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  2. 心臓病の定期受診くらいひとりで行けるのに

    心配性の幼なじみは

    当たり前のように教室まで梨佳を迎えに来た

    教室の空気がどよめき、揺れる


    「ワザとやってるしょう、大河」

    「当たり前じゃん」


    そう呟くと

    大河はゆっくりと辺りを見回した

    ザワついていた教室から、一瞬息をのむ気配がして

    そのあと、嘘みたいに音が消える

    大河の威圧感


    「ここらへんでちゃんと、俺の存在を知らしめとかないと?」


    と、誰に向かってか釘を刺す


    「行こっか、梨佳」



    感情があふれだす


    ―どおしよう…もぅダメだ…


    大河は梨佳の細い右手首をつかむと、手を引いて歩きだす

    太くなった腕は、もうビクともしない

    目の前の広い背中

    見上げる背丈


    ―もう、幼なじみじゃない…


    その男は校門を出たところで、立ち止まると


    「ごめんね、梨佳」


    そう照れくさそうに笑った

    きゅん

    5

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