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  2. 「なぁ、お前今日告白されてたよな?」

    突然隣を歩く幼なじみの隼人がそんなことを言った。

    「なんで知ってんの?まぁ、されたけど。
    覗きなんて悪趣味ね?」

    「覗きじゃねーよ。偶然鉢合わせただけだ、」

    「そ?まぁいいけど。」

    別に見られて困ることでもないし。
    別にどうでもいいや。

    「で、なんて答えたんだ?」

    「え?最後まで見てなかったの?」

    「見てねーよ。それこそ覗きだろーが!」

    こういうとこきっちりしてるよね、隼人は。

    「断ったよ。全然知らない人だったし。
    興味無いし。」

    「ふーん…。好きなやつって、その、いんの?」

    ぎこちなく聞いてくる。その言葉に私は…


    「いるよ?」

    「っ…!そうか。」

    「でもね、その人絶対私のこと好きだと思うのよ。なのにぜーんぜん告白してくれないのよねぇ。」

    「__だからさぁ、隼人。
    いい加減私、待ちくたびれたんだけど?」

    きゅん

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  3. 「界。」

    私、小川美海は彼氏の手をそっと離し彼の名前を呼んだ。

    「どーした?美海。」

    彼氏の松山界は私の顔を覗き込んだ。

    「明日…私、引っ越すの。」

    緊張して小さな声になってしまったが、どうやら界には聞こえたらしい。

    「は?嘘だろ?」

    「…っ今まで言えなくてごめんっ。」

    涙が出てきて、視界がボヤけた。

    離れたくないよ…界。

    ずっと一緒にいたいよ…界。

    「泣くなよ…俺たちは…距離なんかには負けない。そうだろ?」

    界はそっと涙を拭った。

    「毎日電話っ…してくれる?」

    「もちろん。ってか、電話しないと俺が美海不足で死ぬ。」

    冗談で言ったのかと思ったけど、意外と目は真剣だった。

    「界っ……大好き。」

    普通に人が通ってるっていうのに、界は気にせず私の唇にキスを落とした。

    「俺も…愛してるよ、美海。」

    きゅん

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  4. 私、石沼結衣の彼氏は学校の王子様。

    その名も如月颯斗。

    イケメンで優しい彼の彼女がこの私。

    「…先輩聞いてますか?」

    付き合いたての事を思い出していると、颯斗が私の前で手をヒラヒラと降った。

    「……ん?なに?」

    「はぁ…今度のサッカーの試合、見に来てくれますか?」

    サッカーの…試合?

    「絶対に行くよ!」

    「ありがとうございます。」

    淡々と話す颯斗だけど、口元が少しだけ緩んでる。

    ほんと、可愛いなぁ。

    ……キスしちゃお。

    「颯斗、こっち向いて。」

    「なんです…」

    …チュ

    私は颯斗のほっぺたに軽くキスをした。

    彼の動きは停止している。

    やっぱ私の方が一枚上手…。

    「……先輩、やるなら“こう”です。」

    …チュ

    唇に触れた、温かいぬくもり。

    「ふっ…僕の方が…一枚上手ですかね?」

    ボフッと顔から火が出たのが分かった。

    今私…彼氏に惚れ直しました。

    きゅん

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  5. 「またな!伊織」

    「またねー!」

    仲良しの泉くんと別れ、私、瀬川伊織は1人帰り道を歩いた。

    今日の夜ご飯は何かな〜なんて、どうでもいい事を考えていると、後ろから聞きなれた声がした。

    「伊織。」

    声の主は彼氏の高尾一輝だ。

    一輝は幼なじみでもあり、私の3つ上。

    あれ…?一輝、怒ってる?

    なんとなく、声色が怒ってる気がした。

    振り向こうとすれば…。

    …ギュッ

    「わわっ…どうしたの一輝!」

    いきなり後ろからハグをされた。

    「あいつ……誰。」

    「あいつ…?泉くんのこと?」

    「ふーん。ねぇ、伊織。」

    振り向かされ、一輝の綺麗な顔がドアップで映る。

    …チュ

    唇に触れた柔らかい感触。

    「伊織の彼氏は…俺だよね?」

    「うっ…うん!」

    「じゃあ、俺以外の男見つめるの禁止ね。」

    「え〜っ?!」

    どうやら、私の彼氏は独占欲強めらしいです。

    きゅん

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  6. 「………」

    「………」

    無言の間が続く。

    ちらりと横を盗み見ると、彼の顔は赤みを帯びていた。

    顔に熱が集まり、爆発しそう。
    そして心臓がバクバクといって、隣を歩いている彼に聞こえそうなくらい心臓の音が響いている。

    「あっ…あのさっ…」

    私の声が上ずっている。

    「ん?」

    彼は赤い顔を合わせてくれず、顔を背けたまま聞いた。

    そんな彼の横顔を見て、私の心拍数は200を越えそうだった。

    「また……いや、何でもないっ…!」

    分かれ道が近づいてくる。
    まだ、離れたくないな…って、私何考えてるのっ!

