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  1. 13173件ヒットしました

  2. 『えっと…なんで?』

    幼なじみの家でチョコ作り

    お菓子作りが下手な私は彼に手伝わせる気満々

    「一緒につくって!」

    お菓子作りで適当は通用しない

    「いいでしょ?」

    『…いいけど、なんかおかしくない?』

    「気にしない!」

    『てかなんでチョコ?』

    なんでって…

    「明日はバレンタインだよ?私も本命チョコあげたいなって」

    『…そう』

    私の好きな人は幼なじみ

    一緒に作ってどうすんだって感じだけど

    「…どうしたの?」

    明らかに元気のない彼

    「イヤなら無理して手伝わなくていいよ?」

    無理やり頼んでるわけだし…

    『誰』

    「えっ?」

    『誰にチョコあげるの?』

    「そ、れは…」

    『…俺にちょうだいよ』

    「え?」

    『本命チョコ』

    それって…

    「でも私なんかの…」

    『ほしい。俺にちょうだい?』

    …!

    『明日、楽しみにしとく』

    そう言って彼は微笑んだ

    きゅん

    9

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  3. ずっと君が好きだった。その言葉を隠さないと隣にいられないから。いることは出来ないから。

    いつも言葉にしようとしては、開きかけた口を閉じるんだ。




    「今年はチョコ、くんねぇの?」

    『あ、あるに決まってるでしょ!だけど義理だからね!勘違い、しないでよね!!』

    「はいはい。ありがとよ。」



    幼馴染だからくれる、義理チョコ。本当に、本当の義理チョコ。

    だって彼女は。

    『あっ!!』

    目の前の女の子が見ている方へと視線をずらせばあいつがいた。

    ずっと、あいつに恋してる君。それでも、俺に勝ち目はないと分かっていても。君が俺の方を向いてくれることは無いと理解しているはずなのに。結局は諦めきれなくて。

    「行ってくれば?」

    『う、うん!!行ってくる!』

    背中を押すふりをして、幼馴染という関係性に縋り付いている。

    ____ああ、俺はなんと滑稽なのだろうか。

    きゅん

    4

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  4. 沈黙には慣れた。
    彼とバレンタインを過ごすのは17回目だから。

    鞄の中には手作りチョコ。
    渡す気は…ない。

    でも沢山貰っていたはずだし、私からなんて嬉しくないよね。


    「あのさ」と、彼が声を出す。


    「俺、いつまで待てばいいの?」
    「…え?」


    あぁ、君の顔なんて見るんじゃなかった。
    だって、酷く切なそうな顔をしていたから


    「貰ってないよ、肝心な物」
    「…いらないんじゃないの?」
    「何で。一言も言ってないし」


    静寂と君の白い吐息。
    次の言葉で、私は何度目かの恋に落ちる。


    「お前からの本命チョコ、何年待ったと思ってるの」


    …知ってたの?


    「毎年義理義理って、聞き飽きたんだよ」


    言葉に詰まる
    どう返せばいいの、これ…


    「だから早く頂戴」
    「っ…」
    「くれるなら、それ相応の返事は返すけど」


    期待しても、いいの?
    君が微笑んだのを見て、私は胸に飛び込んだ。

    きゅん

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  5. 「宗佑!誰からもらったんだよ〜」

    昼休みに教室に帰ってきた宗佑が、
    クラスの男子達に騒がれていた。
    またチョコを貰ったらしい。

    去年は貰えないから、私に作れって煩かったのに。

    どうやら今年は用済みらしい。
    これ、自信作だったんだけどな。
    渡す理由も無く、帰り道公園のベンチで箱を開けた。

    「お!夏実じゃん!」
    突然名前を呼ばれて振り向くと、
    今、1番会いたくないあいつが箱を覗き込んでいた。

    「へぇ、今年はトリュフかぁ〜」
    当然のように宗佑の指はチョコに伸びて、慌てて箱を遠ざけた。
    「宗佑のじゃないから!」
    「誰のだよ」
    「私?」
    「なら俺のだな」
    手を出されても、宗佑の分は無いもん。
    「なし!チョコ沢山貰ったでしょ?」
    「はい!ジャンケンポン!はい俺の勝ち!」
    勝手にチョコを取り上げた。
    「うま!俺、夏実のチョコが好きだわ」
    沢山貰ったくせに!バカ宗佑。
    好きなんて言わないでよ。

