ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 花火大会は大好きな郁人と一緒に行きたい

    私から誘ったら一緒に行ってくれるかな?

    「あのね。明後日ね。花火大会があるの知ってる?」

    「あー、うん。知ってるけど。それがどうしたの?」

    「その日郁人は何してるかなって思って」

    「特に予定はないよ」

    「あのさ、郁人。花火、見たくない?」

    「どうだろうね。花火ねぇ・・・」

    興味が無さそうな郁人

    花火大会はあきらめた方がいいのかもね

    花火大会の話題を止めて急に無言になった私を郁人が見て

    「あっはは!帆乃香。分かりやすいよ!もう、はっきり言いなよ。

    花火大会に行きたいんでしょ?どうして俺に遠慮するんだよ。

    いいよ、一緒に花火見に行こう」

    「もう!郁人のバカ!悲しくなったでしょ」

    「ごめん、帆乃香があまりにも可愛くてちょっと意地悪したくなった」

    そう言って郁人がお腹を抱えて笑っている

    私はそんな郁人も好きだなって思う

    きゅん

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  3. 「花火大会行かない?」
    彼の誘いは嬉しい。
    でも…私は感覚過敏で大きな音がつらく、人混みで気持ち悪くなってしまう体質だ。
    「だから…ゴメンね…」
    「こっちこそ、知ってたのにごめん」
    本当は普通のカップルみたいに楽しみたいのにな…。

    花火大会当日、彼が家に迎えに来た。
    「どうしたの?」
    「穴場を見つけたんだ」

    連れていかれたのは、少し離れた運動公園だった。
    子供用のスキー山があり、彼は私の手を引いて登っていく。

    「わぁ…」
    穴場と言うだけに、他に誰もいない。
    花火大会の会場からは距離があるので、音も気にならない。

    「打ち上げ花火、初めて見たけど…こんなに綺麗だったんだね」
    「うん。綺麗だな」
    「ね!」
    「綺麗なのは…その横顔のことを言ってるんだけど」
    そう言って肩を抱き寄せられた。

    「連れてきてくれてありがとう」
    「来年もまた来ような?」
    私を判ってくれる大切な恋人。
    大好きよ…。

    きゅん

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  4. 前回の続きから

    『死神になってみない?』

    「死神…?」

    何だそれ?
    意味がわからない。

    「死神を舐めちゃいけないよ。
    どうせ死ぬつもりなら,いいでしょ?」

    「は?」

    どうしてこの女,俺が死ぬ気だって知ってる?

    「どうしてだと思う?」

    俺はなにも喋ってないのに,こいつは俺の心を読んでいるようだ。

    「こいつなんてひどいなぁ。
    私のことは天使様って呼びなさい。」

    天使…この人が?
    確かに真っ白な彼女にはそれがぴったりだ。

    「で?なるの?ならないの?」

    俺になれるわけ…

    「この世界にはいらない人が多すぎる。」

    「は?」

    「そういう人たちを…残酷だけど殺して欲しいの。他の人を傷つける前に。
    わかるでしょう…?
    あなたも,この世界に絶望しているはず。
    …あなただったら,この世界を美しくできる。」

    気付いたら,返事をしていた。

    「はい…」

    俺は正しい。
    俺は…

    きゅん

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  5. ミンミンとセミがうるさい教室。

    夏休み、学校の教室が開放される日は勉強するようにしてる。

    といっても、今教室にいるのはわたしと、もう一人。

    ……憧れの男子の、近藤くん。


    緊張がバレないように、勉強に集中。

    けど、しばらくして。


    やばい。クーラーが効きすぎて、ちょっと寒い。

    カーディガン持ってくればよかったな……

    「なあ。鳥肌、立ってね?」

    ギクリ。近藤くん、見てたんだ。

    「クーラー寒いよな、でも勝手に消せないし……」

    先生の許可なしでクーラーの設定を変えちゃいけないのがうちのルール。

    困るように悩む近藤くん。

    「そうだ、待ってろ」

    彼がスポーツバッグから取り出したのはウインドブレーカー。

    「デカいけど、これ着てろ」

    言われた通り着てみると、確かに袖が余ってる。

    柔軟剤とは違う不思議なにおい。これが近藤くんのにおいだと気付くと、ドキッとしてしまった。

    きゅん

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  6. 「ーーっ」
    部活で人間関係に失敗した私は屋上で泣いていた。