    恥ずかしくて、死にそうだっ…!!

    分かれ道で、

    「じゃあ、またな。」

    最後の最後で彼は私と目を合わせてくれた。
    でも、私は照れて目を合わせられず、逸らすことになった。

    「うん…じゃあね。」

    彼が少し進んだところで、彼に走り寄った。

    「待って!まだ、離れたくない…。」

    きゅん

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  7. 私には中学生の頃付き合っていた元彼がいる


    「帰ろ~」

    「あ、うんっ」

    友達と歩く帰り道

    いつも通りの帰り道


    「………」

    だけどいつもと違ったのは、後ろ姿の元彼を見つけてしまったこと

    ずっと、会いたかった…


    なのに足が動かないのは、もう彼が私を好きじゃないと分かっているから

    「……っ…」

    涙が溢れそうになるのをグッと堪えた

    こっちを振り向くことのない彼の、後ろ姿に呟いた


    「……大好きだよ、ずっと…」


    別れてからもずっと、彼で頭がいっぱいだった

    ごめんね

    でも、あなたがくれた言葉や思い出は宝物にしていいかな


    「急になに?!私も大好きだよ!?」

    隣にいた友達がびっくりしてそう言った

    「…ふっ…あははっ」


    あなたは幸せですか?

    きっと幸せになってください


    私は幸せです

    大好きな友達が、隣にいます


    「なに笑ってんのよ~」

    きゅん

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  8. 「おつかれ!ごめん、待った?」
    「いや別に」
    いつも無愛想だけど、素っ気なさに拍車がかかっている気がする…。
    「私何かした?」
    不思議に思って尋ねてみるけれど、返ってきた返事は素っ気なかった。
    「あ、そうそう!今日から教育実習生来てるよね!えっと…渡辺先生!」
    何とか明るい話題に変えようとしたら、航輝の肩がピクっと動いた。
    「すっごいイケメンだったね〜…航輝?」
    心無しか無表情な顔がイラッとした顔に変わった気がした。
    「お前さ」
    しばらく黙っていた航輝が口を開く。
    「なんなの」
    「何が?」
    「…その渡辺ってやつ」
    「ん?」
    ぽかんとした顔の私にまたイラッとした顔をする航輝。
    「イケメンとか言って騒いでたらしいじゃん」
    「へ?」
    「クラス違うからって浮気がバレないと思うなよ?」
    耳元で私に囁く航輝。
    「絶対しないし!」
    実は、ヤキモチを妬かせたくてわざと航輝友達の前で騒いでたのは秘密。

    きゅん

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  9. 気が荒そうなあなたが苦手だった。教室の隅で静かに本を読む私は、いつもあなたにビクビクしていた。
    ある日の下校中。律くんが私の前を歩いているのが見えて、私は何となく距離をとって歩いていた。私に気づきませんように……。少しすると向こうから小さな男の子が走ってきて、律くんの目の前で転んだ。律くんは大声で泣き出す男の子を見つめていた。私は、彼が機嫌を悪くすると思っていた。
    ところが、律くんは、「おぶってやるから泣くなよ」 と言って男の子を背負って、家に送ってあげようと歩き出した。律くんはこちらの方に歩いてきて、思わず立ち止まっていた私にちらりと目をやった。目が会った瞬間、彼の頬にほんのり赤みがさしたのが見えた。
    あの日、私にとっての律くんは180度変わった。怖そうで、とても近づくことなんてできなかった律くん。だけど本当のあなたはとっても優しくて、頼れる人だった。
    私、そんなあなたに恋をしました。

    きゅん

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  10. 「ふっ、お前ホント変わってんな。お前みたいな物好きなかなか居ねぇよ」


    「そんなこと無いですよ!先輩見た目はこんなですけど、優しくて面白くてスポーツも出来るし…」


    「わ、分かったから!」


    「いや!まだありますよ!転んだ私に呆れながら手を差し伸べてくれて…アレは王子様かと思いました!…あ、あれ?先輩?」


    「///」


    「…先輩もそんな顔するんですねぇ」


    「うるせぇ」


    先輩は私の顎を掴んで、キスをした。


    「先輩からの不意打ちキッス」


    「キッス言うな。次変なこと言ったらこれだけじゃあ済まねぇぞ」


    「次は何してくれるんですか?」


    「…っ」




    不良狼は1匹の子猫にタジタジなのでした。

    きゅん

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  11. 友達と別れてから1人で家まで向かっていたときに声をかけられた。
    それも、今や学校で話題の不良さんに。