    きゅん

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  6. 『ガラガラガラ…』『おい、帰るぞ』
    それは幼なじみの琢夜(たくや)だった
    『あぁ、ごめん!もうちょっとで日直の日誌終わるから…』
    『分かった、待っててやる』
    そう言って琢夜は私の席の前の席に座った
    『あれ?珍しいね
    いつもなら『俺を待たせるなら先に帰るから』とか言って先に帰ってるのに』
    『あ?何だ?帰ってほしいのかぁ?』
    と、琢夜が悪魔のような笑みを見せつつ席から立ち上がる
    『ちょ!待ってよ!』
    『何だよ?俺に帰られるのが寂しいのかぁ?』と、又笑われる
    『そーゆー事で良いよ!もう!』
    『あれ?お前こそ言い返さないのかよ』
    『別に!もう、終わったから帰る!』
    『おい!ちょと!待てよ!!』
    そう言うと琢夜は私の腕を掴んだ
    『何よ!離して!!』『離さねぇ!』
    『何でよ!!』『渡せよ!』
    『何を!?』『お前のチョコ』
    『お前のチョコが欲しい』『へ?』
    その瞬間
    私はチョコと一緒に心を奪われた

    きゅん

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  7. バレンタイン当日の放課後

    私の手には結局渡せなかったチョコ

    「食べよ…」

    私が渡したかったのは片想い中の幼なじみ

    毎年渡そうとして、渡せなくての繰り返し

    「…苦い」

    甘いものが苦手な幼なじみのために甘さ控えめにした

    どうせ自分で食べるんだから甘くすれば良かった

    今年こそ気持ち伝えようって思ってたのに

    〈キィィ〉

    「…!?」

    屋上のドアを開けて入ってきたのは幼なじみ

    『なにしてんの?』

    目を背けながら

    「な、なんでもない!」

    『…』

    幼なじみは黙って私の隣に腰を下ろす

    「…はやく帰りなよ」

    素直になれない私

    『まだやることあんだよ』

    「ならはやく終わらせなよ」

    『じゃあはやく頂戴』

    「…え?」

    『その手に持ってるやつ』

    彼は私の手からチョコを取る

    『んまい』

    …!!

    『はやく帰んぞ』

    彼は私の頭を撫でてドアに向かって歩いていった

    きゅん

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  8. やったーー‼
    今回の期末考査、久しぶりにカケルに勝った!


    私とカケルは幼馴染で、いつも成績が同じくらいで競い合ってきた。
    だけど、今回こんなに喜んでいるのは理由があって…



    あれは、テスト1週間前のこと。
    テストで負けたほうが、勝った人の目の前で告白する。という罰ゲーム付の勝負を、カケルが持ちかけてきた。
    私は好きな人がいなかったから断ったんだけど、ウソ告でもいい、とカケルに言われて、しょうがなくOKした。



    「カケル!告白しに行かないの?」
    「舞美……今から行く。付いてきて。」


    そう言って歩き出したカケルに付いていくと、校舎裏についた。


    「じゃあ、今から行ってくる。」

    「行ってらっしゃい。」
    私は柱の裏に隠れた。


    すると、カケルがこっちに近づいてきた。

    「へっ?カケ――――」

    「俺は舞美が好きだ。」

    きゅん

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  9. 「おい」

    「……ぅ、」

    「チョコ、くれねぇの?」



    机に腕を置き、見つめてくる幼馴染。



    「え、と…」



    一応、作ってはいるんだけど…。



    「別の奴にはやってたのに、俺にはくれないんだ?」


    「ちが、「まぁ、でも」」



    カタン、と席を立ち、近づいてくる。

    ち、近い……!



    「お前が俺以外を好きになるなんて事、ないもんな?」


    「へっ……!」






    「言ってる意味分かるだろ?







    だからチョコじゃなくて、お前をもらう。」






    もう、限界です……!

