ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 目が覚めると保健室にいた。
    そうだ。体育の授業で倒れて運ばれたんだ。

    そのまま寝てしまったみたいで、放課後になっていた。
    外から部活をする生徒の声が聞こえる。
    帰らないと。

    「やっと起きたか」

    声の主は養護の先生。
    そして、私のご近所さんでもある榊原朔先生。

    「朔ちゃん。ずっとここにいたの?」
    「学校でその呼び名はやめろって。しかも、ここが俺の居場所なの」
    「そうだね。可愛い子の看病出来るもんねー」
    「別にしてない」
    「どうだか」

    朔ちゃんは昔からモテる。
    高校生の時も彼女は途絶えなかったし、先生になってからも女には困らないって噂。

    そんな朔ちゃんに、ずっと片想い中の私。
    つくづく報われないなと思う。
    でも。

    「ほら、送ってやるから早くしろ」
    「わーい」
    「何か上手いもん作って」
    「しょうがないなぁ」

    他の子より、少しは特別だって思ってもいいよね。

    きゅん

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  3. 「リク~…。平気?」

    お昼休み。

    朝から具合が悪く、保健室で寝ている彼氏のリクのところに来たあたし。

    普段の学校とは違って、保健室はしんと静かだ。

    保健の先生もお昼だからか外に出ていていない。

    リクが寝ているベッドのカーテンを開くと、それに気づいたリクがうっすらと目をあけた。

    「ユナだ~…」

    「大丈夫?」

    そう言いながら、リクの枕元に立つ。

    リクの頬に手を伸ばそうとすると、リクがその腕をぐっと引っ張って引き寄せた。


    瞬間的に、あたしの目の前にはリクの顔。

    一瞬のことに、ドキッと心臓が跳ね返る。


    「俺の風邪、もらってね?」

    リクはいたずらっ子の顔をして少し掠れた声でそう言って、そして。


    あたしに深くて甘いキスをした。

    口から伝わる熱さがそのままあたしの頬を火照らす。

    こんな風邪ならいくらでも貰いたいと思うあたしは、リクから逃れられない。

    きゅん

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  4. 私は萌紅(めぐ)。
    高校2年生
    今日も友達の絵里と裕貴と学校にいます。

    もう少しで授業も終わる。
    それまで私は風邪と戦わないといけません…

    キーンコーンカーンコーン
    やっと終わっ…
    私の、意識はそこで途切れた

    次に目が覚めると裕貴が居た

    「ん?裕貴…?」私が言うとムクっと起き上がっり
    「大丈夫か?たくっ、何倒れてんだよ」って言われちゃった…
    「一昨日から体調悪かったんだけど…すぐに治ると思ってた…ごめんね?明日からしばらく休むよ。」
    「はぁ〜…今日は俺がそばに居てやるよ」

    ……え?
    「なんて??」
    私は思考回路が一時停止した
    「だーかーらー、今日は俺が、看病してらるって言ってんだよ!」
    …へ?
    「お前はすぐに無茶するし、心配なんだよ。。。」
    うそ…あの裕貴がそんなこと言うなんて…
    「俺、お前のこと好きだから他のやつなんかに渡したくねぇ」
    「私も、好き」
    こうして私達は結ばれました

    きゅん

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  5. や、やばい…凄く頭が痛い。

    今は私が片思いをしている伊吹(いぶき)先生の数学の時間。

    そんな先生の授業中だというのに、今日に限って熱が出てしまう。
    朝は頭が痛いだけだったけど、時間が経つにつれ痛みも酷くなりめまいもしてきた。

    ダメだ……先生の声も…聞こえなくなって……きた……

    バタッ。


    ー40分後ー

    「ん…っ……ここ…どこ…」
    「保健室だよ」
    「え?」

    目を覚ますと、そこにはまさかの伊吹先生が!!!

    「もしかして…先生が保健室まで運んでくれたん…ですか…?」

    私の質問に無言で優しく微笑んで、おでこに手を当てる先生の大きな手。

    「うん、少しは下がったね。親御さんが迎えに来てるから高野さんの荷物今のうちに持ってくるね」

    先生が保健室を出て、ふと右手だけ以上に熱を持っている事に気付く。


    もしかして、先生ずっと手を握っててくれてた…?



