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  2. 「お前は、今しか俺んとこいないんだよな」
    切なげに瞳を揺らす彼は、いつもみたいにチャラチャラしていない。
    「え…?」
    屋上からの空は、どうしてか悲しそう。
    その時、
    ぐいっ。
    腕を引かれてバランスを崩せば、甘い香水の匂いに包まれる。
    「ちょ、」
    「今だけでいい。こうさせろ」
    「っ…」
    変だ。変だ変だ。いつもはこんな強引じゃない。
    …「おい」
    次の瞬間、屋上の扉が開き、彼が現れる。私の大好きな人。
    …片思いの幼馴染。
    「んにしてんだよ」
    片思いの彼の表情が険しくなる。
    「こいつ離せよ」
    好き。好きなはずなのに、気持ちが左右に揺れ動くのはなぜ?
    「ははっ。ほら、登場。やっぱ俺じゃダメだな」
    どうしてそんなに寂しそうなの…?隣の席で、いつもバカしてるなかじゃん…なのに…
    「行くぞ」
    強く腕を引かれる。普段ならどきっとするのに…今日だけは…
    「またな」
    小さく手を振るあいつが、頭から離れないよ。

    きゅん

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