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  2. 「ここって、酒呑童子の時の店?」
    清宮は、店を前にして尋ねる。
    「そう、リベンジってとこね。私、奢るわ。前の〝貸し〟返さなきゃね。」
    私、神崎小夜は、軽く笑った。
    そして、私と清宮は、古びた紅い提灯が照らす暖簾をくぐる。
    十分後、私達は、湯気をあげる醤油ラーメンをすすっていた。
    「ん、おいし」
    少し味のきついスープが疲れた身体に染み渡り、頬が自然に緩む。
    そんな私に、清宮がぼそりと呟く。
    「男に奢らせればいいのに。」
    「前、喧嘩した時、私達の力量は、互角だったはずよ。偉そうにしないで。それに〝貸し〟返すだけよ。」
    私は、平然と言い、丼を傾けてスープを口に含む。
    そして、小さく息を吐き、続ける。
    「それに、この対等な関係が一番心地よいもの。」
    「確かにな。俺もこういう時間、結構、好き」

    きゅん

    4

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