    「いや、まさかね…」

    きゅん

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  6. 花奈が熱を出したと聞き、俺は慌てて保健室に向かった。

    ーガチャッ

    「すみません…っと」

    どうやら先生は職員会議に出てるようだ。

    「日向君?」

    向かうと花奈が起き出していた。

    「大丈夫か?」

    「うん、今は大丈夫だよ。ありがとう。」

    熱をだしていつもより節目がちな花奈が妙に色っぽくて、変な気持ちになった俺は慌てて保健室を出ようとする。

    「じゃ、じゃあまた後で来るな」

    俺が、保健室から出ようとすると…

    ーギュッ

    花奈がシャツの裾を引っ張って

    「もう…いっちゃうの…?」

    …可愛すぎる。そんな花奈を置いてどこかにいけるはずもなく、俺はそのまま手を繋いだまま花奈が寝息を立てるまで過ごすこととなった。

    「生殺しかよ…」

    そんな俺の苦悶も知る故もなく。

    きゅん

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  7. ベッドのカーテンを開けるとチカが苦しそうな顔で寝ていた。

    「…ったく、無理しすぎなんだよ…」

    昔は俺の方がよく熱を出していてその度にチカが看病しに来てくれていた。

    「ん…アキ…?」

    目を覚ましたチカは俺に気づく。

    「また、無理して熱出したんだろ。今日はゆっくり休め。」

    「でも…まだやることがあるし…」 

    そういってフラフラなのに立ち上がろうとする千香をベッドに戻す。

    「…っどいて‼︎…って、ちょ、何するの‼︎」

    そういって押し返そうとするが、逆にその手をとりチカの両手を拘束して、片手でチカの頭の上に固定する。
    チカが熱で潤んだ目で睨んでくるが逆効果だ。
    込み上げてくる衝動を抑え、

    ーチュッ

    熱でほてったおでこにキスをした。

    「今日はゆっくり休んで。お願い。」

    手を離しそういうと、チカは力が抜けたようになる。

    「逆効果よ…」

    チカをみると顔が真っ赤になっていた。

    きゅん

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  8. もう、今日は熱で早退すること、教室に連絡がまわったところかな。
    なんて保健室のソファに座りながら考えていると、ガラッとドアが開いた。

    「滝川……くんっ!?」

    見ると、滝川くんがバッグを持っている。

    「先生に頼まれて、カバン持ってきたんだよ」

    「え?」

    いやいや、待って?
    おかしいよ?
    今日は、みずほだって学校に来ているはずだし、わたしとみずほが仲良いことも先生は知っているはず。

    それなのに、何故みずほじゃなくて滝川くん!?

    「そんな目で見るなよ……。いつも鈍感なくせに、なんで今日に限って……」

    わたしの表情を見て、ため息をついた彼。

    「先生に頼まれたんじゃなくて、俺が自分で行くって言ったの。


    だって……。
    お前の近くに、1秒でも長くいたいって思ってたから」

    きゅん

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  9. 『ん〜熱下がんないね〜』
    『体調は?』
    「ちょっと頭痛いです…」

    なんとなく朝から体調の優れなさは感じていたものの、保健室で横になることは想定外だった。
    優しげな顔をした響野先生おでこに手を当ててくる。

    『熱いな…早退するか?』
    「ね、寝たら治ります…!」

    ち、近い…!!
    顔を覗き込んできた響野先生は近くで見るとかっこよさが増して顔を手で隠したくなる。

    『じゃあもう少し寝てた方がいいかもね』
    「そ、そうします…!」
    『俺も一緒に寝ちゃおうかなぁ〜』
    「え…えっ!?」

    そう言って私の隣にごろん、と寝転んできた響野先生。
    な、なんでこんなことに…

    『ふふ、他の人に見つかっちゃったらどうなるんだろうね』

    冗談交じりに笑う先生。

    「わ、笑い事じゃないです…!」
    『○○と一緒に居れるならそれでいいや』

    その言葉を聞いたことに出来なくて、そっと寝たふりをした。

    きゅん

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  10. 「桜坂!お前クラス委員だろ?これやっておいてくれないか?」

