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  2. 放課後の教室はどこか緊張する。
    「れ、蓮」
    それはきっと、不器用でどうしようもないあいつがいるから。
    「ん…」
    机に突っ伏していた蓮が顔を上げると、寝ぼけた瞳がわたしを捉える。
    「起きて」
    本当だったら頭にパシッとお見舞いしたいのに、胸のドキドキがそれを阻止する。ずっと一緒だったのに、今ではクラスも生活もばらばらで。だけどたったの数分間だけど、放課後ここに来れば、あいつの側に居られるんだ。
    「じゃあね」
    そう言って背を向けようとした時、
    「…どこ行くんだよ」
    「え?」
    振り向けば、机に気だるそうに腰をかけているあいつがいて。
    「せっかく一緒になれたのに、バカかよ」
    「何言ってー」
    「まだ気づかねえの」
    「っ!!」
    ー腕をぐいっと引かれたかと思ったら、蓮の甘い香りと温もりに包まれた。
    「俺が授業中ずっと寝てるわけねーだろ」
    「っ…?」
    「お前待ってんだよ」
    「れ、ん」
    「好きだっつってんの」

    きゅん

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