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  2. 「先にシュート外した方がジュース奢りな」

    部活終わりの体育館で浦田君のドリブルの音だけが響く

    早速一本、浦田君がシュートを決める

    ガッツポーズした浦田君の右腕に筋肉が浮き出る

    たった一本のジュースのために一本のシュートに真剣な浦田君が愛おしい

    「次、岸本の番」

    パスされたボールを受け取る

    集中してボールを投げようとしたとき、

    「…かわいい」

    突然耳元で囁かれて手元が狂ってしまう

    「よっしゃ、俺の勝ち!」

    「はぁ⁉︎最低!」

    結局、自販機に200円入れる

    100円の炭酸をお揃いで2本

    「岸本、金欠なんじゃねーの?」

    からかうように浦田君が言う

    「いーの、大丈夫」

    浦田君と一緒に炭酸を飲める時間が買えるなら200円なんて安いもんだ

    なんて絶対浦田君には言わないけれど

    きゅん

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  3. 『エッグ、探してみ。俺からの愛の言葉があるから』

    その言葉を信じて捜索することかれこれ30分。
    見つけたハート柄のエッグ。

    この可愛いエッグを彼がお店で選んでるところを想像して、ふふっと、からかいと愛しさが混ざった笑いがこぼれる。
    しかし、パカッと開けてみると

    『お疲れ様(笑)』

    私の30分を返せ!
    と立ち上がったところで

    「──やっと見つけたか」

    後ろから降ってきた言葉に驚く間もなく、ぎゅっと優しいぬくもりに包まれる。
    途端に怒りが萎んでいく。

    「好き」
    「急に、なに」

    耳元で囁かれる甘い言葉に返せるのは精一杯の照れ隠し。

    「こういうのは直接言わねーとな」

    実は真面目なところ好き。

    「照れる可愛いお前も見られる」

    なんなのこのドS。

    「なぁ、お前は?」
    「私も──」
    「言わせない」

    ニヤッと笑った彼はちゅっと言葉ごと唇を奪う。
    ……意地悪なところも好き、かも。

    きゅん

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  4. イースターの日ということで、卵の模型をデザインする私達2人だけが部室にいた。
    普段はチャラチャラしているくせに、こういうときは真剣な顔を見せる先輩はずるい人。

    「それとっても可愛いですね」

    ピンクやレモン色などのパステルカラーがメインの、乙女チックな卵になっている。
    先輩の作品には原色が使われることが多いから驚きだ。

    「これはお前をイメージした」

    「えっ?」

    「ふわっとして危なっかしいし、控えめなやつだと思ってたら実は人懐っこくて明るいし」

    一度言葉を切り、左手に持った卵を見ながら続けた。

    「可愛いよな」

    ぼっと顔が熱くなる。
    だけど、自惚れないように、

    「た、卵、可愛いですよね」

    慌てて誤魔化す。

    「卵の事じゃねーぞ」

    私の長い髪をサラリと掬う。
    そして……

    ───ちゅっ

    「どっちの事か、わかっただろ?」

    こんなにもドキドキさせてくる先輩は、やっぱりずるい。

    きゅん

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  5. 「じゃーん!今日はなんと、うさぎ型クッキーがあるのだ!」

    イースターの日。
    欧米ではタマゴ型やうさぎ型のお菓子を食べる習慣があるらしい。
    こういう楽しいイベントがあると知って作らないわけがない!