    そういってるのは紀本先生で私が大好きな先生…
    でも今は昨日からの風邪で頭も痛く、冷や汗が止まらない

    「てか、大丈夫か?顔色悪いぞ?ごめんな、おでこさわるぞ」

    先生の手冷たい…

    「桜坂熱あるなぁ…って!おい!桜坂!おい!」

    そんな声を最後に私は意識を手放した…


    保健室
    「…い…おーい!桜坂大丈夫かー?」
    顔近!…優しい心配してるような顔…

    コクンッ

    「全く心配したんだぞ!でも、よかったけどな…お前運んだ時腕が死ぬかと思ったわ笑」

    「なっ!」

    ポンポンッ
    頭が撫でられた…

    「ごめん、冗談だ笑、軽かったぞ、もうちょっと食べてもいいんじゃないか?まぁ~今のままでも好きだけどな…」

    「ありがとうございます!」

    「ったく、桜坂は鈍感だな…しないとわからないか?ニヤッ」

    「えっ?ん!!」

    唇が甘い…

    きゅん

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  11. 私・坂本深月は体がだるくて自分の机に突っ伏してます
    「深月、お前どうしたんだ?顔…赤くね?」
    私の前で顔を覗いてきたのはクラスメイトの神崎陸人
    「陸人…大丈夫だいじょ…っ」
    大丈夫だと言ってお昼ご飯食べに学食に行こうとして立ち上がった瞬間──
    「深月!?」
    ガタガタンッ
    何かがぶつかる音と佑紀弥のびっくりした声がした
    「うわっ…熱あるじゃねーか」
    次の瞬間体がふわっと上がってゆらゆら揺れながら目を閉じた
    「ん…」
    目が覚めた時にはさっきいた教室とは違う天井が目に入った
    「あ、起きたか」
    「佑紀弥?…なんでここに」
    「お前が倒れたからここまで運んできたんだよ」
    そっか、私教室で…
    「お前熱あったぞ。無理すんなよ」
    と佑紀弥は私のおでこにキスをおとすと保健室を出ていった
    「…!?」
    さっきの佑紀弥の行動に一気に顔が熱を持った
    ……佑紀弥のバカっ!
    私の心も佑紀弥に発熱させられてしまった

    きゅん

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  12. 「おい、大丈夫か」
    なんだ寝てんのか来た意味ねーし帰るか
    「奏音…君?」
    帰ろうと立ち上がった時不意に制服の裾を掴まれた。
    「起きたか。俺はちょっと見舞いに来ただけだから」
    「ありがとう多分風邪引いちゃった、えへへ」
    はにかみながら笑うのを見て不覚にもときめいた自分がいた
    「風邪なら俺に移せよ」
    その直後誰もいない保健室にチュッと音が響いた。
    「だから俺に風邪移せって言ったろ」
    「恥ずかしいよ…」
    紅くなった顔を隠すように顔に布団を被せていた
    「バカは風邪引かないって言うのにお前は風邪引いてる」
    「私はバカじゃないよ奏音君はバカだけど」
    「俺はバカじゃねーよ」
    「急にキスするんだからバカだよ」
    たしかにバカなのは俺の方かもな
    「それよりも私ファーストキスだったんだけど」
    「あんなんでキスに入らねーよ。何ならもう一回するか?今度はちゃんとしたキス」
    さらに顔を紅くしていてとても可愛かった。

    きゅん

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  13. 橘先生は私の担任で、特に女子からの人気が高い。私はそんな先生に密かに恋をしている。大好きな人の授業なのに、さっきから頭痛が酷い。集中してるけど、段々視界がボヤけてきた。
    「じゃあ、ここまで」
    ぼんやりする意識の中で、声が聞こえてきた。授業終了までまだあるのに…でも、これなら体を休める。
    「あ、西崎は話があるから着いて来いよ」
    「はい!」
    突然の呼び出しに、嬉しい反面辛かった。着いて行くと、其処は保健室だった。
    「ほら、横になって休め」
    先生は体調が悪いのを見抜いていた様だ。私をベッドに促すと、椅子に座った。
    「ずっとお前が好きだった」
    「せ…んせ?」
    急に何を…と思ったその時、目の前に先生の顔が。
    「だから、俺にでも移して元気になれよ」
    何が起こったか分からなかった。私の唇に先生の唇が…触れ、た?
    「これ、バレたらヤバいから秘密な!」
    途端に顔が真っ赤になった私は、暫く教室に戻れなかった。

    きゅん

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  14. 「……ぬぇ⁉」
    「ちょっと狭いからそっち寄って」
    「いやいや、そっちが入ってきたんでしょ⁉」

