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  2. 「希沙良くん。」
    「……」
    「希沙良くんってば。」
    「……なに、榎本さん。」
    「次、移動教室だけど。」
    「……へえ。」

    次の授業開始まであと3分。
    私の隣の席。
    1番窓側の後ろの席。
    隣の席の、希沙良くんはいつまでたっても起きようとはしなかった。

    ……希沙良くん移動しないと私鍵閉められないんだけど。

    「鍵閉めたいんだけど。」
    「……閉めたらいいじゃん。」
    「希沙良くんが出てくれないと閉められないの。」
    「俺、ここにいるから。」
    「……は?」
    「今、風との調和がいい感じで……移動なんてしてるひ……ま……」
    「えっ、ちょ、ちょっと!?」

    移動教室より昼寝。
    希沙良くんは今日もマイペース。


    野いちご学園で何か書こうと思いたち、『なのに、希沙良くんは。』をシリーズで書いてみようと思います。
    どこまで続くかわかりませんが、のんびり書いていく予定です。
    よろしくお願いします、!

    きゅん

    1

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  3. チュ

    「ちょっ……と。っん」
    「黙れよ」

    チュ

    資料室に響くのは、二人の吐息とキスの音。この資料室は、私と隆との秘密のイチャつく場所。二人で、そう決めた。

    ぱっ。
    二人の唇が、離れる。

    「はぁ。はぁ。バカァ……」
    「良いじゃんか。大好きだよ。美羽」
    「また、キスなんて。何回するつもりなの?はぁ」
    「いいから。黙ってろ」
    とまた、隆が唇を近づけてくる。

    私は、隆を止める。
    「もう、良いでしょ。はぁ」

    と言うと、隆は私の耳元で
    「愛してるよ。美羽」
    と囁いた。

    私は、胸が高鳴る。
    「このキスで、最後だよ」

    私達は、またキスをした。


    今日も、秘密のイチャつきが始まる。
    秘密の資料室で。

    きゅん

    29

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  4. 「お前ってほんとバカ」

    「分かってますー」

    私を怒っているのは同クラの早見。

    調理実習をやっている時に、私が包丁で指を傷つけちゃったから保健室に来てる。

    「ったく...ほんとお前、目が離せないヤツだな」

    早見は左手を取ると、傷ついた薬指にキスをする。

    「...なっ、に...してんのっ」

    イケメンにこんな事されて、ドキドキしないわけないのに。早見は全然やめてくれない。

    「消毒してるだけ」

    イタズラっぽく微笑みながら指をペロペロと舐めてくる。

    そんな早見がカッコ良くて、恥ずかしくて...もう限界。

    「冗談だって。ちゃんと消毒してやるよ。それとも何か期待した?」

    「~~~っ...してません!!!」

    一生掛けても、こいつとは合わない!

    きゅん

    5

    Micky@27さんをフォロー

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  5. 「、、、李空、、、。」

    ぎゅぅぅぅぅぅぅっ


    えっ!?なに!?

    、、、ん、、、??


    『って、綺羅?ビックリしたよ。((ニコ』


    「、、、。可愛い、、、。、、、好き。((ギュッ」


    綺羅さん。貴方の方が可愛い♡♡


    『可愛い〜♡♡((ギュッ』


    「、、、。///」



    「はぁ。朝からイチャイチャして。全く、、、。」

    「まぁ、いいんじゃない?僕達もイチャイチャしましょうか。」

    「、、、。///」




    今日も朝から平和ですね。

    きゅん

    6

    魅夢羽。さんをフォロー

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  6. 「先輩っ!」
    『うわ。急に抱き着かないでよ…』
    「いいじゃないですか~」

    休み時間になった途端に抱き着いてきたのは、バレー部の後輩の爽(ソウ)君。
    あ、バレー部って言っても私はマネ。
    私もやってたんだけど、止めたの…。
    今は選手を支える立場。最初は主将に無理矢理入部させられて嫌々だったけど、合宿とかも楽しいから続けてる。

