ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

  1. 125件ヒットしました

  2. 「もうこんな時間になっちゃったね」

    教室には私と同じクラスの同級生だけ。

    今日は七夕だけど天気は曇り。

    天の川だって今まで一度も見たことない。

    そう思っていると彼が一枚の栞を私に渡してきた。

    「なに、これ」

    「なんか願い事書いてみたら?叶うかもよ」

    そんな子供みたいなことこの歳になって信じてないけどせっかくだし書くとにした。

    「なんて書いたの?」
    私がそう聞くと見せるもんじゃないでしょって栞を隠されてしまう。
    「そんなあんたは好きなものをいっぱい食べたいとか...はは、変な願い事」

    そんなに笑わなくてもいいじゃん。
    「そんな可愛いあんたに俺の願い事、特別に教えてあげる」
    「え?」

    「あんたに俺の好きが伝わりますようにって」

    そして目を隠される。

    「今日七夕だし不思議なことが起きても可笑しくないよね」

    そして次に見たのは空一面に綺麗に輝いていた初めての天の川だった。

    きゅん

    3

    りすおさんをフォロー

    通報する

  3. 俺には世界一大好きな彼女がいる。
    名前は百合子さん。1つ年上の先輩だ。
    その名前のとおり、百合子さんは可憐な花のような人だ。その肌は透けるように白い。サラサラな長い髪。控えめな微笑み方。スマホを気にするちょっとした仕草。サッカー部の練習を見つめる眼差し。俺の後ろをぼんやり見つめているような表情もたまらなく可愛い。

    「百合子さん、好きだよ」
    「ありがとう」

    ねえ、俺のことは?

    「陽太くん、笹飾りがあるよ」
    百合子さんが言った。
    七夕の放課後、俺と百合子さんは待ち合わせて一緒に帰ることになった。この後はラブホテルで愛し合う予定だ。
    「陽太くん、短冊書いていこうよ」
    「俺はいいや」
    「どうして?」
    「百合子さんと付き合えてるだけで幸せだから」
    「陽太くんってば…」

    ごめん、百合子さん。
    嘘ついたよ。
    俺はとっくに願い事を書いて、その笹に飾ったんだ。

    「彼女が元彼を忘れてくれますように」

    きゅん

    6

    小月茜さんをフォロー

    通報する

  4. うちの学校は七夕になると、図書室に短冊をかけられる笹が置かれる。

    「暇だから短冊見ちゃおっかなー」
    と、みんなが書いた短冊を物色する。

    『世界平和』なんてみんなテキトーなことを書いている。するとひとつだけ、すごく低い見えない位置に飾られた短冊があった。

    『好きな人の好きな人になりたい』

    私の大好きな先輩の名前。キュッと胸が苦しくなった。あぁ。先輩には好きな人がいたのか。涙が溢れそうだ。すると、

    「ゆきちゃん。何してんの?」

    びくっとして振り向くと先輩がいた。平静を装って普通に話す。

    「短冊です。先輩、好きな人いるんですね。」

    先輩はびっくりして顔を真っ赤にさせた。そんな表情をさせるのは私じゃない。もう辛くてその場から離れようとしたその時。

    「俺の好きな人、ゆきちゃん。」

    「うそ、なんで…?」

    奇跡みたいな言葉。涙が溢れ出た。

    「私も、好きです」

    先輩だけの織姫に。

    きゅん

    4

    佐倉 晴さんをフォロー

    通報する

  5. 君を好きになったのは、いつだったんだろう。

    気づいたら隣には君がいて。気づいたら好きになっていた。

    私も君も7月7日生まれで、隣の家に住んでいて、好きな食べ物も嫌いな食べ物も同じで。
    なのに私の運命の人は君じゃない。

    二人で家を抜け出して公園で天の川を見た七夕。
    “大きくなったら結婚できますように”そんな願い事を一緒にした七夕。

    そして、「彼女ができた」そう報告された去年の七夕。

    「誕生日おめでとう」
    「あんたもでしょ」
    今日のそんな小さなやりとりがたまらなく嬉しかったの。

    もう一年も経ったのに、私は未練がましいね。

    でももう諦めるから。

    だから今年のお願いは、

    “君以上に好きになれる人に出会えますように”

    でも、やっぱり願わずにいられなくてその裏に小さく書いた。

    “ずっとずっと幼なじみとして君のそばにいられますように”

    こんな願いを書くなんてやっぱり私はバカだ。

    きゅん

    4

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  6. 定期テストが始まった。
    いつもより早い時間に、いつも通り幼なじみの新と帰る。