    緊急事態発生
    保健室で寝ていたら彼氏の悠がベットに入ってきました

    悠は横を向いていた私を背後から丸め込むようにぎゅっと抱き締めた。

    「…なにサボってんの」
    「良いじゃん別に、眠いもん」
    「俺も眠い〜」
    「…ちょっ!」

    私の腰に回していた腕にぎゅっと力を込め、更に体を近づける悠。
    恥ずかしいからやめて、と私は悠の腕をぺちっと叩いた。

    「ぼーりょくはんたーい」

    ふに、と私の頬をつつく悠。

    「…っ!」
    「顔真っ赤〜、ほら、一緒に寝よ」

    悠は後ろを向きかけた私を前に向くよう言い、私の背中に顔をうずめた。

    「あったか〜」

    んへへ、と笑う悠。

    あぁ、もう
    そんな幸せそうな声を聞いたら何も出来なくなるじゃんか

    私は腰に回された悠の腕にそっと手を重ね、温かな温もりに包まれたまま目を瞑った。

    きゅん

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    御垣 千夏さんをフォロー

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  15. 凛久side

    彼女が弱ってるときに、こんなこと思ったらダメなんだろうけど…看病最高すぎない?

    いやマジ、こんな最高な仕事だと思わなかった。

    今日のうちに何回キュン死させられたんだろ。

    とにかく可愛さがいつもの三倍増しだ。

    『風邪バンザイ☆お前もずーっとこのまま夢のパラダイスがいいだろ?』

    俺の中の悪魔が問いかける。
    確かに悪魔の言う通り
    もう少しこのまま風邪が長引いても悪くない。

    完全に洗脳されかかっていると

    『悪魔くんの誘惑になんて乗せられちゃダメ!このまま好き勝手させても本当にいいの!?』

    天使の声で一気に目を覚ます。

    いやいや……ばかか俺は。

    いくら彼女が可愛いからって今は仕事中。

    菌から穏花を守るのが俺の役目だろ!

    つーか、冷静に考えてみたら

    穏花の体の中で、アイツらが好き放題してるってことになるじゃん?

    ……うん。

    想像しただけでも腹が立ってきた。

    きゅん

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  16. 「失礼します、翔先生いますか?」

    『どうした?悩みでもあるのか?』

    私、ももは
    保健室の先生である翔先生に恋をしている。

    でもきっとこの恋が叶うことはないんだろう。
    そう思うと悲しくて
    気付けば口にしていた。

    「彼氏欲しいなぁ、キスとかしてみたいし…」

    『…』

    「あ、えっと…」 

    私が慌てていると

    突然、

    翔先生は私の腕を掴み、

    私をベッドに押し倒した。

    『それって俺じゃだめなの?』

    翔先生は私にキスをした。
    そっと触れあうだけの優しいキス。
    翔先生の唇の柔らかい感触が伝わってきた。

    『ももが良いならもう一回していい?』

    私はそっと頷いた。

    『じゃあ口開けて、ほら』

    私は言われた通りに口を開けた。

    ん!?

    なんと翔先生は舌を絡めてきた。

    段々と息が苦しくなってきて、

    私は先生の身体を押し返した。

    『全部俺が教えてあげるから、付き合ってくれ』

    きゅん

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  17. 「うぅ...お腹痛い...」
    授業中腹痛に襲われ、保健室に向かった
    __ガラガラ

    「失礼します..ってあれ、先生いないじゃん!」

    勝手に寝てしまおうとすると、隣のベッドはカーテンが閉まっていて誰かが寝ているようだった

    お腹をさすりながらベッドに入り込んでいると...

    「キャッ!!」

    突然誰かが覆いかぶさってきた

    「百合どーしたんだよ、さぼりか?」

    「ちょっと健人!!また保健室でさぼってたの!?」

    「百合もさぼりだろ?」

    「私はお腹痛いの!寝るからどいてー!」

    健人を押し戻そうとしていると

    「ふーん...じゃあ一緒に寝てやるよ」

    「な、何言って」

    「俺があっためてやるって」

    ほんとずるい...

    「...そーゆーこと誰にでもやってるんでしょ」

    「ばーか、お前にしかしねーよ。早く来い」

    健人の見たことない照れくさそうな顔に胸が高鳴る

    期待してもいいですか?

