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(なんでうち生きてるんだろう…消えちゃいたい)
そんな事を思いながらカッターで手首を切る
…ドンッ!
ビクッ…!
突然ドアが開いたかと思うと入ってきたのは一緒に暮らしている彼氏の理人だった
「はぁ…また切ったの?」
部屋は暗く彼がどんな顔をしているか分からない
「ふぅっ…ごめんなさい…でも我慢できなかった」
(きっと泣きたいのは理人の方なのに…うちが泣いてどうするのよ…涙止まってよ)
ぎゅっ…
「え…どうして!?」
彼は後ろから抱きしめて頭を撫でながら言った
「君の事だから頭がいっぱいになっちゃったんでしょ?でも誰にも迷惑かけたくないって思ったら辛くなって切っちゃった…違う?」
私は静かに頷いた
「すみれ…僕はどんな君でも受け止める。君の苦しむ顔は見たくない…急には無理かもしれないけど少しずつでも僕の事を頼ってほしいな」
「うん」
いつの間にか気持ちが落ち着いていた
これはきっと彼の魔法…
ハートの果実さんをフォロー
「秀兄(しゅうにい)、まだかな〜?」
私の名前は、小野沢 花火。17歳。
今日は、久しぶりに地元に帰ってくる近所のお兄さんを迎えに駅まで来ていた。
「あれ?もしかして、花火ちゃん?」
「秀兄!!」
驚いたように私を見るのは、秀兄こと神崎 秀一。
小さい頃によく遊んでくれた7つ上の近所のお兄さんだ。
「ビックリした〜。迎えに来てくれたんだ。ありがとう。」
「う、うん!秀兄も元気そうで良かった・・・・。」
「花火ちゃんも背、伸びたね。」
そう言って、私の頭をポンポンとして、ニコリと微笑む。
私は、思わずうつむいて顔が真っ赤になっているのを慌てて隠したのだった。
十六夜 明さんをフォロー
受験の資料を提出しようと職員室に向かうと懐かしいあの人の姿
「百合先輩?」
「透君」
「何でここに?」
「私、浪人してて、だから受験関係で用事があって」
俺の憧れだった先輩
その背中を追いかけるみたいに、俺は先輩と同じ大学を志望した
「今年はライバルだね」
先輩はふんわり笑った
「二人とも合格出来たら、今度は同級生として会えるかもね」
一年前、百合先輩に片想いしていたあの頃の気持ちを思い出した
その変わらない笑顔や声に、忘れていたはずの気持ちがじわじわとよみがえる
先輩と同じ教室でいられたら、もっとたくさん思い出をつくれるのに
なんて考えてはたった一つの年の差がもどかしくて
もし大学で先輩とまた会えるなら
今度は同級生として関われるなら
「頑張ります」
「うん、また学校で」
先輩の言う学校はこの高校のことじゃない
そう気づいた上で約束する
「また、学校で」
夜凪神楽さんをフォロー
久しぶりにあった元宮は少し大人っぽく見えた
「あけましておめでとう」
かしこまった挨拶はちょっと変な感じ
さりげなく元宮が私に手を差し伸べる
冬だから、寒いから
心の中で誰に向けてかよくわからない言い訳をしてその手を握り返す
今年最初に手を繋いだ
新年ってだけで何でも最初って付けたくなる
思えば去年最後に手を繋いだのも元宮だった
最初と最後ってやっぱり特別
最初と最後が元宮で良かった
今年の最後も来年の最初も元宮であったらいい
そしてまた元宮にとっての最後も最初も私だったらいい
男の子はそんな細かいことは気にしないかな
元宮みたいな繊細さの欠片もないタイプならなおさらだ
「今年初、手繋ぎ!」
元宮の口から意外な言葉
「そうだね、記念だね」
思わず緩んでしまった口元をマフラーで隠す
私の一年の最初と最後をいつまでも元宮に彩って欲しい
だって元宮は私の特別だから
夜凪神楽さんをフォロー
君に一方的に告白をして、返事も聞かず逃げるように去ってしまった
あの日からもう何日経っただろう
夏休み前の浮き足立った気持ちが漂う暑い日だった
外を見るともう雪がチラついている
私は新しい学校でも元気にやってるよ
でも一つ、心残りがあるとしたら北野君と作ったオルゴールを捨てちゃったことかな
オルゴール見て北野君のこと思い出すと辛いから、だから捨てちゃった
北野君は元気にしてますか
こんな感じかな
年賀状に、あんまり重い話を書くわけにはいかない
やっぱりあの時、返事を聞いておけば良かった
