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  2. 元教え子に呼び出された。


    「俺、長崎の実家に帰るんだよ」


    名倉くんは 車の中でコーヒーを私に渡しながら、呟くように言った。


    「お父さんは戻ってきたの?」



    元生徒だけに気になりはする。




    「まだじゃないかな?母さんは、とりあえず男と別れて 寂しいみたいだから
    仕方ないから………帰ってやる」

    「……そう」


    冷たい感じのするお母さんだったけど、それでも名倉くんは、息子として心配らしい。



    大型ショッピングモールの駐車場。

    私は車内から家族で買い物に向かう人達を見ながら、拓人くんや名倉くんが、まだ未成年なんだと実感した。




    「新道と別れて、悲しい?」



    名倉くんは周りに人がいるのに助手席から私の肩に手を置いて、


    ……キスしようとした。




    【悪女ーいつも左で囁いて 番外編掲載】
    より。

    *野イチゴさんは完結後に全公開します。

    きゅん

    2

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  3. 「不発弾で聞こえなくなったんだろ?」


    名倉くんは、優しい声とは反して力強く、私の手を掴んだまま…補聴器の入った耳にキスしてきた。



    「!…ちょっと……っ?!」

    全身がビクッ!となる。



    ………酔ったとはいえ、どこまで話してしまったんだろう…


    「カンボジアで死んだ彼氏が新道の兄さんだってね」

    「!」

    知られたくなかった過去を口に出されて、身体がまた固まってしまった。


    「……先生、可哀想だね」

    呪文のように低い声_

    聞きたくないのに右耳に入ってくる。



    「俺にも全部見せて」


    簡単に 補聴器を外された。


    「ちょっと……困るから止めて!」

    メガネもなく、暗がりの中名倉くんが優勢なのは明らかで、すぐに服のボタンに手をかけられた。


    「新道にそうしたように、全部見せてよ」


    声を上げようとした口も、冷たい唇に封じられた。


    【いつも左で囁いて】より

    きゅん

    7

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  4. 何で、この子の部屋で私寝てるの?
    クラブに無理やり連れていかれて、飲まされて、そして……。

    何かしていればわかるはず………

    不安になって体を確かめる。


    名倉くん口を少し開け、子供みたいな顔をして眠っていた。

    『あ、車』

    どうしたっけ?

    急いで窓から外を確認する。良かった、あった。



    「ちょ、眩しい…、」


    差し込む光で名倉くんを起こしてしまった。


    「ごめんね、なんか迷惑かけたね」



    「先生んち知らねえから代行で俺んち来た…。言っとくけど何もしてないから」



    起き上がりタバコを吸い始めた名倉くん。



    「だめ!未成年でしょ!?」


    クラクラする頭で【教師】になった。


    「…寝るとき外さねーの?」

    「え」

    「ブラと…………補聴器……」




    私は 女としても教師としても、
    何も言えなくなった。



    【いつも左で囁いて】より

    きゅん

    9

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