    『今、プリジ飲んでるんだけど。ストロー詰まったら危ないでしょ』

    プリジとは、プリンジュースの略。
    これ本当に美味しいよ。

    「俺が人工呼吸しますよ?」
    『おいこら』

    表情筋が死んでるから分からないだろうけど、心臓の音がヤバいの。ねぇ。

    「プリンジュース美味しいですか?」
    『…美味しいよ?』

    瞬間、爽君がストローをくわえる。

    「ご馳走様です」

    ペロッと舌を出して、笑顔で帰っていった。

    『…ばか』

    私が一人顔を赤くしているのを、爽君が知ることはないだろう。

    きゅん

    10

    霧雨-きりさめ-さんをフォロー

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  7. 「⚪⚪かわいいよなぁ」
    「そうだねぇ」
    「やっぱ女から見てもそうおもうんだな」
    「まぁ…」
    「まじかわいいーな」
    「…はいはい。」
    「ん?おこってる?」
    「おこってないし…。」
    「じゃぁヤキモチ?」
    「なっ!そんなんじゃっ!!」
    クシャッ
    「ヤキモチ焼いてるんだぁかわいい」
    ドキッ

    「……さっきまで⚪⚪のことかわいいって
    いってたくせに…」
    「(笑)…あれわざとだよニヤ」
    「なっ!」
    「一番はおまえ」

    きゅん

    4

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  8. 「待てよ。」
    「キャッ!?」

    いきなり階段でグイっと掴まれた手首。
    それは、まさしく嫌な彼奴で……。

    期待なんて…したくないよ。

    「離してよ…」

    今更、話すことなんて無い…

    「聞けって。俺の話。」
    「聞くだけ無駄よ!アンタの話なんて…」

    こっちが虚しくなるだけじゃない。

    「ごめんって…怒らせたのは謝る。」
    「許してやんないんだからっ!」

    思いっきり怒鳴った瞬間キスされ、私の目は大きく見開く。
    そして俯いてると、下から顔を覗き込まれた…。

    「そんなにキス嫌?」
    「そうじゃない!」
    「俺の告白の仕方がダメだった?」
    「全然違うからっ!!」

    どうしてもっと…早く。
    “好き”って伝えてくれなかったの。

    ずっと独りで落ち込んで、悲しかったのに…
    目から、ポロポロと溢れ出てくる涙。

    「泣かないでよ。」
    「空十のせいだっ…馬鹿…」

    袖で涙をそっと拭うと、優しく抱きしめてくれた。

    きゅん

    9

    姫野莉梨さんをフォロー

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  9. ねぇ、センパイ。
    センパイが、よく1年の廊下ですれ違って、「よお」って言ってくるけど、
    センパイ、いつも、私が教室出てくるのを待ってるよね。
    私、知ってるんだよ。


    教室を出る。
    「よお」
    ほらね。
    「こんにちは!センパイ。
    さっきからずっと、うちの教室の前にいましたけど、誰か呼びたいんですか?
    よかったら、呼びますよ?」
    だからちょっと、イジワルをしたくなる。
    「はっ!?………あ~、いいよ、呼ばなくて。
    お前のこと待ってたの」
    え、ちょっとまって。それは予想外。
    「あ~、そうなんですか~。
    えと、用件は?」
    「…………好きなんだ。
    だから俺と付き合ってください」
    「………………」
    まて。これも予想外だ。
    「あ………、いや、いやならフッちゃって大丈夫なんだけど……」
    「……いえ、ヨロシクお願いします。
    私もセンパイのことが、好きです、____大好きです」

    きゅん

    13

    ふぃだぁさんをフォロー

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  10. 「雛!!」

    私の名前を呼んだのは、章吾先輩だった。

    「どうしたんですか先輩!そんなに息を切らして」

    「お前が怪我をしたってさっき聞いたから」

    えっ、私のこと心配してここまで走ってきてくれたんだ・・・。


    「でも、怪我したって言っても捻挫ですよ」

    「捻挫!お前歩けるか?教室までついていくぞ」


    捻挫と聞いて先輩はとても焦っていた。

    こんな先輩見たことがなかったからとてもビックリした。

    「せっ、先輩落ち着いて。」

    「あ、ごめん。お前が怪我したって聞いたら不安になってな」

    そこまで心配してくれる先輩に私はとっても幸せものだと感じた。

    「でも、どうして不安なんですか?」

    少しイジワルに私が質問すると先輩は、

    「そりゃ、俺の大切な彼女に何かあったって聞いたら不安にもなるだろ。
     
     それに・・・・。」

    「それに?」

    「おっ、お前のことが好きすぎるからだよ//」

    きゅん

    6

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  11. 今日はハロウィン。ちょっとだけいつもよりワクワクしてる。

