」
「えっ…ウソ…っ」
「ウソじゃないです。これからも俺に、バレンタインのチョコくれますか?」
「…よろこんでっ…ふふっ」
私たちは笑いあった。
これからもずっと…ね。
霜月さんをフォロー
「葉月せんぱーい!おはようございます!」
『あ、悠斗くんおはよ』
「今日も可愛いですね!」
『っ、うるさい。』
「あ、そうだ。先輩、今日何の日か知ってます?」
そんなの知ってる!
そう言ったら、チョコが欲しいと言ってくるに決まってるからちょっと意地悪しよっかな
『え?今日なんかあったっけ?』
「…え?もしかして先輩それ、本気ですか?」
『うん…』
「なっ!僕楽しみにしてたのに…」
ふふっ
真に受けてて可愛いなぁ
「むっ、先輩、嘘つきました!?」
『うん。嘘ついた』
「先輩酷すぎ〜!」
『しょうがないなぁ、可愛い後輩くんにあげるよ』
「ありがとうございます!」
良かった、喜んでくれた…
「でも先輩」
『ん?』
「俺、可愛いよりかっこいいの方が良いんですけど」
『///』
「あ!先輩照れましたね?」
『照れてない!』
「あー、くっそ可愛い…」
未㮈さんをフォロー
「周くん!」
兄弟たちといろいろあって大変だったけど、チョコは頑張って作った。
だから、どうしても渡したい…!
「…莉乃」
「こ、これ作ったんだ…!お口に合うかわからないけど、よければ食べてくださいっ…!」
「あ、ありがとう」
うう…なんかぎこちない…。
「本当にごめんね」
「もう謝んないで。俺が悪かったし」
「それはないよ!」
ううっ…本当に手違いだ…。
「…でも、今年もくれて、ありがとう。」
「!うん…!」
やっぱり周くんのこと大好きだ…!
そして両手を広げた周くんに抱き着こうとする…けど…
ドンッ!
「っ…!?」
壁ドンをされてしまった。
「…これ以上、俺を妬かせたらどうにかなりそうだから…できるだけ、やめてね」
「は、はいぃ…」
「じゃあ、これからも、よろしくね、俺だけのお嫁さん———」
雪普鈴ふゆさんをフォロー
「これ、もらってください…っ」
…わっかいなぁ
男女が初々しい会話を交わしている。私はそれを、ジュースを飲みながら眺めていた
今日はバレンタインだからと、他クラスの彼氏にチョコを渡しに行った友人を、教室で待っているのだ
_ドンッ
勢いよくドアが開いて、見たことのない顔の男が逃げるように教室へ入ってきた
上履きの色からして、後輩だろう
「はぁっ…はぁっ……うっ」
え…?うっ…ってなに?
男は口に手をあてて、顔をしかめている
「え…っと…、だい…じょうぶかな?」
「むり…チョコ食べさせられすぎてきもちわるい」
「あぁ…じゃぁ…これでも飲む?」
えっ?と、少し目を丸くして顔をあげた男は、さっきよりも顔をしかめる
「とっても甘いチョコ…ドリンク……うぅっ…先輩いじわるっすね…」
「ごめん冗談、なんか飲み物かってあげるよ」
涙目でみあげられたら…ね…?
かわいい…。
一 織さんをフォロー
「出遅れた……」
購買戦争の人混みにトボトボと歩み寄ると後ろからか「あれ?」と声が聞こえた。菜都はその声には振り向かず、名前を呼ばれてようやく振り返った。
「菜都先輩?」
そう言ったのは先日傘を貸した後輩の玲央。
「購買ですか?」
「うん」
「あちゃー先輩出遅れましたね」
玲央は笑いながら人混みを見て言うと菜都の頭のてっぺんから足先までジロジロと見た。
「俺行ってきますよ?」
「え?」
小柄な菜都ではとてもあの輪に入るのは無理だと思ったらしい。
「人より手足長いんで出遅れてもイケるんすよ」
自慢のような言葉だが誰がどう見ても事実だ。
「何が食べたいんですか?」
「……しょっぱい系」
「りょーかいです」
玲央は駆け足で人混みの中に混ざっていった。背の高い玲央は人混みに混ざっても見つけられる。
菜摘はその背中を苦い気持で見つめるのだ。
しおた。さんをフォロー
私「キミはいつも私についてきてくれるよね。」
後輩『?』
今しゃべっている後輩は最近出会った。懐かれて一緒にいる・・・。
名前は・・・。キミとか後輩くんとか勝手に言ってる。
「何でキミはいつも私についてきてくれるの?」
『・・・。』
『ねぇ、先輩。いつまで「キミ」とか「後輩くん」とか言うの?』
(え、そこ?)
「だって・・・」
『ふ〜ん・・・。なら、言わせるまで・・・』
「えっ。」
『俺に襲われたくなかったら、ちゃんと名前言って?』
襲うって・・・。物騒な。←(意味わかってない)
まぁいっか。「由宇(ゆう)・・・。」
『っ・・・。いきなり呼び捨てとか・・・////。ずるっ。』
チュッ♡
「は?」
『ふふ・・・。満足。満足(笑)』
その日の夜は私たちを祝うようにして、真っ白な雪が降り積もった。
『「明日は、ホワイトクリスマスかな・・・」』
2人そろって、そう言った。
恋川莉子さんをフォロー
雪合戦でクラスメイト相手に大暴れしたあと、休戦を受け入れた。
「先輩、これ」
通りすがりの後輩が差し入れにホットコーヒーと、小さな紙袋をくれた。
紙袋に貼られているテープをはがすと、雪の結晶のモチーフがついたヘアピンが入っていた。
「これ……」
以前雑貨屋さんで、欲しいな、でも似合わないだろうなとひとりで迷っていたものだ。
「先輩、必死に考えすぎてて気づかなかったんでしょうけど、あの店に俺もいたんですよ」
「え、見てたの? 声くらいかけてくれてもいいじゃん!」
元気がウリのあたしがそんな姿を学校の人にさらすなんて恥ずかしすぎる!
「いや、必死だからこそ邪魔しちゃ悪いなって話しかけられなかったんですよ」
「あ、ありがとう……」
後輩がヘアピンをつけてくれた。
「やっぱり似合ってます。雪合戦も、雪の結晶も」
雪合戦のハラハラより、今のほうがドキドキする。
ペスカさんをフォロー
「うわぁ!いっぱい積もったね」
私が感嘆すると部活の可愛い後輩である、璃空くんは微笑む。
「いくら部活の買い出しだからってこんなに路面が凍ってちゃ大変ですよね」
「そうだね。でも雪は嬉しいじゃん!」
普段雪なんて降らないしテンションだってあがる。
「もう、滑らないように気を付けてくださいね」
「あはは、滑らないって。なんなら手、繋ごっか?っと...!」
冗談めかしてそう言っていると私はツルツルした氷に足を滑らせ、前傾姿勢に。
「きゃっ」
衝動がくる....と思ったら私の体は璃空くんに抱きしめられていた。
「え...」
「先輩、俺だって可愛い後輩扱いじゃなくて恋愛対象として見てほしいですよ。だからちゃんと俺にだって手繋ぐときドキドキしてほしい」
璃空くんに触られているところが熱を帯びていく。
「普段冷静なのに雪で騒ぐとか可愛すぎ」
そんな言葉は雪に溶けていった。
水琴あまねさんをフォロー
きゅんができる!
本当に解除しますか?