ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

  1. 1件ヒットしました

  2. よく笑うおまえは、おれが化学の授業でたまに着る白衣がお気に入りらしい。

    寒いから羽織ってるだけなんだが。


    「あー、腹がヘリウム」


    「先生、何その親父ギャグ!」


    「大学時代に理学部で流行ってたんだ。

    ヘリウムは水素の次に軽い元素だから、カラッポ感が出るだろ」


    「マニアック!」


    「ちなみに、頭がイッテリウムってのもあってな」


    ヤバそう、と笑い転げる姿に、元気をもらえる。

    授業の後、立ち去り際のおまえが、おれに一声かけた。


    「硫化ウランカリウムヨウ素!」


    「そんな化合物あったか?」


    「化学式、書いたらわかりまーす」


    走って化学室を出ていく後ろ姿。

    おれは黒板に、成立不能な例の化合物の化学式を書いてみる。


    S(硫化)U(ウラン)K(カリウム)I(ヨウ素)

    SUKI?


    いや待て、どんだけ危険な化合物だよ!?

    これはいろんな意味で反則だろ!?

    きゅん

    62

    氷川マサトさんをフォロー

    通報する

▲