もっとゆっくり話せば良かった
あの告白はもう時効が来てしまったかな
この気持ちも時間が消してくれると思ってたのに
北野君のことが好き
この気持ちに時効はないみたいだ
夜凪神楽さんをフォロー
空君には年上の可愛い彼女がいる
私は空君のことが密かに好きだった
だから私は空君のことを嫌いになりたい
空君の短所を探してみた
身長が低いところ
細かいことで張り合うところ
子供っぽいところ
全然、完璧なんかじゃないのに
空君はそれさえも長所にしちゃうんだ
空君の長所は誰にでも優しいところ
その優しさに簡単に心惹かれた
今はそんなところが一番、嫌い
嫌い、嫌い、嫌い、好き
心の中で唱えても、自分が惨めになるだけだ泣きそうになって上を向く
どこまでも澄んだ青空が広がっている
今の私には似合わない、雲ひとつない空
空君によく似合う、そう思わせるような空
快晴の空からたった一滴、雨が降った
それが私の正直な気持ちだった
夜凪神楽さんをフォロー
冬の体育は長距離走があるから嫌いだった
でも今日はちょっと楽しみだったりする
陸上部の武智のかっこいい姿を見られるから
スタートの合図とともに男子たちが走り出す
クラスの大半が長距離走は適当にこなす
そんな中、武智は本気だってわかる
そのいつになく真剣な表情が私まで緊張させた
最終コーナー、一番に角を曲がってきたのは武智だった
ラストのゴールまでの一直線
どこまでも軽やかに駆け抜けて
ゴールした瞬間、今日一番の笑顔
「西野、疲れた〜」
そして私の所にやってくる
かっこよかったよ、って褒めようと思ったのに
「なぁ、俺かっこよかった?」
なんて聞いてくるから褒める気が失せる
「そういうの自分から言うと台無し」
そう言って武智の髪をわしゃわしゃとタオルで拭いた
でも、武智が本気なら私だって本気で走る
「私も頑張るから見ててよ」
かっこいい武智を見たからきっと私も頑張れる
夜凪神楽さんをフォロー
カーテンがふわりと揺れる
放課後のオレンジ色の教室
白いイヤホンを耳に突っ込んで、最近見つけたお気に入りのバンドの曲を聴く
「何聴いてんの?」
心地よい音色の裏から大好きな和哉の声
私の左耳のイヤホンがあっという間に和哉の右耳へ
「この曲、俺も知ってる」
ちょっと切ない片想いの歌
「舞もこーゆー気持ちになる相手いるんだ」
和哉がニヤリと笑う
「違うよ、ギターに合うかなと思って聴いてただけ」
そう言ってはみるけれど、この曲を聴いて考えるのは他の誰でもなく和哉のこと
「確かに、これギターで弾きたいな」
和哉は持っていたギターで今聴いたあの曲を奏で始める
和哉が弾いて、私が歌う
たった二人の寂れたバンド
歌詞が私の想いを乗せてカーテンとともにゆらゆら揺れる
和哉もこの曲を聴いて私のこと考えてくれてたらいいのにね
だけど、残念ながらこの曲はちょっと切ない片想いの歌
夜凪神楽さんをフォロー
駅のホームに二人並ぶ
隣のさくらは小さい手で大切そうに熱々のホットココアの缶を握っている
とっくにプルタブを開けたはずなのに、さくらは口をつけない
「飲まないの?」
「うん、まだ」
ホットココアの温かい湯気がひんやりとした空気と混ざり合う
「冷めちゃうよ」
「冷ましてるの」
ようやく口をつけた、と思ったら
「熱っ」
て言って顔をしかめる
その表情すらどこか幼くて可愛い
猫舌っていうより、本当に猫みたい
「早くしないと電車来ちゃうよ」
ちょっとせかしてみたら
「次の電車まで一緒にいようよ」
甘い返事が返ってきた
こういう時、身長差って不便だ
中々冷めないココアをじっと見つめているさくらの表情は見えない
いいよ、その返事の代わりにそっとさくらに寄り添った
夜凪神楽さんをフォロー
ごめん、別れよう
クリスマスの今日、突然告げられた言葉
別れる理由すら教えず彼は去っていった
最低なヤツだ
なのに涙が出るのが悔しい
寒さに洗練された冬の空気の中
冷たい顔を伝う涙だけが熱かった
一人の帰り道マフラーに顔をうずめて歩く
いつもより地下鉄の駅が遠く感じられた
地下鉄の駅のエレベーターに足を踏み入れたとき、突然後ろからギュッと抱きしめられた
一瞬期待して、顔を上げる
エレベーターの奥の鏡に映っていたのは意外な人物だった
「冬真くん」
「だから、あんな奴やめとけって言ったんだ」
耳元で声が聞こえる