    ガチャッ

    屋上のドアが開く音と共に、聞きなれた先輩の声がする。

    「ーー大和先輩」

    いつも授業をサボっていてちょっと怖いけど、発言力があって自由に生きている先輩に少し憧れていた。

    「お、琴美っち!」

    「ーなんでっ、私の名前っ、知ってるんですかっ?!」

    泣いている途中で、びっくりして話したせいで、声が裏がえる。

    「ま、部活たまに見てたしっ」

    「ーっ…きょ、今日もですか?」

    ニコッと笑う先輩にドキッとして、慌てて先輩から目を背け、顔を隠して涙を堪えようとする。

    「大丈夫。」

    先輩の力強く、優しい声を聞いた瞬間、堪えていた涙が溢れ出す。

    「ほら、ご褒美」

    優しい声が近付いてきて、髪が少し風に浮く。

    ぽんぽんっ

    「ーえっ?」

    「お疲れ様っ!」

    ニッと笑った先輩は、背を向けて帰っていった。

    きゅん

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  7. 図書室に繋がる廊下。途中にある教室で彼は寝ている。
    かっこいいけど冷たいと噂の彼。
    明日からは夏休み。彼をみれないので話しかけてみます。いざ当たって砕けろ!
    「·····。」
    んー、なんて話しかけたらいいの?‪w
    それにしても·····
    「かっこいいなぁ〜」 「そう?ありがと、」
    「えっ!お、起きて·····」 うそ、声に出てた。
    「やーっとこっちに来てくれた」「え?」
    「君でしょ?廊下から俺の事見てたの。
    俺君のことずっと好きだったんだ。話しかけも
    せずこっちみてくる君が気になって気づいたら
    好きになってた。」「/////」 顔が暑くなってくのがわかる····· 「ねぇ、君も俺のこと好き?」 「う·····ん」「フハッ照れてるかーわい(´ω`*)」「///// 」「これからもよろしくね、俺の彼女さん♡」

    今年は甘い甘い夏になりそうです!!!