    「見て見て!上手に出来たの!可愛くない?」

    彼の顔の前にずいっとクッキーを寄せる。

    興味がなさそうに力のない目を向けていた彼は、ふっと頬を緩めたかと思うと、

    「あぁ、可愛いな」

    と、一言。そして……

    「クッキー1つで盛り上がるお前が可愛い」

    目の前のクッキーを避けて私にじりじりと近づく。
    いつもの意地悪な笑みを浮かべて。

    「これ食べないの……?」

    後ろに逃げながらも抵抗を試みる。

    「あとでな」

    「待っ……んっ」

    最初は唇。
    おでこ、頬、耳、首へと次々と落とされ、最後にまた唇へ。

    「お前まじ可愛すぎ。止まらねぇ」

    甘く、優しく降ってくる愛を。
    私は今日"も"受け入れる。

    きゅん

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  6. 「……ごめんね」

    そう言いながら愛しき我が子の頭を撫でる。

    この子は私の子なんだ。
    私の血を受け継いでくれた子供。

    今まで,必要とされない人生だった。
    私は身体が弱かった。そして五女だったから期待なんてされなかった。

    そんな私の人生は18歳でガラリと変わる。
    なんとこの大国に嫁ぐことになるなんて。
    陛下にとっては私はただ跡継ぎを生み出す機械だった。

    でも,この子だけは私を初めて必要としてくれた。
    この子はまだ3歳。
    幼い,壊れてしまいそうな子供。

    髪の毛は銀髪,目は青色。
    髪も目も茶色な私とは大違い。

    それでいい,容姿だけはくれてやる。
    でも,それ以外のこの子の全ては私のものだから。

    ポタリ,と白いシーツに小さなシミを作る。

    「…私,死ぬかもしれない。」

    でも,この子が生きてくれるならそれでいい。

    辛くても,苦しくても,前を見て,生き抜くんだよ?

    絶対……だからね。

    きゅん

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  7. 卒業式のあと、春の暖かな陽光が包む保健室
    そこに並ぶ影が二つ

    「遥は、170.1センチ」

    「じゃあ次、空の番」

    先輩である私が卒業するまでには、私の身長を超える
    それが空の決めた目標だった

    「空は〜、170.3!」

    「よっしゃー!」

    空が天井に向かってガッツポーズをする

    「負けたー」

    たった2ミリで喜ぶ姿が今日もかわいい
    なんて言ったら空は拗ねるかな

    地元を離れる私は必然的に空とも離れることになる

    「ちょうどこれで身長測るのも最後だね」

    「俺はもっと伸びるから」

    「じゃあ楽しみにしてる」

    その言葉を最後に私は空に背を向ける
    顔はもう見えないのに伸びた影が私の足を止める

    躊躇ったその一瞬で後ろから抱きしめられる
    前より頼もしくなった空の腕の中に安心して涙が出る

    「きっと空はいい先輩になれるね」

    長い時間そうしていたのか、傾いた陽がさらに重なる影を伸ばしていた

    きゅん

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  8. 卒業式の今日くらい、最後に少しでも可愛いと思ってもらいたくて