    きゅん

    5

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  10. 「咲帰ろう!」

    部活を終えいつものように私の所に走ってくる奏太

    いつも通りの並木道を歩く

    「ねぇ·····咲?」

    「何?」

    「忘れ物とかない?」

    「ない」

    分かっていて奏太の言葉をスルーする·····
    そう今日はバレンタインデー
    しっかりカバンの中に用意しているにも関わらず
    素直になれない私は渡せないまま家に着く

    「ねぇ咲·····」

    「あ、忘れてた!」

    「だよね!!」

    「明日英語小テストじゃん」

    「だーよーね·····」

    なんだか面白い
    ガックリと肩を落とし背中を向ける奏太


    「奏太ー!」

    私はカバンから出したそれを少し離れた奏太に向かって弧を描くように投げた

    振り向いた奏太が見事にキャッチしたのを確認して玄関から家に入る

    「また明日ね」

    超えられない幼なじみという関係をまた明日·····

    私の恋はチョコレートみたいに甘くは行かないみたいだ

    きゅん

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  11. 校門を出ると1つ上の幼馴染がいた
    カッコイイことを少しは自覚して欲しい
    通り過ぎる女子が皆コチラをチラチラ見ている
    「湊音?」
    「おう。さっきの誰?玄関の」
    「担任の先生だよ?」
    「そうか」
    と短く答えると湊音は歩き始めた
    舞美はそれに続く
    「なぁ、あいつにはチョコあげたのか」
    「…うん?」
    「ふぅん。俺にはチョコねぇの?」
    「家にあるよ」
    「そうか」
    「ねぇ、今日どうしたの?」
    「高校生になってから前より可愛くなってもうほっとけねぇの」
    「ありがとう?」
    「はぁぁぁぁ。お前って本当に鈍感だよなぁ。
    …俺はずっと前から舞美が好きなんだよ」
    「…マジ?」
    「告白してるのに色気ねぇ返事だな」
    「だって「信じられない?」

    舞美が頷くと湊音は舞美を抱き寄せて優しいキスをした

    「これ俺のファーストキス」

    そう言って足早に歩き出した湊音の耳は
    普段からは想像つかないくらい真っ赤になっていた

    きゅん

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  12. 「あー、チョコ結構余っちゃった」
    「美香ふつうに作りすぎだよ!」
    「まぁいいや吉田ー食べる?」
    「あ、食う!」

    放課後、なんとなく残ったメンバーでバレンタインの余りを食べることになった。

    「どれ食べていいの?」
    「適当でいいよー、どうせ泰斗はもらいすぎていらないとか言いそうだし」
    「泰斗くんモテるもんね〜」
    「じゃあこれもらおっと」

    吉田がチョコを取った時、横から手が伸びる。

    「全部俺が食べる」
    「え、ちょ、泰斗?」
    「あ!俺のチョコ!」
    「吉田のじゃない!俺のだ!他の男にチョコあげて、なのに俺には渡さないとか俺が何にも思わないと思った?」
    「だって泰斗、毎年余るほどチョコ貰うじゃん」
    「俺にとって美香のチョコは特別なんだよ美香のチョコなら余るほど貰いたい」

    いつもはなんかスカしててクールぶってる泰斗がムキになってる。
    子供っぽくて、つい笑ってしまった。

    きゅん

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  13. 「颯!今日は何の日でしょう!」
    「非リアの怒りが爆発する日」
    「違うわ!」
    幼馴染の颯と歩く、帰り道。
    「今日はバレンタイン!ってことで、優しいわたしが、独り身の寂しい颯くんにチョコを作ってきてあげたよ!感謝しなさい!」
    「毎年ご苦労様」
    小さい頃から、この日には颯に手作りチョコをあげていた。
    「はいどーぞ!」
    「どーも」
    こんなやり取りをしているわたし達だけど……付き合っているわけでは、ない。
    けど、義理チョコ、でもない。
    颯は、わたしがチョコレートに込めた想いに、気づいてるのかな。
    「心菜。他に、誰にあげたの?」
    「他?颯だけだよ」
    「……へぇ」
    その声に違和感を覚えて、わたしは颯の顔を見る。
    「じゃあさ」
    彼は……思わず魅入ってしまいそうな笑みを浮かべて。

    「これ、本命って思ってもいい?」

    ……やっぱり、彼には敵わない。
    わたしの想いがバレたのも、幼馴染だから?