    「そういえば今日、七夕だね」

    「沙羅は何お願いする?」

    「んー、テストが悪すぎないことかな?」

    「今思いついただろ?」

    「そうだけど、新は?」

    テンポ良く続いていた会話が止まった。

    「10年後も20年後もその先も沙羅といたい」
    新の足は止まっている。

    「何それー?幼なじみでもそんなに一緒にいないよー」

    新がふっと笑う。
    「幼なじみって関係じゃなければ?」

    「えっ」

    新に抱き締められた。
    「こんな関係なら?一緒にいれるよ」

    「恥ずかしいよ。離して」
    新のことなんて意識してないはずなのに、胸の鼓動が早くなる。

    「嫌?」

    「…嫌じゃない」

    「これは?」
    今度はキスをされる。

    「もう!何なの?」
    頬が熱い。

    「大事にするから。俺の彼女になってよ」

    きっと今日は勉強なんて手につかない。

    きゅん

    4

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  7. 「彼氏に振られた!」

    私は隼人を見つけるなり、そう叫んだ。

    隼人は読んでいた本からゆっくりと顔を上げる。
    「ご愁傷」
    「言うことそれだけ?あんた、幼なじみのくせに本当に冷たいよね!」

    「普通、七夕なんかに振るかな?」
    「どうせ新しい織姫ができたんだろ」
    「夏休みに入ったら映画や海に行こうって言ってたのに!あ、お祭りもあるから浴衣も買ったのにー!」

    「…だったら俺と行く?」
    「は?なんで隼人と」

    隼人が本を閉じ、私を直視した。
    「俺はずっとお前が別れればいいって願ってた」
    「え…?」
    「短冊に書けないようなこと願わせるんじゃねーよ、この鈍感女」
    「やめてよ!」
    恥ずかしさのあまり、私は手を上げていた。
    隼人はそれをあっさり掴んだ。

    強い力。
    男の人の力。肌の硬さ。手の大きさ。
    いつのまに、こんな。

    「お前次第だから」
    隼人は手を離した。立ち上がると、そのまま屋上を出て行った。

    きゅん

    5

    小月茜さんをフォロー

    通報する

  8. 「恋愛の願い事ばかり…」
    短冊が飾られた笹の木を教室の窓枠から外した。

    イベントが終われば学級委員の私の出番だ。つまり、お片付け役だ。
    「早く片付けて帰ろ…」

    「遠山」

    聞き覚えのある、なんてものじゃない、私の心臓を一瞬で発火させる、その人の声がした。

    振り返ると担任の岬先生が立っていた。

    「岬先生…」
    「ひとりで片付けか。大変だな」
    「焼却炉に持っていくだけなので」
    「手伝うよ」

    「遠山は短冊に何を書いたんだ?」
    「…受験、うまくいくように、です」
    「えらいな」

    岬先生は少し躊躇ったように、
    「でもなぁ…遠山はもう少し勉強以外のものに目をむけてもいいと思うぞ」
    「……」

    本当は言いたいよ。
    岬先生、あなたに「好きです」と伝えたい。

    「行こう」

    岬先生は柔らかく笑いながら言った。
    ああ、「生徒」を見る目だ。
    「はい」
    だから、私は先生の望み通りの「生徒」の顔で返事した。

    きゅん

    3

    小月茜さんをフォロー

    通報する

  9. 「今日の降水確率は80パーセント…ですって、先輩」

    ザアアアと振り続ける雨を眺める私と、スマホを淡々と操作している後輩。
    「日本で天の川見れる所ってあるのかな」
    「さあ…北の方とか?」

    はぁ、とため息を吐く私に、彼は物珍しげに目を丸くした。
    「そんなに見たかったんです?」
    「そりゃ…だって絶対綺麗だし、それに1年に1度しか会えないのにかわいそうだなって」
    「先輩、意外とロマンチストだったんですね」
    「あっバカにしてる!?」
    「してませんよ。可愛いです」

    可愛い…なんてからかう生意気な後輩をキッと睨むが完全無視。あ、でも、と思いついたように口を開く彼に、今度は私が目を丸くする番だった。
    「1年に1度しか会えないからこそ、2人きりで再会したいのかも。他の人に邪魔されずに、ね」
    「…意外ロマンチスト?」
    「…先輩のがうつったんです」
    顔を赤らめた彼に、私は少しだけ気分が良かった。