    「なぁ、俺お前のこと好き。」
    そして、私の事を好きと言ってくる。
    『え?』
    もちろん私が理解出来る訳もなく、不良さんに再び問いかけた。
    「俺、マジでお前に惚れてんだ。付き合うとか出来ないのは分かってるけどどうしても告白しておきたくて...。」
    真っ赤な顔。
    焦って頭をかく不良さん。
    噂とは大違いで全然怖くない。むしろ可愛いくらい。
    『私は立居 里穂!』
    「うん、知ってる。」と
    自分で言っておきながらまた顔を赤くする。
    『私、あなたのことあまり知らないから友達からはじめましょ?』
    「い、いいのか!?!?」と両手を広げて喜んでいる。

    それが彼との恋の始まりだった。
    「け、け、結婚してください!!」
    今度もまた顔を赤くして全力でプロポーズしてくれる。そんな君がずっと大好きです。

    きゅん

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  12. 不機嫌な周良が口を開く。

    「今日の帰りに風梨(ふうり)に話しかけてたやつ誰?」

    はて。
    しばらくして思い出す。

    「あの人は少し前に私の定期を拾ってくれた人だよ」

    そうそう。定期代高いからホントに助かった!!って危ない危ない。
    周良が機嫌を損ねてたんだった

    「どうしたの?知り合い?」
    「いや。あいつとはなんもないの?」
    「なんもって、あるわけないじゃん!」

    心なしかほっとした表情の周良。
    ほほう。それはもう、”あれ”だよね?

    「周良、ヤキモチ?」
    「...っさい、お前は俺だけ見てればいいの。」

    そのセリフとともに赤面する私たち。
    キスされて思う。周良は私の事全然わかってないね、

    「私にはもう周良しか見えてないよ、ばーか。」

    間抜けな顔をする周良。

    私も何だか恥ずかしくなってきて顔を背けようとしたら
    もう一度甘いキスが降ってきた。

    きゅん

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  13. 「先輩ー!」 門のところで先輩を見つけたので追いかける。先輩は優しくて、背が高くて、運動ができて勉強もできる。
    そんな完璧な先輩は私の彼氏です!

    「おー。りん、今日は一緒に帰れるね。」 「はい!」 私は先輩を見上げながら答える

    「??どうかした?」
    「いや、先輩背が高いなって。私ちゃんと先輩の彼女になれてますか?」

    「当たり前。俺が選んだりんだから世界一可愛いよ。」

    こうやって先輩は私が不安になった時、いつも言葉にしてくれる。

    「今日は俺の家でイチャイチャしよっか。
    「いいんですか!?」 「いいよ。」


    「やった!先輩大好きです!」
    「ふふっ。俺も。」

    「ムッ(。・ˇ_ˇ・。)俺もって何がですか!」

    (੭*ˊᵕˋ)ˊᵕˋ*)ギュッ「愛してるよ。りん」
    「/////」

    やっぱり先輩にはかないません。
    先輩大好きです!

    きゅん

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  14. 「あーあ、今日もいいことなかったなー。
    テストなんかいらんけー部活したいなー。」

    そんなことを言いながら帰っていると、後ろから気配を感じた。

    剣道部なもんでたまたま学校から持って帰っていた木刀を思わず構えた。

    「ごめんごめん、腕が鈍ってなさそうで何よりだよ。」

    そう言いながら両手をあげて降参のポーズをとっているのは、去年卒業した部活の真先輩だった。

    「あ、ごめんなさい!マジでごめんなさい!」

    流石に憧れの先輩に剣先を向けたとなる私、剣士失格だよ‥

    「そう落ち込むなって。お前ももう3年なんだし、そんなことで落ち込んだら1、2年が困るだろ。」

    そう言いながら頭を撫でてきた。

    久しぶりに見た先輩の手は、前より大きくて、温かかった。

    ずるいよ、顔まで熱くさせるなんて。

    きゅん

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  15. 7月7日。
    私はこの日がとても大好きだった。

    去年までは___

    「美琴~~~!俺彼女できた!」

    そう嬉しそうにこちらを向く幼なじみの創史。

    「ふーん。良かったじゃん」

    私はそうとしか言えず帰ってからずっと泣いていた。私は創史が好きだった。

    しかも7月7日は私の誕生日。

    なんで神様は私を苦しめるんだろう。そうやって何度も運命を責めた。

    でも2ヶ月くらいで別れちゃったんだって。

    毎年2人で見てた天の川。去年はもちろん今年は豪雨で天の川なんて見れない。

    そう物思いに耽りながら窓の外を見る

    「美琴~~~!帰ろーぜ!」

    「はいはーい」

    そうやって2人で帰る道は、何だかすごく切なくて。もうこうやって出来ない気がして。

    「創史。」 「ん??」

    「好きだよ。」

    勇気を振り絞って出た声は震えていた。

    「俺も。来年は一緒に天の川見るから。」

    やっぱり大好きな日かも。

    きゅん

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  16. 「うっわ、また雨だ。最悪……」

    七夕の日はいつも雨だ

    雲の上で二人は会ってる、って聞いたことがあるけど、私なんて一人だよ?