    唇にリップを塗ってみた

    外に咲いた桜の花びらと恋心をギュッと詰め込んだ淡いピンク色

    窓に映った自分の口元をチェックする

    リップをしまおうとしたとき
    手から落ちたリップがコロコロと廊下の上を転がっていく

    まずい、こんなもの持ってきてるのが先生にでもバレたら…

    早く拾わなきゃ

    リップを追いかけた先に先生の姿

    「これ、佐伯の?」

    「はい、すいません」

    「別に俺はそのくらいじゃ怒んないけど」

    先生は拾ったリップを返してくれた

    「先生、このこと他の先生には秘密で」

    唇の前で人差し指を立ててお願いする

    先生も私のポーズを真似て
    「似合ってるよ、その色」
    と一言

    「それから、卒業おめでとう。佐伯」

    改って言われたら寂しさが爆発する

    これ、先生のためのリップなんだよ

    前を歩く先生の後ろ姿がほんの少し滲んでいた

    きゅん

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  9. 「差し入れありがとうございました!」

    部活の後輩に見送られ、私達はグラウンドをあとにし、教室へ向かった。

    『3月末まではまだうちの学校の生徒。私服で来てはいけない』という校長の言葉があり、制服姿だ。

    「なぁ、前から思ってたけど、お前モテるよな」

    教室に入った途端、不機嫌全開で聞いてくる私の彼氏。

    「何、後輩にでも妬いた?」

    いつものお返しにいじってやろうと、振り返ろうとした時

    「悪いかよ」

    ──ギュッ。

    後ろから抱きしめられ、そのまま右手の薬指に何か嵌められた。

    「バレンタインのお返し、のつもりだったけど。俺とお揃い」

    彼の指にも同じものがつけられているのを見て、心臓が軽く跳ねる。

    「お前は俺のものだし、俺はお前のもの」

    耳元で低く囁かれ体温が上昇……そして右手を持ち上げられ

    ──ちゅっ

    薬指にキスを落とされた。

    「これは俺のって印だから。絶対に外すなよ?」

    きゅん

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  10. あと何枚、花びらが降れば君に背を向けられるだろう

    どんなに言葉を重ねたって最後に背を向けるときは一瞬で、

    まるで明日も会えるんだと錯覚してしまうくらいにあっけない

    最後らしい別れ方は今もまだわからない

    「せーの、で帰ろう」

    「「せーの」」

    二人とも言えた
    もう君の顔は見えない

    ほら、歩き出さなきゃ

    なのに何でだろう
    ずっと言えなかった言葉
    君の顔が見えない今なら言える気がするの

    「好きだよ」

    返事は来ない
    でも君はいる
    ローファーの音が聞こえないから

    立ち止まったままお互いに歩き出せない

    やがて君のローファーの音が響く

    追いかけたいけれど、君の一歩を邪魔するわけにはいかない

    ローファーの音が消えたとき、後ろを振り返った

    君はもういなかった

    君の歩いた道に沿って、ポツリポツリと水玉模様が出来ていた

    きゅん

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  11. 新しい町で新しい人と新しい恋をするであろう先輩

    多分もう一生会えない

    結局、今日まで振り向かせることは出来なかったけれど

    「透先輩」

    最後に会えて良かった

    案の定、先輩の第二ボタンは既に無くなっていた

    都合が良い

    「先輩、第二ボタン無くなってますね」

    透先輩はよくモテる

    「これ、私の第二ボタン。あげます」

    先輩は少し戸惑ったような顔をしている

    「私、ジャケットのボタンは止めない派なので」

    先輩の手のひらでコロンと私の第二ボタンが転がっている

    離れてしまってもせめて、このボタンで私のことを時々思い出してくれたらいい

    それがただの後輩としてでも構わないから

    この小さなボタンが言葉に出来ない私の気持ちだった

    きゅん

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  12. 冬真君はくだらない話でも、いつだって目を合わせて頷いてくれる

    その頷きに何度、安心させられたことか

    だから私も目を合わせたいのに

    会話を重ねるごとにどんどん緊張していく

    打ち解けたいと思えば思うほど、固まっていく

    だから私は冬真君のほっぺたのほくろを見つめてしまう

    ほくろに逃げてしまう

    「どこ見てんの?」

    ちょっと拗ねたように私の顔を覗き込む冬真君とばっちり目が合う

    跳ねた心臓の勢いに、泳ぐ私の視線を冬真君は追いかけて離さない

    「なんか目、合わせられないや」

    そんな私の言葉にもやっぱり笑って頷いてくれる

    「大丈夫、俺が目合わせるから」

    その一言で余計に目が合わせられなくなってしまう

    今日も君のほくろを見つめてる

    きゅん

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  13. ただいま、バレンタインデー……の次の日の放課後
    それなりに親しいはずの【好きな子から義理チョコすら貰えない現実】を直視出来ない。しかも俺は今年卒業。来年貰える可能性はゼロ