冬真くんは全部わかっていた
二人を乗せたエレベーターの扉が閉まる
地下に降りるまではこのままでいたい
君の体温で私の凍りついた心を溶かして欲しい
手の平にのせた雪がじわりと一瞬で溶けるように
泣いて泣いて乾いた目からじわりと熱い涙が一滴つたうように
夜凪神楽さんをフォロー
イルミネーションが光り輝く帰り道
目の前を万里華が通り過ぎていく
お互いの気持ちがすれ違って、話せないまま気付けばクリスマスイブになっていた
今日もまたこの現状から目を逸らしてしまえば楽かもしれない
でも今日だけはそれ以上に後悔する気がした
勇気を出さなきゃ、関係は平行線のままだ
「万里華」
声が少し震えてしまったのはきっと寒さのせい
僕の不安とは裏腹に万里華は僕の頼りない声に振り向いてくれた
「僕はやっぱり万里華じゃなきゃ駄目みたい」
なんて言われるだろう
今更こんな想いを伝えたって遅いかもしれない
冬の空気が沈黙を際立たせる
万里華の目から町中の光を集めた涙がポロポロとこぼれ落ちた
「私もだよ」
その柔らかい泣き笑いの表情を何よりも守りたくて
「遅くなってごめん」
強く万里華を抱きしめた
クリスマス前夜、少し早めにもらったプレゼントはほんの少しの勇気だった
夜凪神楽さんをフォロー
ベランダを掃く手を止めて空を見上げる
「雪、降らないかなぁ」
あいにく空は快晴だ
「おいっ、掃除サボんなよ」
頭をコツンと肘で小突かれる
宇佐見君だ
「だってもうすぐクリスマスだよ?」
「じゃあ、俺が雪降らせてやる」
そう言うと、宇佐見君は手に持っていた黒板消し同士を叩き始める
真っ白なチョークの粉がふわふわと風に運ばれてゆく
それはまるで雪のようで
「ちょっと綺麗かも」
「だろ?」
そう言って宇佐見君は得意気に笑う
それだけで私にとって、もう最高のプレゼントだ
私のためだけに降った雪が太陽に照らされてチラチラと目の前で輝いていた
夜凪神楽さんをフォロー
カーディガンを着るようになって、コートを着るようになって、
マフラーを巻くようになって…
本格的に寒くなってきた頃
駅前ではイルミネーションがやっていた
『イルミネーション見に行きたい!』
そんな私のひと言で私達はイルミネーションを見に来ていた
ただの駅前の広場がこんなにもロマンチックになるなんて
冬ってやっぱり最高だ
「私、彼氏とイルミネーション見るの夢だった」
と私が言うと
「ベタだなぁ」
と海斗は笑った
夢中になってはしゃぐ私の腕をふいに海斗が引っ張った
海斗の方にグッと近づく
驚く私に海斗がそっと顔を近づける
イルミネーションの影で私達は密かにキスをした
コートよりもマフラーよりも温かいキスだった
じんわりと心が溶けていくようだった
夜凪神楽さんをフォロー
私の少し先には、いつも通りどこかかったるそうな新山が歩いていた
ポケットに片手を突っ込んで、白いゴミ袋を肩に引っ掛けるようにして持っている
クリスマスも近づいてきたこの時期、その後ろ姿はまるでサンタのようだった
「あー、サンタだ!新山サンタ!」
そう言って新山に駆け寄る
「サンタはゴミなんか運ばねーよ」
冗談なのにつまんないやつ
「でもさ、そのゴミの中にも案外、大切な思い出とか混じってるかもよ?」
「はぁ?意味わかんねー」
自分でもよくわからない
けど確かにその白い袋の中には、私の大切な想いが入ってるんだよ
私が途中で書くのをやめた新山へのラブレター
もう少し勇気が出たら、もう一度書くから待っていて欲しい
だから、それまではこの曖昧な関係を楽しんでいたい
夜凪神楽さんをフォロー
いつものバス停で今日もまた浅賀君が乗ってくる
毎日その瞬間、軽く手を振って一緒に登校することはない
浅賀君は他クラスの男友達の集団の中にいる
いつもバス後方の二人掛けの席に座っている私
満員のバスの前方で余裕で吊り革に掴まってる君
私は窓にもたれながらそんな浅賀君をひそかに眺めている
時々、荷物の多いお婆さんを手伝ったりして本当に優しい人
冬の窓は結露が外の風景にモザイクをかけるけど
指でなぞるとくっきりと線が浮かぶ
ほんの遊び心でM・Aと君のイニシャルを書いてみる
乾いたら跡が残るかもしれない
もし誰かにバレたら
自分のイニシャルだって誤魔化せばいい
だって私のイニシャルもまたM・Aなのだから