    え、傘がない!?


    「よっ」

    ん?

    「どうせ傘忘れてると思ってたけどホント期待を裏切らないよな」なんて言って笑ってる

    「別に待ってなくても良かったのに」

    私って可愛くないな。君の前では一番可愛く見せたいのに、素直じゃない

    というか天邪鬼が凄い


    「じゃあ入れてやらないけど」
    そう言って意地悪そうにニカって笑う

    幼い時から一緒だから、わかるのかな、私の気持ち。それがちょっとズルい

    私は全然君の気持ちわからないのに


    「部活おつかれ」

    相合傘も君にとっては私相手じゃ慣れたものかな


    「けっこう恥ずかしいよな」

    「え?」

    「あー、こっち見るなって」


    温かくて大きな手にクシャっと髪を触られる

    織姫と彦星が見守ってくれているような気がした

    きゅん

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  17. 『折角年に一度、織姫と彦星が会える日なのに雨だなんて。天の川を見ることも出来ない』

    「亜柚は星が好きだよね」

    『澪先輩はこういうファンタジーみたいな話信じなさそうだよね』

    なんて軽口を叩いてみる。

    「亜柚は七夕に降る雨をどうして催涙雨と言うか知ってる?」

    『会えなくて悲しいから涙が零れちゃうとか?ですか?』

    「そういう解釈もあるけど、1年越しに会えた2人の嬉し涙と言う説もあるんだよ。七夕の雨は会えないわけじゃないかもね」

    きゅん

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  18. 憧れていた先輩と付き合っている私。
    今日も先輩と帰っていた。

    「みわちゃん、今日もかわいいね」


    「かわいい、かわいい!!」


    「眼鏡外すと美人さんだね」

    そう言われるたびに私は彼の言葉を否定する。

    でも、まだまだ彼の溺愛は止まりません////大好きだよ。

    きゅん

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  19. ※男目線で書いてます
    優菜に、「今日もいっしょに帰ろう」って言われた
    部活が終わり、いっしょに帰っていたら
    今日は、いつにもまして様子が変なので
    思いきって聞いてみることにした

    「今日、何かあったの?」

    「あの……先輩って……彼女いるんですか?」

    「いないよ」

    「ホントにー」

    「ホントだよ」

    「じゃあ…………」

    気になる続きは、本編で

    きゅん

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  20. 今日は先生に呼び出されてちょっと帰りが遅くなってしまった

    暗くなる前に帰らなきゃ

    「桃先輩っ!」

    「あっ。零央くん!」

    「一緒に帰りましょっ!」

    もしかして待っててくれたのかな?

    ……そんなわけないかぁ

    「でねっ!って、先輩聞いてますかー?」

    「ごめんごめん。どしたの?」

    あ、零央くん寝癖ついてる。可愛いなぁ

    「もー。先輩?どうしたんですか?」

    「零央くんがかわいくってついつい」

    「…先輩。」

    「んー?」

    「俺、もう可愛い後輩じゃいられないです」

    「えっ?」

    「俺だって男です。可愛いじゃなくてかっこいいって言われたいです。」

    「…零央くん?」

    「今まで猫かぶってましたけど、もう本気だしますから。」

    「先輩、これからアタックしてくんで覚悟してください。」

    そう言って怪しく微笑んだ彼に落ちるのにそう時間はかからなかった。

    きゅん

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  21. 大好きだよ
    大好きなの

    でも、それだけじゃ恋は上手くいかないよね
    彼は人気者なんだよ
    どっちかっていうとイケメンっていうより
    面白い感じなんだけど、充分モテるし

    幼稚園の頃からずっと好きだったの
    結婚する約束もしたよ?
    幼稚園の頃だけど...
    分かってる、そんなの彼は覚えてもいない
    分かってるのに期待しちゃうの

    恋は楽しいものだと思ってた
    でも本当はすっごく苦しいものなんだね

    その日の帰り道、偶然彼と一緒になった
    途中まで一緒に帰るってことになって、
    緊張したけどその3倍嬉しくて
    ろくに話すことも出来なかったけど
    隣にいるだけで幸せで

    だから別れる時泣きそうになっちゃったの
    やばい、堪えなきゃって必死に堪えたけど
    涙が溢れちゃった
    おかしいな、普段はこんなことじゃ泣かない
    のに

    気づいた彼はうろたえて頭を掻いた
    そして次の瞬間不器用に手を繋いでくれた

    片思いが一歩進んだ瞬間だ

    きゅん

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