    「せーんせ、とりっくおあとりーと~」

    「はいはい、なんにも出てこねぇよ」

    小山先生は今日も人気者。私も先生のところに行きたいけど…

    「え~、じゃあイタズラしてもいいのぉ?」

    そう言いながら先生に寄っていくのはクラスで一番可愛い子。私とはかけ離れてる子。

    「そしたら成績下がると思っとけ~」

    そう笑って答えた先生に女の子たちも笑った。その光景になんだか胸がざわざわした
    から、教室を出る先生を追いかけた。

    「先生!…トリックオアトリート。お菓子くれなきゃイタズラしますよ?」

    気付けば声に出していた。恥ずかしくて、うつむきかけた私に近付いてくる先生。

    「放課後、準備室で待ってるから。イタズラ、楽しみにしてる」

    耳元でにやっと笑いながら言った先生に顔が熱くなるのを感じた。


    やっぱり先生にはかなわない。

    きゅん

    18

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  12. 「イタッ」
    次の授業の準備をしようと席に座ってすぐに
    椅子の裏をゴツンと蹴られた。
    犯人は分かっている。

    「長い足だね」
    そう言い、後ろの席で伸びをしている男を睨む。
    「おかげさまで」
    彼は欠伸をしながら私にペコッとお辞儀をした。
    私は呆れてまた前を向く。

    「長い髪だね」
    今度は私の肩まである髪を彼が後ろからツンと引っ張る。
    「そんな長くないと思うけど」
    「俺よりは長いじゃん」
    「ハハッ、当たり前でしょ」

    「……あ。笑った。めずらしー」

    「え?」

    「お前あんま笑わねーじゃん。ついてんな、俺」

    「なにそれ」
    思わずクスクスとまた笑ってしまう。

    すると彼はおもむろに立ち上がり、私の席の横に立った。
    「なに?」

    「なんか今、ココにきたわ」
    自分の胸をトントンとする彼に私は首を傾げる。
    「意味わかんない」

    「俺だけに笑ってよ」


    だから
    なに、それ。

    こっちこそココにくる。

    きゅん

    5

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  13. 「おい、バカ。」

    「なっ!バカじゃないし!!」

    「バカだろ。」

    そう言って笑ってくるのは同級生の蓮。


    「おーい!あかね〜!」

    「あ!優!」

    「ほい。貸してくれてありがとな笑」

    「いつものことでしょ笑」

    「いつもありがと笑」

    そう言って頭を撫でてくれるのは幼なじみの優。



    「なぁ、あいつだれ?」


    「へ!?あ、幼なじみの優だよ」


    「ふーん、なんかあいつムカつく。」


    「え?なんで!?」


    「あかねの頭撫でたから」


    「……?」


    「妬いたんだよ。分かれよ、ばか。」



    「えっ!?///」

    きゅん

    17

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  14. パサ
    隣の席の近藤優太が手紙を回してきた
    "好きなんだけど"
    何これ…
    超少女マンガ的な
    『何これ…超少女マンガみたい…』
    「わ、笑うなよ!こっちはガチなんだよ!」
    え…///
    『本当に?』
    「本当に」
    『ガチで?』
    「ガチで」
    ///
    『宜しくお願いします…///』
    「っ!こちらこそ///」

    きゅん

    4

    ★ゆーら★さんをフォロー

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  15. 喋れない私の代わりに…

    いつも助けてくれる人。

    きゅん

    1

    花瀬りおさんをフォロー

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  16. 私の幼なじみは『モテる』の一言に限る。

    「ねぇ、遼河(りょうが)君。今日家に来てよ」

    「うん?いいよ~」

    そして、チャラい。

    「ちょっと!遼河!」

    「何?」

    女の子に囲まれて鼻の下伸ばしてる遼河を見ていつもイライラする。

    「あんたねぇ廊下のど真ん中で何してんのよ!」

    「・・・ヤキモチ?」

    ポカンとした顔で遼河が言う。私の顔には熱が集まっていく。

    「顔赤い。マジで?」

    「ちがっ・・・」

    すると、遼河の周りの女の子達が、遼河と仲のいい私に嫌悪感を抱いているのか、茶化し始めた。

    「顔赤ーい。遼河のこと好きなんじゃないのー?」

    「幼なじみってだけで好かれて迷惑よねー」

    やめてよ・・・

    涙で視界がにじむ。

    「迷惑じゃねーよ」

    その言葉に驚いて顔を上げると目の前に遼河がいた。

    「だって、俺お前のこと好きだから。今も、今までも、これからも」

    「っ・・・私もっ」

    きゅん

    8

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  17. ♪♪♪~。♪♪♪♪~。
    WHITE様の声なのに…
    あの男の顔が浮かんでしまう私…。
    絶対あのせいだ。
    あの男にされたせいだ。キ…
    「何、聞いてる…」
    突然現れた勝村文哉は私の左耳のイヤホンを自分の右耳に勝手に入れた。
    「この歌…好きなのか?」
    私は奪われた左耳のイヤホンを勝村文哉から奪い返す。
    「関係ないじゃないですか」
    そう言ってその場から立ち去ろうとすると
    「お前も…勝手だよな?」
    「…勝手?」
    私が?
    「勝手に俺を抱き枕にしたり…」
    「それは気づかなかったからで」
    前に言ったのに。
    「勝手に俺を避け始めたり…」
    「それはあなたが私にキ…へ、変な事したからで」
    好きな人居るって言ったのに。
    「勝手に俺を好きにさせたり…」
    「それは…へっ?」
    「だから俺も…
    勝手にお前を好きにさせてやる。