君との数少ない共通点
バスのアナウンスが聞こえる
もうすぐ学校に着く
今日もまた遠くから君を見つめる一日が始まる
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はぁ
君の吐く小さなため息
普段なら気付けなかったかもしれない
冬は君の悶々とした悩みまで白い形のまま目に見える
君の小さい背中はきっと俺なんかには理解出来ないほど色んな悩みを背負ってる
だから俺の大きな背中で守りたくなる
「永森〜」
その小さな背中に思いっきり飛びつく
「うわ、重」
相変わらず塩対応
そんなところも好きだけど
「なぁ、名前で呼んでいい?」
「別に、いいけど」
「志乃」
初めて口にした言葉が冬空に白く浮かぶ
ほんの一瞬、君の動揺が沈黙として表れる
それが少し嬉しい
「…何?」
「なんでもない」
言葉も白い息もすぐに消えてしまうけど、それなら何回だって口に出せばいい
「志乃」
暖かい愛のある響き
俺の言葉で少しでも君が笑ってくれればそれでいい
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「なんか今日暑くない?」
いまいち暖房が効いていない教室で風太が言った
「いや、寒いよ」
そう返事したときに見た風太の顔色は悪かった
「熱あるんじゃない?」
前髪を掻き分けて風太のおでこと自分のおでこに手を当てて比べてみる
「ほら、熱いもん」
おでこから手を離すと風太が私の手をグッと掴む
再び私の右手は風太のおでこの上にあった
「晴子の手冷たくて気持ちいい」
私の体温がどんどん上がっていく気がした
ずっと手を貸しているわけにもいかないし
何より私の心臓がもたない
私は左手で自分の鞄の中を探った
「ほら、これあげるから」
そういって差し出したのは冷却シートだった
今年の夏風太と冷却シートで暑さをしのいだことを思い出す
これが正しい使い方だ
「…ありがとう」
風太はだいぶキツそうだった
「ほら、保健室行くよ」
いつにも増して子供みたいな風太の左手を引っ張った
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私は今、好きな人の
部活応援に来ている。
「よぉ」
そういったのは、幼馴染みの夕。
私はこの人、夕に恋をしている。
夕は先輩後輩関係無く優しいから
とってもモテる。
「ゆーくーん!」
ライバルの登場だ、、、
私のクラスのアザト女、
未来(みく)が私の中でのライバル。
未来はモテる。アザトくリップを
塗ったり、そこが男子に人気だ。
「ゆーくん、差し入れ!」
「あー、、」
いつもは未来の差し入れもらうのに
どうしたんだろ、、とおもいつつ
私は嫉妬して
「夕、クッキー作ってきたよ!」
「おっありがと!」
「ごめん未来、
俺こいつのこと好きだから」
と言い、私をハグした。
「へっ、//// ちょっ、」
キャーーーー と歓声がわく。
「なっ なんなのよ!
もっ 未来しらないっ!」
と未来が逃げていった、、、
「これから俺と恋しない?」
「/// うん!」
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私はお昼休み屋上にかけ上がっていく。
先輩に呼ばれたからだ。どうせ委員会の話かと思いめんどくさいとおもいながら。。
「遅いおそいおそい…」
「遅れてすいません!!」
「いつまでまたせんだよ」
いーでしょ、、、と思いながらも
「はなしってなんですか?」
と聞く。
「あー、えー、、」
いつもクールな先輩。でも今日は…?
「顔赤いですよ!大丈夫ですか?!」
と私が言うと、、
「ずっとお前が好きだった、……」
………………
「え??」
「今なんて、、?」
「気づけよ、鈍感…」
「、、、」
戸惑いすぎて無言状態。
「すっ、すいません!!
今日用事あるんでした!、、、」
と、逃げようとすると、、
腕を捕まれ、「まてよ、、、」
「返事、 お前に拒否権
ないから。」
「わっわかりました、、////」
真剣な顔に、、、////。
やられました、、、。
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きゅんができる!
本当に解除しますか?