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  2. 「ねぇ、ねぇ!」
    俺の彼女は、可愛くて、かっこよくて、反応が薄い。
    今日も変わらず、必死に話しかける俺と、スマホを弄る先輩という構図が出来上がってしまっていた。
    むっ
    「先輩」
    「? ん、なに?」
    声のトーンを意識的に下げると、先輩は俺に目を向けた。
    やっぱり優しい。
    俺は安心して、少し意地悪な質問をする。
    「俺のこと、好き?」
    嫌われる可能性すらあるこの質問。
    ドキドキとなる心臓に気付かない振りをして、俺は先輩の言葉を待った。
    「……ちがう」
    無表情で放たれた言葉に、俺は一瞬本気でフリーズする。
    冷水を浴びたかの様な衝撃だった。
    俺の顔をみて、数回瞬きをした先輩は、あっという顔をして俺の頭を撫でる。
    それを受け入れていると、先輩はほんの少しだけ口角をあげ、にやりと笑う。
    「なんて顔してんの、私はあんたのこと、好きなんじゃなくて、大好きなの」
    先輩は、死ぬ程可愛くて、そして同時に格好いい。

    きゅん

    2

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