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  2. 「あーもう終わんない……」

    全ての授業が終わった時、私はパソコンを使ってテストの問題を作っていた。まだ私が先生になって日が浅いから、スムーズに作り終えることが出来ない。

    「お疲れ」

    スッと誰かがやって来たかと思うと、隣の机の持ち主の懸先生がやってきた。そして、コトリと私の机に何かを置いてく。

    「何これ」
    「缶コーヒー。差し入れ」
    「どうも……」

    プシュッとプルタブを引いて開けると、一口飲んでため息を付いた。ふとなんとなく手中のコーヒーを眺めると、私がいつも飲んでいるものだと気が付く。

    「お前は頑張っているんだから、たまには休めよ」

    ふわりと頭をポンポンとされ、私はその優しさに涙ぐみそうになった。いつも追い詰められた瞬間に、さりげなく助けてくれるから本当に有難い。

    「ありがとう」

    素直にお礼を言うと、懸先生は照れたようにそっぽを向く。そんな姿に可愛いと思ったのは内緒の話。

    きゅん

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