    きゅん

    2

    Meicoさんをフォロー

    通報する

  10. いつも降りる駅を通り過ぎて5駅
    昔テレビで見た巨大天体望遠鏡がまさか自分の最寄り駅から5駅のところにあるとは
    改札を抜けてすぐの公園の丘の上に巨大天体望遠鏡はあった
    あった!
    よく見ると先客が一人
    同い年くらいの男子高校生だ

    「あのー、もしかして天の川を見にきたんですか?」
    思い切って声をかける
    「はい、あなたも?」
    そう聞き返す彼の瞳は星空を映したようだった
    「そうです、昔テレビでみてずっと来たいと思ってて」
    「僕は毎年、七夕の日はここに来るんです
     すごく綺麗に天の川見えますよ、のぞいてみて下さい」
    「わぁ!‥‥すごい」
    こんなに天の川って綺麗なんだ
    初めて本物の天の川を見れたような気がした

    「絶対来年も来ます!」
    思わずそう言ったのは天の川がまた見たいからなのか
    それとも君に会いたいからなのか

    「じゃあ来年もここで」

    一年後また君に会えるだろうか
    ここが私たちの天の川だ

    きゅん

    5

    夜凪神楽さんをフォロー

    通報する

  11. 「俺、牛乳買ってくる」

    「まだ身長のこと気にしてんの?別に気にしなくていいって」

    「別に気にしてねーし」

    ひとつ歳下の彼氏の空と学校で唯一、一緒にいれるのは屋上でお弁当を食べるとき
    身長は私の方が2センチくらい高い、空はそれをいつも気にしている


    そんな健気なところがかわいくて好きなんだけど
    なんて言ったら絶対空は怒るなぁ

    「牛乳売り切れてたー」
    「ドンマイ、早くお弁当食べよ」

    「そういえば今日って七夕だよな」
    「本当だ!何かお願いしなきゃ」

    「じゃあ、俺は……遥より身長が高くなりますよーに!!!」

    願い事まで身長だなんて
    もー、しょうがないなぁ
    「空のお願いのお手伝いしてあげる」

    「私の身長が2センチ縮みますよーに‼︎‼︎」
    屋上一杯に広がる空と目の前の大好きな空に向かって思いっきり叫んだ

    きゅん

    2

    夜凪神楽さんをフォロー

    通報する

  12. “駿介とまた付き合いたい”

    勢いで書いた短冊を鞄にしまう。こんな願い事誰かに見られたら困る。

    帰る前、駿介の願い事を探してしまったのは、小さな期待をしたから。
    その期待は次の瞬間打ち砕かれた。

    “レギュラーに選ばれますように”

    その願いに込められたまっすぐな想いが伝わってきた。

    その中には私なんてもちろんいない。
    もう駿介は私なんてこれっぽっちも気にしていないんだ。

    わかっていたけど辛い。

    だって私は今でも駿介が好きだから。
    忘れることなんてできないから。

    男子なんていっぱいいるのに、駿介の代わりはいない。
    私に幸せをくれるのは駿介だけだよ。

    「もう嫌だ」

    鞄にしまった短冊を破る。
    こんな短冊書かなきゃよかった。

    その時、開いていた窓から強い風が吹き込んだ。

    その風で短冊の切れ端が舞う。

    軽やかに自由に切れ端が舞う。

    私の想いも吹き飛ばしてよ。
    そう風に祈った。

    きゅん

    5

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  13. 「星南」
    「生徒会長」
    「お前今日という日は許さないぞ」
    「な、何かしましたか!?」
    「キスされてたな」
    「は、い」
    「体調が悪いとは聞いたがいけない子にはお仕置き…だよな?」
    「ふぇ」
    「泣くなよ?俺がいつも顔色変えないから安心してたのか?」
    「でも授業中じゃ」
    「今日は七夕祭だろ、養護教諭も外に駆り出されてて今日は保健室にもう誰もこねぇよ。後で天の川くらいは見せてやるよ。でもその前にまだあと3時間はあるから彼氏からのお仕置きでたっぷりかわいいがってやる。鳴いてもいいが、ばれてもしらねぇぞ?」
    「生徒会長がここにいていいの?」
    「二人の時は?」
    「伊津くん」
    「ん、いいこ」
    「お願いい伊津くん、やめて」
    「そのお願いはかなえない。織姫と彦星だって年に一度しか会えないし絶対ヤッてるだろ」
    「そんなわけ!」
    「もう黙れ、今日は目隠しな?あと、お尻たたきもしようか?幼馴染みからのお仕置きな?」