    きゅん

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  8. 夏休みだけど尋は部活。

    サボってる人もいるのに、そういうとこあいつは真面目だ。

    でも、サッカーをしている尋は抜群にかっこいい。

    汗に濡れて輝く髪、ボールを見つめる真剣な眼差し、いいプレーができたときの満面の笑み。

    終わった直後、尋はファンの子たちに囲まれた。

    「尋くん、超かっこよかった」
    「これ差し入れ」

    無愛想な尋も笑っていて。

    こんな光景見たくなかった。

    帰ろうとした時、グラウンドに声が響いた。

    「愛弓!」

    大きな声で私を呼んで駆け寄ってくる尋。

    「帰んな。一緒に帰るから待ってて」

    「...私が来てたの気づいてたんだ」

    「当たり前だろ。愛弓が来てくれたのすげー嬉しくて、今日頑張れた」

    「っ、なにそれ。じゃあまた見に来る」

    「うん、来いよな!着替えてくるから待っとけよ

    太陽に照らされた後ろ姿が眩しい。

    やっぱりただの幼なじみじゃない。

    私、尋が好きだ。

    きゅん

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  9. 「渚、夏休み中はありがとう、楽しかった」

    「うん、私も楽しかった!」

    「…でもさ、もう別れよう」

    「え……、何で」

    「…ごめん」

    意味がわからなかった
    夏休みの思い出が涙とともに溢れ出す

    昨日花火を一緒に見たばかりだ

    あんなに楽しかったのに
    昨日までの最高の思い出が心を締め付ける

    花火大会の帰り道
    終了のアナウンスとともに流れていた
    流行りの失恋ソングを思い出す
    昨日の帰り道はその静かなメロディが心地よかった

    学校からの帰り道
    イヤホンを付けて、あの失恋ソングを聴く
    何となくスクロールしてみていたコメント欄のとあるコメントが目に留まる

    『今日別れた彼女と行った花火大会でこの曲が流れていました』

    だから私はこう書き込んだ

    『今日別れた彼氏と行った花火大会でこの曲が流れていました
     今までありがとう』

    このコメントが悠理に届きますように

    きゅん

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  10. 夏休み、図書館で勉強していると、瀬波に会った。

    「春川、勉強してんの?」
    からかうように言う瀬波。

    「そうだけど」

    「教えてやろっか?」
    私のノートを覗き込んだ瀬波は乾いた笑い声を上げた。

    「もう俺が教えなくても余裕なんだ」

    去年、私は瀬波に勉強を教えてもらっていた。今は上位20%に入るほど成績が良くなった。

    「瀬波が教えてくれたからだよ」

    「お前の力じゃね?」
    瀬波は席を立って、そのまま戻ってこなかった。

    3日後、瀬波は女の子と一緒に図書館に来た。

    女の子に勉強を教える瀬波。友達には見えない二人の距離。

    勉強なんかしなきゃよかった。

    瀬波に褒めて欲しかっただけだったのに。

    バカな子にしか興味ないなんて瀬波はバカだ。
    そんな瀬波が好きなんて私もバカだ。

    ノートだけを見てひたすら問題を解く。

    あの子といる瀬波を見なくていいように。

    私の涙が誰にもバレないように。

    きゅん

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  11. 「大和くん!遅れてごめん」フェンスに背中を預けている彼に謝る。「マジで、遅ぇ」彼は、大きなあくびをしていた。「今日は、いつになく眠そうだね。また、徹夜?」「ちげぇし。まあ、寝不足なのは正解」「じゃ、何?」「秘密」彼は、ちょっと目をそらした。「えー。教えてほしいなぁ。ダメかな?」「だー!もう。当日まで黙っとこうと思ったのに。そんな顔で詰め寄るとか、卑怯!」彼は、顔を真っ赤にして答えた。「夏休み!もうすぐ夏休みだろ?」「だから?」「ここまでで、察しろよ。俺に言わせるな」「んー?夏休みなにかあるの?」「俺だけ浮かれてんのバカみたいだわ」彼は一度口を閉じて、言った。「デート。お前とデートしたい。そのための行き先考えてたんだよ」!やっと、言ってる意味が分かった。「なんで、ここまで言わねえと伝わらないかな?」「そっか~、今日の大和くんの寝不足は私のせいなんだ。なんか、恥ずかしいけどうれしいな。エヘヘ」

    きゅん

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  12. 「涼しい〜!」

    夏休み真っ只中の私は図書館に着くなり
    室内の冷房に感動していた。

    無意識に発した声のせいで周りの視線が突き刺さる。慌てて口を抑えた。

    私は今年大学受験を控えている。涼みに来たわけじゃない、勉強しに来たのだ。
    張り切って勉強しなければ。
    意気込んでいると先程とは違う視線を感じ、顔を見上げた。

    「ははっ、こんにちは。」

    そこには部活の後輩くんが立っていた。

    「こんにちは。」

    笑われたということはさっきの醜態を見られたな。

    「先輩は受験勉強ですか?」

    察してくれたのか何も触れずに聞いてきた。

    「うん。君は?」
    「僕は課題をしに。」
    「へえ!偉いね。それじゃ頑張ってね」

    さっきの恥ずかしさが残る私は少し早口で告げた。
    すると後輩くんはニヤリと近づいて

    「先輩、案外可愛いとこあるんすね?」

    不意打ちに耳元で囁いてきた。
    私の体温は一気に上がってしまった。

    きゅん

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  13. 「お前の音はお前のもんだ。

    もしもお前が自分を捨てるなら俺がお前を拾ってやるよ。」

    抱きつきながら青樹がバカ。っと言ってくる。



    やばい。私青樹が好きだ。

    きゅん

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  14. あれ君ここで何してんの?夏休み前に落とした物を探してた?それで見つかったの?そっか良かったね。