    きゅん

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  14. 「はぁ、辛いなぁ」
    手に持ったチョコを見つめ、私はため息をつく。今日はバレンタイン。なのに、チョコを渡せないままもう放課後になってしまった。
    (片想いから何回目のバレタインだろ…)
    幼なじみの宏樹に恋したのはいつからだっただろうか。

    (もう、諦めようかな…)
    疲れた。自分の意気地の無さにも、叶うかわからない恋にも。

    席をたち、終わっていなかった帰りの支度をする。
    「バイバイ。私の宏樹への気持ち。」
    声に出すと少しだけスッキリした。そのままドアに向かう。

    「なんだよ、それ。」
    ドアの入口に、宏樹が立っていた。

    「なあ、どういうこと?」
    「や、それは…」
    近づいてくる宏樹。



    「俺はまだ諦めてないんだけど?お前のこと」


    「お前は、逃げんの?」

    問いかけられる。
    (ずるいよ…)
    そんなこと言われて、諦められるわけがないじゃないか。


    「好きです。宏樹。」


    「ん、俺も。」

    きゅん

    5

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  15. 今日は2月14日のバレンタインデー。


    「はい、どうぞ!」


    今年もこの幼なじみは俺にチョコを渡す。


    小学生の時、初めてこいつからチョコを貰った日を境にいつの間にか一種の習慣になっていった。


    そう、単に俺がチョコを貰えるのは " 幼なじみ " だからだ。特別な理由なんてない。


    けど、そこに留まる気もさらさらない。


    「お前からの本命チョコ以外は受け取らない」


    だから少し意地悪を言ってやった。しばらくして言葉の意味を理解らしいこいつは一度俯いてから恥ずかしそうに何かを言った。


    「.........よ」


    「え?」


    「ずっと前から本命だよっ」


    「っ!!」


    やられた。途端に自分の顔が熱くなるのがわかる。俺は嬉しさと悔しさから奪うように幼なじみと唇を重ねた。


    顔から火が吹き出るほど赤くなったこいつに俺は思った。


    ざまぁみろ。

    きゅん

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  16. 「はいこれ!」

    そう言って私は和樹にチョコを渡す。

    和樹は私の幼馴染みで、昔から毎年バレンタインチョコをあげている。

    小さい頃から私は和樹のことが好きで、本当はこのチョコも本命。

    けど、恥ずかしいから、毎年

    「これ、義理だからね!」

    と言いながら渡してしまう。

    (あー、今年もやってしまった。)

    そう思い、後悔していると

    「じゃあいらね。」

    と言いながら、和樹が私にチョコを返してきた。

    私は

    (もうチョコすらもらってくれないのか。)

    と思い、悲しくなって

    「和樹も好きな人出来たんだね!ごめんね!」

    と言いながら、走り去ろうとした。

    すると、和樹に腕を掴まれて

    「本命くんない?」

    と耳元で言われた。

    「え?」

    私がびっくりして振り返ると耳まで真っ赤に染めた和樹がいた。

    「毎年...本命です。」

    私は和樹の手にチョコを置いて後ろを向いた。

    きゅん

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  17. 私は幼馴染みの真がすき
    だけど本命だなんて言えなくて義理だと言って渡してしまう
    今年は絶対本命って言おう!
    そう心に決めて頑張って作った真のチョコを鞄に入れ学校に向かった
    「おはよう!
    俺のチョコ今年もある?」
    可愛い顔して真に言われた
    「う、うん!」
    慌てて真のチョコを取り出そうとした
    「真くん!」
    先輩がやって来た
    「私真くんのことが好き!
    付き合ってくれるなら受け取って」
    そう言われ真が迷っていた
    「待って!」
    ギュッ
    勇気を出して真の手をソッと握った
    「私も真がすき!
    だから先輩よりも私を選んで!!」
    たぶん先輩は私を生意気扱いするだろう
    それでも私は真を捕られたくなかった
    「すみません!」
    そう言って真は私のチョコを受け取ってくれた
    「俺コイツ以外眼中にありません!」
    先輩の前でハッキリ言ってくれたのが凄く嬉しい
    「私も真しか眼中にないよ」
    勇気を出して言った

