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  2. 「なあ」
    「なに?」
    「んでもねえ」
    何この人。新学期早々、変な人と席が前後になった。
    「俺さ、」
    彼が伏せ目がちの瞳を上げた時、担任の先生が入ってくる。彼が顔を上げるとふわっと甘い香りが鼻を掠める。あれ…
    「お前さ、なんなの」
    「え?」
    彼は流し目を私に向ける。
    「約束覚えてねえのかよ」
    え……もしかして、君…
    「蓮くん?」
    すると彼はフッと口角をあげる。妙に色気を醸し出す彼は、雑に髪をかきあげる。
    「俺だけかと思った」
    二年前、受験で隣同士だった時、鉛筆を忘れた私に交換条件を出した人。
    『俺の友達になれよ』って。
    「俺、あの時のお前に一目惚れしたんだど」
    「え、っ?」
    ぐっと距離を縮めると、蓮の甘い吐息が朴にかかる。
    「責任取れよこの一年の」
    唇が触れそうになる…目を開ければ、彼の整った顔。
    「俺、お前を落としてみせるから」
    思わずドキッとする。
    新たな一年は、今、始まったばかりだ。

    きゅん

    8

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