    ところで本当は何を探してたの?落とした物って...なら見せてよ。なんで見せてくれないの?
    本当は俺のこと見てたんでしょ?なんで知ってんのって...そりゃー部活中になんか熱い視線感じて見てみたら君に似た子を見かけてね。

    君、俺のこと好きなの?図星なんだね。...って逃げるなよ。離してじゃない。バレたから嫌われる?そんなわけないだろ。嬉しかったんだけどな。俺だって君のこと...なんでもない。

    ねえ、これからどこか行かないか?せっかくの夏休みなんだ。たくさん思い出作ろうぜ。

    きゅん

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  15. 夏休みなのに補習なんて最悪って思ったけど特別に屋上開放して貰えたし、星綺麗だし、隣には遥斗くんもいるし。

    これはこれでありかも!

    「杏奈見てみろよ、流れ星」

    「え!どこどこ!!見逃しちゃった」

    「またすぐ流れるだろ」

    遥斗くんは目を細めて笑った。

    その顔に思わず面食らってしまって、誤魔化すように空を見上げた。

    「は、遥斗くんは流れ星になんてお願いするの?」

    「んー。どうしようかな。杏奈は?」

    「私は・・・」

    遥斗くんと、

    「ベタだけど彼氏が出来ますように、かな」

    「・・・好きな人、いるんだ」

    遥斗くん一瞬暗く見えたけど気のせいかな。
    影でそう見えただけかな。

    「流れ星!はぁ、早すぎてお願いごと3回なんか言えないよ」

    「・・・俺、杏奈が好きだから。他の男のために願うのは辞めてくれない」

    フェンスに掛けていた手に重なるようにして遥斗くんの手が重なった。

    きゅん

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  16. 薫の、勉強している時の顔が好きだ。
    少し冷たい視線。細いフレームの眼鏡。通った鼻筋。凛々しい。
    薫は学年一の秀才だから、わからないところがあったら教えてくれる。近づくといい香りがする。
    夏休みの宿題も薫となら苦にならない。

    「今日、これからうち来る?」
    「うん」
    薫は頷いた。
    俺は心の中でガッツポーズした。それはそういうことだ。

    「修平には言っておくね」
    「ん?なに?」
    「私、東京の大学受けようと思ってるの」
    「え?」

    一瞬で、浮かれた心が固まった。
    暑い。エアコン、止まった?

    「そ、そうしたら離れ離れだね…」
    「うん」
    薫は真っ直ぐに俺を見ている。
    俺の反応を見ている。

    「どんな道を選んでも、俺は薫を応援するよ。薫だったらどんなことも叶えられると思うし…」

    それ以上は言葉が出てこなかった。

    ずっと一緒にいられると思っていた。

    「ありがとう」

    薫、哀れむように見ないでよ。

    きゅん

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  17. 夏休み、日が暮れた学校で。(なぜww)

    「せんぱ〜い...。
    (髪を貞子っぽくしてスマホのライトを顔にあて脅かそうとしている。)」

    「(とりあえず抱きしめる。)」

    「!?」

    「...そんなバカなことやってると、こうやって呪われるからな。」

    「呪ってください。」

    「下手でも貞子役ならお前が呪えよ。」

    「いいですよー。」

    「...随分とあたたかい貞子だな。」

    「えへへ。先輩って霊感あります?」

    「...お前の後ろに。」

    「きゃ!?」

    「うそ。」

    「もー先輩の意地悪...。
    ...!」

    「どうした?」

    「う、うしろ...。」

    「...あ、こんばんは。何か御用ですか?」

    ...。

    「え、先輩今のって?」

    「ここの生徒だろ。」

    「なんで光出して消えてったんです?」

    「成仏?」

    「やっぱり幽霊じゃないですか!
    なに完璧な対応してるんです。」

    「別に?」

    きゅん

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  18. 愛梨は2番目の女。
    なのにいつも笑っている。向日葵のように。