    きゅん

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  18. 「失礼しまーす」
    ドアが開いて、君の声がした。

    「鳴海先生、休ませて」
    「山下くん、いいかげんここでサボるのはやめて。ちゃんと授業に出なさい」
    「こうでもしないと鳴海先生に会えないし」
    照れもせず、君は言う。いつもそうだ。

    ベッドに横になると、君は私を真っ直ぐに見る。

    「鳴海先生、彼氏いるの?」
    「いるわよ」
    「何やってる人?」
    「公務員」
    「結婚するの?」
    「そのつもりよ」
    「今からでも俺にしない?」
    「生徒に興味ないの」
    「やっぱり駄目か」
    小さく笑う君。こどものくせに時々大人びた表情をする。不安定な年の頃。

    いつからだろう。
    そのオレンジに染めた柔らかい髪に触れたいと思うようになったのは。

    「ちゃんと年齢相応の女の子を好きになりなさい」

    つまらない、からっぽの言葉。
    そう、私は、つまらない、からっぽの女だから、いつか飽きるわ。

    この想いを君に告げる日は来ないでしょう。

    きゅん

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  19. 「昨日の資料を…」


    私は用事があって、保健室の若西先生の所にいる。

    …ホントは、他にもここにいる理由があるんだけど。



    「川上、お前ぼーっとして、大丈夫なのか?」
    「あっ、はい!大丈夫です」


    ちゃんと先生の話に集中しないといけないのに、どうしても先生の顔の方に目がいってしまう。


    「…俺の顔に何かついてる?」

    「いえっ、ついてません!」


    「じゃあ、何でさっきから俺の顔ばっか見てんだ?」

    「…」

    「顔赤いぞ?熱があるんじゃないか?」

    見つめないでください!!


    「無理しちゃダメだ。しんどいんだろ?」


    もう無理ですっ!!


    「ほら、こっちおいで」

    「…はい…」


    近すぎっ!


    …チュッ


    「熱は無いね、良かった。でも何で顔赤いんだ?」

    「…先生!好きですっ!!」


    その後、いじわるな先生に、夜になるまで帰して貰えなくなる私でした。

    きゅん

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  20. 「…頭痛い」

    でも、テストあるんだった。どうしよう…。


    「香山、顔色悪いぞ」

    「…ちょっと頭痛がして」

    「大丈夫か?保健室で休んどけ」

    「…はい、すみません」


    ***


    ガラガラガラ…

    「失礼します」

    保健の先生居ない。


    「姉ちゃん?」
    「蓮也?」

    ベッドのカーテンから顔を出したのは、弟の蓮也。

    …でもホントは「姉弟以上の関係」なのは、2人だけのヒミツ。


    「どうしたんだよ?体調悪いのか?」

    「うん、頭痛くて…」

    「蓮也は?」
    「サボり中」

    ふーん。


    「ほら、こっちおいでよ」

    「…でも、ここ学校だよ…?」
    「大丈夫、カーテン閉めてるから」

    「…ちょっとだけだよ」

    近い…これじゃドキドキしてんのがバレちゃう。

    …蓮也の温かい手が私の頭を撫でる。


    「顔が赤いのは熱のせいじゃ無いよね」


    「…いじわる」


    学校でも容赦ない弟です。

    きゅん

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  21. 身体を軽く揺すられたのがわかった。続けて、ごめん、という彼の声も。
     放課後、彼が保健委員の仕事で居残ると言うから、私はそれが終わるのを待っていた。
     保健室のふかふかのベッド。
     窓からの涼しい風。
     柔らかな彼のペン先の音。
     全てが心地良くて、気がついたら眠っていた。
     彼とふたりでいられる時間だったのに、勿体ないことをした。
     目を開くと、起こしちゃったかな、と優しく眉を下げる彼がいる。
    「んーん。どうしたの?」
    「てんとう虫が君の制服についてたんだ。窓から入って来ちゃったのかな」
     ほら、と見せられた彼の指先には小さなてんとう虫。
    「てんとう虫は幸福の前兆なんだって。良いことがあるかもしれないね」
    「じゃあ、見つけた人にも良いことがあるかも」
    「俺は……もう、充分すぎるくらい幸せだよ。好きな子が傍にいてくれるんだから」
     少しはにかんだ彼の頬は、ほんのり赤く染まっていた。

    きゅん

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