    ──ガラッ

    「……先輩」

    ブルーな気持ちのまま扉を開ける音につられて目をやると、そこには俺が想いを寄せている子がいて、こちらへ歩み寄る

    「昨日は風邪を引いて学校を休んで、今日は移動教室が多くて渡す時間がなくて!大遅刻ですけど……このチョコ、受け取ってください!」

    話す内容に納得して安心、そしてチョコを差し出す姿に嬉しさが込み上げる

    あー、やっぱり好きだ

    「ありがとう。もし良ければなんだけど」

    1度区切って深呼吸
    本来女の子が想いを伝えるもの
    だけど──

    「また来年、彼女としてチョコくれない?」

    目の前の子の顔がみるみる赤くなっていく。そして小さく頷くのが可愛くて──

    ──幸せとともに彼女を抱きしめた

    きゅん

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  14. きっと誰もが君からチョコを貰えるか、淡い期待を抱いてソワソワしてる

    カッコ悪いことに俺もたぶんその一人

    あー、今日も可愛い

    視線の先には学年一のマドンナ原田さん

    その手に持っているチョコをきっと誰もが狙ってる

    「新山、はい」

    そんな原田さんからチョコを貰えた

    「お、ありがと」

    嬉しいのに喜びすぎずクールなふり

    「これはこの間、焼きそばパン奢ってもらったお礼ね」

    なんだ、ただのお礼か

    「一番きれいに作れたやつ選んだよ」

    それって…?

    俺の言葉を待たずに原田さんは足早に去ってしまった

    原田さんの言葉に深い意味なんてないかなぁ

    けれど俺の中の淡い期待は確かな甘みを含んで膨らんでいた

    きゅん

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  15. 昨日やっと上手く出来たガトーショコラ
    ちょっと背伸びした難しいレシピ

    「ん、おいしい」

    そう言う涼の顔はわかりやすく笑顔になったりはしない

    「甘いの苦手な涼のために頑張ったんだよ」

    友達にあげる用の甘いチョコとは別に
    涼の分は特別に

    それでも涼はポーカーフェイスだけど

    「毎日、バレンタインだったらいいのに」

    涼がぽつりと言った

    「何で?」

    もっとストレートな言葉を求めて尋ねる

    「岬が俺のためにチョコ作ってくれるから」

    あ、鼻触ってる

    涼が照れたときにする癖
    私しか気付いていない癖

    表情はめったに変えない
    そんな涼の言葉はほんのり甘い

    苦さの中に隠れた甘さ
    涼の言葉は何度も味見したガトーショコラの味に似ていた

    きゅん

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  16. 「俺、チョコの数勝負してんだー」

    竹田のやることはバカだ

    「そんなんじゃ、貰えるチョコも貰えないよ?」

    大事なのは数より気持ちじゃん
    それなのに男子ってすぐに数を競いたがる

    「チョコの数は男のステータスだから」

    何それ、しょーもない

    「もーいいや。竹田にはあーげない」

    私のチョコもただの数字になるんでしょ
    私の気持ちなんてたくさんの義理チョコの中に隠れちゃうんでしょ

    「私のチョコも男のステータスとやらの一部にしかならないんでしょ?」

    「そんなことないって」

    「月美からのチョコが一番欲しい」

    不覚にもそんな言葉に足が止まる
    こっちだって渡したくて仕方ないんだ

    「言っとくけど義理だから」

    そう言ってチョコを渡す
    素直じゃない自分

    「サンキュッ」

    竹田は嬉しそうだ

    本命だってこと、そのくらい察してくれないと困る
    だってこんなに拗ねたりするのは好きな人の前だけだから

    きゅん

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  17. ー「柚斗...笑って...。...俺は...柚斗の...笑った...顔が...好き...だ。...俺がいなく...ても...強く...生きろ... Don't lose be strong.」