    「これ、彼女と行ったフェスのおみやげ」
    「わぁ、嬉しいです」
    俺の意地悪な言い方は通用しない。

    夏休みは海も祭も彼女と行った。
    その間、愛梨は何をしていたんだろう?
    何を考えていたのだろう?

    「いいかげん、彼氏作れば?」
    「大城先輩以上の人が現れたらすぐバイバイです。今のうちですよ」

    そう言われると、むしょうに焦りを覚えた。
    愛梨をつかまえて、散らかした。

    俺はこの小さな花をどうしたいんだろう。

    目を覚ますと、それに気づいた愛梨が俺から逃げるように離れていった。

    枕が濡れている。

    愛梨は俺に白い背中を向けて目をこすっている。

    「愛梨…」
    「なんだろう…花粉症かな…」
    ごまかすつもりなら、もっとうまく嘘をついてよ。

    もうやめよう。
    言おうとして、できなかった。

    俺は愛梨を手放すのが怖くなっていた。

    きゅん

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  19. 「雪那〜、帰るぞ〜。」

    今日は、夏休みなのに学校に来ている。理由は彼女、雪那の補習。俺は、教える側。

    そして、雪那は、疲れて寝ている。こんなとこで寝るとか無防備すぎ。

    本人は全くの無自覚だが、美少女な雪那。こいつを狙ってた奴は計り知れないほど。

    「雪那、そろそろ起きろ。帰るぞ。」

    体を揺すっても「んー。」と言うだけ。

    仕方がないから、最終手段。

    「雪那、俺の家来るか?」

    「っ!行く!!」

    飛び起きた雪那。なぜか知らないけど、俺の家は、雪那のお気に入りだ。まあ、俺にとっては、良すぎる都合でしかないけど。

    「じゃあ、はやく家帰ろうぜ。」

    「はーい!」

    元気よく回復した雪那は、ピョンピョン飛び跳ねて、教室を出ようとする。

    そんな雪那が可愛くって、俺は背後から抱きしめた。背が小さい雪那は、俺の腕にすっぽり収まる。

    「雪那、可愛すぎ。ずっと、俺のでいろよ?」

    きゅん

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  20. 「ねぇ、俺の事好き?」

    「クスクス。可愛いね、ゆーちゃん」

    「なんでもっと頼ってくれないんだよ?!」

    「後ろからギュッてされるの好きだもんね」

    「俺の彼女になんか用?」

    「ずっと大切にするから結婚して欲しい」

    きゅん

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  21. 「夏恋、別れよう」
    それは突然だった。

    「えっ、なんで?」

    「あー、好きな奴ができたから」
    真央の瞳にもう私は映っていなかった。

    「…っわかった」

    「ごめん。じゃあな」

    真央が離れていく。
    本当はあの腕にしがみつきたい。
    離れないでと叫びたい。

    でも私は泣くだけ。

    真央が見えなくなると涙が余計に溢れてきた。

    誕生日の前日にフるなんて最低な奴だって思えればいいのに。

    どんなに泣いても、真央が好きだと言う思いだけは変わらないの。

    もうこのまま消えてしまいたい。

    真央を好きなまま、これ以上傷つかないまま消えたいよ。

    セミの鳴き声が耳に響く。

    ポトっと木からセミが落ちた。
    命が尽きる瞬間を見た。

    ああダメだ。

    生きなきゃ。

    真央がいなくても笑えるくらい強くならなきゃ。

    真央、ありがとう。
    たくさん愛をくれて。

    あなたがくれた愛でこれからも私は生きていくよ。

    きゅん

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