    きゅん

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  18. 私は、保健室で留守番をしていた。


    するとドアの先から悠乃の姿が見えた。


    「あれ?悠乃?」
    「あ、見つけた」


    ニコッと笑いながら保健室の中へ。


    「戻ってくるのが遅いから迎えにきたよ」
    「ごめんね、先生に留守番を頼まれちゃって」
    「留守番?」
    「うん、消毒したり包帯巻いたり、手伝ってただけだけど」


    そう言うと悠乃は突然眉間に皺を寄せ、不機嫌な声を出す。


    「なにそれ、妬けるんだけど」
    「えっ、だって手伝わない訳にもいか…きゃっ」


    言い終える前に突然、悠乃に後ろからギュッと抱きしめられる。


    悠乃の大きな体が私を抱え込むように密着する。


    「紗雪は俺のモノなのに」


    何だか嫉妬する悠乃が可愛くて、腕の中で向きを変え、背伸びをするとチュッと頬へキスをした。


    「そんなの当たり前じゃんっ…!」






    私を独占できるのは、悠乃だけだよ…?

    きゅん

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  19. わたしは、地元でも有名な進学校に入学した。向かいの家に住む智希(ともき)も、同じ学校だ。私たちは、昔から仲が良い、いわゆる幼馴染で、今でもお互いの家を出入りする。

    智希は真面目で、イケメン。部活のサッカーに打ち込み、テストでもトップ10。そんな彼は、高校でも人気になった。告白する女子生徒もいた。その子はとても可愛くて、わたしは隣に居るのに相応しいのか、幼馴染とはいえ、不安だった。

    ある日、わたしが吹奏楽の練習を終え帰路につくと、後ろから走る靴音が聞こえてきた。なんとなしに振り返ると、智希が学校カバンと、スポーツバッグを抱え、こちらへ駆けていた。
    「智希、どうしたの?」
    尋ねると、彼は上がった息を整えながら、
    「…俺、ずっとお前に隠してた事がある」
    「隠してた、事?」
    大きく息を吸い込んで、
    「俺は…俺は、お前の事が好きだ!」
    清々しく、言ってくれた。

    きゅん

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  20. 渡せなかったチョコを私は握りしめる。
    視界がぼやけてきて、歩くのをやめてしまった。
    後ろから足音がする。
    泣いていることだけはバレないようにしないと…。

    「千代…?」

    この声、雪音だ。

    「なにしてんだよこんなところで」
    「…いや、別に」
    「別にってお前、泣いてんの?」

    バレた…一番バレちゃいけない人に。

    「どうした?」
    「…ムカつく。」
    「え?」
    「幼馴染だから、年下だからなに?そんなに悪い?だいたい一個違うだけだし、雪音なんてガキじゃん」
    「…さっきの、聞いてたの?」
    「そんなことどうでもいいじゃん。こっちは必死こいて作ったんだボケ」

    私はチョコを投げつける。
    雪音は拾って微笑んだ。

    「なに笑ってんの?」
    「いや、さっきの教室のやつは俺に言い聞かせてたんだ。きっと、千代は俺のこと眼中にないだろうから」
    「え?」
    「ずっと好きだったってこと、わかった?」

    きゅん

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  21. 年上の幼馴染、雪音のいる教室の前に立つ。
    昨日は今日のために夜遅くまで頑張った。
    ドアを開けようと手を伸ばした時。

    「雪音、俺にもチョコくれよ」
    「なーんで俺がお前にあげないといけないんだよ」
    「だってお前には千代ちゃんいるだろ!」

    突然私の名前を呼ばれてビクッとする。
    心臓が高鳴っていく。

    「千代は別にそうゆうんじゃねぇよ」
    「怒るなよ」

    声でわかる。不機嫌だ。
    何で、そんな、少し冷やかされたくらいで怒ってるの?

    「別に怒ってねぇよ?ただ、ありえねーんだよ。幼馴染だし、年下だし?」

    あぁ、なんで。
    私は廊下を歩き出す。
    なんで、私は雪音の幼馴染なんだろう。
    なんで、あと一年早く生まれてこれなかったんだろう。

    こんな想いをするくらいなら、
    バレンタインなんて作るんじゃなかった。

    雪音なんて、好きになるんじゃなかった。

    きゅん

    2

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