    夢蝶…。

    もっと一緒にいたかった。

    きゅん

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    れいと。。。さんをフォロー

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  18. (なんでうち生きてるんだろう…消えちゃいたい)
    そんな事を思いながらカッターで手首を切る
    …ドンッ!
    ビクッ…!
    突然ドアが開いたかと思うと入ってきたのは一緒に暮らしている彼氏の理人だった
    「はぁ…また切ったの?」
    部屋は暗く彼がどんな顔をしているか分からない
    「ふぅっ…ごめんなさい…でも我慢できなかった」
    (きっと泣きたいのは理人の方なのに…うちが泣いてどうするのよ…涙止まってよ)
    ぎゅっ…
    「え…どうして!?」
    彼は後ろから抱きしめて頭を撫でながら言った
    「君の事だから頭がいっぱいになっちゃったんでしょ?でも誰にも迷惑かけたくないって思ったら辛くなって切っちゃった…違う?」
    私は静かに頷いた
    「すみれ…僕はどんな君でも受け止める。君の苦しむ顔は見たくない…急には無理かもしれないけど少しずつでも僕の事を頼ってほしいな」
    「うん」
    いつの間にか気持ちが落ち着いていた
    これはきっと彼の魔法…

    きゅん

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  19. 「秀兄(しゅうにい)、まだかな〜?」




    私の名前は、小野沢 花火。17歳。



    今日は、久しぶりに地元に帰ってくる近所のお兄さんを迎えに駅まで来ていた。



    「あれ?もしかして、花火ちゃん?」



    「秀兄!!」




    驚いたように私を見るのは、秀兄こと神崎 秀一。



    小さい頃によく遊んでくれた7つ上の近所のお兄さんだ。



    「ビックリした〜。迎えに来てくれたんだ。ありがとう。」




    「う、うん!秀兄も元気そうで良かった・・・・。」




    「花火ちゃんも背、伸びたね。」




    そう言って、私の頭をポンポンとして、ニコリと微笑む。





    私は、思わずうつむいて顔が真っ赤になっているのを慌てて隠したのだった。

    きゅん

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  20. 受験の資料を提出しようと職員室に向かうと懐かしいあの人の姿

    「百合先輩?」

    「透君」

    「何でここに?」

    「私、浪人してて、だから受験関係で用事があって」

    俺の憧れだった先輩
    その背中を追いかけるみたいに、俺は先輩と同じ大学を志望した

    「今年はライバルだね」

    先輩はふんわり笑った

    「二人とも合格出来たら、今度は同級生として会えるかもね」

    一年前、百合先輩に片想いしていたあの頃の気持ちを思い出した

    その変わらない笑顔や声に、忘れていたはずの気持ちがじわじわとよみがえる

    先輩と同じ教室でいられたら、もっとたくさん思い出をつくれるのに

    なんて考えてはたった一つの年の差がもどかしくて

    もし大学で先輩とまた会えるなら
    今度は同級生として関われるなら

    「頑張ります」

    「うん、また学校で」

    先輩の言う学校はこの高校のことじゃない
    そう気づいた上で約束する

    「また、学校で」

    きゅん

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  21. 久しぶりにあった元宮は少し大人っぽく見えた

    「あけましておめでとう」

    かしこまった挨拶はちょっと変な感じ

    さりげなく元宮が私に手を差し伸べる

    冬だから、寒いから

    心の中で誰に向けてかよくわからない言い訳をしてその手を握り返す

    今年最初に手を繋いだ
    新年ってだけで何でも最初って付けたくなる
    思えば去年最後に手を繋いだのも元宮だった

    最初と最後ってやっぱり特別

    最初と最後が元宮で良かった
    今年の最後も来年の最初も元宮であったらいい
    そしてまた元宮にとっての最後も最初も私だったらいい

    男の子はそんな細かいことは気にしないかな
    元宮みたいな繊細さの欠片もないタイプならなおさらだ

    「今年初、手繋ぎ!」

    元宮の口から意外な言葉

    「そうだね、記念だね」

    思わず緩んでしまった口元をマフラーで隠す

    私の一年の最初と最後をいつまでも元宮に彩って欲しい

    だって元宮は私の特別だから

    きゅん

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