    お前に…好きな人が居たって
    俺には関係ねぇから」

    きゅん

    7

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

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  18. ?「すーずっか」
    私「え?先輩何でここにいるんですか?」
    ?「...呼び方、先輩じゃなくてー?」
    私「えっと...恵斗(ケイト)くん/////」
    恵「ごーかくっ」
    友1「すずー見せつけないでよー」
    私「せん...じゃなくて恵斗くんとはそんなんじゃないから!」
    友2「婚約者のくせにー」
    私「婚約者ぁ?」
    友3「あれ?泊まり行事まで来てその先輩と楽しそーに電話してたのは誰ですかぁ?」
    私「電話...はしたけど!そんなんじゃない!」
    恵「ほらほら、すずか落ち着いて」
    私「だって...」
    友「すず落ち着いてぇぇ」
    私「後で許さないかんねー」
    友「うっ、ミルクティ買っとこ」

    ~屋上で~

    恵「でさ、静かになったところで今日さ部活来れるの?」
    私「うん...何もできないかもだけど行くと思う」
    恵「良かった。すずかの応援好きだから」
    私「何それー」
    恵「一緒に帰れるよな?」
    私「うんっ」
    恵「また!」

    きゅん

    6

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  19. 「眠いー。目、覚まさせてー」
    授業が終わると、あくびで涙目のキョウが、気だるそうに後ろ席の私に言った。

    「めんどくさい」
    クールキャラの私は素っ気ない態度を取ってしまう。

    「ねぇひどいー。
    もう話しかけてあげないよ?」

    「え…ごめん」
    キョウはずるい。
    私が本当は話したいのを知ってて、いつも試してくる。

    「だめ。
    ちゃんとどうして欲しいか言って」

    「構ってほしい…」

    キョウはニヤッと笑った。

    「俺のこと、ほんと好きだねお前は。
    だからいじめたくなる」

    「やめてよ恥ずかしい」

    「素直になれよ、
    正直に言えば許してやる」

    本当は…

    「好き、だよ」
    小さな声で私は言った。

    「よく出来ました」

    キョウも同じくらい小さい声で返してきた。

    「俺も好きだよ」

    教室の雑音であまり聞こえなかったけれど、
    頬が熱くなった。

    きゅん

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  20. 塾の休み時間。


    いじわるな勇太をいつも通り止めたあと、徹が私に話しかける。


    「杏奈。」


    『どうしたの‍?』


    「いつも大変だな…俺が来るまでほんとに辛かったよな…」


    『うん。でも、昔の話をしてもしょうがないじゃん!今は徹がいるから、ほんとに助かってるよ!
    いつもありがとう!』


    「杏奈は強いな。」


    強くいれるのは、徹がいるからなんだよ……



    いい加減私の気持ちに気づいてよ……

    きゅん

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  21. ..あー、最悪だ。

    まさか、この私が学校で熱を出すなんて。

    私が今出来ることは、保健室の天井を見つめることだけ。

    ..暇だ。

    『ガラッ』
    ふいに、保健室のドアが開いた。

    保健の先生が帰ってきたのかな?
    そう思って私が体を起こすと__

    「やっほ!」

    目の前には、私の彼氏..佐藤遼がいた。

    「..どうしたの?」

    なんで遼がここに?

    怪我でもしたのかな。


    「遼、どうしたの?怪我?」

    遼はいやいやいや、と言いながら首を振る。


    「この俺が怪我なんてするわけないじゃん!見舞いだよ、見舞い!」


    ...頬を膨らませる遼はすごくかわいく思えた。

    「あ、今かわいいって思ったでしょ」

    私の思ってることは、感の鋭い遼にはお見通しのようだった。


    「そんな子にはおしおき」

    そう言うが否や、遼は私の頭をぽんぽん、と叩いて部屋を出ていった。
    「ゆっくり休んで」と、言葉を残して。

    きゅん

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