    きゅん

    2

    天川星さんをフォロー

    通報する

  14. 「いた!矢夜」
    「玻名城先輩!」
    「後ろに隠したもの見せなさい」
    「やです」
    短冊を隠した俺の彼女は見せない。
    「短冊じゃないの?」
    「そうです、けど…」
    「見せられないようなこと書いたの?」
    浮気とか、他に好きな人ができたとかじゃないよな?
    「俺不安になっちゃうんだけど…」
    「そんな内容じゃありません!恥ずかしいだけです!」
    「ふーん」
    俺は近づいてキスをしながら後ろから取った。
    「んんっ」
    「かわいい…どれどれ、『織姫と彦星が会えますように』か。優しいね」
    「ううっ、恥ずかしい」
    かわいい!
    「もし1年に1度しか会えなくなったら先輩どうしますか?」
    「んー」
    それはヤバいな我慢できなくなる
    「そうなったら、チュッ」
    「んっ」
    「毎日会えなくて俺が干からびる、チューーーー」
    「んんんんっ!!!な、長っ」
    「そんなこともしもで話しちゃうなんて、お仕置き、今日は寝かせないから」

    きゅん

    3

    天川星さんをフォロー

    通報する

  15. 「優愛」
    「せ、先生!こ、ここ学校ですよ!」
    動揺しすぎだろ。可愛い反応を見せるのは俺の大切な生徒で好きな人だ。今日は七夕祭だからグランドは生徒たちで盛り上がっている。
    「先生、転勤ってホント?」
    ///上目遣いかわいい
    「とばされることになっただけ」
    こいつのこと好きになったのに、春川という生徒に今いる屋上で襲われかけていたところを新聞部の生徒に見られ、俺が襲っていたと勘違いしたその生徒は学校内にばらし、とばされることになってしまった。ほんとのことを伝えたが校長は許してくれず、春川は退学俺は外国までとばされることになった。
    「せ、先生といたら罰が重くなっちゃうかもしれないので戻ります!」
    「ま、待って!」
    「先生?」
    「俺さ優愛が好きなんだわ、年に一度しか会えなくなるけど、付き合ってほしい」
    「七夕?」
    「そう」
    「織姫と彦星みたい、喜んで!」
    「成人したら一緒に住もう!」
    「うん!」

    きゅん

    3

    天川星さんをフォロー

    通報する

  16. 今日は1年に1回織姫と彦星が出逢える日。夜空に綺麗な天の川がかかって、天の川を好きな人と見る‥。

    「今日雨じゃん!!」
    傘をさしながら私は叫んだ。
    「てかそもそもお前彼氏いないからたとえ晴れてても天の川を好きな人とみるなんてできんよ。」
    「それはそうだけど‥。」
    「そういえばお願い事するん?」
    話しを切り替えるように大斗がいう。
    「彼氏ができますようにだよ。」
    「でも天の川が出ないから一緒に見れんな。」
    「天の川は見れなくてもいいの!好きな人の隣にいる事がなによりも幸せなんだから!」
    「じゃあさ」
    かなり溜めて大斗は言った。
    「俺は一緒に天の川見たかったって言ったらどうする?」
    「もちろん見るよ」
    「それってどういう関係で?」
    「友達」
    「あーもう!」
    急に大斗の顔が近づいてきて唇に何かが触れた。
    「俺はこういう意味で天の川見たいっていってるんだけど」

    七夕が雨でも悪くはないかな‥

    きゅん

    3

    cat &snowさんをフォロー

    通報する

  17. 「一人?俺たちと遊ぼーよ」
    帰り道、ナンパされた。

    「慶、」
    呼んじゃダメだ。慶はもう彼氏じゃない。

    「急いでるんで」
    聞いてくれず、腕を掴まれる。

    慶、助けて。

    やっぱり私のヒーローは君だけなの。

    「本当にやめて」
    当然、慶は来ない。

    『俺が守る』って言ってくれたのにな。

    「その手、離せよ」
    初めは空耳かと思った。

    「俺の彼女に何してんの?」

    でもそれは確かに慶だった。

    「彼氏もちかよ」
    二人は去っていった。

    「やっぱ俺、七海が好きだ」

    「えっ」

    「七海がいないと無理。てか、これお前が書いた?」

    ニヤッと笑って慶が出したのは、私の短冊。
    “もう一度、慶と付き合えますように”

