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  2. 少女漫画は私の理想。

    漫画でしか成しえない男女の熱い恋愛劇。


    「ああぁぁあー!!もう最っ高♡」

    「まーた少女漫画か?」


    漫画を片手に一人悶えていると、背後から男の声が私の耳に届いた。


    「純哉!」

    「ほんと好きだなー。俺には何がいいのか分かんないけど」

    「分かってないなぁ純哉は」

    「相変わらずだな」


    呆れた顔をした純哉は私の目の前に座る。

    その当たり前のように行われる動作に少しだけ胸が高鳴るのを感じた。


    「今読んでる漫画は幼なじみとの恋なんだけど〜、一途で初々しくて最高なのよ」

    「幼なじみ、そんないいもんなの?」

    「あったりまえじゃない!少女漫画には王道なのよ!女子全員の憧れなのよ!?」

    「……目の前に一途な幼なじみはいるけど」

    「ん?何か言った?」

    「別に。なにも」



    少女漫画は私の理想。

    いつかそれが現実になる日もそう遠くないかもしれない。

    きゅん

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  3. 「ちこくちこくぅーっ!」


    食パンくわえて走ってくセーラー服。

    おれは今日も、ため息ついて後を追う。

    90年代の少女漫画かよ。


    「おはよ」


    「って不機嫌な顔してるのは幼なじみ。

    ちょーっとだけカッコいいけど、違うんだよね」


    「うるせ」


    「あたしの理想は王子さま。

    角を曲がった途端にぶつかって、優しく助け起こしてくれるの」


    「駅まで一直線……って、あぶね!」


    正面から自転車が突っ込んできた。

    おれはとっさにおまえを抱き寄せる。


    「チャリが歩道走んなよ!

    おまえもボケっとすんな」


    「……こんなガサツなやつにドキドキするなんて」


    「心の声、いちいちダダ漏れ」


    「嘘っ、ダダ漏れ!?」


    気付いてないとか、危なっかしすぎ。

    だから、ほっとけねえ。


    「急がねぇと遅刻するぞ!」


    「あ、待ってよ!」


    これはこれで、全力で少女漫画じゃね?

    きゅん

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