    恥ずかしい。

    「これ見てすげー嬉しくて、七海を探してた」

    「私も慶がいないとダメ」

    「七海、愛してる」
    唇と唇が触れ合う。

    願い事は変更。

    “慶とずっと一緒にいられますように”

    きゅん

    7

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

  18. 「七夕の夜に、学校に行ってはいけないよ。七夕様に連れて行かれるからね。」

     翠が、七夕の夜に居なくなって、3年。忘れ物を取りに私は、学校に来ていた。
    屋上に行くと、神社が見える。今日は、7月7日。七夕祭りの日だ。
     ここに居ると、3年前の事を思い出す。七夕の夜、翠は学校で消えた。
     そんな事を考えていると、シャンッと背後で音がする。振り向くと、狐の面を被った高校生くらいの男の子が立っていた。恐怖で叫びそうになると、口を塞がれて耳元で彼がささやく。
    「静かにして?」
    その声は、翠だった。
    「翠!なんで?」
    「やっと会えた。ごめんな。」翠はそう言いなが、私の頭に手を置くと嬉しそうな顔をして、風と共に消えていった。

    きゅん

    6

    林野春さんをフォロー

    通報する

  19. (もう、なんでこっち見てくれないのよぉぉ。)

    今日は、ただいま絶賛お付き合い中の彼との、久しぶりのラブラブデート、と思いきや、彼は全く私と目を合わせてくれない。

    (せっかくお母さんに浴衣着付けてもらって、髪もセットしてもらったのになぁ~。メイクも頑張ったのに...。)

    今日は待ちにまった七夕祭り。だから、張り切って準備してきた。

    「あの..さ」
    目を合わせて!あと手繋ご?言いたいのに言えない。
    「なに?」

    「え..と..」

    「良いよ、はっきり言って?」

    「え..と、..なんで目を合わせてくれないの?あと、手だって繋ぎたいし..せっかくのデートだよ?」

    思いきってそう言うと..

    「は?なにそれ」

    「え?」

    「お前の浴衣姿が可愛すぎて目なんか合わせたら理性抑えられねーんだよっっ/// けど...。不安にさせてたならごめん、好きだよ」

    好きだなぁと改めて思った瞬間だった。

    きゅん

    6

    *唯乃*さんをフォロー

    通報する

  20. 今日は七夕。
    しかし、心は晴れない。思わず書いた短冊を投げ捨てようとした。

    その時、後ろから誰かに腕を掴まれた。

    「何してるの?」
    「こんな短冊、いらないから…!」
    「どうしてそんなこと言うの?」

    彼は私から短冊を奪った。

    「ちょっと──」
    「“小説家になれますように”素敵な願いじゃん。」
    「親にも先生にも、無謀なことはやめろって言われた。どうせ私は小説家になんて──」

    「なれるよ。」
    「え…?」
    「なれる。君には才能がある。」
    「そんなわけ…ないでしょ。」

    私が吐き捨てるようにそう言うと、彼は私の頭を撫でた。

    「そんなことある。」
    「どうして…。」
    「だって、僕はいつも、君の言葉で笑ったり、ドキドキしたり、時には嫉妬…したり、してるんだから。」
    「へっ…、そ、それって…!」
    「未来の小説家なら、この意味、分かるよね?」

    きゅん

    4

    葉瀬 紫音さんをフォロー

    通報する

  21. 「部活終わった?」

    「先帰っててよかったのに」
    彼氏の瑛斗はいつも冷たい。

    「一緒に帰りたかったの。ねえ、短冊見て!」

    “瑛斗とキスしたい。壁ドンされたい。甘々な瑛斗を見たい”

    「叶えてくれる?」

    瑛斗が近づき、私の背中が壁につく。

    ダンッ

    瑛斗が近い。これが壁ドン。
    頰が熱くなる。

    「好きだよ」

    その声は甘くて優しくて、もうそれだけで十分だった。

    「んっ」
    今度はキス。
    いつもより長くて甘いキス。

    「叶えてくれると思わなかった」

    「あんな顔で『叶えてくれる?』って聞かれて無視できねーよ」

    「あんな顔って?」

    「っ可愛いってこと」

    「嬉しい。可愛いとか思ってくれたんだ」

    「いつも思ってるけど」
    そう呟いた瑛斗は真っ赤。

    照れてる瑛斗が珍しくて見ていると、ギュッと抱き寄せられた。

    「見んなよ」

    乱暴で冷たくて、でも優しい。
    そんな君だから好き。

    きゅん

    8

    白木かれんさんをフォロー

    通報する

▲